スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんにちはです、第28話の………『中編』を投稿致します。
結構オリジナル要素が盛り込まれた事により、話が長くなったので初の3編構成になりました。
さて、戦闘マップが始まりますが中編なので全て終わらず、次で全て納めるつもりで描いております。
其処はどうかご了承下さいませ。
では、本編へどうぞ!!


第28話『十字軍が消える日(中編)』

第28話『十字軍が消える日』

 

 

 DC残党アードラー派がジュネーブへと本格的侵攻を開始してから約数十分が経過した。

 この間にDC残党本隊はテンザンが乗り込んだヴァルシオン改3号機を中心に部隊を展開し、多面的攻撃と一点特化攻撃を同時に仕掛けた事でジュネーブの防衛網を全滅させたのだった!!

 そして今、連邦議会本部は残った僅かな守備隊が防衛する中、アルバート・グレイを初めとしたEOT特別審議会や連邦議会の降伏派閥が纏まっており、既にDCの部隊に包囲され脱出は困難と化していた!!

 

「くっ、此処へは直接攻撃しない筈では無かったのでは!?

 議長は!?

 シュトレーゼマン議長は何処へ行かれたのだ!?」

 

「そ、それが………シュトレーゼマン議長は既に脱出されています!!」

 

「な、何…!?

 ま、まさか………シュトレーゼマン議長は、我々を見捨てたと言うのか………!?」

 

 そんな中、アルバート・グレイ達はカール・シュトレーゼマンが己の保身の為、既にEOT特別審議会の他メンバーすらもジュネーブに置き去りにして逃亡していた事を悟ってしまう!

 そうしてアルバート・グレイ等が絶望の淵に立たされていると………連邦議会本部を狙い、ヴァルシオン改3号機がクロスマッシャーを放とうとしていた!!

 

「まっ、政治家には恨みは無いんだが見せしめって奴が必要らしいんでな…サクッと逝っちまいな!!」

 

「ば、馬鹿な…う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」

 

【ズドォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!】

 

 そうして、ヴァルシオン改3号機の一撃により連邦議会本部は吹き飛び、アルバート・グレイ達はその命を散らしたのだった!!

 その光景に同戦場に居たリリーは、これでは虐殺だとして絶句していたのだった!!

 

「へへ…へへへ…!

 良いぜ、このヴァルシオンはよぉ。

 究極ロボってのは伊達じゃねえ。

 ビアン総帥も最初からコイツをジュネーブへぶち込めば良かったのによぉ」

 

「(…所詮…彼等の様な者にビアン総帥やマイヤー総司令の大義を理解する事は不可能か…だからこそ、総司令は私に最後の使命を託された………)」

 

 そしてリリーはアードラーやテンザン達にビアン達の大義を理解出来ないと結論付け、その身に帯びた『最後の使命』…それを果たす時が近付いてる事を悟り始めていた。

 一方テンザンは高笑いと高揚感が止まらずに居た…それが、ゲイム・システムの影響が確実に出始めていると言う事実を、本人すらも知らずに居た。

 

「ったく、アードラーもこんなイイ物を出し惜しみしやがって…オマケに散々フカしてやがったゼンガーの野郎も居やしねえ、マジでムカつくぜ。

 そうだ、この戦いが終わったら…殺そう。

 そうだ、それが良いっての。

 それが良い、それが良いっての、ヒャハハッ!」

 

 そして、テンザンが狂った様に笑い始めた中、リリーの指揮するストーク級のレーダーがハガネ・ヒリュウ改の反応を探知しオペレーターもそれを報せていた!

 其処からリリーは、悲壮的な表情を隠してテンザンを含む各部隊へと指示を飛ばし始めた!

 

「来たか…各機、迎撃を!

 よろしいか、テンザン?」

 

「【ギュォォォン!!】…殺っちまおう。

 どいつもこいつも…殺っちまおう…そうだ、それがいい…」

 

「!

 まさか…!?」

 

 その時、テンザンは遂にゲイム・システムによる膨大な情報を送り込む事での認識拡張、戦闘意識高揚に精神が耐え切れず、遂にハンスと同様の崩壊寸前状態へと至ってしまうのだった!

 此処までの戦闘では未だハンスよりも保っていた方だったが…矢張り、アドバンスド・チルドレンと言う枠組みとは言え『常人』のテンザンではシステムに呑まれる事は必然であったのだ!

 リリーはその光景にアードラーが仕掛けた何かにより、精神崩壊を起こしていると判断し驚愕していた!

 其処にハガネ・ヒリュウ改部隊が突入し、機動部隊を直ぐ様出撃させたが………ジュネーブの連邦議会、守備隊が吹き飛ばされている光景がその目に飛び込み、キョウスケやリュウセイ達はジュネーブの防衛は間に合わなかったと理解してしまうのだった!!

 更に戦場にヴァルシオン改が居る事を確認したのだった!

 

「ふふ…ふははは…!」

 

「!

 テンザンか!」

 

「ひゃは、ひゃはは…!」

 

「な、何だあいつ!?」

 

「あの状態………ハンスの野郎と同じ状態だな。

 ………リュウセイ、酷な事を今から言う………アイツはもう助からん。

 だから…『もう終わらせてやれ』、奴に同情するならば、な」

 

「な、きょ、教官!?」

 

「血祭りだ…血祭りに上げてやるぜ…どいつもこいつも!

 ヒャーハッハッハッハッハァ!!!」

 

 そして各面々がテンザンの状態を認識した中、イングラムは残酷な命令を…目を伏せ、その表情でもうどうにもならないとモニター越しにリュウセイに下すと、テンザンは遂に精神の均衡が崩れ去り高笑いを始め目に映る敵全てを排除する殺戮マシーンと成り果てたのだった!!

 そんな状態に、戦争を舐め腐っていたテンザンも陥った事で…テンペストは、否、ヘビクラ達すらもアードラーへの怒りがこみ上げ始め、一気に頭が冷えるのであった!!

 

「くっ、もう止めろテンザン!!」

 

「馬鹿か、てめぇは!?

 俺たちゃ戦争ゲームをやってんだぞ!

 降りてどうするんだっての!!」

 

「ソイツに乗ってたら、お前は…!!」

 

「潰してやるぜぇ!!

 潰す、潰す、潰す、潰す、潰すぅぅ!!」

 

「…リュウセイ、諦めろ。

 奴にはもう言葉は届かん…これ以上ヴァルシオン改が奴を動かすならば…アレを破壊して『終わらせる』のが、せめてもの情けだ…!」

 

「ツルギ少佐…くっ、テンザン、てめぇ…そんなにまで…そんなになってまで…!!」

 

「ヒャッハッハ、相変わらずカッコいいなァ、てめぇは。

 ああカッコいい、カッコいい!!

 だがな、てめぇだって俺と同じ人殺しなんだぜ!?

 プチプチプチッと敵兵を殺す人殺しなんだぜぇ!?」

 

 そして、会話をしている様で全く話が噛み合わないテンザンを見たリュウセイはそんな姿に息を呑んでしまい、引き金を引く指が震え始めていた!

 が、其処にビルトシュバインが隣に立ち、イングラムが更にリュウセイへと通信を送っていた!

 

「リュウセイ…お前の戦う理由は仲間や家族、友人達を守りたいのだろう?

 ならばお前とテンザンは違う…そしてリュウセイ、テンザンに情けを掛けるならば…奴があのマシンによって苦しむ事から解放するんだ…それしか、道はない…!」

 

「イングラム教官…!!」

 

「さァ、ラストバトルだ!

 皆プチプチ殺してやるぜ!!

 ヒャーッハッハッハッハッハァ!!!!」

 

「…テンザン、てめぇは…俺が止めてやる…!!」

 

「キョウスケ…」

 

「俺達はやるべき事をやるだけだ。

 感傷は必要無い、少なくとも今はな」

 

 そうして、テンザンの咆哮と共に両部隊が激突し、更にテンザンのヴァルシオン改の巻き添えを食らわぬ様にAM部隊が態々大きく動いて射線に入らない様にする始末であった!!

 元からではあった物の、精神が崩壊寸前のテンザンにはフレンドリーファイアを気にする心は失われているのだ…よって、クロスマッシャーがリュウセイに向けられて撃たれれば、油断していたDCのバレリオンやランドリオン等が巻き込まれ爆散したのだった!!

 

「うっ、味方まで…!!?」

 

「ちっ、元々巫山戯た野郎だったが、精神が壊れ掛かってタガが外れやがったな!」

 

「全機へ、あのヴァルシオン改は明らかに危険過ぎる!

 何としても撃破せよ!!」

 

「リュウセイ…手伝うぜ。

 マジンガーZが奪われてなきゃ、コウジも手伝っただろうぜ…!」

 

「マサキ…!!」

 

 リョウトは今まで以上に躊躇の無いテンザンに戦慄し、イルムも壊れ掛かった事で厄介な奴にランクアップしたと確信していた!!

 そしてダイテツから指令が飛ぶ中、サイバスターがR-ウィングと並走しながらヴァルシオン改への攻撃に参加するのだった!!

 …一方コウジは、ホバーパイルダーで待機しながら、必ずハンドレッドがこの戦場に来ると確信した上で、ジュウゾウとケンゾウの親子3代による特殊プログラムを急いで構築し、奪われたマジンガーZへの対策を練るのだった!!

 

「リリー中佐、貴女は…」

 

「レオナ少尉、リリー中佐は…マイヤー総司令の大義を誰よりも近くで見てた方だ。

 ならば、彼女を信じるんだ」

 

「テンペスト少佐…」

 

「…レオナちゃん、俺はそのリリー中佐って人はよく知らねぇ。

 けど、レオナちゃんが知ってるその人は、DC残党アードラー派のやり方なんざ容認する人じゃないんだろ?

 だったらさ、賭けようぜ…その人がやる事って奴をさ」

 

「タスク………ええ、よろしくてよ」

 

 一方レオナは、リリーが指揮するストーク級の反応が戦場にある事で、彼女はこんな戦いを容認するのかと悲しみを抱きかけた…が、テンペストもまたリリー・ユンカスと言う女性を知る故に、黙って彼女の『為すべき事』を信じると言う立場を見せていた!

 更にタスクもレオナに語り掛け、リリーがやらんとする事を信じる様に促すと、レオナは一呼吸置いて前を見据え、DC残党部隊と戦闘を繰り広げた!

 そんな中…ハガネ・ヒリュウ改は、ツカサ・カドヤから齎されたオーロラカーテン出現の兆候データに反応が出た事を察知し、エイタやユンが叫び出した!

 

「艦長、副長、オーロラカーテン出現の兆候あり!!」

 

「それも、かなりの規模です!

 恐らく…怪獣兵器も現れると思われます!!」

 

「うむ…矢張りハンドレッドはコウジ・カブトを確保しようと躍起になっている様ですな」

 

「此方ナイトレイダー、ハンドレッドが出るならクロムチェスターは何時でも出られる!

 出撃許可を出して欲しい!」

 

 エイタやユンの解析で、怪獣兵器まで現れると想定された事でハンドレッドも此処が勝負時だと思い仕掛けて来たのだとダイテツやヘビクラ達も理解した!

 そんな中、ユーゼス達がクロムチェスターのエンジンを起動し、何時でも出撃可能状態へと移行するとダイテツは出撃許可を出そうとした…その時、特殊プログラムを構築していたカブト一家は遂にそのプログラムを完成させ、ホバーパイルダーにローディングしたのだった!

 

「よし、特殊プログラム構築完了!!

 ダイテツ艦長、奪われたマジンガーZに取り戻す為の特殊プログラムをジュウゾウ博士やケンゾウ博士と共に構築出来た!!

 ホバーパイルダーも出撃許可を出して欲しい!!」

 

「特殊プログラムだと?

 成功の確率はどれ程なんだ!」

 

「ハンドレッドパイルダーの性能にもよるが正直五分…いや、三分が良い所かも知れん。

 が、何もせずにマジンガーZを奪われたままには行かん、どうかワシ等を信じてコウジを出して欲しい!!」

 

「………良かろう、許可する。

 どの道マジンガーZを抑えるにはグルンガストやグレートマジンガーが必要不可欠、ならば奪い返せるかも知れん手段があるならばそれを実行しない手は無い。

 但しコウジ・カブト、もしもの時は必ず離脱しろ、お前はハンドレッドの手に堕ちてはならん!」

 

「…了解!」

 

 そして、ホバーパイルダーにマジンガーZ用の特別プログラムが構築され、それを使い何とかマジンガーZを奪い返そうとダイテツ達から許可を取ったのだった!

 そして…その直後、アードラーの乗るグレイ・ストークと他ストーク級2隻が戦域に突入し、アードラーはハガネ・ヒリュウ改へチェックメイトを掛けようとするのだった!!

 その際にアードラーはテンザンもゲイム・システムに呑まれた事を知り、所詮はサンプル程度としてそれ以上の感情を持たなかった。

 

「むっ、あの灰色のストーク級は…アードラー・コッホ、貴様だな!!」

 

「アードラー…よくもシャイン王女をハンスに命じて連れ去り、ヴァルシオン改などと言う人間を機体のパーツにするマン・マシン・インターフェースを積んだ状態で生産したな…その罪は、俺達が贖わせる!!」

 

「フン、テンペスト・ホーカー…貴様が此方に来れば、ヴァルシオン改2号機はハンスでは無く貴様に渡してデータを取ろうと計画していたにも関わらず、貴様は臆してクロガネに渡りあまつさえDCに反旗を翻しおった。

 ワシのDCに反逆する愚か者には制裁を与えねばならんな」

 

「うるせぇ!!

 テンザンをあんな風にしちまいやがって…てめぇだけは許さねぇぞ!!

 シャイン王女も絶対に取り返してやるから覚悟しやがれ!!」

 

 アードラーが自身の高説を垂れる中、テンペストやシャイン王女を取り戻そうとするハガネ・ヒリュウ改部隊、更にテンザンを生体パーツ同然に仕立て上げたその所業を許さないリュウセイの怒りが爆発し、イングラムのビルトシュバインに備え付けられた念動力者が放つ『テレキネシスαパルス』を計測する機器がリュウセイの物がメーターを一瞬振り切りそうになり、イングラムはリュウセイの念が当初の予定よりも順調以上…Rシリーズの裏モードに頼らず完成形により近い状態になりつつあると知り、これならば後は教え切る事を教えれば…と考え始めていた!

 そんなリュウセイの叫び声を淡々と聞いたアードラーは…邪悪な笑みを浮かべながら切り返し始めたのだった!

 

「フヒヒ…シャイン王女を取り返す?

 ならばその甘い覚悟がどれ程ワシのゲイム・システムに通用するか試してやるわ…ヴァルシオン改1号機を出せ、ハガネ・ヒリュウ改部隊を此処で落とすんじゃ!!」

 

 すると、テンザンの乗る物とは別のヴァルシオン改が戦域に現れ、更にハガネ・ヒリュウ改部隊へと突撃し始めようとするのだった!

 ガーネットやジャーダ達はまだヴァルシオン改があるのかと思い辟易していた…が、ラトゥーニは新たに出たヴァルシオン改にある可能性を見出し、そちらを見ていた!

 

「アードラー・コッホ、いい加減にしなよ!

 親父が造ったヴァルシオンを…DCを良い様に利用したオトシマエ…このあたしがキッチリと付けてやるよ!」

 

「いいねえいいねえ!

 盛り上がってるじゃねえか!

 ダブルマジンガーに対抗してダブルヴァルシオンってか!」

 

「黙りなっ!

 そのインチキヴァルシオン…纏めて叩き潰してやる!!」

 

「フン、何も知らん娘が粋がりおって。

 お前の父親は優秀だったが、下だらぬ理想を持っていたのが欠点じゃった。

 それに賛同したヘルもサオトメもワシに言わせれば愚か者の集まりじゃわい。

 この戦いに勝った方が地球圏の守護者となる…下らん、全く下らん理想じゃ。

 あの男は、敵であっても使える戦力は自らの懐に取り込もうとした…其処に隙が生まれ、敗れたのじゃ。

 真に地球人類の生存を願うなら…愚民共を抹殺し、優秀な人間だけを残せば良い物を。

 そうすれば、此方の『負担』が減る」

 

 そしてアードラーは更に自身が思い描く地球圏の支配構図を口にし、自身の秤で優秀な人間とそうでない者を選別し片方を抹殺すると言う典型的な悪の科学者の発言を行い、クレナイ達はへそで茶を沸かす様な馬鹿な理論に笑うのだった!

 

「で、その優秀な奴の中にお前も含まれてんだろ?

 馬鹿じゃねえか、お前みたいな3流マッドサイエンティストよりも優秀な人材って奴は星の数程居るんだよ!」

 

「俺から言わせれば、アードラー・コッホ…お前の方がビアンなんかよりもずっと愚かで、且つこっちがてめぇを叩き潰す理由が増えてお得になる無駄に生存欲が強いだけの小悪党に過ぎねぇんだよ」

 

「貴様がそんな三下であるが故に、ゼンガーもこの戦場に未だ馳せ参じ、剣を振るおうとしないのが一生分からんのだろう?

 ならばもう口を閉じろ、俺達がお前を裁く!!」

 

「………」

 

「ゼンガー?

 フン、奴め、重要な作戦を放棄して逃げおったか…まぁ良い、そして一兵士風情が何を言うか。

 ワシはDCの力を純粋に世界征服…いや、粛清の為に使う。

 そして地球圏の戦力をワシの下に集結し、異星人共を討ち滅ぼすのじゃ。

 このヴァルシオン改はその為の『力』よ。

 フヒヒ…見るが良い、ゲイム・システムとヴァルシオン改の力をな!!」

 

 そうして、舌戦と言うにはアードラーの発言が悉くビアン達のそれよりも小さく中身が薄っぺらく、余りにもアードラー自身が現実を見ていないと露呈する中、アードラーはヴァルシオン改1号機を遂に突撃させて来たのだった!!

 その動きは、テンザンの物とは比べ物にならぬ程速く、そして此方の動きを『見切って攻撃を避けていた』!!

 

「っ、速い!!

 それに…今のネーブルミサイルの避け方…まるで其処に『撃たれるのが分かっていた』様な…まさか、あのヴァルシオン改には!!」

 

「………ヴァルシオン…改………起動終了………」

 

「今の声…貴様、そのヴァルシオンには!?」

 

「最高の機体に最高の素材!

 これがワシの切り札じゃよ!」

 

「あの野郎、シャイン王女をあんな物に!!」

 

 ハガネ・ヒリュウ改部隊の面々はアードラーの鬼畜にも劣る所業………シャイン王女をゲイム・システムの制御下に置いてヴァルシオン改に乗せ、その予知能力とゲイム・システムの能力を合わせる悪魔の発想に驚愕、そしてホバーパイルダーを出そうとしていたコウジの発言で怒りが爆発したのだった!!

 しかし、シャイン王女がヴァルシオン改に乗っている事が1番の問題であり、下手にコックピット周囲を攻撃すれば彼女の身の安全の保証が出来ず、またゲイム・システムの特性から速くヴァルシオン改から降ろさねば取り返しがつかない事になる状態である!!

 其処に、イングラムとラーダが各機に緊急通信を発信していた!

 

「各機へ、シャイン王女の状態から判断してまだ救出の猶予があると判断する!

 ヴァルシオン改へ攻撃し、機体の動きを止めろ!!」

 

「そんな、シャイン王女を攻撃しろっての!?」

 

「いいえ、イングラム少佐の判断は正しいわ。

 このまま時間を経過させてしまえば…シャイン王女も精神が崩壊して取り返しが付かないわ!

 だから、外部からゲイム・システムを何とか破壊しつつ、ヴァルシオン改を確保するのよ。

 これが1番、彼女を救出するのに確実な手段よ」

 

「…!!」

 

 イングラムの一見冷徹な判断にリューネやリオが反発しようとした所で、ラーダがその判断の後押しをしてゲイム・システムを外部から破壊と言う滅茶苦茶な要求を課すのだった!!

 しかし、それを聞いたリュウセイ達はそれしかシャイン王女を助けられる方法が無いならば、此処で手を拱くよりも急いで取り掛かるべきだと2人の言葉で頭を切り替え覚悟を完了した…その時、戦場にオーロラカーテンが出現し、その中からマジンガーZ、更に『ロボット怪獣クレージーゴン』2体とギャラクトロン2体が現れたのだった!!

 

「ハガネ、そしてヒリュウ改、我等が主の命により、コウジ・カブトの身柄も渡して貰うぞ!!」

 

「ハンドレッド、くそ、アイツ等やっぱりこのタイミングで来やがったか!!」

 

「…けど、寧ろチャンスだ。

 此処でマジンガーZとシャイン王女の両方を一気に取り戻せる!!

 ホバーパイルダー、出ます!!」

 

「クロムチェスターα、β、γ、出撃!!!

 セット・イン・トゥ・ザ・ストライクチェスター!!」

 

 マサキも予想はしていたが、此処でハンドレッドがマジンガーZと怪獣兵器を投入する事に舌打ちをしたが、コウジは此処が絶好の機会としてホバーパイルダーを発進させ、その後にナイトレイダーも続き、ストライクチェスターへと合体したのだった!!

 

「コウジ!?

 何でホバーパイルダーで出て来たんだよ!?」

 

「皆、俺がマジンガーZに接敵するのを手伝ってくれ!!

 そうすれば、お祖父ちゃんと父さんと3人で作った特殊プログラムでマジンガーのコントロールを奪い返せるかも知れないんだ!!」

 

「特殊プログラム…確率は?」

 

「良くて3割、けどやらないで0のままよりマシだぜ!!」

 

 コウジがホバーパイルダーで出撃した事をリュウセイは驚き、しかしその理由も直ぐ判明してから確率30%の成功率の作戦を実行しようと言うコウジに、ジャーダもアイドネウス島攻略作戦よりマシな数字でもヤバ目な賭けだと思っていた!

 更に今はシャイン王女のヴァルシオン改止めねばならず、且つテンザンのヴァルシオン改も落とさねばならない…明らかにアイドネウス島攻略作戦よりも状況が混沌としており、これを全て成せるか怪しい所だった!!

 しかし………キョウスケは、そんな分の悪い賭けを聞き、目を鋭くしたのだった!!

 

「…ならさっさとやるぞ。

 どの道全てやるつもりだったんだ、ならば…後は全賭けで撃ち貫くのみだ…!!」

 

「ありゃりゃ、またキョウスケの悪い所が…。

 けど、シャインちゃんを助けてマジンガーZも取り返すならそれ位のリスク背負わなきゃいけないわよね〜」

 

「…分かったぜコウジ、なら俺達でマジンガーもシャイン王女も取り返そうぜ!!

 ライ、アヤ、教官、ラトゥーニ、皆、やってやろうぜ!!」

 

 そして、リュウセイも覚悟を完了した所で他の皆もまた為すべき事を為すべく、視線を鋭くして2機のヴァルシオン改、更に怪獣兵器とマジンガーZを見据えるのであった!!

 そして………イングラムは一呼吸入れると、全機に指示を飛ばした!!

 

「全機…全ての力を出し切り、この戦いを制するんだ!

 攻撃開始!!」

 

『了解!!』

 

 攻撃開始命令を合図に、先ずラトゥーニやライ、テンペストを中心としたシャイン王女救出組、リュウセイとイングラムを中心としたテンザン撃破組、コウジとユーゼスを中心としたマジンガーZ奪還組に分かれ、全力を注ぎこれ等を同時に熟そうとするのであった!!

 その結果は直ぐに訪れ、そしてこの先の結末が決定されるだろう!!

 

『………………コ………ウ………ジ………………』

 

 そして………エイゴウも、コウジも、誰も気付く事無く息づいていた『それ』もまた目覚め始め、この戦い、そしてその先にあるエアロゲイターとの決戦の結果を大きく左右する事になると全員が知る事になるのもまた、直ぐ其処に迫るのであった…!!!!




此処までの閲覧ありがとうございました!
降伏派閥、カール・シュトレーゼマンを残して全部消え去るの巻。
そして、2機のヴァルシオン改への対応に加えてハンドレッドが介入、それにより勝利条件はこんな感じになります。

①『(ヴァルシオン改増援から)5ターン以内にシャインのヴァルシオン改を規定HPまで減らす』
②『ホバーパイルダーがマジンガーZに接触する』

因みにホバーパイルダーは戦艦の横に出るので、実際のゲームでハガネ・ヒリュウ改を前に出さないと早く条件達成が出来ません。
そして熟練度はシャイン王女のヴァルシオン改が出た時点で『5ターン以内に全ての勝利条件を達成する』が解禁されます。
更にクレージーゴンとギャラクトロン(デチューン)がまで居るので、滅茶苦茶難しいマップになります。
しかし、これを乗り越えれば…更に、息づき始めた『それ』の正体………これ等が全て判明し、後の戦いの結果に大きく関わります。
因みに『それ』の正体判明もゲームに落とし込むと熟練度達成が起きないと発生しないイベントになります。

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!
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