今回はほぼオリジナル回となっております。
さあ、今まで貯めていた分此処で筆を振るいます。
では、本編へどうぞ!!
───自動惑星ネビーイーム───
アタッドは玉座の間にて、イングラムにしてやられた事に憤慨して何度も何度も床を踏みつけて癇癪を起こしていたのだった。
その光景にレビは見苦しいとして止める様に警告するのだった。
「アタッド、いい加減冷静になれ。
裏切り者1人如き…我々の手で始末すれば良いのだ」
「…も、申し訳ありません、レビ様。
しかし…アウレフの使っていたあの機動兵器は一体何なのですか?
アレは技術体系的に我々バルマーの物ですが…あんな物は見た事がありません。
重ねて進言します、何なのですか、アレは?」
「…アレは恐らくアストラナガンだ。
ネビーイームのデータにそれらしきデータがあったのだが…バルマー本星でも未だ開発完了していない、設計図面だけある存在だ。
そんな物があの場に現れたと言う事は…あのアストラナガンは並行世界から現れた事になる。
故にアタッド、アストラナガンだけは無傷で回収せよ。
幾ら並行世界の物といえどアレはバルマーの物だ…地球人と裏切り者の手に持たせるには分不相応の代物だ…」
「…分かりました、レビ様」
そしてレビとアタッドはアストラナガンが並行世界から現れた存在である事、この世界ではまだ開発されていない事を確認し合うと、レビはアストラナガン回収の任をアタッドへ受けさせたのだった。
その一方で…南極で興味深い物がある事を認知しているレビは、地球人は兎も角として『N』が面白い動きを見せたのならばそれを回収しようと思うのであった…。
───ハガネ・赤道海面───
一方その頃、ハガネではイングラムが戻って来た事を祝してラーダが心を解すヨガを施したのだが…案の定イングラムは身体が固いので折れ曲がりそうになり、更にはクスハが持って来た栄養ドリンクの餌食となり、物の30分は行動不能に陥るのだった。
だが30分で回復したのはひとえにイングラムの気合であり、更に話さねばならない事が山積みなので急いで回復したのだった。
「それでイングラム少佐、少佐が寄越した情報チップ…アレに宇宙恐魔人ゼットって奴が人工的なレイオニクスになってるって話らしいけど、マジな訳?」
「ああ、マジだ。
実際俺もネビーイームの中で…宇宙恐魔人ゼットが怪獣達を操る光景を目撃している。
レイオニクスが怪獣を操るメカニズムは、『バトルナイザー』と呼ばれる専用のアイテムが必要なのだが…恐らく恐魔人ゼット自身がバトルナイザーでもあるのでその問題を解決していると思われる。
よって宇宙恐魔人ゼットとレビ・トーラーの撃破は同時並行で行う必要がある」
「成る程…生体バトルナイザー、と言う訳か…」
イングラムは宇宙恐魔人ゼット自身がレイオニクス兼バトルナイザーであると言う推論を話すと、ギリアムもヘビクラ達もまた腑に落ちると考え益々恐魔人ゼットの撃破を優先せねばならないと考えていた。
一方クレナイは生身で怪獣を操る様は『亡霊魔導士レイバトス』を彷彿とさせると考えつつ、そんな存在に改めてバトルナイザーを手にさせると厄介な事になると考えたのだった。
次にイングラムはコウジとマジンガーZと話すべく、マジンガーZとはモニター越しに会話を始めていた。
「次にマジンガーZ、お前やコウジに聞かなければならない事がある。
俺の生存する未来やアストラナガンが顕現する未来を覗いた時…お前達は『差異次元の兜甲児とマジンガーZ』を認識し、其処から知識を得ていたか?」
「差異次元…アレがそうなのか…」
『…ああ、俺達は此処とは違う世界のコウジと俺の姿を見て、その内の1人と1機にイングラムとアストラナガン…そして、イングラムと共に戦う数多の戦士達が居た事を認識している。
だが残念ながらゲッターロボとグレートマジンガー、ヒュッケバインやグルンガスト、そしてSRXとサイバスターにヴァルシオーネ………グランゾン等は正しく認識出来ても、他の戦士達は上手く認識出来なかった。
だが………そのどれもが懐かしく、そして共に戦える日を待ち望んでいる………俺とコウジはそう感じていると断言しよう』
「…矢張り、『
ありがとうコウジ、マジンガーZ」
イングラムはアストラナガンが唯一万全の状態で顕現出来た世界をコウジとマジンガーZが認識したのか否かを確認すると、その予測も正しかったとして少し感慨に吹けていたのだが…それでもコウジとマジンガーZが意図的に因果律を歪めなければ因果律の番人としての役割を思い出し、アストラナガンが応現する道筋が出来なかったのでその点に関しては限り無く正解を選んだのでコウジ達に感謝の言葉を述べたのであった。
「次に聞きたい事は、差異次元の記憶は何処まで把握できているんだ?」
「…イングラム少佐がそれ聞くって事は、俺よりも差異次元の記憶って奴を把握してるって訳か。
残念だけど全部朧気で余り分からないんだ…恐らく第6の魔神パワー、アレをもっと開放したら差異次元の記憶が分かると思うんだけど…俺は第6のパワー開放は安易にすべきじゃないって考えてるよ」
『俺もコウジの意見に賛成だ。
あのパワーを開放した後…第7のパワーの脈動を感じた。
もしもあのまま3分以上経過してたら俺は『終焉の魔神』と成り果てていただろう…。
それは、鉄の城、コウジと共に歩むマジンガーZである俺としても看過出来ない事態だ』
「…そうか、ならば今はそれで良い。
お前達はお前達のままで仲間達と共に歩み、そして世界を護れば良いんだ…それがコウジ・カブトとマジンガーZの信念、だろう?」
更にイングラムはコウジとマジンガーZに差異次元の記憶が何処まで把握してるかの確認を取るが、矢張り朧気に把握した程度で全貌を把握してる訳では無いと返事が返って来た。
ならば…それで充分だとしてイングラムはコウジ達を労る笑みを浮かべながらそれ以上の言及は避けたのだった。
更に第6の魔神パワー因果律兵器の迂闊な使用も避ける方向で話が纏まった。
そして…リュウセイ達も漸くイングラムが帰って来た事でもう足踏みする必要は無い、後はエアロゲイターを打倒しスペースビーストも根絶するだけだと考えるのであった。
一方ブリッジにて、バレルからアストラナガンのカタログスペックを正確に聞いたダイテツ達は、今後の戦いでアストラナガンもまたエアロゲイターやスペースビーストを打倒する為の中心戦力となると考えながら、イングラム復帰後の戦列を考え始めていたのだった。
「…艦長、臨時大統領府より緊急通信です!
クラスはSSSです!!」
「何、SSSクラスの通信だと?
ブライアン臨時大統領が何故我々に直接通信を…?」
「…何かあるな、繋げろ」
そんな時、ハガネ・ヒリュウ改部隊に臨時大統領府からSSSクラスの緊急通信が入った為、ダイテツもレフィーナも何か非常に拙い事が起き掛けていると考え、ハガネとヒリュウ改は臨時大統領府の通信を開いたのだった。
『ふう、上手く出てくれたね。
ハガネとヒリュウ改の諸君、僕やグライエンが君達に直接通信を掛けたのは他でもない、君達に緊急指令を受理して欲しいので急ぎ通信を掛けたのさ』
「緊急指令…何かあったのですか?」
『ああ、カール・シュトレーゼマンと同行者であるレンジ・イスルギの居場所が判明した。
奴等は南極でシロガネを使い、エアロゲイターと接触を図ろうとしている。
よってハガネ・ヒリュウ改部隊にはシロガネを確保し、カール・シュトレーゼマン達を逮捕して欲しい。
既に伊豆基地からはカイ・キタムラ少佐が動いており、彼とも現地で合流して欲しい』
ブライアンとグライエンは通信越しにカール・シュトレーゼマンの逮捕を指示すると、ダイテツ達はあの男を今更逮捕する理由は余り無い…とは思えないとも考えていた。
何故ならカール・シュトレーゼマンはこれまで連邦議会を牛耳って来た怪物である、そんな者が何の手土産も無くエアロゲイターとの接触を図る訳が無いので………その手土産に問題があると考えるのだった。
「…では、カール・シュトレーゼマンは一体何を手土産にエアロゲイターと接触をしようとしているのですか?」
『…カール・シュトレーゼマンはその存在を『N』と呼称し、厳重なパスワードで情報にアクセスさせない様にしていたけど…つい先程、漸く情報にアクセス出来てね。
それで『N』の正体を知り、我々は最早カール・シュトレーゼマンの蛮行を看過出来ないとしてこうして逮捕指示を飛ばしてる訳さ』
『そして、その『N』の正体とは…』
そして…ブライアンとグライエンがダイテツやオノデラにエイタ、レフィーナとショーンとユンに『N』の正体を告げた瞬間、6人はカール・シュトレーゼマンが其処まで耄碌したのかと絶句し、急ぎハガネとヒリュウ改を南極に向けて最大戦速で航行するのであった!
そして………ハガネ・ヒリュウ改部隊はこれから向かう南極の地にて、恐るべき光景を目撃する事は約束された未来であったのだった………。
第36話『悪魔-ノスフェル-』
「フフフ…シロガネもこの通りパーフェクト、予定時刻に出航し『N』を手土産に我々の生存も約束される…これ程美味い話は他にはありませんなぁ、シュトレーゼマン議長」
「うむ…シロガネを完璧に修理したイスルギ重工の手腕、この後の世界でも買ってやるぞレンジ・イスルギ」
「ええ、ええ、全ては商売の為…手を抜くなどあり得ません。
くだらぬ理想を掲げて客を選ぶマオ・インダストリーと違いましてな」
レンジはカール・シュトレーゼマンに謙りながらシロガネ、及びグランゾンにより破壊されたコーツランド基地の修理を余す事無く行った事を誇っていた。
しかし、カール・シュトレーゼマンはこのレンジ・イスルギと言う男を信用していない。
何故ならこの男はDC戦争時、DCと癒着しリオンシリーズを開発していた裏があるのだ。
長いものに巻かれる…悪く言えば腰巾着でしか無い小物である為、カール・シュトレーゼマンはこの男を後々切り捨てる気で居たのだった。
そしてカール・シュトレーゼマンも其処まで愚かでは無いのでエアロゲイターとの直接交渉は『N』を手土産にしても弱いと判断し、ニブハルを介して彼等の統治者達と交渉を図るつもりだった。
…尤も、カール・シュトレーゼマンはエアロゲイターとゲストが別勢力の異星人である事など、露にも知らぬ事であるが今は些細な問題であった。
「(…さて、この茶番劇は何時まで続く事ですかな)」
そんな中でニブハルは最早カール・シュトレーゼマンを既に見限る気で居たのでどんな形であれ彼を葬り去る算段を立てていたのだ。
それがエアロゲイターか、『N』か、或いは…この星を護る守護者達の何れかの手で、ある。
【ビィィィィィィィ、ビィィィィィィィ!】
「む、何だ?」
「議長、氷原下に高熱原体の反応を確認!!」
「何…?」
「これは…戦艦!?」
【ズガァァァァァァンッ!!!!」
そんなカール・シュトレーゼマン達の売星行為を許す訳には行かない者達が居た!
そう、元DCであり今はクロガネ隊の者達であった!!
そしてクロガネからグルンガスト零式、更に月で回収されたヒュッケバインMk-II2号機の残骸を修理してエルザム用の専用機に変えた『ヒュッケバインMk-II・トロンベ』、更にオリジナルのダブラスM2、そしてゲッター1とゲッタードラゴンがクロガネより出撃した!!
「久し振りだな、カール・シュトレーゼマン…南極事件前の交渉の時以来だな」
「フン、ビアン・ゾルダーク…今更ノコノコと現れた所で何をしに来た?
まさか我々を殺すつもりか?」
「殺しはしない、貴様達が異星人と交渉を図り、未だこの星を売り渡そうとしている事も知っている。
此処で貴様達を逮捕し、ハガネ・ヒリュウ改部隊へと引き渡す。
そして貴様達が回収した『N』とやらをこの地で葬りさってくれる」
「(………どうやらアレの正体はまだ知らんらしいな)」
しかし、カール・シュトレーゼマンはまだビアン達が自身が施したパスワードの解析が済んでおらず、『N』の正体に気付いていない事を看破した結果、言葉を選びながら話を続け始めた。
「フン、所詮軍事力でしか物事を計れぬ愚か者共め。
我々の政治力を以てすれば地球人と言う種の保存が確約されると言うのに…何故それを理解しない?」
「愚か者は貴様達の方だ!
ジャグラスジャグラーは語った、『地球の地位確立と種の存続を両立するには地球人が一同団結した上で自立し、異星人達とも軍事力で負けぬ程に強くなりつつその精神性も成長させる必要がある』と!!
今の私なら分かる、彼やこの星を護るウルトラマン達に恥じぬ様に未熟な我々は強く、そして正しく成長しなければならんのだ!!
そして…貴様達の行いはそれを内側から蝕む獅子身中の虫その物だ!!」
「そう、お前達は獅子身中の虫だ。
己の身の保全の為に民衆を欺き、それを政治力と言う言葉で美化し、あまつさえ母星を売ろうとするお前達の考えなど…理解する気など無い」
「ならば、どうすると言うのだ?
我々を逮捕する等と言うくだらぬ大義名分でこのシロガネを再び大破させるつもりか?
この地で起きた南極事件の時の様に?」
『………』
両者がマイヤーの息子たるエルザムも交えて討論を行い、ゼンガーやリョウマ、ゴウ達2大ゲッターチームにあしゅら男爵、そして黙って聞いていたDr.ヘルもサオトメも、合流した帝王ゴールもゴーラ達も…EOT特別審議会が何を成さんとして来たのかを良く知る為、カール・シュトレーゼマンが何を語ろうが所詮虚飾に満ちた欺瞞であると断じていた。
事実ビアンも簡単にカール・シュトレーゼマンに尻尾を振ったレンジも含めて獅子身中の虫と断言し、両者は一触即発の事態になっていた!
但し、シロガネには謎の『N』がある為、迂闊に攻撃出来ない事情もクロガネ隊にはあったので睨み合うしか出来ないと言うのが実情であるが…。
だが、そんな空気を壊す者達が現れようとしていた!!
「周囲に重力震反応を感知!
エアロゲイターの機動兵器、及び怪獣兵器が転移出現します!!」
『!』
そして現れたのはフーレ、メギロート・アフ、ゼカリア、ハバククの部隊に加えてグエバッサーで固められたエアロゲイターの侵攻部隊であった!
レンジ・イスルギは狼狽えてニブハルに話が違うと口にしたが、そのニブハルはレンジが語った様に一枚岩では無いと飄々と受け流し、更にシロガネを護る為にクロガネ隊は来たとして落ち着かせた。
更にカール・シュトレーゼマンも出航準備を急がせる指示を飛ばしていた!
「ビアン、この状況を如何とする?
シロガネには『N』がある、あの部隊は明らかにシロガネを狙っているぞ?」
「ふむ…ならば仕方あるまい。
機動部隊各員はエアロゲイターの機動兵器、及び怪獣兵器を撃破せよ!
クロガネはシロガネを防衛する…但し、何か嫌な予感がする、クロガネも機動兵器もシロガネから適度に距離を取る様にせよ!」
『了解!/承知!/かしこまりました/応ッ!!』
そしてクロガネ隊はシロガネと距離を取りながらエアロゲイター部隊と怪獣兵器との戦闘に入る!
更に怪獣兵器が出たとあればブリッジにリク、ヒロユキ、ハルキの3人がやって来て戦闘の様子を見ていた!
「アレはグエバッサーですね!
リッ君先輩、ヒロユキ先輩、行きましょう!」
「待ってハルキさん!
…何か、シロガネから何かを感じる…これは…悪意…?」
『ヒロユキ先輩、ハルキ、俺達の方もシロガネから何か嫌な物を感じる…。
何だろ、何かウルトラ気色悪いと言うか…』
『タイタス、これは…』
『うむ、この感覚はスペースビーストの破壊と捕食の本能とほぼ同じ…と言うより、その物としか言えん』
『だよな…』
ハルキがいの一番に変身しようとゼットライザーを取り出すが、リクやゼット、更にタイガ達が何か悪意を感じ取りそれにストップを掛けていた(因みにビアンの発明でウルトラマン達はクロガネのモニターの一部にレムからの装置を付けなくても映り込んで会話出来る様になった)。
更にその悪意はスペースビーストのそれと言う爆弾情報が飛び出たので、ビアン達はそれ等を聞き『N』の正体を考察し始めていた!
「(カール・シュトレーゼマン達が手土産とする物はエアロゲイターであろうとも欲する物、シロガネからスペースビーストの悪意を感じる、そして『N』と言うコードネーム………ま、まさか、カール・シュトレーゼマンがシロガネ内に保管してる物は!?)」
そして、その答えに行き着いた直後、クロガネとシロガネのレーダーに1機の機体が捉えられ戦域に現れる!
それはカイ・キタムラのゲシュペンストMk-IIであり、ブライアン臨時大統領とレイカー司令の指示を受けて此処に馳せ参じたのだった!!
「アレはクロガネ…!
まさかビアン・ゾルダークやエルザム達か!」
「久し振りだな、カイ少佐」
「ゼンガー!!
矢張りお前も居たのか!!
………いや、今は懐かしんでいる場合では無い!!
クロガネ部隊へ、此方は地球連邦軍極東支部所属のカイ・キタムラ少佐だ!
直ちにカール・シュトレーゼマンの逮捕、及び『N』の排除への協力を要請したい!!」
「むっ?
そちらは『N』の正体を看破しているのか、友よ?」
「ああエルザム、アレは…!!」
そしてカイは早速クロガネ部隊に『N』の正体を語りつつカール・シュトレーゼマン達の逮捕協力を要請していた!
1人よりも複数人でやった方が確実であると踏んでの状況判断且つエルザムやゼンガー達、更にそれ等と共にする者達は信用出来ると考えての事だった!
そしてカイの口から『N』を語ろうとした………その時である!!
複数のワームホールからビームが発射され、ゼカリアやハバクク、更にフーレやグルンガスト零式とゲッタードラゴンが相対していたグエバッサーすらも撃破してしまったのだった!!
「こ、これは一体!?」
「議長、南極上空に重力震反応!!
こ、これは…!!」
「まさか…奴が直接動いたのか!」
「…フッ、再び共に歩める時を楽しみにしていたぞ」
更にクロガネ、シロガネのレーダーは重力震反応を探知し、カール・シュトレーゼマンはこの反応を見て驚愕し、ビアン達は………友が来たかと笑みを浮かべていた!!
そして、ワームホールの中からグランゾンが現れ、シロガネと対峙しながら南極の大地に着地するのだった!!
「其処から先は私が説明致しましょう、カイ・キタムラ少佐。
そしてお久し振りですビアン博士、サオトメ博士、Dr.ヘル………カール・シュトレーゼマン元議長。
単刀直入に申しましょう、貴方達が私兵を使い冷凍保存し 、シロガネの格納庫内に保管してる『N』………いえ、フィンディッシュタイプビースト・ノスフェル。
それを今直ぐ破棄し、その船から降りなさい。
それが貴方方が生き残る唯一の道ですよ」
「「な、なんと!?」」
「シロガネの…シロガネの中に、ノスフェルが居るのかっ!!!!!!」
「落ち着けショウ!!
お前1人が滅茶苦茶やってもゲッターロボは上手く力を発揮出来ねぇんだ!!」
「ショウ、頼むから少しだけ深呼吸してくれ!
俺達3人でチームだろ?」
シュウが遂に明かした『N』の正体………今までナイトレイダーも何度も撃破に失敗し、遂に姿を見せなくなった上級ビーストの1体であるノスフェル。
それがシロガネの格納庫内に冷凍保存されていると知りあしゅら男爵もカール・シュトレーゼマン達の愚かさに驚愕し、ショウは…メキシコ事変でウルトラマンネクサスに助けられた幼き少女だった過去を持つ為、ノスフェルの名を聞けば激しく憎悪を燃やし、1人で突っ走ろうとしてしまっていた!!
が、それをゴウ達が止めた事でショウは息を荒げながらも踏み止まり、シロガネを睨み付けていた!!
「…フン、何処でそれを知った?」
「当然、貴方の残したデータの中からですよ。
私とグランゾンの力を以てすれば、あの程度のパスワードの解析など造作もありません」
「おいシュウ、マジでノスフェルがシロガネん中に居やがるのかよ!?」
「勿論ですよリョウマ。
でなければ私とグランゾンがこうしてこの地に再び現れる事などあり得ません」
そして、その情報は間違い無いとしてシュウが黒出しをしていると、黙って聞いていたサオトメもDr.ヘルも遂に堪忍袋の緒が切れて、通信装置を用いてカール・シュトレーゼマンとレンジ・イスルギ達に対して声を荒げ始めていた!!
「カール・シュトレーゼマン、レンジ・イスルギ!!
貴様達は何を考えておる!!
スペースビースト、ましてや上級ビーストであるノスフェルを御する事など不可能だと何故分からん!!」
「理解しているとも。
よって冷凍保存し、エアロゲイターにこれを手渡すのだ…彼等ならば上級ビーストであろうとも御する手段を持ち得ているとニブハルは話していた。
確か…人工レイオニクスの宇宙恐魔人ゼット、だったか?
その怪獣ならばビーストも手懐けられるらしい」
「宇宙恐魔人ゼット!!?
それに………人工レイオニクス!!?
まさか、エアロゲイターが怪獣兵器をあんなにも簡単に操れていたのは、レイオニクスが居た所為だったなんて………!!」
「(成る程…レイオニクスが答えでしたか)」
「…レイオニクスとは何なのだ、リクよ?」
「…レイオニクス、かつて宇宙を支配し、汎ゆる怪獣を操る能力を持っていた究極生命体であるレイブラッド星人、その遺伝子を受け継ぐ者達の総称です。
でも、確かにレイオニクスならば上級ビーストでも1体の怪獣として操る事が………出来ます」
そうしてシュウとカール・シュトレーゼマン、サオトメの押し問答の中でDr.ヘルが肝心のレイオニクスの情報をリクから聞き取ると、ビアンやサオトメも含めてならば益々ノスフェルをエアロゲイターに渡してはならないと考えていた!
レイオニクスならば上級ビーストも御せるならば、メキシコ事変以上の惨劇を安易に生み出す事も可能であり、そして増殖するビースト細胞から生まれた新たなビーストもレイオニクスの力で操られてしまうので無限の戦力を得てしまうとこの短時間で導き出していた!!
無論シュウも同様の事を考えており、何としてもノスフェルだけは此処で始末しなければならないと考えていた!!
「さて、押し問答も此処までだ。
そろそろシロガネを出航させる。
ニブハル、奴等への話を直に付けて見せ………ニブハル?
誰か、ニブハル・ムブハルを見なかったか?」
「はっ!?
そ、そう言えばさっきから姿が見えない様な…!!」
そしていざシロガネがネビーイームに向けて出航しようとした…その時、ニブハル・ムブハルがその場から消え去ると言う小さな事態が起きていた。
シロガネのクルーも、レンジ・イスルギも、更にこの場に来たクロガネ部隊やシュウですらもニブハルの行方を誰一人として把握しておらず、突然消えたと言う言葉がしっくり来る状況であった。
そして………そんな事でモタモタしていた所で、格納庫内にて冷凍保存されていたノスフェルは………冷凍保存されながらも意識はハッキリしており、自身の保身や売星、人間の負の側面を煮詰めた者達を捕食する機会を常に伺っており、そしてそれが今として、凍った体表から触手を伸ばし、シロガネ内の人間達を捕縛、そして体内に吸収する捕食行動を取り始めたのだった!!
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「ひぃ、嫌だ、嫌だ、助けてぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
それによりシロガネ各部は阿鼻叫喚の嵐となり、シロガネ内に居た人間達はスペースビーストがより好む恐怖と絶望の思念を抱きながらノスフェルへと捕食されて行き、『わざと冷凍保存されて動けない様に見せていた』ノスフェルはそれ等を喰らう事で歓喜していたのだった!!
「ひっ、議長!!
格納庫内のノスフェルから触手が!!
シロガネ内の人間が…奴に喰われています!!!!」
「何だと!?
まさかニブハル…この事態を予測して一足先に逃げたのか、我々をノスフェルの餌とする為に!!」
「そ、そんなぁ!!」
そしてカール・シュトレーゼマンもいざこの事態に直面した結果、自分達はノスフェルの餌として見捨てられたのだと此処に至って初めて理解し、そしてニブハルは初めから自分達を見限るつもりだったのだとも理解し絶望するのであった!!
当然レンジ・イスルギも生き残るために此処まで来たのに、ノスフェルに喰われると言う末路を迎えるなどとは思っても見なかった為、その顔は恐怖と絶望に支配されていた!!
そして…遂にブリッジにまでノスフェルが伸ばした触手が入り込み、ブリッジ内のクルーやレンジ・イスルギ、そしてカール・シュトレーゼマンすらも捕らえて格納庫内へと引き摺り込み始めたのだった!!!
「う、うわぁぁぁ、ミ、ミツコォォォォォォォォッ!!!!!!!」
「た、助け、助けてくれぇぇぇ………………!!!!!!」
「な、な………」
そして、通信モニター越しにレンジ・イスルギは娘のミツコの名を叫び、カール・シュトレーゼマンも恥も外聞も無く助けを求める声を上げながら触手が扉の中へと引っ張って行き…その数分後、シロガネの格納庫部にて爆発が発生し、操縦するクルーが誰一人として居なくなったシロガネはそのまま基地へと墜落したのだった!
そして………炎の中からそれは現れた。
フィンディッシュタイプビースト・ノスフェル。
だが………その姿は背中の突起が更に伸びて始まりのビーストたるザ・ワンの物に近くなり、また体表も血の様に赤く染め上がった物に成り果てていた!!
「ま、まさかあれは…!!」
「これは…原種のノスフェルと比べてもエネルギー総量が違い過ぎる。
恐らく、あの場に居たシロガネクルーやカール・シュトレーゼマン達の血肉と恐怖、絶望を喰らった事で…メルボルンの血の雨を起こしたゴルゴレムと同様に『進化してしまった』のでしょう」
「即ち…ノスフェル:進化体…!!」
【キョアァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!】
リク達も何が起きたのか正しく理解し、シュウはそれ等を言語化し周りに居る者達へと説明していた。
そしてビアンがその名を…ノスフェル:進化体と口にした瞬間、ノスフェル:進化体はこの世界に産声を発するかの如き咆哮を上げると、零式斬艦刀を構えていたグルンガスト零式やトマホークを構えるゲッターロボ達、更にはグランゾンやヒュッケバインMk-II・トロンベにダブラスM2の肩に乗るあしゅら男爵、そしてクロガネ内の人間を餌として認識し襲い掛かろうとしていた!!
「…あんなのは、この世界に居させてはいけない!!
皆、行こう!!」
『はい!!』
「ジーとしてても、ドーにもならねぇ!!
ジィィィィィィィィィド!!!!」
「バディィィィィィィィィィィ、ゴォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!」
「ウルトラマン…ゼェェェェェェェェトッ!!!!!!」
そして、ニュージェネレーションヒーローズ達はその存在を認識した瞬間変身アイテムを取り出し、インナースペースを作り出すとそれぞれウルトラマンジードはロイヤルメガマスター、ウルトラマンタイガはトライストリウム、そしてウルトラマンゼットはデルタライズクローへと変身し、南極の大地に降り立った!!
そしてノスフェル:進化体は敵であるウルトラマン達を認識し、それ等も捕食すべく活動を開始したのであった…!!
此処までの閲覧ありがとうございました!
はい、今まで『N』と呼称されていた物の正体はノスフェルでした。
ノスフェルの頭文字を取ってN、安直だけどまさか人間がビーストを捕縛するなんて事は本来なら有り得ない事なので誰一人としてノスフェルと言う答えに行き着きませんでした。
が…ノスフェルは冷凍保存されて動けなかった訳では無く、わざと冷凍保存されて動けない様に見せていたのです。
今回の様にシロガネ内に居た人間全てを纏めて捕食する為に。
そして…ゴルゴレム:進化体も出たので当然ノスフェル:進化体も出す、と言う訳です。
はい、ではクロガネ部隊と2機のゲッターロボ、味方増援であるカイ少佐のゲシュペンストMk-IIとグランゾン、ニュージェネレーションヒーローズ達、最後に来る事が確定しているハガネ・ヒリュウ改部隊でこのノスフェル:進化体を撃破しましょう!(なお難易度は………)
次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!