スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんばんはです、第30話後編を投稿致します。
何と今回12000字オーバー…これもアレもコレも詰め込んだ結果なんです。
さて、今回はウルトラマンオーブとファイブキングが加勢してからの戦闘、そしてその後の戦闘後会話回です。
そして今回、本当に色々詰め込んだのでちょっとお楽しみ下さいませ。
では、本編へどうぞ!


第30話『ジュネーブ壊滅(後編)』

『ショアッ!!!』

 

 ハリケーンスラッシュへとフュージョンアップしたオーブは空を駆け、サイバスターのスピードと肉薄しつつグエバッサーにオーブスラッガーショットとオーブスラッガーランスの連携技を空中で叩き込み、またディスカッターとの重ね斬りも行った!

 しかしグエバッサーも曲がりなりにも空を駆ける怪獣、そう簡単には落ちず、オーブとサイバスター、更にヴァルシオーネ達と空戦を繰り広げた!!

 

『ギュォォォォォォン!!』

 

『グオォォォォォォォンッ!!』

 

「ちっ、このギャラクトロンなんてパワーだ!!

 あの怪獣が加勢して漸く五分って所かよ!!」

 

『…このパワーのギャラクトロンを野放しにすれば、相手がグランゾンクラスでも無い限り地球連邦軍に止める術は無い!!

 俺達で必ず倒すぞ!!』

 

「分かってるさマジンガーZ!!

 テツヤさん、行くぜ!!」

 

「応ッ!!」

 

『ダブルバーニングファイヤー!!!!!!!』

 

 更に地上ではグルンガスト2機に加えてダブルマジンガー、ジガンスクードにストライクチェスターがフルスペックのギャラクトロンと交戦し、マジンガーZとグレートマジンガーがダブルバーニングファイヤーを放った!!

 しかし、ギャラクトロンはその攻撃を魔法陣のバリアで防ぎ切るとギャラクトロンシャフトを伸ばしてマジンガーZを拘束しようとしていた!

 しかし、その拘束攻撃をファイブキングやジガンスクードが阻止し、ストライクチェスターがミサイルを掃射しながらストライクパニッシャーを放ち反撃していた!!

 だが………ギャラクトロンはストライクパニッシャーだけは左手のギャラクトロンブレードを盾として使って防ぎ、更にジガンスクードには右腕を切り離して砲塔として迎撃し、ファイブキングとは目の閃光光線と額からの光線が衝突し爆発を起こしながら戦闘を激化させていた!!

 

「ユーゼス、アレは逃がしたら駄目だ!!

 ダイゴと一緒に変身して倒してくれないかな!?」

 

「………いや、エボルトラスターは脈動していない。

 まだ変身する時じゃない、オーブとジャグラーが変身したあの怪獣が駄目だった時に備える!」

 

「ファイブキング………ゴルザにメルバ、それに超コッヴとレイキュバスにガンQ、僕やダイナ、ガイアと戦った怪獣達が合体した超合体怪獣。

 その力はかなりの物だけど………ギャラクトロンも、それに負けない所か1つの星を滅ぼして有り余る戦闘力を持つんだ。

 もしも僕達が一斉に出て行って負けたらそれこそ後が無い!

 だからソウゴ、此処はオーブとジャグラーに任せるんだ!!」

 

 その間にソウゴがユーゼスとダイゴにネクサスとティガに変身して貰おうと考えたが、2人は首を横に振り、いざと言う時に備えて後に控える選択を取っていた!

 その選択にツカサもウォズも尤もな判断であり、且つそうしなければならないとして各パラメーターの管理や武器管制を行っていた!

 この二人もまた他の次元世界に現れたフルスペックギャラクトロンは目撃しており、その暴威はベテランのウルトラマンが駆け付けなければ拙い状況になっていた事も十全に理解していたのである!

 そして………ツカサとウォズがそれぞれ見たウルトラマンは『怪獣退治の専門家』と『超獣退治の専門家』、そして『ウルトラマンNo.6』であった!

 

「喰らいやがれ、T-LINKナッコォ!!」

 

「サークル・ザンバー!!」

 

「行け、チャクラム!!」

 

「ストライクシールド、発射!!」

 

「Gインパクトキャノン、シューッ!!」

 

「撃ち抜く…止められるものなら、止めてみろ!」

 

「はいは~い、こっちこっち!」

 

 一方ヴァイクルと交戦するリュウセイ達は、ハイファミリアの様な子機による攻撃や高威力のビーム、更にヴァイクル自身が強力な念動フィールドを纏い突撃して来る攻撃を上手く切り抜けてそれぞれ攻撃を当てていた………が、R-1やR-3の念動フィールドよりも更に強力なフィールドに阻まれ、上手くダメージが通らず決め手に欠けていた!!

 しかし、どの道これも倒してグエバッサー、更にギャラクトロンを倒さねば拙いのでどんなに攻撃を阻まれようともその手を緩める事だけはしなかった!!

 

「(…ヴァイクルを上回り、完全に破壊するには現状ではSRX、又は魔神パワーを開放したマジンガーZ、或いはグランゾンクラスの力やウルトラマンの協力が必要か。

 SRXは伊豆でプラスパーツが完成していても此処には無い、よってRシリーズは合体不可能。

 マジンガーZはあのギャラクトロン…恐らくハンドレッドの物はアレをデチューンした物だろうが、そんな物が無いあの機械怪獣を止めるのに手一杯、ユーゼス達は変身する様子が無いのでオーブ達に任せると言う事か。

 ならば残るはハガネのトロニウム・バスターキャノンとヒリュウ改の艦首超重力衝撃砲の同時掃射か、又は俺の………俺の………何だ?

 俺は………何の可能性を考えている………!?)」

 

 そんな中でもイングラムはグエバッサーは兎も角としてヴァイクルやフルスペックギャラクトロンの掃討を如何とするか可能性を考えに考え抜き、現状出来る物としてハガネとヒリュウ改の艦首主砲の同時発射か、或いは………其処まで考えた所で、自身はどんな物を考えていたのか、それが思い浮かばないのに何故か『誰よりもソレを知っている』と言う思考に陥り、一瞬ビルトシュバインの操縦が止まってしまった!

 其処にヴァイクルの『カナフ・スレイブ』が襲い掛かろうとしていた………が、R-1のG・リボルヴァーがそれを阻止した!!

 

「教官、大丈夫か!?」

 

「…すまないリュウセイ、どうやらギャラクトロンの方に気を取られ過ぎたらしい。

 …リュウセイ、T-LINKソードは使えるか?」

 

「あ、ああ、天上天下念動破砕剣だよな?

 使えるけど…あのフィールド、R-1の物よりも硬過ぎてとてもじゃないけど刃が本体まで通らないぜ?」

 

「フィールドに干渉して穴を開けるだけで良い、後は俺やキョウスケ少尉が決める。

 頼んだぞ、リュウセイ」

 

 それからイングラムは直ぐに思考を再開し、R-1のT-LINKソードでヴァイクルの念動フィールドに干渉して其処にサークル・ザンバーやリボルビング・ステーク等を当てようと言う作戦に打って出たのだった!

 リュウセイもそれを良しとして、念動集中を行いフィールドを刃に変え始めていた!

 …しかしまだイングラムは気付かない、自身が連想した『ソレ』は再びイングラムの影から形を変え、腕と翼を広げ彼が『呼び掛ける』その時を待っている事を。

 更にその時、ユーゼスはイングラムから『ソレ』の気配がした事を察知し、上手く行けば間に合う………『この世界への顕現』が出来る可能性が出て来たと思考し、残るはタイミングを計るだけとなっていたのだった!

 

「ちっ、もうまどろっこしい!!

 マサキ、ウルトラマンオーブ、ちょっとだけ下がってろ!

 リューネ、あたしに合わせな!」

 

「そう言う事ね、分かったよカチーナ中尉!」

 

 そうして最初に動いた戦況はグエバッサー側の方だった!

 カチーナはサイバスターとオーブに一旦下がる様に呼び掛けてからリューネにも声掛けをし、リューネの方も何が狙いなのか察し、ヴァルシオーネのエネルギーを開放し両腕に集中させ、ヴァルシオン改もまた左腕の砲塔にエネルギーを集中させていた!!

 

「こいつでも!!」

 

「喰らいな!!」

 

『クロスマッシャー!!!!!』

 

 そしてヴァルシオーネ、ヴァルシオン改のクロスマッシャーが同時に放たれ、グエバッサーに直撃するとグエバッサーも堪らず動きを止めてしまっていた!!

 其処に更にラッセルのゲシュペンストMk-II、リオのヒュッケバイン009、リョウトのアーマリオンがディバイトランチャーを集中砲火し、グエバッサーを地上へと叩き落とすのだった!!

 

「今ニャ、マサキ!!」

 

「ああ、行くぜ!!

 アカシックバスタァァァァ!!!」

 

 更に地上へと落ちたグエバッサーにサイバスターのアカシックバスターが炸裂し、グエバッサーが悲鳴を上げた!!

 その上でオーブもまたオーブスラッガーランスを突き立て、ランスのレバーを2回引き必殺の一撃を放つ!!

 

『ビッグバンスラストォォ!!!!!』

 

【ズドォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!】

 

 そうしてマサキ達とオーブの連携によりグエバッサーは早々に撃破され、オーブスラッガーランスを消したオーブは次にサイバスターやヴァルシオーネ、ヴァルシオン改と共にギャラクトロンへと視線を向けていた!!

 マジンガーZやグレートマジンガー、グルンガストと弐式、更にストライクチェスターやファイブキングが頑張っているのだがそれでも上手くダメージを与えられず、何時ギャラクトロンスパークをまた撃たれるかも分からない状況だった!!

 

『おいガイ、コイツ相手に手札を出し渋ってる訳には行かねぇぞ!!』

 

『分かってる、一気に決めるぞ!!

 フンッ!!』

 

 それからジャグラーとオーブはインナースペース同士でテレパシーを交えると、オーブのカラータイマーからが溢れると、インナースペースではガイが1枚のカードを取り出し、オーブリングへとリードしていた!!

 

オーブオリジン!!】

 

ーブカリバー!!!」

 

 更に、オーブリングから現れた一振りの聖剣、『オーブカリバー』をガイがキャッチし、中央のカリバーホイールを回転させるとのエレメントを表す紋章が輝き、そしてトリガー引いた!

 その瞬間、インナースペースにて4つの紋章が次々と輝く中でガイが何時もハーモニカで奏でるメロディが鳴り響き、そして1つの光となりてオーブを本来あるべき姿………『オーブオリジン』、の両者の属性を兼ね備え、更に聖剣に宿る4つのエレメントと合わせて6つの属性を操る形態へと変身させた!!

 

『銀河の光が、我を呼ぶ!!』

 

「ウルトラマンオーブの姿が…また変わった!?」

 

「けど今度は…バカデカい剣を持っている以外はシンプルだ!!」

 

「(それが本来の君の姿なのか、ウルトラマンオーブ!)」

 

 そしてオーブカリバーを携えながら腕を掲げたポーズと共に『この世界』にウルトラマンオーブの(まこと)の姿が降り立つと、ファイブキングと連携しオーブカリバーでギャラクトロンへと斬り掛かった!!

 流石のこの質量の剣による一閃を浴びればギャラクトロンも堪らず怯み、グルンガスト達やダブルマジンガーのブースト・ナックルやアイアンカッター、ドリルプレッシャーパンチを受ける隙を生んでしまっていた!!

 そんな中でギャラクトロンは痺れを切らせたのかギャラクトロンスパークを放とうとエネルギーをチャージし始めていた!!

 

「アレを撃たせる訳には行かん!

 コウジ、俺に合わせろ!!」

 

「OKテツヤさん!!

 マジンガーZ、お前の右腕の真の力をアイツに浴びせてやれ!!」

 

『受けろ、鉄拳!!』

 

 するとグレートマジンガーが天高く飛び立ち、グレートブースターのエンジンをフル稼働させて全速力でギャラクトロンへ目掛けて突撃し始めると、マジンガーZもまた今まで意図的に放たなかった右の拳を遂に解禁するのだった!!

 そして………ギャラクトロンスパークが放たれる前に、ダブルマジンガーの攻撃が先に放たれるのだった!!

 

「喰らえ、グレートブースター!!!!」

 

『強化型、ロケットパァァァァァァァァンチッ!!!!!!』

 

【ブォォォォォォォォォン、ズガァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!】

 

『ギュォォォォォォンッ!!!?!?!?』

 

 グレートブースターと強化型ロケットパンチ、2つの超合金NZ(ニューゼット)の塊にして単純な衝撃(インパクト)は光子力ビームやダブルサンターブレークを上回り、例えギャラクトロンのバリアであろうとも破る事が可能な武装がギャラクトロンの胸部クリスタル周りを破壊し、ギャラクトロンスパークを使用不能に陥らせる事に成功した!!

 更にその隙を逃す手は無いオーブ、ジャグラーの2人は首を縦に振ると同時にオーブは聖剣のカリバーホイールを回して土の紋章を光らせると、オーブカリバーにの属性が付与されそれを地面へと突き立てた!!

 

オーブグランドカリバー!!!!』

 

『グォォォォォォォォォンッ!!!!!【ビィィィィィィィィィィィィ!!!!!】』

 

【コォォォォォンッ!!!

 バリィィィィィン、ズドォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!】

 

 オーブオリジンが持つオーブカリバーが備えし必殺の攻撃の1つ、剣を突き立てる事で発生した敵を円を囲む様に地面に走る衝撃波で攻撃するオーブグランドカリバーと、ファイブキングの各怪獣の部位が破壊光線を一斉射する『カタストロフィスパーク』がギャラクトロンへと放たれ、ギャラクトロンも魔法陣のバリアを張り防ごうとしたがそれ等は全て瞬く間に砕かれ、遂にフルスペックのギャラクトロンは此処に打倒されたのだった!!

 コウジやツルギが一息吐き、右腕を逆噴射で戻したマジンガーZもまた少しだけ膝を立てて1体のフルスペックギャラクトロンで此処まで疲弊してしまったと言う姿を見せていたが、それでもまだ戦闘が終わらないので次はヴァイクルへと視線を向けたのだった!!

 

「マグナ・ビームライフル、シュー!!」

 

「BMセレクト…ハイパー・ビームライフル、発射…!」

 

「レーザーキャノン、発射!!」

 

「オクスタン・ランチャーのEモードは良い気持ち〜ってね!」

 

 一方ヴァイクルへと対応しているR-1達の側は、ビルドラプターやヴァイスリッターも含めて遠距離武器を一斉に放ちヴァイクルの動きを止めようとしていた!!

 無論念動フィールドでこれは阻まれるが、それは皆計算の内であり、本命は………リュウセイとR-1なのだ!!

 

「念動集中………喰らえ、天上天下念動破砕剣!!」

 

【キュイイイイイイイイイインッ、キィィィィィィィィィィン!!!!!】

 

 そして、R-1のT-LINKソードは見事ヴァイクルの念動フィールドへと直撃すると、リュウセイの強き念の刃が力場に干渉し中和し始めていた!!

 更に当然………その瞬間を、殿のキョウスケとイングラムは逃さなかった!!!

 

「どんな装甲であろうとも、ただ…撃ち貫くのみ!!」

 

「サークル・ザンバー………俺の狙いからは逃れられん!!」

 

【スギャンッ、ズガンッ、ズガンッ、ズガンッ、ズガンッ、ズガンッ、ズガンッ!!!!!

 ズガァァァァァァァッ!!!!!】

 

『………!?』

 

「まだだ、クレイモア!!!!」

 

【ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!!!!

 ズドンッ!!!!!!】

 

 ライやアヤ、ラトゥーニにエクセレン、更にリュウセイ、そしてキョウスケとイングラムの連携により遂にヴァイクルは明確なダメージを負い、その装甲の一部が爆散していた!!!

 明確な手傷を負わせられると言う事は倒せない相手では無い、リュウセイやキョウスケ、コウジ達はそう判断して次にマジンガーZが再び強化型ロケットパンチ、グレートマジンガーがグレートブースターを放とうと身構えた………その瞬間、ヴァイクルは空間転移でその場から消え去ると、ジュネーブに一旦静寂が訪れるのだった!!

 

「撤退した…?

 だが、この退き方は…」

 

「…ダイテツ艦長、レフィーナ艦長、何か可笑しい。

 ストライクチェスターも警戒モードを解きませんがそちらもレーダーの確認を」

 

「…エイタ、レーダーに反応は?」

 

「………っ!?

 上空に更なる重力震反応を検知!!

 これは…ミサイルです、多数のミサイルらしき物が転移出現しました!!

 数は50基、攻撃範囲はジュネーブ全域!!

 後240秒でこのジュネーブに着弾します!!」

 

『なっ!?』

 

 しかし、ヴァイクルが撤退した直後イングラムが危惧した様に大規模なミサイル攻撃が転移出現し、ジュネーブ全域を爆散させんと飛来し始めていた!!

 その数、そして着弾予想時刻から今疲弊したハガネ・ヒリュウ改部隊では迎撃が不可能だった!!

 またウルトラマンオーブやファイブキングも同様に疲弊し、オーブはカラータイマーが戦闘開始から2分40秒の経過、更にビッグバンスラストやオーブグランドカリバーと言った大技の連発により点滅がより早まっており、そして両者共に光の粒子となって消えてしまい、明らかに戦闘不能により光粒子状になってこの場から緊急で去った様にコウジ達の目に映っていた!!

 一方変身を解き、セブンガーとウインダムのコックピット内に転移したガイとジャグラーは久々のフルスペックギャラクトロンやその他との戦闘で想像以上に疲れており、あのまま退かなければミサイル攻撃にハガネとヒリュウ改両部隊を巻き込みかねなかった為にああした撤退方法を取ったのだった!!

 

「くっ…遺憾ながらジュネーブを放棄して本艦とヒリュウ改は撤退する!!

 全機3分以内に帰投し、ナイトレイダーもハガネへ着艦せよ!!」

 

「くっ、了解…!!」

 

「くそ、ジュネーブを守れたと思ったらこれかよ…!!」

 

「リュウセイ、急いでハガネへ戻れ!

 イルム、タスク、クスハ、コウジ達はセブンガーとウインダムを回収し、急ぎ着艦しろ!!」

 

「………了解………!!」

 

 そして、コウジやリュウセイ達は悔しさを滲ませながらもセブンガー、ウインダム両機を回収し着艦して2分で全機が帰艦すると、ハガネとヒリュウ改はテスラ・ドライブとエンジンを最大稼働させ、ブレイク・フィールドを形成してジュネーブから離脱したのだった!!

 そして………この日ジュネーブは夥しいミサイル攻撃を受け、文字通り壊滅したのだった………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───クロガネ・???───

 

 

 

 

 

 

「………ハガネ・ヒリュウ改の居るジュネーブ、そして大阪、上海、メルボルン、リオデジャネイロ、バーミンガムがバグス、スパイダー等の大群に襲撃されただと?」

 

「「はい、潜伏したリリー中佐、更に別行動中の帝王ゴールよりの報告で間違いありません。

 更にハガネ・ヒリュウ改部隊が居たジュネーブには新型兵器と怪獣兵器が現れたとの情報まで流れております。

 これはテンペスト少佐がガーリオン・カスタムに取り付ける事を許してくれた機密通信、及び映像記録機器よりデータが転送されているので間違いありません」」

 

 一方、地下へと潜伏していたビアン達のクロガネ部隊は各都市やハガネ・ヒリュウ改部隊が攻撃を受けたと報告を受け、更にテンペスト少佐が流している戦闘記録を解析し映像を見るとハガネ達の所に新型兵器や怪獣兵器が現れた事が指し示されており、リク達もそれを見てフルスペックのギャラクトロンまで現れたと知り驚愕していた!

 

「そんな、エアロゲイターはデチューンされていないギャラクトロンまで操れるなんて…!!」

 

「今回はオーブ先輩やヘビクラ隊長達が居てくれたから何とかなったけど、そうじゃなかったら今頃………!!」

 

「…あしゅら、ジュネーブ以外の連邦支庁所在都市や連邦軍各支部へは攻撃は無かったのだな?」

 

「「はい、間違いありません」」

 

「ビアンよ………これは、我々地球人に対する奴等からのメッセージだな?」

 

「そうだな、ケンよ」

 

 リクやハルキが驚愕、戦慄する中でもDr.ヘル、サオトメ、ビアンは冷静に状況を分析しており、エアロゲイターはフルスペックギャラクトロンの様な存在を持ちながら他の連邦軍各支部へはそれ等を派遣しなかった事から、リク達が把握していない意図があるとしてモニターを睨んでいた。

 すると、ニュージェネレーション組の中で力の賢者であるタイタスはそれ等の状況を噛み砕いて把握し、更にビアン達が何らかのメッセージを感じ取ったとする情報も加味し………ある推察へと到達したのだった。

 

『………連邦軍には何時でもこう出来ると見せしめをしつつ、悪戯に地球側の戦力を削らない様に世界各地への同時襲撃を仕掛けた………のか?』

 

「その通りよ、流石は力の賢者と呼ばれるだけはあるなウルトラマンタイタスよ。

 奴等め…ワシ等の首を何時でも絞めれるとしながらも、自分達に向かって来る戦力が減るのを良しとしなかった………更には30日も用意された降伏の受け入れ期間。

 此処から導き出される物は、自分達への反撃する準備を整えさせつつ、そしてそれを意図的に削らず此方の戦意を煽っておるのじゃ。

 フン、何が最終目的かは幾つか推察は出来るが………それでもワシ等地球人を侮っておる事に変わらん」

 

 そして、タイタスの推察に正解と答えるヘルは青筋を立てながらエアロゲイター側の思惑に乗せられている事に腹を立たせ、ビアンもサオトメも、エルザムやリョウマ、ゴウ達もこの状況を好ましくは思っていなかった。

 ビアン達のDCの時と違い、エアロゲイターには明らかな…明確な悪意を感じられるのでこの反応は当然であった。

 そしてリク達ウルトラマンもまた、エアロゲイター側の不明瞭な目的に不気味さを覚えながら、次なる1手を注視しようとするのだった。

 

「「それと………行方を眩ませたカール・シュトレーゼマンについて少し報告が。

 奴がジュネーブより行方を眩ませる直前に私兵を使い『N』と呼ばれる何かを回収していたとの事です」」

 

「『N』だと?

 何のコードネームだ?」

 

「「分かりません、その『N』だけはサルベージしたデータ内でもカール・シュトレーゼマンめが知るパスコードのみでしか閲覧不可、一度でもコード入力に失敗すれば全ての記録が失われる徹底した管理が成されており、解析班も手を挙げている状況です」」

 

 すると、カール・シュトレーゼマンが『N』なる物をわざわざ私兵を使ってまで回収してから行方を眩ませたとあしゅら男爵が報告すると、ビアン達も何の事だとして首を傾げていた。

 当然リク達もそんなコードネームだけでは何か分からず、降伏派閥の首魁だった男が何をしようとしているのかと疑問を持つのだった。

 

「…ならば、我々はハガネ・ヒリュウ改部隊の動向を追うぞ。

 エアロゲイターはハガネ達の下に戦力を見せた、その意味を見出す為に」

 

 そしてビアンの最終的な判断によりクロガネ部隊はハガネ・ヒリュウ改部隊の動向を追うと言う選択肢を取るのだった。

 エアロゲイター側の思惑を知るならばそれが近道と総合的に判断しての事である。

 それに同行するリク達もまたエアロゲイターが怪獣を使役する、その手段を探るにもハガネ・ヒリュウ改部隊の後を追う形の方が今の段階では良いと判断しつつ、もしも怪獣兵器がハガネ達の居る場所以外にも現れるならそちらを対処しようと語らずとも互いに意見を合わせるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

───ハガネ・艦内───

 

 

 一方ラーダは、鎮痛剤を処方して回復したアヤが新型兵器より感じた念が以前感じた事があると話した事や、月で『ヴィレッタ・バディム』がR-GUNの調整に用いたサンプルデータやアヤの波長に似ていた事等の幾つかの要素に引っ掛かりを覚え、個室の端末でそれを調べ上げていた所であった。

 しかし、そのデータの提供者は『マイ・コバヤシ』、『特殊脳医学研究所』出身でアヤの妹とされる少女の物だった。

 しかし、その本人は数年前に亡くなっているので何故エアロゲイターの兵器から彼女の波長パターンに似た念が検出されたのか………それを特脳研やマイのデータを調べて探ろうとしていた。

 だが、それはトップシークレットであり、機密保持責任者は何とイングラム少佐であった。

 

「これは…どう言う事なの…?」

 

 ラーダはそのデータに何が隠されているのか、イングラムが何故これに関わるのか、エアロゲイターとの関連は何なのか?

 そんな疑問がこのアクセス拒否で一気に浮かび、しかし不可解な事ばかりで答えが見えずにいたのだった。

 …そして、そのデータアクセスを察知していたイングラムは既にヘビクラへとデータアクセスへのコードを託し、情報部のギリアム・イェーガーにもこれが渡る様に橋渡しをするのだった。

 ………己の枷が再び強まる、その時が目の前に迫っていると悟りながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───パリ・臨時大統領府───

 

 

 

 

 

「…ノーマン少将に権限を与え、エアロゲイターに降伏しないと決定を下したその判断は評価するぞ、ブライアン臨時大統領」

 

「エアロゲイターは明らかに残りの15日以内に連邦軍が戦力を纏め上げて自身達に反攻の刃を握る事を望んでるのでね。

 そうであるなら、向こうとは交渉の余地は無いと判断したまでだよ」

 

 一方パリに置かれた臨時大統領府にて、ブライアン・ミッドクリッドとグライエンが対談しており、互いにエアロゲイターへの対応を間違えていないと評価しながら品定めと………これからの地球の未来のビジョンを説こうとしていた所であった。

 

「ブライアン、ジャグラスジャグラーは我々地球人に態々警告したのだ、己が力で地球圏を護り抜く力が無い限り地球人類に明日は無いと。

 ならばこそビアンの言った様に逃げるのでは無く立ち向かうべきだ」

 

「逃げる訳では無いさ、ジャグラスジャグラーの様に話し合いが出来る者とテーブルの上で交渉し、より良い平和的な道を模索したいだけさ。

 但し、地球人の力で地球圏を護り抜く事には賛成だけどね」

 

「その交渉も、彼が齎した情報によればエアロゲイターは先ず無理、ゲスト共もジャグラスジャグラーが情報源とする一派以外は交渉の余地も無いと断じている。

 地球人を野蛮な未開人だと見下していると言う情報も交えてな。

 ならば最早、我々は剣を取るしか道は無いのだ」

 

「しかし剣ばかりを向けてては話し合いの場を設ける事も不可能な訳だよ。

 だからこそ、盾と言う形に整える事も大事だと僕は思っているよ」

 

 其処から議論が白熱化し、地球人類はジャグラーが齎した情報を下に剣を磨くか、盾を鍛え上げるかで意見が割れており互いに主義主張を語り合っていた。

 だがそれでも地球人類の力で地球圏の未来を勝ち取ると言う最終的な着地点は一緒である為、其処まで至る過程の違いで議論が生まれていたのだ。

 するとブライアンは少し一呼吸入れると、グライエンの目を見て語り始めた。

 

「………グライエン、君も分かっている筈だ。

 光の巨人、ウルトラマン達が何故己の身を削ってまで地球人を護ろうとしているのか。

 彼等は僕達を信じているんだ、地球人が自分達の力で立ち上がって、その上でより良い明日や他者と手を取り合える未来を勝ち取ってくれる事を。

 それまでの間は彼等が地球人の力になる、そう言った願いがあるのだと………ウルトラマンオーブ、ジャグラスジャグラーと共に現れた彼の言葉からもそれは理解しているだろう?

 ならば………」

 

「………それは分かっている、分かっているのだ。

 だが、現にエアロゲイターや………スペースビースト、奴等の様な話し合いが通じぬ異星人が居て、悪夢の権化とも言うべき獣共がこの星に蔓延ってしまったのだ。

 ならばそれ等を打ち払う為に、我々は剣を取り戦わねばならないのだ。

 スペースビーストは人間の恐怖を喰らう、即ち奴等への恐怖心を克服しない限りは根絶は不可能、故に奴等に負けぬ力が必要だと言うのだ。

 こんな簡単な事にも、EOT特別審議会の者共や前大統領、そしてカール・シュトレーゼマンの愚か者共は気付かず異星人に尻尾を振りこの星を売ろうとしたのだがな」

 

 そして何故ウルトラマンが地球人に力を貸しているのかと言う疑問にまで踏み込み、その上で人類が選ぶべき未来のビジョンをブライアンは語るが、グライエンもそれは理解していたのだ。

 だが、エアロゲイターの様な異星人が地球を狙い………何よりスペースビーストが地球に蔓延っている。

 その事実があり、それ等を打ち払う為の剣が必要だとも熱を持って語り、お互いに平行線を辿る議論を交わしたのだった。

 だが………それでも、互いの言い分は理解出来た。

 ブライアンはウルトラマン達に恥じぬ様に地球人類の進む道を示したい、グライエンはスペースビーストと言う人類が克服すべき恐怖の根源を絶ちたい、ならばこそ………互いに腹を割って話し合うこの時は実りがあり、そして何方も人類には必要な物なのだと互いに感じ取れたのだった。

 

「………なら、僕としてもスペースビーストは根絶すべきだと同調させて貰うよ。

 あれは………この星に、いや、この宇宙にあってはならない生命体だ」

 

「ふむ、なら私はジャグラーやクレナイ・ガイ達の様な異星人が居るならば話し合いの場を設けられる様に地球人類が自立し得る力を手にする事に同意しよう。

 彼等ストレイジやその協力者の様な者達が快く話し合い、その他の者達が妙な算段を講じる事無い、地球圏の自衛力を高める為にな。

 ………そして、最重要課題として」

 

『マジンガーZの魔神パワーの開放の阻止、それが重要だ/だね』

 

 そして、互いにイージスの盾も、ハルパーの鎌も何方も上手くバランスを整える事こそが重要だと妥協点を見極め、互いにカップに入れられた紅茶を飲みながら一息吐いていた。

 ………そしてマスターテリオン、かの大導師がこの二人に散々警告したマジンガーZに秘められし魔神パワー。

 その7つ全てが開放され世界が『終焉』へと誘われる事を阻止する事こそがお互いが何の裏も無く協力すべき事案だとして頷き、そしてエアロゲイターとの戦いに勝利した後の地球防衛の為の兵器開発、綿密な連携を可能とする通信設備の構築、更なるEOT解析等を進める計画の草案を考え、政財界に首を縦に振らせて資金を確保しようと協議し合うのだった。

 

「紅茶のお代わりは如何ですか、ミッドクリッド臨時大統領閣下、グラスマン議会委員長様?」

 

「いや、紅茶はもう大丈夫だよ『ニア』秘書官」

 

 其処に黒髪と赤い目と眼鏡、胸が少しはだけたスーツ姿が特徴の女性、ニア秘書官と呼ばれた女性が紅茶のお代わりを注ごうとしたがブライアン達はもう良いとしてカップを下げさせ、議論に集中し始めたのだった。

 そしてカップを片付け、部屋から立ち去るニア秘書官は………その演劇、それも一流の悲劇が待ち受ける劇を観るかの様な表情を見せぬ様に立ち去ると、外に居た大統領補佐官にも挨拶して優雅に部屋から去るのだった。

 ………その大統領補佐官とも、互いに悪意に満ちた蜘蛛の巣を徐々に内側から広げて行く為に、今日もまた脚本(シナリオ)を彩ろうと笑みを浮かべていた事を、ブライアンやグライエンはまだ知らなかったのだった………。




此処までの閲覧ありがとうございました!
今回で出したいと思っていたオーブの形態の1つ…オーブオリジンをフルスペックギャラクトロン相手に出せました。
まぁ、フルスペックのギャラクトロンが相手だと火力的にサンダーブレスターの連撃か、オーブオリジン或いは『3つの光の力』を重ねたあの形態による大火力で攻めるしか撃破し辛いですからね。
そしてグレートブースターや、フルスペックのギャラクトロン相手でも通用するの巻。
これこそ魔神パワー抜きでも地球人舐めんなよって事です。
そして…戦闘後会話でアレコレとフラグをばら撒きつつ、連邦臨時政府ではブライアン臨時大統領とグライエン委員長が白熱の議論を交わしてる所も力を入れました。
ブライアンはビアンの思惑とかに気付いてたので、オーブ=ガイと直接会話すればウルトラマン達が何で地球人に肩入れするのか、その朧げなある種の願いに似た物を悟れる感受性が備わってるのです。
グライエンがちょっと軟化してるのはジャグラーみたいに話が通じる異星人が態々地球人に警告したと言う事実と、そのジャグラーの闇の風来坊としての考えにも触れて、少しだけブライアンの様な考え方を持つ人間の意見も取り入れなければ何か取り返しの付かない事が起きるのでは?と考えた事でこんな風にブライアンとの議論で妥協点がある程度通じる様になりました。
それでも地球を護る為には剣が必要って大前提だけは変わりませんが。
そんな2人は今後も政治の世界で政財界のお財布の紐を快く開かせてくれるでしょう。
………そして、ニア秘書官と名前が出てない大統領補佐官については『オリキャラではありません』、とだけ言っておきます。

長々となりましたが、次回もよろしくお願い致します!
感想等もお待ちしております!
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