スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

63 / 68
皆様おはようございます、第40話を投稿致します。
今回は前半シナリオと後半シナリオで分かれています。
後半で何があるかはお楽しみ下さいませ。
では、本編へどうぞ!!


第40話『オペレーションSRW』

 昨日の最後のパーティから翌日、残り数時間で作戦が開始されると言う中、ジャーダは遺書を書こうとしてガーネットに止められ、ラトゥーニや皆で生き残ろうと諭されたのだった。

 そんな中でコウジは、格納庫の床にブルーシートを敷いて大きな習字筆を持ちながら習字紙とバケツ一杯の墨汁を用意していたのだった。

 

「おいおいコウジ、お前もそんなデカい遺言書を書くつもりなのかよ?

 サヤカに怒られるぜ?」

 

「遺言書?

 な訳無いぜジャーダさん………俺が書くのは、コイツだ!!」

 

【バチャ、スッ、スッ、スッ、スッ!!!】

 

 キョウスケやジャーダ、リョウトやサヤカ、ジュウゾウ達に見守られる中、コウジがデカデカとした二文字………しかし、妙に達筆な文字を手早く書いていくと、皆が『おぉ〜』と口を揃えて唸り…そして、その二文字が書かれたのだった!

 

「………成る程、『勝利』か。

 フッ、これ以上俺達に相応しい文字は無いな」

 

「成る程なコウジ、この文字を背にエアロゲイターに勝ってやろうぜって事なのか!!」

 

「そう言う事だぜ、キョウスケ中尉、リュウセイ!!」

 

『勝利………そうだな、必ず勝とう、俺達全員の力で』

 

 そうして描かれた『勝利』の二文字に皆が納得し、笑み等を浮かべてこの二文字に勇気を貰い、魂を燃やし始めるのであった!!

 すると、各員最終配置時刻になったので整備班が急いでハガネ格納庫の壁にコウジの習字を貼り付けると、全員ヘルメットを被ったりするのだった!!

 

「…じゃ、行くぜ皆!」

 

「遅れるなよ、コウジ」

 

「ノタノタしてたら、お前の獲物も俺達が貰うからな!!」

 

「ラトゥーニ、次も必ず勝とうぜ?」

 

「…うん、リュウセイともっと色々と話したいから」

 

「んじゃリン、昨日の話の続きはまた後でな」

 

「フッ、それをしたいなら勝ち残れよ」

 

「リョウト君、さっきのマオ社スタッフになりたいって話、必ず叶えましょ!」

 

「うん!」

 

 そして、キョウスケ達ヒリュウ改組は連絡路を通り向こうの乗機に乗り込むと、コウジやリュウセイ達も皆コックピットに乗り込み操縦桿を強く握りしめ始めたのだった!

 そして、着々と時間は進んで行きオペレーションSRW開始まで後僅かになったのだった…!!

 

 

 

 

 その頃ヒリュウ改ブリッジでは、ハガネと共に所定位置に到着し、各員の配置も完了した事を受けてノーマン少将が指揮する旗艦『グレートアーク』より入電を待つばかりであった。

 

「作戦開始まで、後30秒…」

 

「………」

 

「緊張されている様ですな。

 余り美容には良くありませんぞ?」

 

「ご心配無く。

 美容液は普段の3倍増しで塗ってありますから。

 …ふふ」

 

「これはこれは。

 動じなくなりましたな」

 

「今まで散々揶揄われましたから…これ位の受け答えは」

 

 そうして、ショーンの肩の力抜きも今のレフィーナには軽く受け流せる様になり、新米艦長だった彼女もまたベテランの域に達しこの戦場に立っていたのだった。

 それはユンも同じであり、作戦開始時刻を見逃さずにモニタリングしていたのだった。

 

「…4…3…2…1…0、旗艦グレートアークよりコード受信。

 作戦スタートです!」

 

【ビィィィィィィィィィ、ビィィィィィィィィィ!!!!】

 

「では、参りましょうか…ホワイトスターに」

 

「はい…!」

 

 グレートアークからの入電により遂に人類最大の反抗作戦、オペレーションSRWが開始され各艦隊からPT、AM、更に宙間戦闘機が続々と出撃したのだった!!

 そしてハガネ・ヒリュウ改部隊もまた最前線へと立ち、エアロゲイターとの最終決戦が開始されたのであった…!!

 

 

 

 

 

第40話『オペレーションSRW』

 

 

 

 

 ハガネ・ヒリュウ改部隊は最前線に到着すると、全機動部隊を出撃準備を整えさせたのだった!!

 更にグルンガスト零式も超合金 NZ(ニューゼット)メッキと光子力リアクターの恩恵を受け、零式斬艦刀を振るう威力もハイパー・ブラスターも何もかもがパワーアップし、かの魔星を断つ剣として君臨するのであった!!

 

「第5、第6航宙隊、及び第13混成部隊、第20PT部隊、DC第3機動連隊、S08フィールドで敵機動部隊と接敵!!」

 

「第7航宙隊、及び第8、第9混成部隊、DC第5機動連隊、E13フィールドからの陽動に成功!!」

 

「第4、第5艦隊、DC第2艦隊、第2次防衛戦線上に到達!!」

 

「よし、HOSジャマー発動。

 第2フェイズに移行せよ」

 

「了解!

 アーク1より各艦へ、これよりフェイズ2に移行する!!」

 

「此方スティール2、了解!」

 

「ドラゴン2、了解」

 

 そうしている内に作戦は第2フェイズへと移行し、手始めにHOSジャマーが起動され敵のレーダーのジャミングを開始する。

 そして、その次に待つ物は当然核ミサイル発射である!

 

「第4、第5艦隊、DC第2艦隊に伝達!

 核ミサイルを発射させよ!」

 

「了解!」

 

「此方アーク3、DC第2艦隊は核ミサイルを発射せよ!」

 

 そしてノーマン少将のグレートアークに加え、リリー中佐の指揮するアルバトロス級戦艦『ビクトリーアーク』命令により第2次防衛ラインへと到達した艦隊から核ミサイルが発射され、その全てがネビーイームへと向かうのであった!!

 しかし………イングラムやユーゼスはエアロゲイターの転移技術を把握し切っているので、これは失敗すると読んでいた。

 当然ノーマン少将達も失敗が前提で発射しており、大本命のハガネ・ヒリュウ改部隊の前進を最優先させる部隊・艦隊配置を取り何時でも突撃させ、自身等は盾になる覚悟が出来ていたのだった!!

 

「重力震反応を感知、敵機が転移出現して来ます!!」

 

「我々はまだ此処を動く訳にはいかん。

 機動部隊を出撃させろ!」

 

「了解!!」

 

 そして、メギロート・アフやイルメヤ・アフ、ミシュレイ・アフやの大部隊や『宇宙竜ナース』が5体、ベルゼブの大群が現れるとハガネ、ヒリュウ改部隊は機動兵器を全機出撃させ、Rシリーズは早速SRXへと合体し、ダブルマジンガーとサイバスター、光子力リアクター搭載機と共に中心戦力となりて敵の迎撃態勢に入るのだった!!

 

「アサルト1より各機へ。

 イングラム少佐達の情報からかなり分が悪い賭けだが、賭けの勝敗が決するまでは各艦を防衛しつつ敵を殲滅してくれ」

 

「後のフェイズの為に…だな?」

 .

「ああ。

 出来れば、フェイズ3以降を迎えて欲しくは無いが…どのみち分の悪い賭けだと言う事だ」

 

「ちょっと、キョウスケェ…不吉な事言わないでよね」

 

「事実を言ったまでだ。

 核程度でケリが付く相手なら…この戦い、とうに終わっている」

 

「同感だな。

 奴等はあたし達が足掻くのを見て、楽しんでるだろうよ」

 

 それ等を踏まえてキョウスケはフェイズ2では先ず終わらないと考えており、カチーナも敵がほくそ笑んでいるだろうとまで答えてブリット辺りが憤慨しそうになっていた…そんな時にコウジがニヤリと笑い、言葉を紡いだのだった。

 

「だったらその分吠え面かかせてやろうぜ…俺達でな!」

 

「フッ、そうだな、コウジ」

 

「ああ、そして俺達で平和を勝ち取るぜ!!」

 

 そうして周りの者達はコウジの言葉のお陰で勇気が貰えたので、士気が向上し力を漲らせるのであった!

 更にこの通信はグレートアークやビクトリーアーク等にも伝わっており、それぞれの士気も上がりこの戦いに参加する全ての兵士達が全力を尽くすのみならず地球人の底力をエアロゲイター達に見せる事になるのだった!!

 そして………ハガネ・ヒリュウ改機動部隊が行動を開始し、次々と敵の迎撃に当たっていた!!

 

「宇宙竜ナースか………やや硬くて速い、厄介な奴が現れた物だ!」

 

「ならば、この俺が先陣仕る!!

 刮目せよ、これが我が太刀筋なり!!

 おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!

 一刀、両断!!!!!!!

 我に立てぬもの無し!!」

 

【ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!】

 

 宇宙竜ナースの1体に対し、超合金NZ(ニューゼット)メッキ塗布と光子力リアクター換装措置を受けたグルンガスト零式が突撃し、そのスピードとパワー、そして同じくNZ(ニューゼット)メッキが施された零式斬艦刀の組み合わせによりナースを文字通り一刀両断せしめ、ベルゼブや残りのナースに『奴は強い!!』とレイオニクスに支配されていても超獣やビースト以外は感情がハッキリ残るのでビビらせる事に成功した!!

 更にアルトアイゼンが突撃し、更にナースをリボルビング・ステークを首筋に突き立て、撃ち貫いた事で爆散し、ベルゼブもグレートマジンガーやヴァイスリッターの後を追い掛けても上手く躱されて反撃で落とされる始末だった!!

 

「コウジ、俺に合わせろ!!」

 

「おっ、イルム少尉とやるのか!!

 なら早速やるぜ!!」

 

「ならば俺も参加奉る!!」

 

『トリプルバーニングファイヤー!!!!!!!』

 

【ギュルオォォォォォォォォォォンッ、ビィィィィィィィィィィ、ビュォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!

 ズドドドドドドドドトドドドドドォォォォォォォン!!!!!!!!】

 

 更にマジンガーZ、グルンガスト、グルンガスト零式による3重の熱線が敵に放たれ、他のPT、AM、宙間戦闘機部隊を襲おうとした敵部隊を薙ぎ払ったのであった!!

 これもファイナルビームもハイパー・ブラスターも『胸部から放たれる熱線兵器』と言う共通項があり、それが光子力リアクターにより出力アップと光子力エネルギーによる恩恵でブレストファイヤーとブレストバーンの様に組み合わせる事が可能になったお陰である!!

 

「キョウスケ、ヒートホーンに雷撃を送るぞ!!」

 

「了解…これを使うならば叫ぶのもやぶさかじゃない!」

 

『ダブルライトニングバスター!!!!!!』

 

【ズガァァァァァァァァァァァァァッ、ズドドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!】

 

 更にグレートマジンガーからヒートホーンに雷撃を受け取ったアルトアイゼンも2体で同時にサンダーブレークを放つダブルライトニングバスターを放ち、別の戦闘エリアへ行きそうな敵の大群を殲滅したのだった!!

 因みにこの時のサンダーの出力は通常のサンダーでは無くダブルサンダーブレークの出力をグレートとアルトの2体で放ってるので、実質ダブルサンダーブレーク×2を合わせ、乗算計算の威力と化しているので、実はダブルバーニングファイヤー以上であり、最大出力光子力ビームと同時に放つ合体技『マジンガーコンビネーション』と同等の威力を発揮するのであった!!

 

「リュウセイみたいに叫んでみる…グラビトン・ランチャー、マックスファイヤー!!!!!」

 

『ラ、ラトゥーニ!?』

 

 その次に…何とラトゥーニがリュウセイみたいに叫ぶと前置きして、グラビトン・ランチャーを放ち複数の敵を撃破したのだった!!

 これにはアヤも何やったの!?と視線を向け、リュウセイ本人は「何もしてないって!」と抗議していた。

 一方ビルトシュバインに乗るジャーダ、ヒュッケバインMk-IIに乗るガーネットの2人は…。

 

「(そうか…遂に恋を知ったんだな、ラトゥーニ)」

 

「(頑張りなさいよラトゥーニ、そのままグイグイ行ってリュウセイのハートを掴んじゃいなさい!)」

 

 無言ではあるが、心の中でラトゥーニの中に芽生えた恋心を祝福し、特に抗議もせずラトゥーニと共に戦っていたのだった!

 これもスクールの過酷さを聞いてる2人が、少し大きな娘であるラトゥーニが他者を受け入れ、そして共にありたいと願っている事を純粋に喜んでいる為でもあった!!

 そして2人は、ラトゥーニと共に何が何でも生き残ってやると気迫が入り、次々に迫るメギロードやイルメヤ、ミシュレイの大群をエネルギーと残弾を管理しながら撃破するのだった!!

 

「………他のフィールドが押され気味になっているな。

 ユーゼス、エボルトラスターは?」

 

「脈動している、ハガネ・ヒリュウ改部隊が担当している以外の戦域の地球人達を救えと!」

 

「ならダイゴも、俺やツカサも別々に向かって多くの人を救うよ!!

 ゲイツ、ウォズ、ストライクチェスターは任せたよ!!」

 

「ああ、行け!!」

 

「仰せのままに、我が魔王」

 

『変身!!』

 

 しかし、矢張りハガネ・ヒリュウ改部隊が担当するこの戦域以外は押され気味になってしまっているので、幾らゲシュペンストMk-IIが2000以上居てもエアロゲイターの方が数だけは圧倒的なのだ!

 よって、一部のエースパイロット以外は撃墜され始め、DC部隊と共に戦死者が次々に出ている様相を呈していた!!

 そんな人類側の不利をウルトラマン達が黙っている訳が無く、また今回もディケイド、ジオウまで他の戦域に跳ぶと、特に名前が歴史に刻まれない一般兵達を次々と救い始めたのだった!!

 そして、そうこうして居る内にハガネ・ヒリュウ改部隊が担当している宙域の敵は何処の誰よりも早く全滅したのであった!!

 

「本宙域の敵機の全滅を確認!」

 

「核ミサイルは!?」

 

「核ミサイル群、目標到達まで後10秒…9…8…」

 

【ズドォォォォォォォォォォォンッ!!!!!】

 

「やったか!?」

 

「違う、あれは…!」

 

「…矢張り核ミサイルでは積層結界を超えられんか!」

 

 そして、エイタが核ミサイル群の着弾までカウントダウンを始め、その直後に大爆発が起きた………のだが、イングラムより情報が齎されていた積層結界に全て阻まれてしまい、ネビーイーム直撃前に全てが爆発したのだった!!

 だがギリアムやイングラムは差異次元の記憶を有しているので、この後ミサイルの一部が艦隊に転移される事を知っているので、その阻止に動き始めていた!!

 

「矢張りあのエネルギーフィールドを突破するにはハガネとヒリュウ改、そしてウルトラマン達の力が必要不可欠なのか…!!」

 

【ビィィィィィィィィィィ、ビィィィィィィィィィィ!!!!!!】

 

「何事です!?」

 

「艦長、重力震反応が!!」

 

【ビュゥゥン!!!】

 

「くっ!?

 ミサイルだけを転移させて来た!?」

 

「だが着弾はさせん、T-LINKフェザー!!」

 

「ニュートロンビーム!!」

 

【ズドン!!!!!!】

 

 そして、アストラナガンとゲシュペンスト・タイプRの活躍により核ミサイルは推進系のみを破壊され、狙われたヒューエンデンとアリゾナの防衛に成功したのだった!!

 更に他のフィールドでもティガ、ネクサス、ディケイド、ジオウの活躍で轟沈を免れた艦隊が多くあり、ギリアムとイングラム、及びネクサス/ユーゼスは他の差異次元よりも戦力の減少が免れていた事を確認し、これならばより多くの人員が生き残る可能性が出て来たのだった!!

 

「艦長、副長、更に転移して来る物体あり!

 戦艦クラス…フラワーです!!」

 

「奴等め、艦隊戦を挑む気か!!」

 

 しかし、ハガネ・ヒリュウ改部隊が担当する戦域により多くのフーレが出現し、これ等を全て突破しなければならず戦況は余り好転しているとは言えなかったのだった!!

 しかし、核ミサイルの攻撃が失敗に終わった以上作戦はフェイズ3に移行する他無かったのだった!!

 

「ならば、全部隊に告ぐ!

 これよりフェイズ3に移行し…至近距離からの艦隊砲撃でホワイトスターの破壊を行う!!

 全艦は何としても敵艦隊と敵機動部隊を突破し、目標ポイントへ到達せよ!!」

 

「此方アサルト1だ。

 聞いての通り、戦艦の防衛を最優先で頼む」

 

「要は味方艦隊を全部、目標ポイントへ辿り着かされば良いんですね?」

 

「ああ」

 

「んじゃま、おじ様やお姉様方のエスコートと行きましょかね!」

 

 そうして、ハガネ・ヒリュウ改及び地球連邦軍、元DC全機動部隊は残る全艦隊を目標ポイントに到達させる準備段階に入るのであった!!

 ハガネ・ヒリュウ改部隊やティガ、ネクサス、ディケイド、ジオウがエスコートしている戦場の戦艦は先ず安心して目標ポイントへ到達するだろう。

 しかし、一部エースパイロット達が居ない他フィールドの艦隊が到達するには至難の業であり、激戦が予想されるのであった…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 此処はW06ポイントの戦場。

 ペレグリン級戦艦『シャンハイ』を指揮する『リー・リンジュン』中佐が率いる連邦軍艦隊、及び随伴している元DC艦隊はPT、AMの損耗率が17%に到達し、リーの艦に乗ってるパイロット達は兎も角、他の艦隊の機体達が次々に撃破されて行き、全体の全滅指標ラインである戦力の2割損失が目の前まで迫っていたのだった!!

 

「リー中佐、このままでは全滅所か我々の部隊以外は全て殲滅してしまいます!!」

 

「おのれ…EOT特別審議会の横槍でPTが秘匿・死蔵された所為でパイロット達の熟成がマトモに出来なかった弊害が此処まで響くとは…!!

 ………やむを得ん、損失が全滅ラインに到達すると判断し、現戦域の突破が不可能とする、DC艦隊と共に現宙域を離脱、生存する行動を最優先とせよ!!」

 

「…これも、ジャグラスジャグラーの教えですね」

 

「ああ…生き残ってさえいれば部隊の再編時間を確保出来る。

 そして再び突破を試みる事も可能だ………私の部隊の新兵すらもそんな者は居なかったが、此処に来たくないと言った者の発言は尊重された。

 本来なら銃殺刑ものだが、これも全てはジャグラーが『前線に出たくない奴は兵站、補給路確保に就かせれば良い、逃げても恥ではなく無駄な戦死が恥だ』と、地球連邦軍に説き伏せながら対異星人の情報を渡したお陰でもある…!」

 

 更にマトモな、EOT特別審議会の息が掛かっていなかった地球連邦軍やDCにはジャグラーの生き残る事を最優先にしろと言う本来なら軍属としては前に出ろに反する教えが行き届いており、死に恥で全てを失うよりも生き恥晒して生き残って反撃の機会を伺う方が万倍マシと言う『授業』が行き渡っていたお陰である。

 そして…北京で家族を喪わなかった『この世界のリー』は生き残る事を最優先とし、昇進など3の次として兎に角生存率を高める連邦軍一般マニュアルとは別の己独自のマニュアルを作成していたのだ!

 しかし…パイロットの熟成が余り出来なかった事もあり、地球連邦軍のリーの部隊以外はその撤退すらも出来ない有り様だった!!

 

「艦長、撤退ライン上に更にフラワーやソルジャーの増援です!!

 このままでは撤退も不可能です!!」

 

「何だと!?

 エアロゲイターめ、我々を嬲り殺しにする気かッ!!」

 

 しかし、撤退ライン上にまで敵の増援が現れてしまいW06ポイントは挟撃を受ける形となってしまったのだった!!

 これでは生存最優先のリーのマニュアルでも生き残る事が困難となり、その頭脳で何とか…何とか1人でも多く生き残る選択を取る様に思案するのだった!!

 

「艦長、前方に更なる転移反応あり!!」

 

「何、エアロゲイターめ…最早これまでか…!!」

 

「ち、違います!!

 これは…エアロゲイターやグランゾンの転移反応ではありません、何か別の物が転移して来ます!!」

 

「別の…何かだと!?」

 

 そんな絶体絶命のW06ポイントの艦隊の前方部にエアロゲイター、グランゾンとはまた別の重力震反応が現れ、何かが出現するのであった!!

 その数は………何と9であった!!

 レーダーが捉えるその反応の内訳は5機は30〜50m級の特機級、1機が20m級、3機が戦闘機だった!!

 そして………『それ等』が転移出現して来たのだった!!

 

【ビュォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!】

 

「此処は………宇宙!?

 やっぱり『リュケイオス』の転移は不安定過ぎるのか…!!」

 

『すまねぇ、次元の狭間で『奴』の光子力ビームを受けた所為でウルティメイトイージスのサポートも不安定化しちまった…!!』

 

「だが幸いなのは、『(セイント)ドラゴン』のゲッタービームにより『奴』が『向こう側』に押し込められた事だ。

 リュケイオスも消えた今、『奴』や…仮に生きてたとしても『ベーオウルフ』が来る事は無い、或いは大幅に遅れる事だな」

 

「にしても周りはドンパチしてやがる…これがテツヤやイングラムが言っていたL5戦役とか言う奴か?

 て事は………後ろの連邦軍とDC艦隊はあの白くてデカいタマに飛び込まなきゃならねぇって事だよな!!」

 

「そうだな…しかし、『ウイングル』の残存エネルギーは少なく、各『スペイザー』も『グレンダイザー』、『SKL』も其処まで継戦出来るとは思えん。

 ウルトラマンゼロのカラータイマーは既に点滅し、『デモンベイン』もまだ『レムリア・インパクト』を使用するのに再充電が必要。

 そして『ソウルゲイン』は右腕を駄賃替わりにしたからな…。

『アクセル』少佐、此処は如何する?」

 

 そして現れたのは…『向こう側』より今の時間軸に飛ばされて来た『グレンダイザー』、『ダブルスペイザー』、『マリンスペイザー』、『ドリルスペイザー』、『マジンカイザーSKL』、『ウイングル』、『デモンベイン』、そして右腕を失っている『ソウルゲイン』とウルトラマンゼロであった!!

 しかし、どの機体も『向こう側』から来る寸前の激戦により残存エネルギーが少なく、更には一緒にリュケイオスの転移に飛び込んだ筈の『レヴリアス』、『セリウス』、『セリウスII』、そして…グレートマジンガーとアストラナガンが『居ない事』が確認されたのだった。

 

「(ミスト、アンジェリカ、シェルディア、お前達は来られなかったのか?

 そしてテツヤ、イングラム、お前達は『戻れなかった』のか?

 …いや、本来跳ぶ時間よりも前倒しに俺達は来た、即ち奴等も他の時間軸に跳んだ筈だ、ならば…)。

 この世界での初仕事だ、テツヤ達の語ったエアロゲイター共を倒し、地球に離脱するぞ。

 但しこの艦隊は前進しなければならんと思われるので、前方の敵も後方の敵も全て屠るぞ。

 な〜に、スペースビーストや『デビルマジンガー』共に『ベーオウルブズ』、そして『奴』を相手にするよりも簡単な上に、こんな状態で戦った事は何度も経験してるだろう、これがな」

 

「それじゃ、俺もまた手伝ってやるぜアクセル隊長?」

 

「と言うよりも手伝え、さもなくば貴様も『こちら側』に来させた後の約束を反故した事として扱うぞ、『エボルト』」

 

「はいはい、人使いが荒い事で。コブラライダーシステムエボリューション!!】

 【Are You Ready?】

 さて、『終焉の魔神』やベーオウルフとの戦いで疲れてるからフェーズ4所かフェーズ2も無理だが…やれるだけやるか、変身!!」

 

コブラコブラエボルコブラ!!!!

 フッハッハッハッハッハッハ!!!!】

 

「…取り敢えずフェーズ1で勘弁してくれや」

 

「いや、充分だ」

 

 そんなソウルゲインの傍らから何と生身の人間………に化けた星狩りの異星人『エボルト』が現れ、『エボルドライバー』を使い『仮面ライダーエボル』のフェーズ1へと変身したのだった!!

 そしてゼカリアに先制攻撃し、スクラップに変えるのだった!!

 

「なら『ヒカル』、『マリア』、『リサ』、『ルビーナ』、各スペイザーは『コズモスペシャル』になってグレンダイザーと合体、そのまま戦闘をしてソウルゲインやSKLを援護するぞ!」

 

『了解!!』

 

 更に3機のスペイザーはコズモスペシャルと言う1つのUFOとなりて、グレンダイザーとも合体し残存エネルギーを集結させてゼカリア、ハバクク、フーレを『スペースサンダー』や『反重力ストーム』で破壊していた!!

 更にデモンベインが『バルザイの偃月刀』を装備し、フーレを叩き斬りつつ………『クロウ・ダイジュウジ』と『アル・アジフ』はある気配を察知していた!!

 

「クロウ、この気配は」

 

「ああ、テツヤの言う通りだったな。

 たく、俺の悪運って奴にはほとほと呆れ果てるぜ…」

 

「だが今はマスターテリオン達との接触は許されん、汝と我等は最終決戦に参加していなかったとテツヤとイングラムが発言していたからな」

 

「ああ、下手なタイムパラドックスを生む前にとっととズラかろうぜ、アル!」

 

 そう、クロウ達はマスターテリオンとエセルドレーダ…自身達のこれまでの宿敵にして今では少し複雑な腐れ縁の2人の気配を察知したは良いが、結局タイムパラドックスを起こさない為に地球に離脱する事を最優先にしながら戦闘を行い、また地球連邦軍とDCの艦隊と機動部隊を護っていた!!

 そして、それはゼロや他の機体、更に一見して無軌道に暴れ回る様に見えるマジンカイザーSKLも同様であった!!

 

「そぉらぁ!!

 たくっ、てめえ等はさっさと行きやがれ、邪魔なんだよ!!」

 

「『カイドウ』特務少尉、そんな言い方は」

 

「止めておけ『ユウキ』、あの野猿共に人間の言葉など通用せんさ」

 

「おい、俺達は、野猿じゃねぇ!!」

 

「そう…」

 

『俺達が、地獄だ!!!!!』

 

【ズドドドドドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォォンッ!!!!!!】

 

 そして、特にマジンカイザーSKLとエボル、ソウルゲインが前方側で暴れ回った結果、リー達の艦隊の通り道が出来上がり、更に全体戦力の損耗率も17%のままで収まり目標ポイントへの前進が可能となっていたのだった!!

 

「艦長、このまま前進出来ます!!」

 

「…ならばこのまま前進!

 エアロゲイターは先の様な精密転移を行って来る、ならば後退するのは逆に危険だ!

 DC艦隊と共に我々も目標ポイントへ突撃せよ!!

 ………何処の誰とも知らないが、貴官等とウルトラマン、仮面ライダーの援護に感謝する!」

 

 それからリーは元DCの艦隊と共に前進して行き、グレートアークやビクトリーアーク、更にはハガネ・ヒリュウ改とも合流し艦砲射撃を行う位置まで揃って突撃して行ったのであった!!

 その間もアクセル達は奮戦し 、残るは後方の敵を殲滅するのみとなっていた!!

 

「喰らえ、『青龍麟』!!」

 

「『エメリウムスラッシュ!!!!』

 よし、後方の敵も排除したぞ!

 俺達も地球へ向かい、この場から離れるぞ!!」

 

「なら俺もその腕で包んで大気圏に入ってくれ、暑いのは敵わん」

 

「たく、現金な奴だぜエボルトよぉ!」

 

 そうしてW06ポイントの敵を殲滅したゼロ達はタイムパラドックスを起こさぬ為に急いで地球へと降下して行き、損傷が激しいウイングルをマジンカイザーSKLやソウルゲイン、デモンベインとグレンダイザー、ゼロが盾となりながら大気圏を突破して行ったのだった。

 そして後の報告でこの一団が新西暦187年の冬になるまで発見される事は無かったと言う。

 そして…地球側のこれ等の一団のコードネームは『ノーバディーズ』と名付けられ、その指揮官機と思われるソウルゲインは『マスタッシュマン』、と呼ばれる事になったのだった………。




此処までの閲覧ありがとうございました!
はい、原作でもこの時にソウルゲインがやって来てましたが、其処にマジンカイザーSKLとウイングル、グレンダイザーと3機のスペイザー、更にデモンベインとウルトラマンゼロが付いて来たのと…何かエボルトがPOPしました。
エボルトについてはダークライダーだけど時系列は万丈と一緒にキルバスを倒した後で、星狩りの本能で自分が狩りたい星を他人が滅ぼすのは気に入らないし、その他人が『大嫌い』だから正義の味方側に立ってます。
後、ダブルスペイザーとウイングルはSKLの様な複座式になっていて、その時に応じてメインとサブを切り替えます。
後…『リサ』について、この子はオリキャラではありません、ダイナミック作品の中に出てくるキャラの1人です…。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。