スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんばんはです、第35話後編を投稿致します。
この話が1番描きたかったので、長かったな〜と思いつつこれから始まると新たに気分を入れ替えてこの小説の投稿を続けます。
さて………本編中にサブタイが公開される仕組みをとってますので、表向きのサブタイはこのままの表記にさせて頂きます。
では、本編へどうぞ!!

追記:本作のタグに1つだけ重要なタグを追加しました。
そちらもご了承下さいませ。


第35話『鋼のjadwgaqwdpw@(後編)』

 ウルトラマン達と仮面ライダー、そしてハガネ・ヒリュウ改部隊が奮闘する事で怪獣兵器達は徐々にその力に押され始め、特にロイヤルメガマスターとデルタライズクローになったジードとゼット、更にウインダムの奮闘があり怪獣も超獣もダメージが蓄積し、遂に必殺技を放てる程の隙を生むのだった!!

 

オーラム・ストリウム!!』

 

アストロビーム!!』

 

光波剣・大蛇!!』

 

ストリウムフラッシャー!!』

 

デスシウムスラッシュ!!』

 

「ファイナルビーム!!」

 

「マキシ・ブラスター!!」

 

「クロスマッシャー!!」

 

 ハガネ・ヒリュウ改部隊はニュージェネレーションヒーローズ達と協力し、ウルトラマンの余力を残しながら怪獣兵器を撃破した…が、バラバが2体残り、そのバラバが片腕が吹き飛ぼうが顔半分が無くなろうがお構い無く攻撃を仕掛けて来た為、カチーナはグロいのが苦手な為少し目を背けてしまっていた!

 

「ちっ、やっぱり超獣に関してはもっと攻撃力が必要か………なら魔王、やるぞ!!」

 

「分かった!!」

 

 その際、ディケイドとジオウはケータッチ21ジオウIIウォッチを用いてコンプリートフォームジオウIIに強化変身し、ディケイドはブレイドのクレストをタッチしてキングフォームを呼び出し、ジオウはサイキョージカンギレードを用いて必殺の一撃を叩き込もうとしていた!!

 

FINAL ATTACK RIDE B B B BLADE

 

キングギリギリスラァァァァッシュ!!!!】

 

『はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

【ズドォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!】

 

 ディケイドはブレイドキングフォームの必殺技である『ロイヤルストレートフラッシュ』を、ジオウIIはキングギリギリスラッシュを放つ事でバラバ2体を完全に撃破し、ティガもネクサスもナイトファングをマルチスペシウム光線クロスレイ・シュトロームを放ち余力を残しながらR-GUNリヴァーレに対応しようとした………その時、空間転移でデマーガが呼び出され、ティガを襲おうと鎌を振り下ろそうとしていた!!

 

『ショアッ!!!!』

 

【ズガァンッ!!!!!】

 

 だが、その凶行をオーブオリジンが食い止めると、オーブカリバーで何度も何度も斬りつけてダメージを蓄積させ、更にトドメとして炎のエレメントを表す紋章を光らせ宙に炎の円を描いていた!!

 

オーブフレイムカリバー!!』

 

 そしてデマーガを即座に撃破した後、ラトゥーニやジャーダ達もゼカリア、ハバククの群体を全滅させ、残るはR-GUNリヴァーレのみとなり、そのR-GUNリヴァーレも『ロシュブレード』でSRXを傷付けようとしたが、マジンガーZとグレートマジンガーがアイアンカッターとマジンガーブレードで防御し、SRXの攻撃タイミングを図っていた所であった!!

 

「リュウセイ、SRXへの合体に成功したが各サーボモーターの消耗が激しい!

 アヤ大尉への負担も鑑みて、イングラム教官の救出チャンスは3分しかない!

 それまでに何としても少佐を救うぞ!!」

 

「ああ、分かったぜライ!!」

 

「リュウ、私に構わず本気でやりなさい!!

 防御用の念動フィールドは必ず途切れさせないわ!!」

 

 しかし、どうやらSRXも合体接続部の消耗が激しく、アヤへの負担も大きい為、ウルトラマンの地球上での活動時間と同じく3分間が限界らしいと聞いたリュウセイは『ブレード・キック』や『ドミニオン・ボール』、更にテレキネシス・ミサイルや『ガウンジェノサイダー』、『ハイフィンガーランチャー』に加えてドミニオン・ボールやストライク・シールドすらも掃射する『SRXフルバースト』、リュウセイ流に名付けて『天上天下超爆散轟撃破』すらも使いR-GUNリヴァーレに大きなダメージを与えようとする!!

 しかし…R-GUNリヴァーレは歪曲フィールドに守られ、更に再生能力を有するズフィルードクリスタル製の装甲である為に少しのダメージでは結局再生し、天上天下超爆散轟撃破で漸く再生能力を上回るダメージを与えられる程度だった!!

 

「どうした、その程度で終わりか?」

 

「くそ、やろう…!!」

 

「SRXチームよ、念を研ぎ澄ませよ。

 道は…我等が切り拓こう!!

 ハイパーボリア・ゼロドライブ!!」

 

「そのフィールド…撃ち貫く!!」

 

 だが、そんな中でもマスターテリオンとキョウスケが先陣を切り、ハイパーボリア・ゼロドライブとリボルビング・ステーク&スクエア・クレイモアでR-GUNリヴァーレに大きなダメージを与える事に成功した!!

 これにはイングラムを操る者も舌打ちをし、リベル・レギスを睨んでいた!

 

「黒き天使ならいざ知らず、その様な紛い物で余とリベル・レギスを止める事は能わぬ」

 

「…!」

 

 更にマスターテリオンはイングラムを操る者に対して挑発を行うと同時にリベル・レギスのハイパーボリア・ゼロドライブを更に叩き込み歪曲フィールドを叩き割っていた!!

 其処にグルンガスト、グルンガスト弐式、更にヒュッケバインMk-IIからグルンガスト2号機に乗り換えたブリットが計都羅睺剣、計都瞬獄剣を叩き込み更にダメージを重ねた!!

 

「ぬっ…」

 

「次だ次!!」

 

『クロスマッシャー!!』

 

「メタルジェノサイダー、発射!!」

 

「イングラム、今助ける…ブラックホール・キャノン!!!」

 

 更にヴァルシオーネ、ヴァルシオン改のクロスマッシャーに加えてR-GUNのメタルジェノサイダー、そしてヒュッケバイン008Lのブラックホール・キャノンの直撃を受け、R-GUNリヴァーレもダメージが重なって行きイングラムを操る者も少し不快感を露わにし始めた!

 その証拠に、今まで放とうとしなかった『アキシオン・バスター』を放とうとしていた!!

 

「この一撃で冥府へ…」

 

「隙ありよん!!」

 

「グラビトン・ランチャー…!!」

 

【ドォォォォォンッ!!!!!】

 

「ぐっ…!!」

 

 しかし、その一瞬の隙を逃さなかったエクセレンとラトゥーニは、ヴァイスリッターのオクスタン・ランチャーとビルトラプターに装備されたグラビトン・ランチャーを放ちアキシオン・バスターの発射態勢を崩したのだった!!

 更に………この隙こそが千載一遇のチャンスでもあったのだ!!

 

『今だ、行くぞヒロユキ、皆!!』

 

「ああ!!

 タイガ・トライブレード!!!!

 燃え上がれ、仲間と共に!!!!」

 

 最初にタイガとヒロユキが行動を起こし、インナースペースにて1本の剣を取り出した!!

 そして剣の鍔にあるスイッチをタップし、柄にあるディスク部を回転させ剣に刻印されてる炎の模様が赤く光って行った!!

 

『バディィィィィィィ・ゴォォォォォォォッ!!!!』

 

 そしてタイガ、タイタス、フーマの3人がヒロユキと重なる様に剣を高く天に掲げると3人のウルトラマンは1つとなりて大きくなる際のポーズも3人の物をフーマ、タイタス、そしてタイガの順番で行いながら炎を纏いて1人のスーパーウルトラマンが遂にこの世界にも現れるのであった!!

 

『タイガ…トライストリウム!!』

 

「その姿、タロウの…!!」

 

 イングラムを操る者も実際にタイガのトライストリウムを目撃するのは初めてらしいのか、トライストリウムの姿を見て少し驚く様子が見て取れた!

 何故ならタイガのこの姿は…偶然ではあるが、タロウが人間として地球の防衛隊に参加していた頃の制服と色合いが非常に似ているからである!!

 これには運命めいた物を感じざるを得ず、イングラムを操る者もニヤリと笑うしか無かったのであった。

 

「行くぞ、先ずはフィールドを完全に破壊するぜ!!

 計都羅睺剣!!」

 

「暗剣殺、チェストォォォォォォォォォ!!!!」

 

「行きます、計都瞬獄剣!!」

 

「もう一度撃ち貫く!」

 

「行くわよ、キョウスケ!!」

 

【ズガァンッ、ズドンズドンズドンズドンズドンズドン!!!!!!!!】

 

 しかし、その間にもグルンガスト2機が計都羅睺剣・暗剣殺を放ち、それに続いてグルンガスト弐式も計都瞬獄剣で斬り付け、絞めにアルトアイゼンとヴァイスリッターがリボルビング・ステークとオクスタン・ランチャーを突き刺し、Bモードを零距離射撃して装甲をズタズタにしたのだった!!

 更に…その上空にはビルトラプターとヴァルシオーネ、ヴァルシオン改、アーマリオンが待機していた!!

 

「もう一度行くぜ、リューネ、ラトゥーニ!!」

 

「ああ、行くよカチーナ中尉!!」

 

「イングラム少佐…必ず正気に戻します…!!」

 

「行けぇ!!!」

 

【ギュォォォォォォォォォォンッ、ズガガガガガガガッ!!!!!】

 

「うっ、ぐっ!!

 フ、フハハハハ…成る程、これがこの世界の…!!」

 

 更に4機の連携攻撃でR-GUNリヴァーレはよりダメージを重ね、遂に歪曲フィールドを保つエネルギーが切れたのか途中からフィールドが張られなくなっていたのだった!!

 

「今だ、やるぞマジンガーZ!!」

 

『ああ!!

 第6魔神パワー…開放!!』

 

 そして、作戦が最終段階に移行した事を示す様にコウジとマジンガーZは第6の魔神パワーも開放し、マジンガーZは因果律すらも操る存在と化した………その時だった。

 コウジとマジンガーZは右を向けば自分達が無数に居り、左を向いても自分達が無数に居る不思議な光景を目撃していた!

 そして…その中で『ある1つの世界』の『兜甲児とマジンガーZ』が自身達が垣間見た光景…特にイングラムに関する事を共有すると、コウジとマジンガーZは驚いてその甲児とマジンガーZに視線を向けた…が、当人達はサムズアップをした後無数の兜甲児とマジンガーZと共に消え去り、現実空間に引き戻されるのであった!

 

「今のは…マジンガーZ…!」

 

『ああ、俺も視た…そして、イングラムが持つべき『力』も観測した、そしてその道筋も既に視えてる!!

 ならば…後は突き進むだけだ、コウジ!!』

 

「………そうだな、行くぜ!!」

 

 そして第6魔神パワーの因果律兵器が発動し、高次予測で捉えたイングラム生存の未来を確定させ、且つ出るべき物に出て貰う様に道筋を作り出すべく動き出した!!

 更に作戦通りにグレートマジンガーやゲッターロボ2機やサイバスター、ディケイドとジオウIIも動き出し、ウルトラマン達もまた…必殺の一撃をR-GUNリヴァーレへと放とうとしていたのだった!!

 

「行くよ、ディケイド!!」

 

「ああ…」

 

『はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

 

「行くぜ、コスモノヴァ!!!!」

 

『はぁぁぁぁぁぁぁ、ロイヤルエェェェェンド!!!!!!』

 

トライストリウムバーストォォォォ!!!!』

 

ゼスティウム光線、チェストォォォォォォォォォ!!!!!!!』

 

『シュッ、オーブスプリームカリバァァァァァァ!!!!!!!!』

 

「行くぜ、光子力………ビィィィィィィィィィィィィィィィム!!!!!!!!!」

 

「ダブルサンダーブレェェェェク!!!!!!」

 

『ゲッタァァァァァァァ・ビィィィィィィィィィィィムッ!!!!!!!!!!』

 

 そして、サイバスターのラプラスデモンコンピューターで閉ざされたイングラムのアカシックレコードに記された未来を閲覧したマサキはそれを切り開くべくコスモノヴァを放ち、それと同時にディケイドとジオウが現形態での最大威力のライダーキックを放ち、そしてウルトラマン達も余力を残さない全力の光線を放ち、最後に2機のゲッターロボとマジンガーZ、グレートマジンガーによって高出力のゲッター線と光子力エネルギーが放たれ、その全てがR-GUNリヴァーレへと直撃しイングラムを操る者も悶え始めたのだった!!

 

「ぐ、ぐごぉ…!!」

 

「今だ、行くぞライ、アヤ!!」

 

「T-LINKフルコンタクト!!」

 

「Z・O・ソード射出、トロニウム・エンジンフルドライブ!!!!!」

 

 そして最後にSRXが胸部からZ・O・ソードを抜き放ち、天高く掲げるとリュウセイのイングラムを助けると言う一念で高まり切った念動力が嵐を巻き起こし、その力は…通常の念動力者よりも強力な強念者、『サイコドライバー』の領域にすら踏み込みつつあったのだった!!

 それもこれもウルトラマンが、仮面ライダーが、ゲッターロボが、マジンガーが、そしてハガネ・ヒリュウ改部隊が共にこの場に集った事により、リュウセイはサイコドライバーとしての力が現時点で目覚めつつあったのだった!!

 

「…見えたぞ、それが教官を縛る枷か!!!!!!!

 うおおおおおおおおおおお!!!!!!

 超必殺!!!!!

 天上天下…念動、爆砕剣!!!!!!!」

 

 そしてR-GUNリヴァーレのコックピット…正確にはイングラムの身体に一切傷を付けず、イングラムの中にあるジュデッカの枷のみに刃を突き立てたSRXは、リュウセイ達の想いを力に変えてその刃をより研ぎ澄ませた!!

 その結果、ジュデッカの枷が徐々にヒビ割れて行き…そして、SRXの剣がジュデッカの枷を完全に断ったのだった!!

 

「念動………爆砕!!!!」

 

【ボォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!】

 

 こうして数多の力を受けたR-GUNリヴァーレは爆散し、更にイングラムを操る者もこの結果にある種の満足感を得ながらイングラムの身体から去り、ジュデッカの枷が壊されたその光景を見届けたのだった。

 そして………R-GUNリヴァーレが爆散した直後、強力な念動力を示す緑色の光と、黒い影がその爆炎の中より現れ始めたのだった…!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「…俺は、また死んだのか…」

 

 イングラムは瞳を閉じながらそんな事を呟くと、自身に力が入らない…周りも因果の果てに似た空間であると認識し、この世界でもまた死を迎えたのだと思うのだった。

 そして、リュウセイ達には悪い事をしたと思いながら意識を沈めて行こうとした…その時だった。

 イングラムを見下ろす様に白髮の青年が立つと、イングラムに語り掛け始めたのだった。

 

『違う、お前はまだ死んでいない。

 あの世界で…リュウセイ達の尽力でジュデッカの枷が破壊された。

 そして今、お前の身体と魂は真の自由を勝ち取る事に成功した…』

 

「………『クォヴレー・ゴードン』………それは、本当なのか?」

 

『ああ…しかも、ユーゼス・タウル…俺達の知るユーゼスとはまた異なる者の導きで其処に至れた。

 そして、お前の半身もまた魔神パワーで意図的に因果を歪めた事で顕現が出来る様になっている…』

 

 その青年…リュウセイやクスハ、ゼンガー達も居た世界に存在したバルシェムだったが、新たな因果律の番人として覚醒した者、クォヴレーによってイングラムはまだ生きていると悟らされると、イングラムは自然と目を開けてクォヴレーの姿を見るのだった。

 そして、クォヴレーに視線を向けながら会話を続けた。

 

「…なら、俺にジュデッカの枷を嵌めて操った者は…矢張りユーゼス・タウルでは無いのか…?」

 

『ああ…そして、それと同時に『ユーゼス・ゴッツォでもある』…。

 俺が語れるのは此処までだ、後はお前が真実を追い求めるんだ…ユーゼス・タウルと共に』

 

 更にイングラムはジュデッカの枷を嵌めた存在はユーゼス・ゴッツォではあるがユーゼス・タウルでは無いと知ると、幾つかの可能性が浮かび上がり…しかし、どれも確証が無いので確かめるしかないとして身体を起き上がらせたのだった。

 すると………其処にエボルトラスターを持ったユーゼス・タウルが現れ、クォヴレーにも頷き2人でイングラムに最後の言葉を掛けるのであった。

 

『イングラム………真言を唱えろ………テトラクテュス・グラマトン』

 

「…テトラクテュス・グラマトン…さあ、応現せよ…我が半身、『アストラナガン』よ…!!」

 

 そして真言をイングラムが唱えた瞬間、イングラムに寄り添っていた黒い影がより強大な姿となりてイングラムをコックピットに収めると同時に『T-LINKフェザー』をはためかせ、世界の理の狭間よりイングラムを連れて現実世界へと回帰し始めたのだった!!

 その光景を見たユーゼスもまた、クォヴレーに一礼すると走り出し、ウルトラマンネクサスの姿に変わるとその後を追いこの空間から外に出るのであった!

 そして残されたクォヴレーは………いずれ自身がこの世界に降り立つ時が来るその日までに、イングラム達が世界を存続させる事に期待しながらジッとその時を待つのだった…。

 

 

 

 

 

 

第35話『鋼の巨神/黒き天使』

 

 

 

 

 一方現実世界では、R-GUNリヴァーレの爆煙から強力な念動力の光が溢れ出した事でリュウセイ達は身構えていた…が、ネクサスは構えを解き、その光の中からある存在が現れるのを待っていたのだった。

 そして………念動力を示すテレキネシスαの指数が今のリュウセイレベルに高い数値を示しながら、その機動兵器は翼をはためかせて現れるのだった!!

 

「あれは…!!」

 

 そして、ギリアムもまたその機動兵器に見覚えがあるのだった!

 イングラムと共にある存在、イングラムの半身、イングラムの力とも呼ぶべき機動兵器………アストラナガンである。

 その姿に畏怖やプレッシャーを感じる者達も多く居たが………コウジやリュウセイ、ヘビクラは、マジンガーZとSRX、ウインダムを歩み寄らせてアストラナガンの目の前に立ちながら通信を入れるのだった。

 

「…教官、おかえり」

 

「ああ…世話を掛けたなリュウセイ、ライ、アヤ…そしてコウジ、ツルギ、ヘビクラ達も…ありがとう。

 お陰で俺は自由を得られた…」

 

「いや、なんて事は無かったさ」

 

「…へっ、遅いお目覚めなんだよ、イングラム」

 

 そして4人はそれぞれ言葉を交わし、しかし確かな友情を確かめ合いながらイングラムが正気に戻り、ハガネ・ヒリュウ改部隊の下に戻る事に祝福するのだった…が、それを歓迎しない者もまた居た!!

 何とアタッドのエゼキエルがゼットン・ファルクスを4体引き連れてイングラムとアストラナガンを捕縛しようと現れるのだった!!

 

「アウレフ!!

 アンタ、あたし達を裏切るつもりかい!!」

 

「アタッド………裏切るのでは無い。

 ただ、あるべき形に戻るだけだ」

 

「戯言を…!!

 良いさ、人形であるアンタとその機動兵器を捕縛してアンタを弄くり回してやるから覚悟しな!!」

 

「果たしてお前に出来るかな?

 …リュウセイ、コウジ、ウルトラマン達。

 そろそろSRXは合体限界時間になり、魔神パワーも閉じねばならずウルトラマンの地球上での活動時間もそろそろ限界を迎えるだろう?

 ならば此処は俺とアストラナガンに任せろ…戦線復帰の証として奴等を露払いする!」

 

「そ、そうさせて貰うぜ…魔神パワー、強制封鎖!!」

 

 そうしてアタッドとイングラムの問答の間にSRXも合体限界時間を迎えて分離し、マジンガーZの魔神パワーも強制封鎖して暴走させぬ様にし、ウルトラマン達もまた3分が近付いた為に変身を解除するのだった!

 そして、今まともに戦えるのはアストラナガンとリベル・レギスのみであった…が、マスターテリオンは結果は目に見えているので黙って鎮座していると、ゼットン・ファルクス達はアストラナガンの機動力に翻弄され、『Z・O・ソード』で斬り裂かれ、『ガン・スレイブ』で撃たれ続け、T-LINKフェザーの羽で穿たれたりと一方的な戦いになってしまっていたのだった!!

 

「何なんだい…何なんだい、これは!?」

 

「アタッド、逃げるなら今の内だぞ?

 ………この一撃で虚空の彼方へ消え去れ………『アキシオン・キャノン』、デッド・エンド・シュート!!!!!」

 

「っ!!!!?」

 

【ビュオンッ、ズドォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!】

 

 更にアタッドに今逃げるなら命を取らないとまで宣告したイングラムはゼットン・ファルクス4体に向けてアキシオン・キャノンを発射し、エゼキエルが転移撤退した直後にそれは直撃し大爆発を起こしたのだった!!

 そして、アストラナガンの力は魔神パワー開放時のマジンガーZやSRX、リベル・レギスやグランゾンと同等以上であるとハガネ・ヒリュウ改部隊に示すのであった!

 

「す、凄え………!!」

 

「…戦闘は終了だな。

 こちらイングラム・プリスケン少佐だ、ハガネに帰還したい、着艦許可を求む」

 

「こちらハガネのダイテツだ。

 着艦許可を下そう。

 ………イングラム少佐、良く戻って来たな」

 

「フッ、これも全て…仲間達のお陰だ…」

 

 そして、全員に帰艦命令が下る中でゲッターロボやニュージェネレーションヒーローズ達はその場から去り、更にイングラムもまたアストラナガンをハガネへと着艦させ仲間達の下に舞い戻るのであった。

 その光景を見たユーゼスは、漸くイングラムが生きてリュウセイ達と共に戦える未来が訪れたとして笑みを浮かべ………そして、肝心のイングラムに枷を嵌めて操った者は何者であるかを改めて考察し始めるのであった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦闘終了後、イングラムは医務室から直ぐに出てブリーフィングルームへと訪れると、リュウセイ達はもう大丈夫なのかと思いながら駆け寄るのだった。

 

「教官、もう平気なのかよ?」

 

「ああ、ラーダやユーゼスからのお墨付きで俺の中にはもうジュデッカの枷は残っていない。

 もう2度とリュウセイ達に銃口を向ける事は無いと断言出来る様だ」

 

「そうなんですか………良かった………」

 

「…リュウセイ、ライ、アヤ…俺に自由を与えてくれた事に感謝する…ありがとう」

 

 リュウセイ達はイングラムがもう裏切る心配が無いと本人の口から聞くと、心から安堵していたのだった。

 そして………リュウセイ、ライ、アヤにそれぞれ労いのや感謝の言葉を直接伝えると、リュウセイ達は悪い気がしなかったので笑みを浮かべながら頷くのであった。

 すると、ブリーフィングルームにユーゼスもまた訪れると、イングラムとジッと見つめ続けながらどちらとも無く会話を始めるのだった。

 

「…それで、お前が俺に枷を嵌めていないとすれば…誰が俺にジュデッカの枷を嵌めたんだ?

 俺はあの時…ホログラムではあるが仮面を付けたお前の姿を見た…にも関わらずお前は此処に居て、地球人達や力無き者達の為に戦っている。

 この違和感は何なんだ?」

 

「…俺にも分からない。

 何せ新西暦180年のメキシコ事変以前の記憶が欠落しているからな…。

 だが…『彼』の言葉を真に受け止めるとするならば…」

 

『ユーゼス・ゴッツォは2人存在している』

 

「…と言う事になるな」

 

 そしていよいよ核心であるイングラムに枷を嵌めた人物についての話を行い…因果の狭間でクォヴレーより告げられた情報を下に素直に考察した結果、『この世界には『ユーゼスの名を持つ者が2人居る』と言う滅茶苦茶だが…何処かそうであるならば辻褄が合う部分が多い考察が浮かび上がったのだった。

 

「ユーゼスが…2人…」

 

 その言葉を聞き、コウジはマジンガーZと共に見た『アストラナガンが存在した世界』のユーゼス・ゴッツォと目の前に居るユーゼス・タウルの在り方の違いや、片や超越者にならんとする者と片や人として平和を勝ち取ろうとする者…そのどちらも成立するには、イングラムとユーゼスが口にした考察しかあり得ないとして、謎が更に深まるのであった。

 そして………ギリアムは、ユーゼスが2人存在するならば、何方が『別の世界から来たユーゼス』なのか………それも確かめざるを得ないとして心に留めるのであった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───パリ・臨時大統領府───

 

 

 

 

 

 その日、パリの臨時大統領府にブライアンとグライエン以外に意外な来客が訪れていた。

 1人は『ミツコ・イスルギ』、イスルギ重工の次期社長と呼ばれる社長令嬢である。

 もう1人は………シュウ・シラカワ、グランゾンを駆りDC戦争の火蓋を切り、世界を混乱に陥れた男であった。

 

「…それで、君達が我々に接触して来た理由は何かね?」

 

「あら、臨時大統領ならお分かりですよね?

 私の父、『レンジ・イスルギ』がカール・シュトレーゼマンと一緒に行方を眩ませた事を。

 だから私は、皆様にあの愚父の居所をお教えしようと訪問致しましたのよ?」

 

「その見返りとしてエアロゲイターとの決戦後に行われる次期主力兵器の生産ラインの確保とライセンス獲得を求めるのだろう?

 如何にも会社の利益を追い求める者としてはらしい物だな…それなりに節操を弁えれば、もっと評価出来るのだが、な」

 

「………」

 

 ミツコはブライアン達にレンジ・イスルギとカール・シュトレーゼマンの居所を教える、その代わりに見返りも求めると言うギブアンドテイクのラインをスレスレで守りながらイスルギ重工を発展させる為の計算を頭の中で考えていたのだった。

 この女は確かに節操は無いが………それでもギブアンドテイクが成立する相手にしか交渉しないと言う一定の理念は存在しているので、其処だけは信用が可能であった。

 一方ブライアンはシュウの方を見つめると、シュウは静かに言葉を紡ぎ始めたのだった。

 

「私が此処に来た理由は1つ、カール・シュトレーゼマンが確保したと言われる『N』の存在開示です。

 恐らく情報部でも抜けないパスワードでそれ等の情報は厳重に管理されてるのでしょう?

 ならば私とグランゾンの力を貸して、『N』の正体を暴きましょう」

 

「…その理由は、地球の平和を勝ち取る為、で良いのかな?」

 

「その通りですよ」

 

 そしてシュウはカール・シュトレーゼマンが確保した『N』なる存在について言い知れぬ嫌な予感を感じ取った故に、それをカール・シュトレーゼマンごと叩き潰す為に自身の頭脳とグランゾンの力で情報を無理矢理引き抜こうとしていたのだった。

 そして、これも地球の平和を勝ち取る事に繋がると言う事は事実なので何ら裏も無くそうだと告げて、ブライアンとグライエンを見つめ続けたのだった。

 そして………2人は根負けし、シュウにカール・シュトレーゼマンの残したデータが入ったPCを明け渡すと、シュウは遠隔操作でグランゾンに『N』の情報を管理するパスワードを解析させたのだった。

 そうして物の数分でその情報にアクセスすると、シュウはジッと報告書の類を全て見て………カール・シュトレーゼマンと言う男に最大限の侮蔑の感情を向けながら黙ってPCをブライアン達に返却したのだった。

 そしてミツコと合わせて3人でその情報を見ると………3人はそれぞれ絶句するしか無かったのだった。

 

「ではミツコ・イスルギ。

 レンジ・イスルギの居場所を教えて下さい。

 カール・シュトレーゼマン共々この手で抹殺して差し上げましょう」

 

「…ええ、良いですわ。

 あの愚父…いえ、愚か者の先代社長はカール・シュトレーゼマンと共に南極に居て、シロガネを使いエアロゲイターとの接触を図っている様ですわ。

 ですので…その前に『N』共々2人を抹殺して下さい。

 報酬は指定の口座に振り込んで置きますわ」

 

「…ええ、良いでしょう」

 

 そうしてシュウはカール・シュトレーゼマン達が居る南極に向けて急ぎグランゾンと共に向かおうと行動を開始したのだった。

 そしてブライアンとグライエンは………開示された情報を何度も見ては、カール・シュトレーゼマンも其処まで耄碌してしまったのかと嘆きながら、されど「N』を保有したままエアロゲイターと接触させてはならないのでシュウ・シラカワとグランゾン、更にタクラマカン砂漠で任務を終えたらしいハガネ・ヒリュウ改部隊に後を託すしか無いと思うのであった………。




此処までの閲覧ありがとうございました!
遂にアストラナガンが顕現しました………長かった、本当に長かった………それに顕現させ得る条件を整えるのも考えに考えて漸く纏ったので一安心でした。
しかし………謎が更なる謎を呼び込み続ける本作。
果たしてイングラムに枷を嵌めたのは何処のどなた?
それが明かされるのはずっと先になりますが………何とか書き続けていく所存です。
因みにシュウの中で『N』の正体を知った時点でカール・シュトレーゼマンはギルティとなり、最優先抹殺対象の1つになりました。
その『N』の正体も次回辺りで明らかになる筈です…。

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!
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