スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんにちはです、第3話を投稿致します。
今回はロボ同士の戦闘が無い会話回になります。
さて、本作の『向こう側』では色んな人物がどんな風になっているのかをお見せしましょう………。
では、本編へどうぞ!!


第3話『シャドウミラー隊と『向こう側』の現状』

 ───テスラ・ライヒ研究所───

 

 

 

 

 デビルマジンガーによる同時多方面攻撃に対応して帰還した『デューク・フリード』、『ヒカル・マキ』、『グレース・マリア・フリード』、そして『リサ』格納庫がかなりザワついている事を察知し、何があったのかと様子を見に来ていた。

 

「皆、一体何があったんだ?」

 

「あ、デューク大尉!!

 それに皆さんも………アレを見てください」

 

 デューク達は整備士に促され、そちらに視線を移すと………何と、2年前に死亡したイングラムが謎の機動兵器から降りて来る場面に遭遇し、デュークも驚きを隠せなかった!!

 

「バカな、あれはイングラム少佐じゃないか!?

 何故彼が生きてる…!!」

 

「…デューク、それだけじゃないわ。

 その隣も見て」

 

 だが、リサは更にその隣を見る様に促してヒカル達もそちらに目を向けると、其処にはデビルマジンガーに似てはいるが………ちゃんと正統派のロボット然としたマジンガーとパイロットがおり、ヒカルも17の為ピンと来ていなかった様子を見せていた。

 が、リサは………若い世代の中で彼女だけは、その存在について良く知っていたので口にし始めたのだった。

 

「あれは…グレートマジンガー。

 そのパイロットはテツヤ・ツルギ………マジンガーZの隣に必ず立って悪を討ち果たす偉大な勇者よ」

 

「………あれが、噂のグレートマジンガーなのか………」

 

 デュークもフリード星の王子の為、地球の事に疎かったのだがマジンガーZ、そしてグレートマジンガーの勇姿について今までま聞かない日は無かった程であった。

 グレートマジンガーさえ居れば…そんな声が囁かれていた事も知っていたので、それが目の前に現れたとあれば皆驚き見に来るだろうと事態を理解したのだった。

 

「デューク、其処を退け」

 

「アクセル?」

 

 すると其処にアクセルが現れ、デュークや他の者達を押し退けてイングラムとテツヤの前に出ると、その表情は険しく今にも射殺しそうな程の剣呑な雰囲気を醸し出していたのだった。

 

「余り我々を歓迎しない者も居る様だな。

 俺は」

 

「イングラム・プリスケン、階級は少佐、2年前までSRXチームの隊長を務め、そしてチーム全員がある作戦で死亡した」

 

「(…矢張りこの世界の俺も死んでいたのか)」

 

「そして、貴様は…」

 

「テツヤ・ツルギ、階級は少佐、元教導隊の一員であり今はグレートマジンガーのパイロットだ」

 

「ほう、教導隊…俺はアクセル・アルマー、階級は少佐、シャドウミラー1番隊の隊長を務めている」

 

 アクセルと名乗る男にお互いの階級や名を口にすると、テツヤはアクセルに見られている………特に殺気を隠す事無く見ていると気付くと、イングラムを庇う様にアクセルの前に立ち、2人で睨み合う様に目の前に相手を捉える。

 そして………。

 

「フッ!!」

 

「…」

 

【ガシバシ、ガシッ 、ガッ!!!】

 

「アクセル、何をしているんだ!!」

 

 突如としてアクセルはテツヤに何度も何度も殴り掛かり、その攻撃を全てテツヤは捌いていた。

 そのやり取りの中でコイツは出来る、恐らくカーウァイ隊長クラスの格闘能力を持ち、銃弾を斬れるリシュウ氏やヘビクラとも生身でマトモにやり合える達人だと見抜いた上で、本気で殺す気で攻撃していないとまで見抜いていたのでこちらから反撃を下すことは無かったのだった。

 

「…何故反撃しない?」

 

「俺を殺す気ならば全力で抵抗したが、殺気はあるのに本気で攻撃してこないんでな。

 退屈で反撃せず見ているだけにしただけだ」

 

「ほう………」

 

 そんなテツヤの態度の事を1から10まで聞いたアクセルは先程とは違い、この男はかなりキレると言う評価を下したとテツヤは直感し、次に攻撃してくるならば本機の一撃を喰らわしに来るだろうと考えた。

 ならばそれに対応するのみと極力身体の緊張を緩め、一瞬のインパクトに全てを込める様にしていた。

 そんなやりとりが発生して、アクセルとテツヤの睨み合いが続いて20秒が経過した頃だった。

 

「ちょっとアクセル、貴方何をしているの!?」

 

「…レモンか。

 何、この男が本当にテツヤ・ツルギなのか確かめさせて貰ってただけさ。

 そして本気ではないとは言え俺の攻撃を全て捌き切った、コイツは間違い無くテツヤ・ツルギであり、グレートマジンガーのパイロットだ」

 

「…本当に確かめていただけなの?」

 

「俺が其処まで下らん嘘を吐く事はあったか、レモン?」

 

 其処にレモンと呼ばれる女性がアクセルを諫める為にやって来たとテツヤやイングラムは感じ取り、2人の間柄は恐らく恋人なのだろうともテツヤは考え………そして、彼女の持つ雰囲気からある事に気付いたのでそれを聞いてみた。

 

「レモンと言ったな?

 お前、姉か妹は居る?」

 

「え、ええ、事故で亡くなった妹が」

 

「………そうか」

 

 更に事故で亡くなったと聞いた途端残念がる様子を見せた事から………レモンはこの僅かなやり取りの中で自身と『妹』のエクセレン・ブロウニングとの共通点を見出し、家族なのかと聞いてきたと思い至っていた。

 この僅かなやり取りでまさか其処まで見抜かれるとは思っておらず、レモンは矢張りテツヤ・ツルギは何処までも戦闘のプロなのだと思うのであった。

 そして、その一連のやり取りの後レモンはアクセルとデュークに視線を合わせるとアイコンタクトでヴィンデルが呼んでるとして、意思疎通を図っていた。

 

「少しハプニングを起こして申し訳無かったわ。

 改めて私はレモン・ブロウニング、階級は少佐で主に機体の修理等を担当してるけど、ちゃんと専用機に乗って戦える自信があるわ。

 さて、貴方達にこの世界の事を語る為に総隊長のヴィンデルが待つ司令室に通す様に言われてるわ、付いて来て貰えるかしら?」

 

「その様子では俺達が並行世界、差異次元からやって来たと承知の上か。

 良いだろう、此方もこの世界の事を知りたかった所だ」

 

「(果たして何が出てくるか………)」

 

 そうしてアクセル、レモン、デューク達に案内されテスラ研の中を案内されるテツヤとイングラム。

 格納庫内に入る前にアイドネウス島のDC本部の様な要塞化をされていた事から、中の通路も大体リニューアルされていたので、これではこっちの記憶にあるテスラ研の地図は使えないとしてすぐに覚える様に2人は努めるのであった。

 

「…どうして今更…」

 

 その時テツヤの耳に、紫髪の少女………リサの言葉が届きそちらに視線を向けると、何処か悲しげでやりきれない感情が渦巻いていると言う事が伺い知れた。

 よって、後程彼女と接して何を思っているのか問い質そうと思いながらレモン達の後を付いて行き、そして司令室に入った。

 其処には少し痩せこけているが身体の体格はがっしりしている緑の長髪が特徴の男が立っていた。

 

「ようこそ差異次元の客人達。

 私はヴィンデル・マウザー大佐、シャドウミラーの現総隊長を務めている、よろしく頼む」

 

「次に此方がアクセル・アルマー第1部隊隊長、そして僕がデューク・フリード、フリード星からやって来た宇宙の王者『グレンダイザー』を駆る第3部隊の隊長を務めている。

 よろしく頼む、テツヤ・ツルギさん」

 

「テツヤで構わん、デューク。

 俺達の事は大体知っている様だから自己紹介は省く。

 その代わりイングラムから渡す物があるらしい」

 

「ああ、俺達の世界の歴史を記録したメモリーチップだ。

 それを見て、どの点が違うのか見て欲しい」

 

 テツヤとイングラムはアストラナガンが観測・記録したテツヤ達が居た新西暦世界の大雑把な歴史や事件等を書き出したメモリーチップを渡し、テスラ研司令室のコンピューターに読み込ませて内容を読むと、ヴィンデルは唸る様に声を上げ、レモンやアクセルもこんなのが…と言った表情を浮かべていたのだった。

 

「まさか、此処まで歴史が食い違う世界からやって来たとは思わなかった。

 しかもそちらのマジンガーZも魔神パワーに目覚めながら未だ第7のパワーを開放せず、それ所かあの『終焉の魔神』である『マジンガーZERO』と異なるマジンガーZの意思が目覚めるなど………」

 

「司令が生きていたら、これ程素晴らしく恵まれた世界もあったんだって喜んでたでしょうね…」

 

「………」

 

「マジンガーZERO、それが奴の名前か。

 一応バリソン機を救出する為に攻撃したが、此方のダブルサンダー所か、アストラナガンのインフィニティ・シリンダー…直撃したら対象は時間逆行して存在が消え去る武装を喰らっても平然として居やがった。

 グレートマジンガーに乗る俺だから判る、あの悪意に満ちたマジンガーは存在してはならない不倶戴天の敵だと、な」

 

「まるで『カイドウ』や『マガミ』の様な事を言うんだな、テツヤ・ツルギ」

 

 それからテツヤはマジンガーZEROを見た印象をざっくりとマジンガー乗りとして話すと、何やら2人の男も同じ事を言うらしくそいつ等は何者だとテツヤやイングラムは考えていた。

 すると、司令室のドアが開き7人の若者が入って来るのであった。

 

「おいヴィンデルの大将、アクセル、レモン、バリソンの奴が死んだってのはマジなのか!!」

 

「ああ、彼等が墓を立ててドックタグを回収してくれたらしい。

 皆も新たな差異次元からの来訪者に感謝して欲しい」

 

「差異次元………通りで2年前の決戦で死んだ筈のイングラム少佐が立ってる訳だ。

 それに、その隣にいるのは………」

 

「テツヤのあんちゃんのコスプレ野郎か?」

 

「コスプレとは心外だなガキ共。

 俺は正真正銘のテツヤ・ツルギ、階級は少佐、元教導隊出身で今はハガネとヒリュウ改の部隊を統合した機動部隊である鋼龍戦隊の一員だ」

 

『………!?』

 

 更にテツヤにガキと呼ばれた青年、カイドウとマガミは26歳なのにガキと呼ばれた上にこの不遜な態度を取られた事で舐められたと考え、背中に背負った刀や懐の銃を取り出そうとしていた………が、テツヤは素早く動きカイドウの片足を転ばせてから右手は刀の柄を、左手はマガミの利き手を捻ると言う一連の行動を僅か数秒で行ったのだった!

 

「いってぇなおっさん!!」

 

「…ちっ、教導隊出身とは強ち嘘では無いらしい。

 まるでカーウァイ大佐の様な動きだった」

 

「いや、カーウァイ隊長ならばもっと早く行動し、もっと早くお前等2人を制圧していたさ。

 だから俺もまだまだって所だ」

 

「まぁ、あのヘビクラやクレナイ達すらも鍛え上げていたとされてるからな、カーウァイ・ラウは。

 ならばその程度は可能だろう」

 

 カーウァイの部下であった事をカイドウとマガミを制圧した事で証明したテツヤは、これで言っている事が全部何ら嘘が無いと行動で示したので他の者達…特にカイドウとマガミに関わりがある女性2人にも認められつつ、謝罪がされ始めていた。

 

「失礼しました、テツヤ少佐。

 自分はシャドウミラー隊第4部隊隊長のスカーレット・ヒビキ大尉です。

 此方は私の機体『ウイングル』のパートナーパイロットの『ツバサ・ユウキ』中尉です。

 そして貴方が制圧した野猿共はコウジ・カブト司令が遺した最後の遺産、髑髏の魔神『カイザーSKL(スカル)』によるケン・カイドウ特務少尉とリョウ・マガミ特務中尉です。

 無礼な態度、申し訳ありませんでした」

 

「いや、良い。

 これ位元気な奴じゃなければ張り合いが無い。

 それに………この世界のコウジが最後に遺した魔神、即ちマジンガー乗りならばこれ位の気性じゃなければ務まらんさ」

 

「す、凄い度量がある人です…やっぱりこの人、あのテツヤ・ツルギさんその人ですよ、スカーレット大尉!!」

 

「らしいな………」

 

 そして、相変わらずカイドウとマガミが制圧されてる中でスカーレットとツバサの自己紹介が終わり、イングラムとテツヤはその奥に居る3人に視線を送ると………どうも人間じゃない雰囲気持ちだと2人は直感し、何者だと考えていた。

 

「此方は2年前の決戦時にあのマジンガーZEROから我々を逃がす為の尽力をしてくれた民間協力者にして君達2人より別次元からやって来た来訪者だ。

 それぞれ自己紹介をしてやってくれ」

 

「ああ。

 俺は『大十字九郎』、この世界の呼び方に当て嵌めるならクロウ・ダイドウジだな」

 

「そして妾はアル・アジフ、クロウの比翼連理の翼にして妻でもある。

 よろしく頼むぞ」

 

「…………すまんが、もう一度確認したい、妻、だと?」

 

 其処からクロウとアルの自己紹介が始まったが、テツヤは信じられない言葉を耳にしてもう一度確認すると言う珍しい光景が見られたのだった。

 何せクロウは外見年齢が20代程で、アルは12歳程度の外見年齢しか無いのだ。

 その為、普通に結婚していると言うなら犯罪クラスのパートナー関係になってしまうので確認したかったのだった。

 

「フッ、妾を普通の女子と一緒にしないで貰おうか。

 妾は『アブドゥル・アルハザード』が作成せし魔導書アル・アジフ、『ネクロノミコン』の原本の精霊なのだ。

 よって外見年齢と精神が一致しておらんのだよ。

 だからと言って其処のカイドウの様にロリババアとか呼んだら妾の魔術の餌食にしてやるから覚悟しておく事だ」

 

「それに俺は別にロリコンじゃねえよ。

 そう………俺が好きになって娶った女が偶然幼女体型だったってだけの話だ!!!!」

 

「………アルの存在は頭に入ったとして、クロウ、お前のその清々しいまでの言い訳は逆に好感を持てるぞ………」

 

 そうしてクロウとアルの自己紹介とクロウの言い訳が終わると、最後に目に映る青年は不遜な態度を隠さず、特にイングラム・プリスケンの方に視線を向け、そして近付いて言葉を紡ぎ始めた。

 

「アンタがイングラム・プリスケンか。

 俺がこの世界に来た時にはもう虫の息だったから僅かな言葉しか交わせなかったからこうして直に会って話すのは初めてだ。

 俺の名前は………『モロボシ・シン』、『モロボシ・ダン』の息子だ」

 

「………ダンの息子、だと!?

 まさか、お前が………!!!?」

 

「そう、そして俺の本当の名前は………デェアッ!!!!」

 

 そうしてモロボシ・シンと名乗った青年は父親の名前をイングラムに告げた後、左腕のブレスレットからサングラス状のカラフルなアイテムを取り出し、それを顔に装着してスイッチを押すと………光が溢れ出し、等身大の赤と青の身体と2本のトサカが特徴のウルトラマンに変身したのだった!!

 これにはテツヤも驚き、カイドウとマガミの拘束を思わず外してそのウルトラマンに近付いていたのだった!!

 

『そう、俺の名はゼロ、ウルトラマンゼロ、ウルトラ兄弟No.3にして真紅のファイター、ウルトラセブンの息子だ』

 

「…お前が、あのウルトラマンゼロ、なのか…!!

 そうか、そうなのか………!!」

 

「お前もクレナイ…ウルトラマンオーブの様に等身大に変身出来るんだな?」

 

『オーブだと?

 そっちにはオーブが居たのかよ』

 

「ああ、ヘビクラ…ジャグラーと共にな。

 2人共教導隊としてカーウァイ隊長に鍛えられた同志さ。

 そして後々になるがジード、タイガ、タイタス、フーマ、そしてゼットの5人のウルトラマンとタイガ達3人を宿す地球人とゼットと共に戦う地球人も俺達の世界に来ていたぞ」

 

『タイガやジード、それにゼット達もか!

 …成る程、俺が本来ならそっちの世界に降り立つ筈だったのに次元の孔に巻き込まれて2年前のこの世界に降りて来ちまった訳だから、親父達は急遽ジード達を派遣したって所だな』

 

 それからゼロはヘビクラとクレナイは教導隊として鍛え上げられた経験を持つと聞いた事から、割と初期段階でテツヤの世界に辿り着いた上で連邦軍に所属して色々と活躍していた、ジード達は自身に起きた不測の事態に対応すべく急遽派遣が決定したと10までの事を全て理解して頷くのであった。

 するとまたドアが開くと、其処には………白い仮面ライダーが立っていたのだった。

 

「よっ、デビルマジンガー共はちゃんとスクラップにしてやったぞヴィンデル。

 バリソンの事も聞いた、残念だったな………もう俺が淹れたコーヒーを飲めなくなったんだからな」

 

「お前は…ディケイドとジオウ達と同じ仮面ライダーか?」

 

「はっ?

 おいおいおいおいおいおいおいおい、ちょっと待て。

 そっちの世界にはディケイドの奴だけじゃなくてあの魔王、ジオウも居やがるのかよ、どうなってんだよその世界!?」

 

「しかも最終決戦時にコンプリートフォーム21とグランドジオウになって無法をやらかしてたな、あの2人は」

 

「うわ〜嫌だ〜、そっちの世界に行きたくねぇ〜、俺確かにライダーだけど本質はライダーの敵の怪人、星狩の一族の『エボルト』だぞ。

 目を付けられたら問答無用で殺されちまうのが目に浮かぶわ………はぁ、何でディケイドとジオウが居るんだよ」

 

 そしてそのライダー、『仮面ライダーエボルブラックホールフォーム』はバリソンの事を残念がりながらも自身の本質を怪人だとゲロった上に部屋の隅に蹲って本気でディケイドとジオウに会いたくない仕草を見せていた。

 しかしテツヤとイングラムはその大袈裟な仕草から本当は『人間らしい心』が存在しないのだと看破しつつ、されどマジでディケイド達に会いたくないと口にしているらしかった。

 するとヴィンデルは咳払いをすると、全員ヴィンデルに注目して話を進め始めた。

 

「自己紹介を終えた後は先ず今の世界の状態、何故其処へ至ってしまったのか、この2点を来訪者である2人に説明したい。

 では先ず世界の現状についてだがレーダーも見てくれ…このテスラ・ライヒ研究所を要塞化した原因でもあるが、この世界は『終焉』を迎えようとしている、奴…マジンガーZEROの所為で。

 お陰で連邦軍で現状機能してるのは我々のみ、他は生き残った民間人が作ったキャラバンの防衛等をしてる程度だ。

 更に敵は複数存在し、我々は『2年前の決戦』に敗北した後、スペースビーストやマジンガーZEROが我々人類を追い詰める為にあの眷属であるデビルマジンガーを作り出し、そして………かつて地球連邦軍であったが、現在はコントロールの利かない異常集団と化した元地球連邦軍特殊鎮圧部隊『ベーオウルブズ』が我々の敵であり、今の我々には最早デビルマジンガー、スペースビーストの撃退が出来ても上級ビーストのノスフェル達を見つけ出す事も出来ない…もう、ほぼ詰んでしまってるのだ」

 

 其処からヴィンデルは現状を語り始めると、この世界は最早どうしようもない状態を迎えつつあると話し、地球連邦軍が今やシャドウミラー程度しか機能していないと語り、更に敵もスペースビースト、あのデビルマジンガーなるマジンガーZEROの眷属、そして元連邦軍のベーオウルブズなる物も敵となってるらしい。

 更にテツヤとイングラムは日本を中心にユーラシア大陸、オセアニア大陸が広々とGと言う字が中心の緑色の領域に包まれており、其処にも疑問を持つのだった。

 

「では次に質問時間に入るが、何を聞きたい?」

 

「先ずはスペースビーストの増殖スピードと、奴等の進化についてだ。

 俺達の世界でも引っ切り無しに現れて、ゴルゴレムやノスフェルが進化体になり、共喰いで強化体なる個体が現われている事が確認されている。

 こっちではどうなんだ?」

 

「…まだその進化体や強化体とやらを見た事が無いのだが、増殖スピードは凄まじく、デビルマジンガーとの小競り合いではAクラス個体の力で漸くビースト細胞を焼滅出来るレベルになるらしい。

 まぁ、マジンガーZEROと比べれば脅威度は格段に落ちるが、人間を襲い恐怖と絶望、血肉を喰らう化け物に変わりないので掃討しようと考えてはいるが…現状の戦力では先程も言った様に最早不可能だ」

 

 どうやら此方の世界では進化体や強化体が現れていないらしく、其処だけは一安心だったが………戦力的に掃討も不可能と言われており、この星がビースト塗れになるかデビルマジンガーとマジンガーZEROによる支配…否、『終焉』を迎えるかの2択しか無いらしく、絶望的な状況である事に変わりなかったのだった。

 

「次にデビルマジンガー、あれは何なんだ?

 マジンガーZEROの眷属とだけしか此方には情報が共有されてない、1から説明してくれ」

 

「良いだろう。

 デビルマジンガーはその名の通り悪魔のマジンガーであり、マジンガーZEROが生み出した眷属にして手駒、軍勢だ。

 奴曰く『差異次元の我は数多の『可能性の光』とマジンガーZとグレートマジンガーに敗れ去り満足気に散った、だが我はそんな認めない。

 故にその『可能性の光』全てを潰す為に我は今までは必要とすらしなかった手勢を用意しよう』と光の文字で語った。

 そして光子力エネルギーの塊からあのデビルマジンガーを生み出しやがった。

 現状は3タイプ確認されており、Cタイプは一般兵にも倒せる雑魚だ。

 Bタイプは一般兵が複数人に対して1対の割合で戦えば勝てる個体となってる。

 そしてAタイプ、コイツは魔神パワーを有し一般兵では最早勝てん。

 俺達の中でもエースと呼ばれる連中が複数人で戦い第3のパワーで強化される時間を掛けずにやれば勝てる。

 しかし、何らかの要因で時間を掛け過ぎれば部隊長が直接相手をしなければならなくなる。

 つまりは見かけたらとっとと倒せと言う事だ、コイツがな」

 

 更にアクセルからデビルマジンガーはどうやら何らかの要因で敗北した差異次元の自身の結果を認めたくない為に生み出した軍勢らしかった。

 そして戦力比もテツヤとイングラムの中で把握出来たらしく、Aクラスのデビルマジンガーは見掛ければ即座に破壊する事を推奨とする事となったのだった。

 

「では次にこのGと言う領域は何なのだ?」

 

「其処は超高濃度のゲッター線汚染区域よ。

『2年前の決戦』で地球人類滅亡を阻止する為に浅間山から飛び出した『ゲッター(セイント)ドラゴン』、それが放つゲッター線によって汚染された区域を指すわ。

 でも間違えないで欲しいのはゲッター(セイント)ドラゴンは居るだけでゲッター線汚染を広げてしまうけど、私達人類の敵では無いしウルトラマンゼロやクロウとも協力してデビルマジンガーやマジンガーZEROを倒そうともしてくれたわ。

 ただ、それは未だ叶わずこんな風に汚染区域が広がって、その中に居る人達は皆ゲッター線汚染を逃れる為にゲッター線を取り込み、『ゲッター人間』と言う機械と融合したゲッターロボ化した人間になっているわ」

 

 次にレモンがゲッター線汚染区域やその原因たるゲッターロボ、ゲッター(セイント)ドラゴン…テツヤの中ではゲッタードラゴンがトンデモ進化した果てにそうなったと考えていたのだった。

 オマケにゲッター線汚染は看過出来ないが、それでもマジンガーZEROの敵で人類の味方、シャドウミラーに協力的ならば無視して構わないと考えていた。

 一方でイングラムは…このゲッターロボが生まれたならばと考え、その質問を投げ掛け始めるのだった。

 

「…ならば2つのゲッターチームやサオトメ博士達はどうなった?

 俺は差異次元のことをある程度把握しているからこのゲッターが生まれたならば…『殆どのスタッフもチームもゲッター線に取り込まれた』と考えているが、どうなんだ?」

 

「うむ………その通りだ。

 先ず真ゲッターロボはリョウマ、ゴウ、『メシア・タイール』を取り込み火星へと飛んで行きテラフォーミングしつつ今も進化を続けている。

 残るハヤトを除くやサオトメ博士、シキシマ博士達も皆ゲッタードラゴンが進化の繭を形成する為にゲッター線を大量に取り込んだ際に…共に取り込まれ、実質人間としては死亡したと言えるだろう」

 

「そうか………」

 

 そして、真ゲッターロボと呼ばれるゲッターと共にリョウマやゴウも消え去り、サオトメ博士達もゲッター線に取り込まれ死亡したと聞いたテツヤは残念な表情を見せ、イングラムはシキシマやハヤトも取り込まれるのはイレギュラーだが………マジンガーZEROが居る以上其処まで必要だったのだと考えてそのシキシマの死亡も受け入れ、次の質問に入ろうとした………が、ヴィンデルはまだ話が終わってないので会話を続けた」

 

「だがゲッター線の中では彼等は『生き続けている』。

 それこそ空間と時間と己の関係性が全て理解出来た上で、あの魔神の脅威を正しく認識して打倒する為に(セイント)ドラゴンのコントロールをしている様だ」

 

「…待て、そんな話は聞いた事が無いぞ。

 ヴィンデル・マウザー大佐、何故そんな事を知っている?」

 

「それは………私が『2年前の決戦』での敗走時に我々を逃がしてくれたゲッター(セイント)ドラゴン、そのドラゴンの持つ知識やゲッター線を脳に刻み込まれて、差異次元の記憶やその他にもゲッター(セイント)ドラゴンとの意思疎通が現行人類の中で唯一可能となった…謂わば『ゲッター線に選ばれた使徒』となったのだよ。

 よって私は己の差異次元の行いも把握してる上に、ゲッターが今何を成さんとしているのかも正しく理解してるのだ」

 

「まぁ、その殆どの情報をマジンガーZEROに伝わらせたく無いって理由で開示してくれないのよね。

 私達のリーダーは少しツレないでしょう?」

 

「情報漏洩の観点を考えるならばそれでも良いと思うぞ、これがな」

 

「ゲッターの………使徒だと………!?」

 

 イングラムは初めて聞くゲッター線の使徒なる存在について驚愕し、差異次元を知るイングラムがこんな反応を見せているのならばこれは初めての事象なのだとテツヤも考えていたのだった。

 そして、ヴィンデル自身も己の差異次元の記憶を把握しているらしく、その所為でアストラナガンにあるデータの人物像と異なると判断したイングラムは、コイツを通してゲッターが何をして来るのか分からないので慎重にならざるを得なくなったのだった。

 

「さて、他に質問はあるのか?」

 

「…ならばデューク・フリードやあのアトリーム人であるミスト達が何故地球に居て、デューク・フリードは『こんなにも若い』?

 大体の差異次元ではコウジやテツヤ、リョウマ達より少し上程度の同世代だが、向こう側で新西暦182年に27歳だった『コウジ司令』なる人物が居たならば、デュークがこんなに若い訳が無いんだ。

 そしてアトリームとべザードは如何なっている?」

 

「アトリーム星とべザード星についてはミスト達に聞いて欲しいけど………差異次元では僕はそのコウジさんと同世代だったのか………。

 けれど、悪いけど僕はこの通り見た目通り22のフリード星の元王子だ。

 そして、フリード星もベガ星連合軍に滅ぼされ、2年前の決戦前にあの悪魔達を倒せた、と答えておくよ」

 

「………其処までズレが生じてしまっていたのか、この世界のマジンガーとグレンダイザーの絆の関係は」

 

 更にイングラムは差異次元の記憶を有するが故にグレンダイザーの戦いに兜甲児が関わる事を知っていたので、それを踏まえて何故コウジ司令なる人物と年齢が食い違って居るのか問えば、どうやら生まれた年その物が違ったらしかった。

 そして、ベガ星連合軍とも『2年前の決戦』とやらの前に終わらせたらしく、このデュークとグレンダイザーは戦いを生き抜き、切り抜けた大ベテランと言う事になるのだった。

 

「では、他に質問は無いかね?」

 

「………無いな、今の所は」

 

「ならば次に………君達に知って欲しい。

 この世界の歴史と、何が起きて何故こうなってしまったのかを。

 事の始まりは18年前の新西暦170年、ミケーネの遺産である機械獣を発掘した悪の天才科学者Dr.ヘルが機械獣を用いて世界征服を企てた事、それに並行して爬虫人類が率いる恐竜帝国がDr.ヘルと協力して世界を手にせんとメカザウルス達を用いて世界を混乱に貶めた頃。

 其処にこの世界の英雄であり後に地球連邦軍技術中将と光子力の世界的権威となる男、コウジ・カブトと正義の魔神、鉄の城マジンガーZ、更にリョウマ・ナガレとハヤト・ジンと『ムサシ・トモエ』がゲッター線で動く3つの心を1つにするマジンガーZと肩を並べたロボット、ゲッターロボがその世界征服を阻止せんと毅然と立ち向かった所から始まる………」

 

 次にヴィンデルはこの世界で何が起きたのか、その因果の始まりであるテツヤ達の世界では味方だったDr.ヘルと帝王ゴール達恐竜帝国がこの世界では敵だった事、世界征服を企てた事、それにコウジとマジンガーZ、そしてリョウマ達3人にゲッターロボが立ち向かった英雄譚の話から始まるのだった。

 テツヤはその話は聞いてても普通はピンと来ないのだが………Dr.ヘルの反乱等を聞いた際にゲッターロボを見た時と『同じデジャヴ』を感じ取り、イングラムと共にそれを静かに聞き入れるのだった…。




此処までの閲覧ありがとうございました!
はい、ヴィンデルが半ばオリキャラみたいな感じになりました、主にゲッター線の所為で。
因みに差異次元の記憶を有してるから自分やシャドウミラーが差異次元で何しようとしたかも把握してますよん♪
因みに年齢ですが、アクセルやレモンは22〜3と変わらず、カイドウが26、マガミが24、スカーレットも24、ツバサ・ユウキは20、そしてデューク・フリードもヒカルも22、マリアは16、そしてリサは………『14』になります。
次回は歴史説明会なのでまた長々と会話回になる予定です。
あ、因みにアクセルは生身の戦闘能力は等身大のジャグラーや仮面ライダー達とも戦闘が成り立つとだけ報告します。
だってあの人ムゲフロEXで生身で青龍麟や玄武剛弾(流石に竜巻を発生させるに変更)を放てたり、ヴァイサーガの技も使えるんだもん………。

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!
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