スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんばんはです、第38話前編を投稿致します。
今回から前回出た新たな要素でパワーアップする機体も出て来るので乞うご期待です!
そして…今回は前編なので、後編からが本番です(ド直球)
では、本編へどうぞ!!


第38話『黒い幽霊(前編)』

 エアロゲイターの真の目的が開示されてからマリオン博士達も考察していたエアロゲイターについての事が事実と認識させられた事に驚き、更に純粋なバルマー人が居ないと判明してから数時間後の1200。

 第三ブリーフィングルームにてホワイトスター攻略作戦の説明が執り行われる事になり、ハガネ・ヒリュウ改部隊の全員や伊豆基地の人員…外部スタッフのミストを含むすらも集合させられ、その説明がレイカー司令、サカエ参謀より行われていた。

 

「…対ホワイトスター攻略戦は大きく4段階に分けられる。

 先ずフェイズ1ではPT・AM部隊と宙間戦闘機部隊で敵を陽動し…HOSジャマーで撹乱を掛け、敵戦力の分散化を図る。

 次に、フェイズ2では第2次防衛線上の戦艦からホワイトスターに向けてMAPWと…MARVを搭載した核ミサイルを発射する」

 

「(か、核も使うのか…!)」

 

「…まぁ、形振り構ってられねぇのは間違いねえな。

 核ミサイルを使ってまであのホワイトスターを文字通りのお星様に変えるって気概は認めてやるぜ、地球連邦軍の皆様方よ」

 

 サカエ参謀達の核すらも躊躇わず使用するその姿勢にブリットや一部のメンバーは戦慄していたが、ヘビクラは何が何でも地球を地球人類の手で護り抜くと言う気概を見せた事で好感を持ち、ジャグラーとしてフェイズ2までの作戦と地球人達の精神性を褒めるのであった。

 なお、ヘビクラの洒落は無視されてしまったので、ベビクラ的には少ししょんぼりするのだった。

 

「フェイズ2が失敗に終わった場合、艦隊は可能な限りホワイトスターに接近し…ヒリュウ改の超重力衝撃砲、ハガネのトロニウム・バスターキャノン等で一斉砲撃を仕掛ける。

 以上がフェイズ3だ」

 

「それでも駄目だった場合は?」

 

「最後のフェイズ4へ移行…要塞内部へPT特殊部隊…即ち、お前達の部隊を内部へ送り込んで中枢部破壊と宇宙恐魔人ゼットの撃破を行う。

 以上が、対ホワイトスター攻略戦の概要だ」

 

「…了解」

 

 そうしてフェイズ3と、最後の手段であるフェイズ4の概要が伝えられ、ハガネ・ヒリュウ改部隊の面々に緊張が走り、リョウトやリオ、クスハに至っては固唾を呑んでしまい、ライはSRXで自爆も視野に入れているのかとも考えていた。

 …そんな空気の中、エクセレンが場を和ませる為に開口一番を担ったのだった。

 

「…って事は、今回の作戦の大本命は私達って事になるかも知れないのよねぇ?」

 

「本命と言うより鉄砲玉ですね」

 

「望む所じゃないさ。

 異星人との決着を人任せにする気も無えしよ」

 

「敵要塞内部の強行突破か…俺達向きの作戦だ」

 

「こんな大勝負、滅多にねえ。

 く〜っ、燃えて来たぜ!」

 

 エクセレンの開口一番が皆のやる気を引き出させ、その場を盛り上げる役をカチーナやキョウスケ、タスクも担う事で更に士気を引き上げんとしていた。

 

「レイカー司令、質問があります。

 SRXの合体許可は出るのですか?」

 

「うむ。

 合体のタイミングは現場に任せる」

 

「へぇ~、ならマジンガーZにグレートマジンガー、それにサイバスターにヴァルシオーネにグランゾン、グルンガストやヒュッケバイン、ゲシュペンスト各機やアストラナガンにリリー中佐達の元DCや必ず来るって言ってくれたクロガネ部隊やナイトレイダーに仮面ライダー、ウルトラマン達に加えてSRXまでこの作戦に参加する事になるのか!

 だったらビビる必要は無いぜ皆、何時も通り大暴れして、何時も通り俺達の護るべき物を護る為に戦って、何時も通り平和を勝ち取ってやろうぜ!!」

 

「コウジ………ああ、そうだな!!」

 

「へっ、頭が良いクセにそのバカみたいな熱血感は嫌いじゃねえぜ、コウジ」

 

「…ああ、当然だ」

 

「(…SRXのトロニウム・エンジンを爆弾代わりにする…と言う指摘は敢えてしないで置くか…リュウセイやコウジ達の意見に賛同したいからな)」

 

「(…パチリ)」

 

 そんな中でライはSRXの合体許可が下りるかの質問をした所で現場判断で任せると返事が来たので最悪は爆弾代わりにする…と言う言葉を発する前に、コウジが士気を盛り下げない様にする為に割り込み今回の作戦へと参加する者達を列挙し、グランゾンやクロガネ部隊の名を聞いたレイカー司令達は少し難色を示す表情をした物の地球圏を防衛するならば呉越同舟もさもありなんと言う思考に直ぐに切り替えていた。

 そしてコウジの言葉にリュウセイ、マサキ、キョウスケが賛同しながら笑みを浮かべたのだった。

 それによりライはSRXを爆弾代わりにすると言う言葉を呑み込むと、コウジが珍しくライにウィンクして来たのでその言葉をわざと呑み込ませたのだと悟り、やれやれと思うのであった。

 

「諸君、次の作戦は我々にとって最後の対抗手段だ。

 ハガネとヒリュウ改、そしてお前達の護衛で多数の犠牲も出るだろう。

 しかし、我々は如何なる手段を使ってもこの戦いに勝たねばならん。

 作戦の失敗は人類の滅亡を意味する」

 

「まっ、成功すればこの戦いは終わる…マジで最後の作戦だ。

 そんな中で俺はショウタ・ヘビクラ中佐として敢えて言わせて貰うぜ。

 怖いなら怖いって言って良い、前に出たくないなら前線には必ず出さない、危険を感じたら直ぐに離脱しろ、必ず生き残る行動を取るんだ、全責任はこの俺が背負ってやるからな…。

 ………これがエアロゲイターとの最後の戦いだ!!

 作戦開始時間は明後日の2300、俺達は連邦軍宇宙艦隊とリリー中佐率いる元DC部隊が最終配置に着くまで敵の陽動をするべくL1宙域へ向かう、出航は本日の1830だ!!

 俺からは以上!!」

 

「なお、現時刻より今回の作戦名を『オペレーションSRW』と呼称する。

 では、諸君の健闘を祈る。

 以上、解散だ」

 

 そしてレイカー司令、及びヘビクラの地球人として共に為の心構えを演説されたこのブリーフィングルームに参加している全ての人間…シャドウミラーであるミストさえも立ち上がり敬礼し、少なくともこの場に集った者達全員は確かに恐怖心はあれどそれに立ち向かう大いなる勇気を持ち併せる事を示したのだった。

 そして…オペレーションSRWの名が解禁されると同時に解散となり、司令達や整備士達はいの一番に部屋を退出し、この場にはハガネ・ヒリュウ改部隊の人員しか残らなかったのだった。

 それを見たイングラムとユーゼス、そしてヴィレッタは互いに見合うとバルマーが用意した『愚かな安全装置』について語ろうと示し合い、イングラムとユーゼスが前に出るのだった。

 

「皆、最後にこれを聞いて欲しい。

 エアロゲイターには『最初にして最後の審判者』と呼ばれる…バルマーが用意した愚かな安全装置が存在している」

 

「最初にして最後の審判者?

 イングラム少佐、ユーゼス、何なんだよそれは?」

 

「ソイツはネビーイームの中枢部を司る機動兵器『ジュデッカ』が存在している。

 それを破壊すればネビーイームの機能は停止し、本来なら戦いは終わる………だが。

 エアロゲイターは最初に地球に送り込んで来た物がある。

 アレは…ジュデッカの破壊と宇宙恐魔人ゼットの撃破を確認し、エアロゲイターが狙った文明の戦闘能力が一定値を超えた瞬間動き出す様にプログラムされている。

 残念ながらそれを事前に止める事は不可能だ」

 

「エアロゲイターが送り込んで来た最初の…ま、まさか、ビアン博士はだからアイドネウス島にDCの本拠地を!?」

 

「…ビアン・ゾルダークやシュウ・シラカワは本当の天才だ。

 何せ、薄々ではあるが『アレ』の正体に勘付いていたからな」

 

 イングラムとユーゼスはそれぞれ現段階でエアロゲイターの最初にして最後の審判者が存在している事を開示し、それはエアロゲイターが最初に送り込んだ物と示唆するとリョウトはビアンやシュウがDCの本拠地をアイドネウス島にし、彼処を要塞化し、『ソレ』を監視していた理由を察したのだった!

 更にリョウトが気付くならば当然ジュウゾウやケンゾウ、更にヘビクラやクレナイにツカサ達、そしてコウジとツルギ達も真っ先に気付き、アイドネウス島と言う単語が飛び出た所で全員が気付くのだった!!

 

「よってジュデッカ破壊と恐魔人ゼットの撃破に全力を尽くして貰うが…その後も死力を尽くして貰う事になる。

 頼むぞ、皆」

 

「…はぁ、残業代を統合参謀本部に請求してやる」

 

 どうやらホワイトスターを攻略しただけではエアロゲイターとの戦いは終結しないと知ったハガネ・ヒリュウ改部隊の面々は当然ながら全力を尽くして作戦を遂行し、その後死力を尽くして戦うと決意していた…のだが、ヘビクラは統合参謀本部へ残業代請求を口にすると皆はクスッと笑い皆もそうしようと決めたのだった。

 

「…そう言えば、オペレーションSRWのSRWって何の略なんだろうな?」

 

「…案外、『スーパーロボット大戦』だったりしてな!」

 

「な訳無いだろリュウセイ!!

 てかそれ止めろ、それだけは止めろ、何か色々とヤバい!!」

 

「お、おう、分かったぜヘビクラ中佐…」

 

 最後にコウジがオペレーションSRWの正式名称に触れようとし、リュウセイが巫山戯てスーパーロボット大戦の名を使った瞬間、大いなる意志の何かを感じ取ったヘビクラが凄まじい勢いでそう呼ぶのは止めさせる様にして周りを引かせたのであった。

 だがこれには…ギリアムやイングラム、ユーゼスもツカサも、フラスコの実験室と言う概念を識るからこそ案外間違っていないのだが口にすると何か消されると感じてしまうのも無理は無いのだと同意するのであった。

 その後、整備班はジュウゾウとケンゾウ、ロブとマリオン博士、バレルがハガネ・ヒリュウ改に乗り込む事になり、イルムやリュウセイ達が親との対話を済ませていた頃、コウジはDコンを使い母であるツバサと弟のシローと連絡を取っていた。

 

『コウジ、アンタとテツヤの活躍は耳にしていたよ。

 マジンガーZとグレートマジンガー…鉄の城と偉大な勇者、カブトの人間として鼻が高いよ』

 

「当然だろ。

 俺達は皆を護る為に戦ってるんだからさ」

 

『けど、だからこそ次の戦いからは帰ってきておくれよ。

 でなきゃ、私はアンタ達を許さないから』

 

「…勿論、帰るつもりさ」

 

『アニキ、頑張れよ!!

 テツヤ叔父さんにも伝えてくれよ!!

 そして証明してくれよ、お祖父ちゃんやお父さんが作ったマジンガー達はどんな敵にも負けないってさ!!』

 

「ああ、当然だ!

 じゃ、またな母さん、シロー」

 

【ピッ】

 

 そうしてコウジは熱海に残して来たツバサとシローとの連絡を切るとハガネの格納庫で超合金NZ(ニューゼット)メッキの塗布と試作型光子力リアクターの換装搭載を手伝うべく向かおうとした…その通路の片隅でテツヤ・ツルギが佇んでいたのだった。

 

「聞いていたぞコウジ。

 姉貴やシローを安心させる為にも生き残るぞ」

 

「ああ、勿論さテツヤさん」

 

『コウジ、俺もシローやツバサと会って話がしたい。

 だから無事に戦い抜こう』

 

「マジンガーZもDコンにメッセージで同じこと言ってらw

 ………ああ、だからこそ俺達は生き残る必要があるんだ」

 

 そしてツルギ、マジンガーZの言葉を受けたコウジはツルギと共に格納庫へと歩き出した。

 最後の戦いに向けての囮任務、それを果たしながらオペレーションSRWを完遂する為に。

 そしてツルギもジュンと産まれて来るジュンヤの為に生き残ると決意しながら戦士の表情を浮かべながら歩き出したのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

───自動惑星ネビーイーム───

 

 

 

 

「…もう直ぐウルトラマンと仮面ライダー達がやって来る」

 

「ほう、それもレイオニクスの力による直感か?」

 

「否…地球人共がネビーイームに攻めて来るならば、奴等が現れるのもまた必然だからだ」

 

 ネビーイームの玉座の間から離れた怪獣兵器の管理プラント。

 其処で人工レイオニクスである宇宙恐魔人ゼットとレビが談笑しながらクラス・ギボル候補の地球人やウルトラマン、仮面ライダー達が攻め込んで来るその時を心待ちにしていた。

 恐魔人ゼットに操られている怪獣達も宴をするかの様に咆哮を上げ、その時を待ち望んでいる事が伺い知れていた。

 

「しかし、ノスフェルは残念だったな」

 

「うむ…アレは良き戦力となったのだがな…だが無い物はもう良い。

 ならば次だ、レビ。

 地球人共が反抗作戦に打って出るならば、その準備を削がせずクラス・ギホル候補を育て上げ、アストラナガンを回収するぞ」

 

「そうだな、アタッド。

 ガルインを使いそれを果たせ」

 

「はっ…しかし、奴は先の作戦後からノイズが酷く…」

 

「フッ、ならば廃棄ついでに華でも持たせてやれば良い…奴の特に愛する機体に乗せて、な」

 

「…成る程、流石はレビ様。

 仰せのままに」

 

 そしてレビ、アタッド、恐魔人ゼットの悪意ある作戦が開始され、陽動の為に月へ向かうハガネ・ヒリュウ改部隊にガルインを廃棄ついでに当てがうと言う元教導隊の面子が聞けば助走を付けて殴り掛かるレベルの邪悪な会話が成されたのだった。

 そしてガルインはアタッドによって彼の愛機…ズフィルードクリスタルで再現した『ゲシュペンスト・タイプS』に押し込められながら複数の機動兵器と超獣を含む怪獣兵器と共に転移させられてしまうのであった。

 なお、ゲーザは前回の命令無視の懲罰として再調整が施されてる最中であり、動けないのであった。

 そしてネビーイーム自体も第3迎撃モードに移行し、積層結界の用意が成され、クラス・ギボルの最終選定を行う時が来たのであった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

───ハガネ・L1宙域───

 

 

 

 

 一方その頃、ハガネ・ヒリュウ改部隊はL1宙域、月近辺に到着し囮任務を遂行している最中だった。

 格納庫では超合金NZ(ニューゼット)メッキ塗布と光子力リアクターへの換装が完了したとの報告があり、後はアルトアイゼンやヴァイスリッター、イルムのグルンガストの性能テストとSRXへの合体テストを此処で執り行う予定であった。

 

「ホワイトスターの様子は?」

 

「依然、動きはありません。

 恐らく、地球軍側の出方を伺ってるものと思われます」

 

「だがこの段階に入った事でネビーイームは第3迎撃モードに入った筈だ。

 そして積層結界…ネビーイームを守るバリアも用意されてる筈だ。

 だがアレは、俺の計算上ならばハガネ及びヒリュウ改のトロニウム・バスターキャノンと超重力衝撃砲、更にはウルトラマン達の全力の光線に加えてジオウとディケイド、両者の『真なる本気の姿』による攻撃さえあれば突破が可能だ」

 

 ダイテツ、オノデラ、イングラムはそれぞれ会話をする中でネビーイームにバリアがある事は予想されていたがどうやら突破可能らしかった。

 しかしダイテツとオノデラ、更に同席しているイングラムもヘビクラも油断せず警戒を続けていた。

 …そして、ジャグラーはこの戦いでガイは『トリティフュージョン』を、ジードも『ギガファイナライザー』を解禁する事になると予感し、オリジウムギャラクシスやジードマルチレイヤー等を使ったノスフェル:進化体との戦いはメタフィールドの中で行われたので情報が漏れてない事だけは幸いだった。

 

【ビィィィィィィィィ、ビィィィィィィィィィィ!!!!!】

 

「月のマオ・インダストリーからSOSを受信!

 エアロゲイターの攻撃を受けている様です!」

 

「何!?

 今までは殆ど月への攻撃を仕掛けていなかったと言うのに…」

 

「恐らく我々を呼び寄せる為の呼び水だ。

 何方にせよ、此処でマオ社とリン・マオ達を失う訳には行かない…ダイテツ艦長」

 

「うむ、総員第一種戦闘配置!!

 最大戦速で月に向かうぞ!!」

 

『了解!!』

 

 そして、そんな中で次のマオ社が攻撃を受けた事でハガネ・ヒリュウ改部隊の次なる目的地はマオ社となるのであった!

 なお、この時R-GUNに乗ったリオと新たに動力換装とメッキ塗布をされたグルンガストのコックピットの内部でイルムは人一倍気合が入っていたのは…ひとえに、例え浮気をしてしまいアレコレと複雑になったとしても、恋人のリン・マオを自らの救いたいと言う男のプライドと、父である『ユアン・メイロン』専務を助け出したい想いがそうさせていた事は、イルムとリンの関係をやリオの家族の事を知る者は誰もが思う事であった。

 

 

 

 

 

 

第38話『黒い幽霊』

 

 

 

 

 

 一方その頃、マオ社前ではリンが社内に残されていた『ゲシュペンストMk-II・タイプR』を借り、何とか応戦していたが………怪獣兵器、『満月超獣ルナチクス』やベルゼブの大群、更にゼカリアとハバククの群体により、幾ら腕が落ちていないと言っても多勢に無勢で追い詰められ始めていたのだった!

 

「くっ、せめてグルンガスト2号機は残して置くべきだったか…?

 いや、地球圏を護る為に出し惜しみはしないと決めた筈だ…!」

 

『ギュオオオオオオオオオッ!!!!!!』

 

「っ!!」

 

「社長!!!!」

 

 そうして、一瞬気が散った瞬間ベルゼブの大群が一斉にゲシュペンストMk-II・タイプRに襲い掛かり、リンは絶体絶命の危機に陥ってしまった!!

 ユアンも絶叫し、他の避難中のマオ社スタッフ達も目を塞ぎ、リンがその魔手に掛かる瞬間から目を逸らそうとしていた………だが、運命の女神は彼女を見放しては居なかったのだった!!

 

「メタルジェノサイダー!!!!!」

 

「ファイナルビーム!!!!!!」

 

【ビィィィィィィィィィィ、ズドォォォォォォォォォンッ!!!!!!】

 

「何、今の声はリオと………イルムの奴か」

 

 ベルゼブ達はメタルジェノサイダーとファイナルビームを受けて爆散し、残ったベルゼブやルナチクスは何事かと視線を向けると、ゲシュペンストMk-II・タイプRの前にR-GUNとグルンガストが居り立ち、特にグルンガストは既に計都羅睺剣を抜刀していた!!

 

「成る程、こいつが光子力リアクターのパワーか…確かに今までとは比べ物にならない位出力が強くなった上にじゃじゃ馬感が増したな。

 まっ、これならマジンガーZ達ともちゃんと並び立てられるから結果オーライだな。

 ………リン、すまん、少し遅れた。

 遅れた分はキッチリとやり遂げてやる、後は任せな」

 

「イルム…フッ、私を見縊るなよ?

 例えグルンガストがパワーアップしようとも、お前で扱い切れるか心配で見ていられんからな」

 

「…まぁ、俺が浮気しちまったのが悪い訳だからこれ以上は言わんさ。

 さて怪獣…いや、何かリンの攻撃を受けても全然痛みを覚えて無さそうなお前は超獣だな?

 早速で悪いが、パワーアップしたグルンガストのデビュー戦を飾らせて貰うぜ!!

 計都羅睺剣・暗剣殺………斬ッ!!!!!!!」

 

『ギャギャッ!!?!?』

 

【ズドォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!】

 

 そして、ルナチクスはパワーアップを果たしたグルンガストの必殺剣を受けて爆散したのだった!!

 その際ルナチクスは目玉ミサイルと口から火炎を放ちグルンガストを破壊しようとしたが………超合金NZ(ニューゼット)メッキによってそれ等は大したダメージにもならず、ルナチクスは生まれ変わった超闘士に一方的に倒されたのであった!!

 その直後 、ハガネとヒリュウ改がマオ社上空に現着し、機動部隊がゲシュペンストMk-II・タイプRを守る様に展開したのだった!!

 

「やるじゃねぇかイルム!!

 超獣を一撃でぶっ倒すなんて早々出来ねえ早業だったぜ!」

 

「おっ、やっぱあれは超獣だったのかヘビクラ中佐!

 なら、超獣相手を想定して一気に大技で不意打ち気味に仕留めるってやったのは大正解だった訳だな」

 

「だが気を付けろ、超獣は生物兵器の側面があるから今の様な物は次の超獣にデータが引き継がれてしまい通用しなくなる。

 次からは油断せず、その動きが止まるまで攻撃を浴びせ続ける様にしろよ?」

 

「超獣はそれ程厄介なんだ、中には超獣を作ったヤプール人の怨念が宿った個体まで存在してると言う…気を引き締めてくれ、イルムガルト・カザハラ少尉」

 

「ああ、そうさせて貰うさクレナイ少佐、ユーゼス」

 

 それからウルトラマンとしての知識を持つクレナイやユーゼスの忠告も聞き入れたイルムは次に超獣と出会った際の対処法…『動かなくなるまで油断せず攻撃を続けて叩き込む』を行う事にした。

 超獣は生物兵器、ならば首を飛ばした程度では死なないとも考えていたからである。

 

「よし、早速ヴァリアブル・フォーメーションをするぞライ、アヤ!!」

 

「ええ、良いわよリュウ!!

 T-LINKフルコンタクト、念動フィールド収束、プラスパーツ変形開始!!」

 

「トロニウム・エンジン、フルドライブ!!」

 

 更にSRXチームは早速SRXへと合体し、天下無敵のスーパーロボットが見参した!!

 その際にライが各接続部サーボモーターをチェックした所…超合金NZ(ニューゼット)メッキのお陰で摩耗されず、これならばアヤの念が大規模な逆流を起こさない限りは合体可能だと判断した上でトロニウム・エンジンの出力調整やアヤのバイタルチェック、武器管制等のマルチタスクを熟していた!!

 

「良し、合体完了だぜ!

 アヤ、大丈夫か?」

 

「ええ、問題無いわ。

 思い切り暴れて良いわよ、リュウ!」

 

「各エネルギーパラメーターも俺が管理する、存分にやれ、リュウセイ!」

 

「おう!!」

 

 ライやアヤの言葉を受けたリュウセイはSRXで暴れ回り、複数のゼカリアやハバククをハイフィンガーランチャーとガウンジェノサイダーで消し飛ばしたのだった!

 更に近くに来たベルゼブの1体をブレードキックで蹴り飛ばし、大ダメージを与えた!!

 これが本領発揮したSRXの力であり、コウジやツルギ、マジンガーZやラトゥーニはまた頼もしい力が増えたと喜び、マジンガーZに至ってはSRXと共に並び立てる事に…朧気に見えた差異次元の記憶から感慨にふけながらも共にベルゼブを殴り飛ばすのであった!!

 

「よし…行くぞエクセレン!!」

 

「りょ〜かい、んじゃ、生まれ変わったアルトちゃんとヴァイスちゃんの力を見せるわよ〜!!」

 

 更にアルトアイゼン、ヴァイスリッターのパワーアップの幅も顕著だった!

 アルトの元々硬い装甲は超合金NZ(ニューゼット)メッキにより更に硬くなり、ゼカリアやハバククの攻撃ではまともなダメージを与えられない程になっていた!!

 更に加速度や突撃力も光子力リアクターの恩恵で大幅に上がり、更に3連マシンキャノンの弾丸やクレイモアのベアリング弾までメッキ塗布されたお陰で、破壊力が増した上に…ヒートホーンは何とグレートからの雷撃を受け取ればサンダーブレークを放てる様になり、正に小型のマジンガーその1と化していた!!

 そしてその力でベルゼブすらも黙らせ、メッキ塗布されたリボルビング・ステークで仕留めたのであった!!

 

「鬼さんこちら、手の鳴る方へ〜!

 そして隙ありよん!!」

 

【ズドンズドン、ビュォォォォォォォォォォンッ!!!!!】

 

 次にヴァイスリッターはその機動力はグレートブースターの技術を活かし、テスラ・ドライブとの併合によりゲッタードラゴン以上の機動力を確保し、更に装甲も超合金NZ(ニューゼット)メッキによりスッカスカで当たったら即落ちる以前のヴァイスと違い、何と『ゲシュペンストMk-II・タイプS』と言うゲシュペンスト版特機の1機並の装甲を得て攻撃に当たってもまだまだ平気になると言う大幅な恩恵を得ていた!!

 そして…3連ビームキャノン、オクスタン・ランチャーは光子力リアクターに動力換装した結果、それぞれ威力の強弱はあれど放たれるビームは光子力ビームと化していたのだ!!

 流石にマジンガーZの最大火力には及ばないが、エクセレンの精密射撃も相まってコウジ以上に命中率が高く、また光子力ビームの貫通力で敵を捻じ伏せられるのだ!!

 

「オマケよん、スプリットミサイル!」

 

 そして最後にスプリットミサイルだが、此方は何とビューナスAと同様の光子力ミサイルとなっており、小型の光子力ミサイルで敵を撃つ様になったのだった!!

 実はエクセレンも巫山戯て『ヴァイスにもビューナスAみたいなおっ◯いからミサイルを撃ちたい』とマリオンに要求した所、「なら貴女のコックピットをミサイルとして飛ばしますわよ?」と真顔で返された為、妥協の産物としてスプリットミサイルが光子力ミサイル化したのであった!

 

「うふふ、これが私のMk-IIIとMk-IIカスタムの真価ですわよ。

 この真価を発揮して頂く為のご協力に感謝致しますわ、ジュウゾウ博士、ケンゾウ博士」

 

『うむ』

 

 そして両機は総合能力が劇的に向上しながらも、純地球産の技術のみで此処までの高性能機を作れるとジュウゾウとケンゾウの協力を得たマリオンは大満足し、そして量産機となるMk-IIIやMk-IIカスタムには原型機と同様の措置にするか、そもそも今後共有化される予定の換装パーツを付け換える事で自分自身のカスタマイズを施し、何ならデフォルトの状態は通常のゲシュペンストの感覚で使える様にしつつチューンナップでピーキーにするか、汎用的にするかを選べる拡張性すらも持たせる様にする量産計画案がマリオンのレポートに書き足されたのだった!

 そして…その光景を見たバレルは頼むから新兵には今後作られるであろう『量産型ヒュッケバインMk-II』を回される様にしてくれと考えていたのだった。

 

「(そして本来はG2フレームとH2フレームの機体はパーツの互換性が余り無かったが、換装パーツの共有化と精密機器の共通化によって量産ラインもそれぞれ別々に確保しても安定化しつつ、更に内部フレームの一部パーツも互換性を持たせる事で生産コストまで抑える…そしてセキュリティもワシやケンゾウ、そして今後参加させるサオトメとヘルで用意したネットワームを施して奪取と敵戦力への利用も防ぐ様にする………ククク、いざ機体を奪ってみた異星人や盗人共が一泡吹く様子が目に浮かぶわい!)」

 

「う〜わこの爺さん、また何か悪いこと考えているよ…」

 

 更にジュウゾウはパーツフレーム、精密部品の一部共有化により量産コストの削減を計りつつも光子力リアクター搭載機且つ超合金NZ(ニューゼット)メッキ塗布機として次期量産機の事等を考えつつ、奪われた際のセキュリティにまで万全を期すと言う徹底振りをすると考えているとマッドサイエンティストとしての顔が覗き、バレルは辟易しながらそれを見ていたのだった。

 その間にエアロゲイターの怪獣兵器も機動兵器も全てSRXやアルトアイゼンとヴァイスリッターにグルンガスト、ダブルマジンガーや各機の活躍もあり全滅し、マオ社の危機を救った…かに思われたその時であった!!

 

「艦長、更なる重力震反応あり!!

 敵の増援、来ます!!」

 

 エイタの索敵により敵の増援出現がいち早く伝わり、各機動部隊が迎撃態勢を整えた…が、その敵に問題があったのだった!

 

「………なっ………ゲシュペンスト・タイプS………!!!?」

 

「ま、まさか、R-GUNの様にコピー品を作りやがったのか!?

 そ、そして、そのパイロットは…!!!」

 

「………目標………確、認………」

 

「カ、カーウァイ隊長…!!!」

 

 何と、エアロゲイターは此処に来てガルイン…カーウァイにズフィルードクリスタルで再現したゲシュペンスト・タイプSへと乗せ、ゼカリアとハバククの部隊と共にハガネ・ヒリュウ改部隊を襲撃させたのだった!!

 そして、カイやテンペストのみならずツルギにヘビクラ達、差異次元の記憶持ちのギリアムでさえもこれには動揺し、怒りと屈辱で手が震えていたのだった!!

 

「…ならばこそ、我等の役目はただ1つ…カーウァイ隊長の呪縛を解く事だ!!」

 

『!?』

 

【ズシィィィィィィィンッ、ブォォォォォォォンッ!!!!!!】

 

 そして、そんなヘビクラ達の側に何とグルンガスト零式、そしてヒュッケバインMk-II・トロンベが現れ、零式斬艦刀とフォトン・ライフルを構えながらゲシュペンスト・タイプSと対峙するのであった!!

 

「センガー、エルザム!!」

 

「友よ、最早カーウァイ隊長は昔の様にはならないのだろう、イングラム少佐やクスハ少尉と違い…」

 

「ならば…我々の手で、生き恥を晒す事になった隊長に引導を渡す事こそが、カーウァイ隊長への最後の恩返しであると考えるのだ…!!」

 

 そしてエルザムもゼンガーもどうやらテンペストの方から今までの報告を受け取っていたらしく、カーウァイに鎮魂を与える為にこの場に馳せ参じたとヘビクラ達は聞かされたのであった!

 そして、そんなヘビクラ達の答えは…。

 

「………各機へ、ゲシュペンスト・タイプSは俺達元教導隊が相手をする。

 お前達は手出しするな…良いな?」

 

 自身達の手で決着を付け、カーウァイを眠らせる事であった!!

 ヘビクラからその指示を聞いたコウジやリュウセイ達は………黙ってゲシュペンスト・タイプSへの道を阻む敵のみを相手にする様に行動を開始したのだった!

 そして今此処に、元教導隊隊員達の不本意な恩師超えを為す時がやって来たのであった…!!




此処までの閲覧ありがとうございました!!
グルンガスト零式はまだパワーアップしてませんが、それでも元教導隊の隊員全員が揃ったのです。
なので…次回の対ゲシュペンスト・タイプS戦には問題無いとさせて頂きます。
そして、ヘビクラとクレナイは今回は量産型ゲシュペンストMk-IIに乗ってます。
そして…アルトとヴァイスが本当に小型マジンガー化しちゃいましたw
今後はもっとヤバい事になるんやろな〜(遠目)

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!!
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