スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第28話前編を投稿致します。
今回はオリジナル要素がふんだんに取り入れられたインターミッション回なのですが、それ等に肉付けした結果…戦闘マップに入る前の会話で文字数が埋まると言う事態に(汗)
もうちょっとコンパクトに納めたかったのですが………アレもコレも詰めたらこうなりました。
ですが、それでも書きたい物は大体書けましたので満足です。
では、本編へどうぞ!


第28話『十字軍が消える日(前編)』

───???───

 

 

 

 エイゴウはダークファウスト達の陽動を活用し、マジンガーZの奪取に成功していた。

 そうして第7の魔神パワーまで開放した上で主である無貌の神へとマジンガーZを献上しようとしていた………のだが、ハンドレッドパイルダーで全てのシステムを掌握している筈なのに魔神パワーだけはうんともすんとも言わず、更にはまるで『そんな物は存在していない』様に内部構造スキャンでマジンガーZの内部にある筈の魔神パワーのブラックボックスの存在すらも検知出来ずに居たのだった。

 

「な、何故だ………何故、マジンガーZの魔神パワーが使用出来ない!?

 先程の戦闘まで間違い無く魔神パワーは発現していた、それは確認していた…なのに何故なんだ!?」

 

「…可笑しい、この違和感は一体…?」

 

 指揮官カッシーン、更にエイゴウは何度も何度もスキャンとハッキング、魔神パワー開放を実行しても何も反応しないマジンガーZに焦りと違和感を覚え、このままでは無貌の神へと献上する意味が無いとして原因を様々な角度で調査を始めていた。

 ハンドレッドパイルダーでは無くホバーパイルダーでなければ無理?

 ジュウゾウ・カブトが何かを施した?

 それとも………コウジ・カブト、マジンガーZの正規パイロットであり、様々な次元世界で必ずマジンガーZとどんな形であれ出会い、そして惹かれ合うかの青年。

 その存在が無ければ魔神パワーが発現しない?

 …どれもこれも確度を得られず、エイゴウ達は頭を悩ませるのだった。

 

『………君達、マジンガーZを手に入れた事までは褒めるよ。

 でも………コウジ・カブト、彼も一緒に連れて来なかった事は本当に失態だねぇ』

 

『っ、我等が主たるナイアルラトホテップ様!!』

 

 其処にダークファウストのをも超える『混沌』とも形容する『繝翫ル繧ォ』が現れ、そしてエイゴウ達はそれを無貌の神…ナイアルラトホテップとして認識しているのであった!

 その無貌の神はコウジ・カブトも連れ去らなかった事が失態と語ると、エイゴウは矢張りコウジ・カブト…否、『兜甲児』の存在こそがマジンガーZの魔神パワーを引き出す鍵だと此処に至り理解し、滝の様な汗を流すのであった!!

 

『良いかい君達、魔神パワーを引き出すにはコウジ・カブトがどんなカタチであれ必要なんだ。

 生体パーツでも、薬漬けでも、洗脳でも何でも良い、兎に角コウジ・カブトをマジンガーZに乗せる事で初めて魔神パワーを引き出せるんだ。

 あの無駄に正義感に熱くて焼けちゃいそうな子こそが、『終焉の魔神』に至る世界にただ1つある正規の鍵なんだ。

 他は例外的な鍵しか無いし、この世界では実現不可能な物しか無いから確実な物であるコウジ・カブトも此処へ連れて来るんだ。

 マジンガーZを餌にして、ねぇ』

 

「…や、奴等はジュネーブへと向かいます、其処に我々は赴き、今度こそ完璧な形で『終焉の魔神』へと至るモノを献上致します…!!」

 

『頼むよぉ〜?

 もし今を逃すと、今度は何時『終焉の魔神』の覚醒のタイミングを此方で干渉出来るのか分からなくなるからね?

 じゃ、行ってらっしゃいねボクの信徒達』

 

 そうして、ナイアルラトホテップの気配はエイゴウ達にコウジを次で必ず連れ去る事を命じて消えると、エイゴウと指揮官カッシーンはハンドレッドパイルダー、更にオーガギアに加えて複数のアナザーライダーのウォッチ、そして指揮官カッシーンも自身が持つハンドレッドの技術で模倣した『仮面ライダーリュウガ』の『カードデッキ』と『Vバックル』を用意し、万が一に備えて自身も『仮面ライダーリュウガ』へと変身し、エイゴウと共に目的を遂行しようと画策するのであった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───ハガネ・黒海沿岸───

 

 

 

 

 

 セバストポリ基地での戦闘後、DC残党の大部隊がジュネーブへ向けて進軍開始したと統合参謀本部より伝達を受けたハガネ・ヒリュウ改両艦格納庫で各機の修理と補給を急ピッチで進められていた!

 更に壊滅したセバストポリ基地で無事であったエネルギー補給装置を用いて航行用エネルギーを補給したハガネのブリーフィングルームにて、ダイテツやレフィーナ達指揮官達すらも集まりマジンガーZが奪われ、『終焉の魔神』と化してしまう危険性をジュウゾウ達やコウジ、リュウセイ、マサキ、キョウスケ達全員で議論しつつマジンガーZをハンドレッドから奪還も作戦内に入れる為のブリーフィングが始まったのだった!

 

「…ではこれよりマジンガーZ奪還に向けた作戦を立てる。

 と言っても我が艦は既に先の戦闘で足止めを喰らってしまった為、当初の予定通りアルプス山脈を越え、ジュネーブへ直行する事を最優先とするのだが…。

 ジュウゾウ博士、ケンゾウ博士、マジンガーZが全ての魔神パワーを開放し、『終焉の魔神』へと変貌するまでどれ程猶予があるか、マジンガー開発責任者及び魔神パワー構想者及び解析班としての見解を示して貰いたい」

 

「了解じゃダイテツ艦長。

 先ずワシの封印措置が正常に働く限りは直ちに第7のパワーが開放される事は起きん。

 しかもこの封印措置は緊急防衛プログラムよりも更に深々と………魔神パワーのブラックボックスそのものに施したワシの最終防衛機構じゃ。

 例え未知の技術を使うハンドレッドと言えど、ブラックボックスの解析が出来なければ直ぐに突破は不可能じゃ」

 

「つまり…我々には、まだマジンガーZを取り返せる時間的猶予が存在すると言う事ですか?」

 

「その通りです。

 特に第4、第6のパワーのブラックボックスはジュウゾウ博士であっても困難であり、現在も第6のパワーは解析に至ってません。

 よって我々と同等、或いはそれ以上の頭脳を持とうとも、魔神パワーのブラックボックス解析は困難を極めるのです」

 

 ダイテツ達からの要請でジュウゾウとケンゾウはそれぞれの見解を示すと、リュウセイ達も全貌は不明だがこの2人が『世界が終わる』と太鼓判を押す『終焉の魔神』が直ぐに現れる事が無いと知りホッとすると同時に、マジンガーZを取り戻すチャンスは残っていると知り表情を決意ある物に変えていた。

 特にコウジは………マジンガーZを奪還する為ならば、空いている機体に乗り込んででもやり遂げるとして剣呑な雰囲気を醸し出していた。

 そんな中………スッと、ブリーフィングルームのモニター前にマスターテリオンとエセルドレーダ、更にクロムチェスター3機を回収した事でハガネ・ヒリュウ改部隊に同乗しているナイトレイダーの中でツカサ、ウォズ、そしてソウゴがマスターテリオン達2人の横に立つと、ソウゴが先ず1番に手を挙げて発言許可を取ろうとしていた。

 

「ソウゴ・トキワ隊員、それにツカサ・カドヤ隊員達にマスターテリオン………何かこの件で発言があるのか?」

 

「はい、え~と………俺は何となく直感って言うか、何と言うか何ですけど………今のハンドレッドがマジンガーZを『終焉の魔神』にさせる事は絶対あり得ないって感じるんだ」

 

「直感………ですかな?

 ツカサ氏達も同様の意見ですか?」

 

「いや、俺やウォズ、そしてマスターテリオン達は魔王と違い確信だ。

 奴等は絶対に魔神パワーを扱う事は出来ない。

 何故ならば………コウジ・カブト、お前がマジンガーZへと乗り込み、その意志を以てあの魔神を駆らなければ魔神パワーは極一部の例外を除けば絶対に発現しないからだ」

 

「その極一部の例外とやらも、ジュウゾウ・カブト…そなたが魔神パワーを意図的に、悪意を以て開放する時位である」

 

 ハガネ・ヒリュウ改部隊の面々にソウゴを始めとしてツカサやマスターテリオンがハンドレッドが魔神パワー開放に至る可能性がほぼ0である事を口にすると、ジュウゾウ達も自身達以上に魔神パワー発現の条件を知るツカサ達に驚き目を見開いていた!

 しかしジュウゾウやケンゾウ、更にイングラムにマサキ、コウジやラトゥーニ、更にタスクとリョウト、ライと言った頭がキレたり勘が鋭い面々は、ツカサ・カドヤは仮面ライダーディケイドと呼ばれる曰く『次元世界を渡り歩く旅人』と聞かされており、其処から他の世界で『終焉の魔神』を見た事があり、その条件も知っていたのでは?と言う推論に辿り着いていた!

 リュウセイも少し考えてディケイドが次元の旅人と言う情報を思い出し、「あっ!」と声を上げてツカサを見た事で他の面子にもその考えが伝わり始めたのだった!

 

「そう、ツカサ・カドヤやマスターテリオン等は何処かの次元世界にて『終焉の魔神』を目撃したのであろう。

 そして我が魔王のこれからの軌跡が記されしこの真逢魔降臨暦にも『ハンドレッドは決して魔神パワーに辿り着く事は無く、その鍵たるコウジ・カブトを狙いに来ると予想した』と書かれている。

 即ち、ハンドレッド如きがどれだけ時間を掛けようともコウジ・カブト無しでは『終焉の魔神』覚醒に届かない…これは我が魔王に誓って絶対であると発言しましょう」

 

「…俺が、魔神パワー発現の鍵…。

 て事はさ………俺達は今連邦議会本部防衛の為にジュネーブへと向かっている………ならハンドレッドはマジンガーZを戦場に持ち込んで俺を狙いに来るんじゃないか?

 さっきの戦闘みたいにドサクサに紛れるか、それかマジンガーZを手に入れた事で意気揚々としながら、さ」

 

「…可能性が高いな。

 ならば…DC残党アードラー派の打倒、ジュネーブの防衛、シャイン王女の救出、そしてマジンガーZの奪還…これ等をジュネーブにて全て達成出来る可能性が浮上して来たと言えるだろう」

 

 そうしてウォズも真逢魔降臨暦を開きながら話した所でコウジはニヤリと不敵に笑いながら、先程までの焦りが消え今度はマジンガーZ奪還を次の戦場で行える確信を持った表情で話していた!

 ダイテツもコウジの予想を聞き、それ等を統合しハガネ・ヒリュウ改部隊が目標とする物を一足飛びに全て達成出来ると言う希望を口にしていた!

 しかし…その難易度は高く、ハンドレッドは間違い無くマジンガーZを駆りコウジを攫うべく襲って来るので、ジュネーブでは大乱戦になると予測が立てられイングラムやヘビクラ達でさえも少し冷や汗を掻いていたのだった!

 

「一片のミスも許されない戦いか…ならば、俺達の持てるチップを全て賭けて挑むだけだな」

 

「と言うか、それしかあらへんわ〜」

 

「キョウスケでは無いが、分の悪過ぎる賭けだな…。

 だが、やるべき価値はある。

 ならば俺達のやる事は1つだ…全員第1種戦闘配置に戻り、乗機のコックピットで何時でも出撃出来る様にしろ!

 次の戦場は…俺達の命を懸ける時だ!」

 

 そしてキョウスケがチップをオールインして挑むと言う彼ならではの悪癖が出始める中、ツルギもその分の悪い賭けに乗っかりパイロット全員に持ち場に戻る様に声を上げた!

 リュウセイ達もまた、いよいよ以て己の逃げ道を塞ぎながら突撃する時だと表情を固めヘルメットを装着し乗機へと走り始めていた!

 更にダイテツ達ブリッジ組も艦橋に戻ろうとした所でユーゼスがダイテツ、レフィーナに声を掛け始めた!

 

「ダイテツ艦長、レフィーナ艦長。

 次の戦場ではハンドレッドが現れるならば我々ナイトレイダーもまた、そちらに対応する為にクロムチェスターを発進させる準備を整える事とします。

 更にハンドレッドが以前アイドネウス島で見せたギャラクトロンの様な怪獣兵器も使うならば、尚更ナイトレイダーや仮面ライダーの力が必要になるでしょう。

 なので我々はこのままジュネーブまで同行します、その許可をお願いします」

 

「うむ、我々も少しでも戦力は欲しいと思っている。

 ハンドレッドがマジンガーZ、そして怪獣兵器を使用しジュネーブへと乱入した際はそれ等の対処への協力をして欲しい」

 

「最も彼等が現れないのならば、人間同士の争いにナイトレイダーや仮面ライダーは介入させない事も約束致します。

 あなた方は怪獣やハンドレッド、そしてスペースビーストと言った人知の及ばない脅威を払う為の剣なのですから」

 

 ユーゼスがナイトレイダーの同行許可を取ると、ダイテツやレフィーナはハンドレッドが現れなければそのまま出撃させず人類間の戦争にはナイトレイダーを参戦させないと約束すると、ソウゴ、ゲイツも頷きながらダイテツ達の配慮に感謝しながらクロムチェスターへと向かい走るのであった!

 そしてユーゼスはダイゴ、ツカサにウォズと共にクロムチェスター3機へと向かおうとする中、廊下にてイングラムとヘビクラにクレナイが彼等を待っていた。

 しかも………それぞれの正体を明かす雰囲気を醸し出しながら。

 ユーゼスも改めてヘビクラをジャグラスジャグラーと認識し、そしてクレナイこそがウルトラマンオーブだと感じ取り、真剣な表情で互いに見つめ合っていた!

 

「次の作戦、ハンドレッドが現れる確率はどれ程あると思う?」

 

「ダイテツ艦長達は現れない可能性も視野に入れていたが………奴等の目的が『終焉の魔神』であるならば確率はほぼ100%だ。

 その時はストライクチェスターに即合体しつつ、怪獣兵器が現れれば私やダイゴもネクサス、ティガに変身する事も視野に入れる。

 …クレナイ君「ガイ、ウルトラマンオーブの人間態として呼ぶ時はクレナイ・ガイと呼んでくれ、ユーゼス」了解したガイ。

 なら君達もセブンガーやウインダムで出撃を?」

 

「そうしたいのは山々なんだかな…ダークフィールドによる影響が凄まじくてな。

 セブンガーとウインダムはエネルギー補給が完了してないから動けねぇんだよ。

 となれば、俺達はもしもギャラクトロンの様なもんが出れば…しょうがないからゲシュペンストMk-IIをちょっと壊して通信不能を装ってコイツを使うさ」

 

 イングラムの質問にユーゼスが答えると次にユーゼスがガイ、ジャグラーに特空機が出れるかを問えばダークファウストの残した爪痕が大きく、セブンガーもウインダムもまだ動かないとして首を横に振られてしまう。

 そうしてガイとジャグラーは最悪としてオーブリングフュージョンアップカードダークゼットライザー怪獣メダルをそれぞれ取り出していた。

 ツカサやウォズはダークファウストに対して舌打ちや不快な表情をそれぞれ浮かべると、表立って動ける対怪獣戦力はクロムチェスター、ティガとネクサス以外は現在は無いとして情報共有したのだった。

 

「だが、それでも我々は戦わねばならない…この星、いや、この次元世界の平和や未来を勝ち取る為にも、な」

 

「…あ~あ、優等生みたいな事を言って。

 お前バルマー人、しかもあのめんどくせー『門』を弄くろうとする張本人様だろ?

 なのに地球人の為に戦おうなんざ、この世界のてめぇは変わってるぜ?」

 

「フッ…バルマー…ゴッツォの名はネクサスの力を授かった時に既に捨てたよ。

 今の私は…ユーゼス・タウル、ただの人間さ」

 

 そして、ユーゼスはこの世界の未来を勝ち取る為に戦うとまで口にした所で、ジャグラーは少し蕁麻疹が出始めたのでポリポリと掻きながらあの悪名高い『ユーゼス・ゴッツォ』が地球や世界、宇宙の平和の為にと言う言葉を出した事を皮肉っていた。

 が、このユーゼスはただの人間、ユーゼス・タウルと堂々と口にすると、ガイもこのユーゼスならば信用出来るとして拳を突き出すと、ユーゼスとダイゴが拳を突き当てた。

 その際にそれぞれのウルトラマンとしての姿に光の空間の中で変化し、互いに改めて頷き合う様な感覚が3人の中で駆け巡るのだった。

 

「(………?

 ユーゼスの姿が………ボヤけた………?)」

 

 その際にイングラムはずっとその目で捉えている『ユーゼス・ゴッツォ』の姿がボヤけ、何か少し違う様な………その様な感覚を覚えると少し目を閉じて、改めて目を開くと矢張り『ユーゼス・ゴッツォ』の姿のままであり、先程の物は何だったのかと疑問に感じるのであった。

 …そして、イングラムがユーゼスの姿がボヤけて見えたと同時に、誰も見ていないイングラムの影が彼の物から『腕と翼を広げてイングラムを抱こうとする赤い目をした黒いナニカ』に一瞬変貌した事を誰も気付く事は無かった。

 が、寧ろ気付かない方が良かった要素でもあった………特にイングラム本人には。

 

【ビィィィィィィィィ、ビィィィィィィィィ!!!!】

 

「むっ、出撃警報!?」

 

「ハガネの第1戦速の速度を計算してジュネーブまでまだ数十分掛かる距離として…おいおい、まさかDC残党と連邦の防衛隊の戦域が此処まで広がってやがんのかよ!」

 

「ちっ、思った以上に戦線が広がり過ぎてるな…ユーゼス、ツカサ、ウォズ、お前達はクロムチェスターで待機していろ!

 DC残党の部隊は俺達地球連邦軍が退ける!」

 

 そんな中、機動部隊の出撃警報が発令されたのでDC残党の部隊がジュネーブの防衛ライン外まで広がっているとヘビクラが辟易しながら計算し、イングラムがユーゼス達をクロムチェスター内で待機する様にと命じながらクレナイも含めた3人はビルトシュバイン、ゲシュペンストMk-IIへと急いで搭乗すべく格納庫直通の戦時専用エレベーターへと乗り込んで行った!

 ユーゼス達も人類間の戦争に介入してはならないので周り道をしながらジュネーブに着くまでにクロムチェスターへと乗り込む様にするのだった!

 

「(ゼンガー…そろそろ俺等も着くぜ。

 その時は…一発はぶん殴らせろよ?)」

 

「(…ビアン博士が生きてるならば…こりゃもしかしたらクロガネまで来るかもな〜)」

 

 そうして格納庫直通エレベーター内にて、クレナイとヘビクラはそれぞれゼンガー、そしてエルザムの事を考えながら互いに見合うと、矢張り同じ考えらしく次の戦闘ではまだギリアムが来ていないが…教導隊のメンバーが解散以来一箇所に6名以上集まる時が来るかも知れないと考えていた!

 その際にエルザム、そしてゼンガーは如何なる決意を見せるのか…否、もう2人には友である彼等の選択は分かり切っていた。

 ならばこそ、その時が訪れるまでにシャイン王女の救出とマジンガーZの奪還を済ませようと拳を鳴らすのであった!

 そんな2人を見たイングラムもまた、特殊戦技教導隊の連携がこの目で伺えると考えると…不思議と高揚感に満ちていたのだった…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───クロガネ・???───

 

 

 

 

 一方クロガネは、アードラー派が遂にジュネーブ攻略作戦を実行に移したと察知してブリッジにて戦域の確認を取っていた!

 するとビアン達は…当初計画していた物よりも無差別的………民間人が集まる箇所にまで戦域が広がっていると知り、拳を握っていた!

 

「アードラーめ………これでは民間人にまで被害が及ぶではないか!

 其処までして己が欲望を満たしたいか!!」

 

「無駄じゃビアン、あの支配者気取りの勘違い男に正論を説いても何も響かんわ」

 

「儂等と言うストッパーが消え去ればこうなるのも必然。

 だが………まだ儂等にもやれる事はある。

 エルザムよ、ジュネーブまでクロガネはどれ程で到着する?」

 

「現在の位置から各DC残党部隊を避けながらジュネーブに直行するならば…約20分、と言った所でしょう」

 

 ビアン達がそれぞれ言葉を発した後、確認を取られたエルザムはビアン達の考えを汲んで行動予測時間を算出して約20分でジュネーブへと着くと報告した。

 この計算にはビアンの考えがあり、それを実行する為に必要な措置だった為、そんな回りくどいルートを取る事となっていたのだった。

 すると、ブリッジにあしゅら男爵、更にリョウマ達が乗り込んで来たのだった!

 

「あしゅらにリョウマ達よ、何かあったのか?」

 

「「セバストポリ方面に潜んでいたDr.ヘル様の部下からの報告です。

 セバストポリ基地にヴァルシオンが現れ基地は壊滅、更にハガネとヒリュウ改の部隊が其処へ駆け付け、ヴァルシオン率いる部隊との戦闘を行ったとの事です」」

 

「何、ヴァルシオンだとっ!?

 …まさか、計画の1つにあった量産型のヴァルシオンをアードラーはアースクレイドルで造り上げたのか!」

 

「それだけじゃねぇぜジジイ共。

 其処にビーストと…ウルトラマンとは違う巨人が現れてハガネ・ヒリュウ改部隊と現場に駆け付けたナイトレイダー、更にウルトラマンネクサスと戦闘したんだとよ。

 だが、2分半の間は隔離時空間で戦闘が起きたらしく観測が出来なかったが…次に通常空間にウルトラマン達やハガネ・ヒリュウ改部隊が現れたら疲弊しきってたとさ」

 

「何…ウルトラマンと異なる、巨人!?」

 

 あしゅら男爵とリョウマがそれぞれ報告を口にすると、ヴァルシオンの量産型が開発された事やハガネ達のセバストポリ基地での戦闘、スペースビーストの乱入、ウルトラマンと異なる巨人の出現等の情報にビアンやエルザム達は驚愕し、リョウマ達の方に目を向けていた!

 更にその後ろからリョウマ達の特訓に少し草臥れていたリク達…粒子になっているタイタスはマッスルポーズを取り満足気な様子で見せ…現れると、彼等から何か話があると悟り話しをさせ始めていた。

 

「多分…その巨人は、スペースビーストと一緒に居た事から、闇の巨人だって、タイガやゼット達と話して推察しました。

 それで、ヘルさん直下の部下って人が映像を送ったらしいので此処で確認させて欲しいんです」

 

「…分かった、では我々も見よう」

 

 リクがその巨人を闇の巨人と呼ぶと、ウルトラマン達をモニターに映す装置を装着したヒロユキやハルキも深刻な表情を浮かべながら送られた映像なる物を確認したいと頼んで来たので、ビアン達はブリッジにその映像を流す許可を出したのだった。

 そしてモニターにタイガやゼット達が映り、次にハヤトがメモリーチップをコンソールに入れて再生操作をすると、ブリッジモニターにハガネ・ヒリュウ改の戦闘の様子が流れ始めたのだった!

 其処にはビアンの予測通り量産型のヴァルシオン…ヴァルシオン改が映り、更にスペースビーストの乱入と巨人…ダークファウストの出現等が記録されていたのだった!

 

「やっぱり…ダークファウストだ…!!」

 

「ダークファウスト…それがあの闇の巨人の名前か」

 

『そう………光を蝕む闇の巨人

 スペースビーストと共に現れた巨人と聞いたからタイガ先輩達と話して予想はしたのでござんすが………コイツはウルトラヤバいぜ…!』

 

『何が拙いかと言えば、この巨人はウルトラマンネクサスに対するカウンターとなる存在なのだ。

 そう、この映像の様にメタフィールドを自身に有利な暗黒時空間、ダークフィールドへと転じさせる力も有するのだ。

 その為に…次に通常空間に帰還したネクサスやハガネ・ヒリュウ改の部隊は疲弊し切ったのだろう。

 かの暗黒時空間はウルトラマンの光を奪い、スペースビーストと闇の巨人の力を増大させるのだ…!』

 

 そして、リクやゼット、そしてタイタスがそれぞれリョウマやビアン達に説明して行くと、スペースビーストに絶対的優位を取れるネクサスのカウンター存在が現れたと知りこの世界は自身の予想よりもより混沌とした状況に陥りつつあるとビアンは確信しながらダークファウストを睨んでいた。

 そして映像は最後の方に移ると…何とマジンガーZが奪い去られた光景が映り、これはリク達も聞いていなかったので驚いていた!!

 

『おいおいおいおい、マジンガーZがあの変な戦闘機に乗っ取られた上にオーロラカーテンで持ち逃げされやがったぞ!!』

 

『つまりアレは…仮面ライダー達の敵、ショッカー軍団か、或いは噂のハンドレッドなる者達のマジンガーZ奪取用の戦闘機なのか!!』

 

『拙い、マジンガーZが持ち去られたって事は、あの連中は『終焉の魔神』って奴が多分狙いなんだろ!?

 このままじゃこの世界は…!!』

 

 その光景にフーマ、タイタス、タイガ達トライスクワッドはそれぞれ驚愕、冷静な分析、そして焦りの言葉をそれぞれ口にしてゼットも頭を抱え始めてんやわんやし始めていた!!

 すると………Dr.ヘルが「おっほん!!」と声を上げると、全員が注目し一旦落ち着くのだった!

 

「諸君、まだ焦る時ではない。

 あの連中………マジンガーZの魔神パワー、そして『終焉の魔神』が狙いであった事はその行動で伺い知れるが、彼奴らには『終焉の魔神』覚醒は決して起こせんさ」

 

『…Dr.ヘル、何か確信があるのか?』

 

「儂はマジンガーZが存在する『差異次元の記憶』を持つと前にも話しただろう?

 故に『終焉の魔神』覚醒のトリガーを幾つも知っているが………例外的な物を除けばコウジ・カブトが『終焉の魔神』を呼び起こすのに必要不可欠なのだ。

 理由は現在の状況的に長々と話せられんからジュネーブでの事が済み次第説明するが………兎に角、マジンガーZを奪い去った者共はただ1つ存在し、必要不可欠な鍵を『目の前で堂々と捨て去ってマジンガーのみを持って行った馬鹿』に過ぎんのじゃ。

 よって…儂の予測ではジュネーブで再びコウジ・カブトを求め、愚者共はハガネ・ヒリュウ改部隊の前に現れるだろう」

 

 Dr.ヘルはただただ『終焉の魔神』覚醒にはコウジ・カブトと言うパイロットの存在が必要不可欠と言う情報を話しつつ、マジンガーZを奪った敵は恐ろしい程のマヌケであるとまで口にしてリョウマ達ゲッターチームにまで哀れな目を映像に向けられてしまい、何とも言えない空気がクロガネのブリッジに流れ始めていた。

 

『………何と言うか………それ位ちゃんと調べてから行動しときなさいって、偉い人にウルトラ叱られそうな話でございますなぁ〜………俺、真似せずにやっちゃいますです』

 

『ゼット…それ、連中を見ても言ってやるなよ…?

 下手に目を付けられるからな?』

 

「…話を戻そう。

 恐らくハガネ・ヒリュウ改部隊は①『ジュネーブの防衛』、②『シャイン王女の救出』、③『マジンガーZ奪還と下手人の撃破』、④『DC残党アードラー派の打倒』、これ等を全て達成すべくジュネーブへと急行しているだろう。

 ならば………我々クロガネ部隊もまた、雌伏の時はもう終わりだ。

 各員、これより我々はジュネーブへと向かうっ!!

 そして…我々DCが本来為すべき事を示しに征くのだ!!

 総員、第1種戦闘配置!!」

 

 そうして逸れた話をビアンが戻すと、ハガネ・ヒリュウ改部隊の行動予測までを済ませると遂にクロガネ部隊の潜伏期間が終わりを告げる事を艦内全体へ伝達したのだった!!

 その言葉を待っていたと言わんばかりにクロガネの乗員達は直ちに配置へと着き、2大ゲッターチームもまたそれぞれのゲットマシンへと乗り込むべく『ダバダバダバ!!』と言う効果音が鳴りそうな走りで並走しながら格納庫へと向かったのだった!!

 更にエルザムもまた、クロガネに配備されたガーリオン・トロンベに乗り込むべく格納庫へ走り、あしゅら男爵もバードスの杖を携え剣呑な雰囲気を纏いながら半分の男女が縫い合わさる顔は久方振りの戦闘に笑みを浮かべるのだった!!

 

「あの………僕達は………」

 

「分かってる、お主等ウルトラマンは人間同士の戦いに介入しないで良い。

 だが………マジンガーZを奪った敵、アレは仮面ライダーの敵なのだろう?

 ならばお主等はそちらを対処すべきでは無かろうか?」

 

 リクがそんな雰囲気の中、人間同士の争いには関わらないと改めて言おうとした所でサオトメ博士が孫を見守る様な表情でリクやヒロユキ、ハルキ達を見つめていた。

 しかし………モニターに視線を移し、マジンガーZを奪った敵………タイタスが語ったショッカー軍団、或いはハンドレッドなる者達は明らかにこの世界の外からの、しかも人外の敵と言う予想が立てられた。

 そして、それ等と戦うのもまたウルトラマンの使命では無いかと道を示すと、リク達やタイガ達はそれぞれ頷き合うとブリッジでマジンガーZを奪った敵が現れた際に対処しようとアイコンタクトをしたのだった!

 そうして、ニュージェネレーションヒーローズのウルトラマン達を乗せたクロガネは第1戦速でジュネーブへと直行し、使命を果たすべく行動を開始したのであった!

 そして…その使命は、アードラー派の中に潜り込んだ者達…特に『悪を断つ剣』もまた、同じ使命を帯びているのだ…!!

 

 




此処までの閲覧、ありがとうございました!
はい、エイゴウがやらかした大ポカは『コウジも一緒に連れ去らなかった』、です。
まぁ大体は予想が立てられたと思われますが…改めて『終焉の魔神』のトリガーに大体は『兜甲児』が何らかの形で関わるんですよね、真マジンガーZERO本編を見返すと。
しかし、例外的な鍵と言うのは十蔵博士の悪意、マジンガーZを完璧に上回る存在の出現によるマジンガー無敵神話の崩壊、十蔵博士と同じ遺伝子を持つDr.ヘルの勧誘と言った物がありますが、この例外的な鍵は無貌の神が語った通りに『この世界』では機能しません。
ジュウゾウ博士の封印措置やらグランゾンやサイバスター、何よりグレートマジンガーがマジンガーZと共存してるので。
なので…コウジ・カブトは正しく世界の『終焉』を回避する鍵なのです。
更に細かいのも色々書きましたが、特にイングラムの描写は少しヒントを流しました。
果たして『この世界』のイングラムがどうなるかは…これから次第になります。
後、まだゼットの言葉がグリーザ出現後の深刻な物に変わって無いのでまだまだ彼にも余裕があったりします(ゼット語判定)

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!
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