スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんにちはです、第5話を投稿致します。
今回はちょっとした戦闘回とこの世界のある人物についての話があります。
それらを踏まえた上でご覧下さいませ。
では、本編へどうぞ!!


第5話『悪魔と獣』

 テツヤとイングラムが協力を約束してから翌日、格納庫にてテツヤとイングラムはグレートマジンガーとアストラナガンの整備を手伝っていた所だった。

 そんな所にラウルとフィオナ、更に彼等の関係者である『ミズホ・サイキ』や『ラージ・モントーヤ』かテツヤ達の前に現れていた。

 

「あの、テツヤさん、イングラムさん!

 並行世界からやって来たのに2つ返事で即答したって本当ですか!?」

 

「勿論だが?」

 

「あはは、凄い決断力…私達でも直ぐに迷って皆で相談って事しちゃうからさ〜…。

 やっぱり戦闘のプロは違うってことよね」

 

「まぁ、相談して決めるのも悪い事では無い。

 仲間を頼り、知恵を共に絞って道を作ろうとするのだからな。

 そうだろう、テツヤ?」

 

「ああ、だから俺の様な真似を他の者がやろうとしなくて良いんだ、俺やお前達は別の人間なんだからな」

 

 ラウル、フィオナの質問に答えたり、悩んだ際の対応を簡潔に、しかし的確に答えるテツヤや仲間を頼ろうとアドバイスするイングラム、2人のお陰でラウルとフィオナの迷いの様な物が消えそうになり、表情が晴やかになっていく。

 枷が外れたイングラムも、こう言う時のテツヤも人が欲しいアドバイスが出来る側なのだ。

 

「あ、あの、ではエクサランスを見てどんな欠点があると思われますか!?

 元々は災害救助メカを作りたかったのですが、このご時世なので戦闘用のフレームばかりを作ってしまい…」

 

「それは………間が悪い、残念と言う他無いな。

 で、肝心のエクサランスだがフレーム数は………格闘戦用のストライカーフレーム、高機動戦用のフライヤーフレーム、宙間戦闘用のコスモドライバーフレームか。

 他には無いのか?」

 

「はい、構想はあるのですが、限られた資材を使っていいのかと思い………」

 

「いや、構想があるならばレモン辺りに打診してみろ。

 そうすれば実現可能になるかも知れない。

 それに、今は戦闘用でもラウルとフィオナの2人の命を救えるし、戦闘メカにも人は救える…活人剣と殺人刀の概念だ。

 刀は人を斬る武器だが、その刀が人を救う力となる概念だ。

 俺達軍人は人を撃つ事も多くある、だが俺達が動いた分多くの人達が救えるかも知れない。

 そうやって覚悟して出撃するのが軍人だ………だからミズホ・サイキ、今のエクサランスを卑下せず、このエクサランスでも人を救える力になるんだと考えるんだ、良いな?」

 

 それからテツヤは3つしかフレームが無い事に違和感を覚え、せめて遠距離戦用のフレームが無いのかと問えばこのテスラ研の資材を余り減らしたくないと言うミズホの考えを聞いた2人は目を僅かに合わせ、ミズホの理想と現実の違いにイングラムが活人剣と殺人刀の概念を伝える事で少なくともラウルとフィオナは救えるし、その2人が動いた分救える命がある事を伝えた。

 するとミズホも何時も悩んでいた事への答えがこんな簡単に返って来るとは思っておらず吃驚しており、ラウルやフィオナ、更にラージも活人剣と殺人刀の概念は覚えておこうと考えるのであった。

 

「………それでラージ、何時も語っていたグレートマジンガーの機能性って奴を本人に話さないの?」

 

「な、フィオナ!?」

 

「ほう、グレートの………ぜひ聞きたいな、ラージ・モントーヤ」

 

「あ、あの………」

 

 すると、フィオナがラージに無茶振りをして来たのでテツヤも悪乗りしてどんな風にグレートマジンガーの機能性が良いのかを問うてみた。

 その光景をイングラムも「フッ」と笑い、されど黙ってその様子を見続けるのだった。

 

「あ、あの…グレートにはマジンガーZには途中で追加されたスクランダーがスクランブルダッシュとして最初から搭載されていて、光子力ビームと差別化出来るサンダーブレークや近接兵装のマジンガーブレードを持ってたりと、マジンガーZには無い物を持ちつつマジンガーZからある物もより戦闘用に洗練した非常に良い機体だと………僕は思ってます」

 

「忌憚無き意見は貴重だからな、ありがとう」

 

「それに、光子力エンジンも用途を変えれば発電や車の物にしたり、光子力でネットワーク構築が可能になっていたりと、光子力エネルギーには可能性が詰められていたんです。

 …なのに、それをデビルマジンガーと大元であるマジンガーZEROが悪用している………科学者として、それは許せない事だと、僕は思っています」

 

 ラージの忌憚無き意見に耳を傾けていたテツヤは元々マジンガーZよりも戦闘用に特化させていたグレートマジンガーだからこそ、マジンガーZより戦闘で洗練されている力を発揮出来ると当たり前に思っているので、ラージの意見は当たり障りが無いがそれでも一般視点からでもそう感じるとされた物なので貴重な物と受け取っていた。

 …しかし、後半は光子力の可能性について科学者として語るラージの姿勢にこっちが本分、そしてマジンガーZEROとデビルマジンガーが光子力を悪用して世界を『終焉』に導こうとする今の状況を嘆き怒りに震える言葉が絞り出たのだった。

 

「俺はコウジの様な科学者ではなく戦うしか出来ん戦士だ。

 だからお前の嘆きの全ては理解出来ない…が、デビルマジンガーとマジンガーZERO、光子力を悪用しマジンガーの名を悪の権化の物にさせようとする奴等の存在は許さんと考えている。

 だからラージ、結果的にではあるがお前の嘆きも解消される可能性がある、とだけ答えておくぞ」

 

「…テツヤさん…」

 

「(そうだな、お前はそうやって誰かの手を取り前へ引っ張る力があるんだテツヤ。

 ………フッ、俺も人の上に立つ者としては負けてられんな)」

 

 ラージの気持ちに完全には寄り添う事は出来ないものの、テツヤはマジンガー乗りとして悪のマジンガーであり、(くろがね)の城の名を貶めるマジンガーZEROとその眷属のデビルマジンガーを許さず、命懸けで倒そうと考えているのだ。

 無論自身の世界には帰りを待つジュン達が居るので彼女達の為にも生きて帰る覚悟もあるので、それ等を全て果たそうとしているのだ。

 よって、ラージの科学者の嘆きが消える…そう言っているのだ。

 そんなぶっきらぼうだが物事をハッキリと言うテツヤにイングラムも負けてられないと考えながら、アストラナガンの整備を続けていた。

 

【ビィィィィィィィィィ、ビィィィィィィィィィ!!!!!】

 

「け、警報!?」

 

「お前達、バリソンの2番隊改めテツヤの2番隊とスカーレット達4番隊、更に3番隊に出撃命令が下った。

 ポイントN95378にビースト振動波を探知、スペースビーストが近場に現れた、更に近くにデビルマジンガーの反応もある。

 それ等全ての掃討をやれ。

 テツヤ、イングラム、お前達の力を視させて貰うとするぞ、これがな」

 

「良いだろうアクセル。

 ラウル、フィオナ、出撃するぞ、エクサランスに乗れ!!」

 

『はい!!』

 

 そんな中スペースビースト、デビルマジンガーが現れたのでアクセル達1番隊はテスラ研防衛に回るとして、他の隊は敵の掃討を任されたのだった!!

 ラウルとフィオナもテスラ研に居る民間人やミズホ、ラージを守る為に覚悟を決めてコックピットに乗り込むのだった!!

 

「シン、エボルト、今回は誰が向かう?」

 

「なら俺が行く、エボルトとクロウはアクセルと一緒にテスラ研を防衛しててくれ。

 頼んだぞ」

 

「まぁ任せな。

 虫1匹も中に入れさせない様にしとくぜ」

 

 それから民間協力者扱いのシン、クロウとアル、エボルトの4人は今回はシンが向かうとしたので『ウルトラゼロアイNEO』を左腕の『ウルティメイトブレス』より取り出すと、それを装着しスイッチを押した!!

 シンの身体は徐々に青と赤が特徴のウルトラ戦士に変身して行き、最後はぐんぐんと巨大化し、テスラ研の外でウルトラマンゼロが現れ、それを合図にグレートマジンガーやアストラナガン等が一斉に出撃し、ゼロもまた空を飛びそれに付いて行くのだった!

 

 

 

 

 

第5話『悪魔と獣』

 

 

 

 

 

 

 

 テツヤ達が向かおうとする戦場では、デビルマジンガーのCタイプ、Bタイプの大群とペドレオン、バグバズン、ビーセクタの大群が激突していたのだった!!

 その少し離れた場所で位置取り的に真ん中に当たる箇所にグレート達が戦域に突入すると、その衝突っぷりにマリアやヒカルも驚いていたのだった!!

 

「どう言う事だ?

 以前もビーストとデビルマジンガーが激突する場面はあったが、此処まで大規模な物は無かったぞ?」

 

「…もしや、テスラ研の人間を喰らおうとするビーストと、グレートマジンガーの破壊を狙うデビルマジンガー、その両者の中規模攻撃をそれぞれやろうとしてかち合ったのか?」

 

『その可能性が高いな………んじゃ、何時も通り全部倒すぞ!

 さぁ、ブラックホールが吹き荒れるぜ!!』

 

 それからデュークとテツヤの考察を耳にした全員はどっちにせよ殲滅確定なのでエクサランス・ストライカー(ラウル)とフライヤー(フィオナ)や3機のスペイザーも含めて全機が両者の間を割って入る様に突撃する!!

 そして、今回先陣を切ったのはカイドウとマガミが駆るカイザーSKLだった!!

 

「さ〜て、あのロートルセンパイに俺等の力って奴を見せてやるぜ!!」

 

「余り気張り過ぎて足を引っ張れば背中から撃つぞ、カイドウ」

 

「ハッ!!

 だったらてめぇも俺に付いて来れねぇなら叩き斬ってやるから覚悟してなマガミィ!!!」

 

【ドガドガドガドガ、ドガ、ズガァン!!!】

 

 それからカイザーSKLはスペースビーストもデビルマジンガーも関係無く格闘戦を叩き込み、そして1体のデビルマジンガーに狙いを定めて背中の『牙斬刀』を抜き放ち、斬り付けた直後に何時もの口上を言い放つ!!

 

「神に会うては神を斬り!」

 

「悪魔に会うてはその悪魔をも撃つ!」

 

「戦いたいから戦い!」

 

「潰したいから潰す!」

 

『俺達に大義名分など無いのさ!!』

 

「そぉぉぉぉぉぉらぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

【ズガァァァァァァァァン、ズドォォォォォォォン!!!!!!!!】

 

『俺達が、地獄だ!!』

 

 デビルマジンガー1体を屠った事で光子力エンジンが誘爆し、周りのデビルマジンガーもスペースビーストも全て爆散させた!!

 更にスペースビーストのビースト細胞拡散も、光子力エネルギーの爆発によって焼却されてしまいそれすらも許さなかったのだった!!

 そして何より…自らを『地獄』と称する2人は人を守る、誰かを助ける等の大義名分は無くただ戦い、潰すのみと言う狂気的な思想を掲げていたのだった!!

 一方テツヤは「ほう」と一言感心した様な言葉を出すと、スカーレットが通信して来る。

 

「それで、あの野猿共の点数はどれ程ですか?」

 

「まぁ初陣のコウジと比べても意味は無いので今のコウジとマジンガーZのコンビと比べての点数は…65点と言った所だな。

 カイザーを見る限り使い倒した跡があり、その上で更に機体を酷使しても大丈夫なラインを見極めて戦っている。

 更に………今大義名分は無いと言う言葉は本音だろうが、マリンスペイザーに向おうとしていたデビルマジンガーを率先して斬り、誘爆させてターゲットを自身に固定させた。

 これ等を踏まえての65点だ、残りは俺やコウジを超えてから点数が上がる物とする」

 

「ほう、意外と優しいのですね、テツヤ少佐は?」

 

「優しい?

 違うな………そんな簡単にコウジとマジンガーZ、そして俺とグレートマジンガーを超えられる訳が無いと言う宣告だ」

 

『ああ!?/何…!』

 

 更にその内容もオープン回線でカイドウ達を挑発する採点を口にした事で、カイドウとマガミはテツヤを睨み、スカーレットは吹いて笑ってしまったのだった。

 更にその次にグレンダイザーがダブルスペイザーとスペイザークロスし、2機分のエネルギーを用いて雷鳴を轟かせた!!

 

「スペースビースト、デビルマジンガー!

 もうこれ以上お前達に汚させはさせない!!

 喰らえ、スペースサンダー!!!!!!」

 

【ズガァァァァァァァァァァァァ、ズドドドドドドドトドドドドドォォォォォォォン!!!!!!!】

 

「…」

 

「どうですか、宇宙の王者グレンダイザーとダブルスペイザーが合わさった時の力は?」

 

「………ああ、何故かは分からんが………『いつの日か共に戦いたかった』。

 ゲッターロボ達にも感じたデジャヴを感じたぞ…」

 

「………そう、なの………」

 

 一方グレンダイザー+ダブルスペイザーの活躍を目撃したテツヤはデジャヴを…ゲッターロボ達にも感じたデジャヴを覚えながら『共に戦いたかった』と言うノスタルジックな感想を述べていたのだった。

 それを聞いた通信主のリサは………矢張りテツヤ・ツルギはテツヤ・ツルギのままだと思いながら、目を伏せてルビーナにスペイザーのエネルギーコントロールを任せて静かに泣くのだった。

 

「フィオナ、そっちに回すぞ、『クラッシャーアーム』!!」

 

「その位置良いわよ、『ディストラクションライフルMAXモード』…行けぇ!!!!」

 次にラウル、フィオナのコンビがスペースビーストを相手にエクサランスで撃破していた!

 時流エンジンは時の流れを司る…その力でスペースビーストの再生が副次的に停止して爆散するのか?とイングラムは考察したが、検証するには時流エンジンを一度中身をバラして見なければならないのでそれは戦力低下を招くのでやれなかった。

 …更に、テツヤとイングラムはある事に気付いていたのだった。

 

「イングラム、この世界のスペースビーストは…」

 

「ああ、明らかに『俺達の世界のビーストより弱い』。

 何故だ?

 まさかデビルスプリンターを取り込んでいないのか?」

 

「…サンプルを確保しようにもビースト細胞を持ち帰る訳には行かん、取り敢えずこれは推察程度に留めてデビルマジンガーとスペースビーストの両者を倒すぞ!!」

 

「ああ!!」

 

 そう、スペースビーストの強さがこの世界ではテツヤ達の世界よりも明らかに弱く、再生力も目に見えて違っていたのだ。

 しかし、それ等を検証するにも無毒化したビースト細胞を持ち帰る技術が2人には無く、ナイトレイダーやストレイジ位しか存在しないので単純に倒す以外の道は無かったのだった。

 更にそれからも戦闘は続きマリンスペイザー、ドリルスペイザーとのドッキングをしたグレンダイザーはデビルマジンガー如きに遅れを取る訳が無く無双していた!!

 

「さて、リクエストしてみろ…3秒以内にリクエストするならそこを撃ち抜いてやる!」

 

『キシャァァァァ!!!!』

 

「時間切れだ【ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドン、カチャ、スチャ、ズドドドドドドドドドドドドドドドドドン、ズドォォォォォォォォン!!!!!】」

 

「ほう、カイザーSKLの放熱板は銃にもなるのか。

 ふむ、グレートブーメランとも違う使い方で良いな、アレは」

 

 更にマガミがメイン時のカイザーSKLの武装を見てテツヤは片手間程度に敵を倒すついでにそれを見てたまには銃を撃つマジンガーが居ても良いと考え、しかしそれでも65点には変わりなかったのだった!!!

 

『オラオラオラ行くぜぇ、『エメリウムスラッシュ』、『ワイドゼロショット』!!!!

ウルトラゼロキック』、デェェェリャァァ!!!!!』

 

「あの蹴り、そして動き!

 アレは『ウルトラマンレオ』の宇宙拳法の動きその物だ!!

 矢張りセブンの子であり、レオの弟子と言う噂は本当だったか!!」

 

 一方でビーストもデビルマジンガーも関係無く宇宙拳法の技やセブン譲りの技の数々で敵を薙ぎ倒すゼロに、イングラムは噂通りの存在だとして興奮するのであった!

 矢張り過去に共に戦った事がある者達の息子と弟子に出会えば、イングラムも時の流れを感じる上に懐かしさを覚えるのだ!

 そして、粗方片付け終わると索敵に入るのだった………その時だった!

 何とデビルマジンガーのAクラスが3体も現れたのである!!

 

「おうおう、Aクラスが立て続けに出るなんざ珍しいじゃねぇか!!」

 

「デビルマジンガー…いや、マジンガーZEROはグレートマジンガーの力を測ってるのか?」

 

「ふん、何時までも上から目線なのも気に食わんな…。

 イングラム、あの3体は貰うぞ、良いな?」

 

「ああ、しっかり倒せ」

 

 イングラムはやれやれと思いながらテツヤにデビルマジンガー: A3体を任せる様にすると、グレートブースターを吹かせて突撃したのだった!

 その様子にデュークもリサもカイドウ達もウルトラマンゼロも皆テツヤ・ツルギとグレートマジンガーの力を見定めようと考え、全員デビルマジンガー:Aをグレートマジンガーに任せたのだった。

 そうして戦闘を開始し、先ず相手の格闘攻撃を捌いた所でテツヤはこの世界に初めて来た際に戦ったデビルマジンガー: Aとの戦闘力差を測っていた!

 

「ほう、そこそこやる様だが………だが、この程度でグレードに傷付けられると思うな!!

 ドリルプレッシャーパンチ!!

 マジンガーブレード、せりゃあ!!」

 

 先ず1体目のデビルマジンガー:Aをドリルプレッシャーパンチを直撃させ、その反動で戻って来た腕に掴んだマジンガーブレードで何度も斬り付けていた!!

 その際に超合金NZ(ニューゼット)の刃が毀れたら今のグレードよりも硬い事になるが………そんな事が全然無いので、より斬り付けてダメージを与え続けた!!

 其処に2体目が突撃して来るが、それをノールックのバックキックで怯ませると、2体目を捉える前から即座に攻撃出来る準備が出来ていた!!

 

「ネーブルミサイル、グレートタイフーン!!!!」

 

 2体目にはネーブルミサイルを何度も当てた後、グレートタイフーンでミサイルによる破損箇所をより拡げてダメージを拡大させる!!

 その一切無駄の無い動きにデュークも彼が戦闘のプロを自負するだけあるとしてその実力を認めていたのだった!!

 そうして3体目も真正面から突っ込んで来て他の2機の援護を………そんな人工知能の判断が為されたのだろうが、マジンガー相手に正面から突っ込むなど愚の骨頂であり、十分引き付けた瞬間テツヤはマジンガーの代名詞とも言える攻撃に入った!!

 

「ブレストバァァァァン!!!!」

 

【ギュォォォォォォォォォォォォォォ、ズドォォォォォォォォォォンッ!!!!!】

 

 3体目のデビルマジンガー:Aはブレストバーンの直撃を受けて融解、爆散したのだった!!

 そして、今のグレードのブレストバーンで融解する程度の剛性しか無いデビルマジンガー:Aでは天地がひっくり返ろうがグレートマジンガーに勝てる訳が無いので、所詮この程度、最初と大して変わらないと評価値を下して残り2体のデビルマジンガー:Aに止めを刺すべく稲妻を呼び寄せ、それを右腕に集中させたのだった!!

 

「喰らえ、サンダーブレーク!!!!!」

 

【ズガガガガガガガガガガガガガ、ズドォォォォォォォォン!!!!!!】

 

 そうしてグレートは右腕にまだ少し稲妻を迸らせながらデビルマジンガー全てを撃破し、アストラナガンの隣へと飛び立ち着地した………その時、グレートマジンガーの右足を地下に潜伏し、レーダーにも映らなかったステルスタイプのデビルマジンガー:Aが掴んだのだった!!

 

「拙い!!」

 

「いや、ありゃ動かなくて良いぜデューク」

 

「フッ、殺気がダダ漏れなんだよ間抜けが!!」

 

【ズガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!】

 

 だが、殺気を隠しきれていなかったと称して余剰エネルギーでサンダーブレークを放つとデビルマジンガー:Aを半壊させる!!

 そして右足をまだ離さないのでそのまま飛んで地面から掘り出した後蹴る様に足を振り上げると、4体目は天高く放り投げられたのだった!!

 其処にアストラナガンのT-LINKフェザーとガン・スレイブが襲い、空中で爆散したのだった!!

 そう、テツヤは3体『は』殺ると言ったので残る1体はイングラムに任せたのだった!!

 

「す、凄い………デビルマジンガーのAクラスの集団をあんなにアッサリ………やっぱりテツヤさんとグレートマジンガーはデュークやカイドウ達、それにアクセル隊長達に匹敵する力を持ってるぞ、あれは!」

 

「………しかもこのロートルセンパイ、まだ本気出してねぇな?

 たく、戦闘のプロなんだろ、だったら油断せず全力で掛かれや」

 

「無駄な力を消費する事の方が戦闘のプロとしてあるまじき行為だと俺は思ってるが、違うかガキ?」

 

「………チッ」

 

「フン…」

 

 ラウルのぱっと見た実力評価に対して、カイドウはまだ本気を見せていないとして挑発するも、それすらも受け流された上にガキ呼ばわりされたのでカイドウもマガミも面白く無いので通信を切り不貞腐れていたのだった。

 一方リサの反応と言えば………。

 

「…やっぱり、グレートマジンガーもテツヤ・ツルギさんは凄いロボットで、凄い人よ………うん、『お父さん』や『お母さん』が言ってた通りだよ」

 

「リサ………」

 

 嘗て彼女の『両親』が話したテツヤ・ツルギとグレートマジンガーの武勇伝、その通り…否、それ以上に戦う姿に悲壮的な笑みを浮かべながら見つめ、『両親』が語ったもう1体のマジンガーとパイロットは、偉大な勇者グレートマジンガーの話は嘘ではなかったとして受け止めていたのだった。

 その様子をルビーナは静かに見守り、密かにダブルスペイザーの会話を聞いていたカイドウも再び舌打ちして否定出来る要素が無かった事に不満を漏らすのだった。

 

「レーダーにビースト振動波やデビルマジンガーの反応は無いわ。

 これで撤退可能よ、デュークさん、テツヤさん」

 

「ありがとうヒカル。

 じゃあ早速戻ろうか、皆」

 

「そうだな」

 

 そうして敵を全て掃討して撤退しようと全員が戦域から離れようとしていた。

 ………そんな時、テツヤは最初の戦闘にも感じた視線に気が付き、イングラムにプライベート通信を掛けていた。

 

「イングラム、気付いてるか?」

 

「ああ、視られてる。

 特にグレートマジンガーをな」

 

「なら………次の戦闘で接触するか、或いは向こうからやって来るのを待つか、敵意は無さそうだからな」

 

 テツヤとイングラムは謎の視線を感じる事を確認し合うと、向こうから来るか、それとも次の戦闘で此方から接触するかの2択を決めてから撤退し始めたのだった。

 その視線に一切の敵意は無い………それが最も大きい理由なのだから。

 そして全機が撤退すると………フードを被った女性は再び現れ、グレートマジンガーとアストラナガンを見つめていた。

 

「…グレートマジンガーもアストラナガンも確かに凄まじいロボットです、これは間違い無い事。

 でも………それでも、マジンガーZEROには………」

 

 グレートマジンガーとアストラナガンの事を少し呟いた後、女性は再び姿を消すのだった。

 彼女も実はテツヤとイングラムに気付かれてると承知しており、ならば此方から接触しに行こうと決意を固め、グレートマジンガー達の後を追うのであった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、テスラ研の格納庫にてグレードの修復…と言っても全く損傷していないので減ったエネルギーを回復させる作業を終えたテツヤは通路を歩き、自室に向かっていた。

 そんなテツヤの目の前にアクセルが現れ、向こうから声を掛けて来たのだった。

 

「見せて貰ったぞ、グレートマジンガーの力とお前の技量、戦闘のプロを自負するその真骨頂とやらをな」

 

「ほう、それで、如何だったんだアクセル?」

 

「………恐らく、今もなお俺達の世界のテツヤ・ツルギが生きていて、グレートマジンガーが現存していたならばあれ程の力を発揮していた…いや、今のお前はそれ以上かも知れないとヴィンデルと共に話していた。

 つまりは、中々やるじゃないかって所だ、これがな」

 

「ふっ、お眼鏡にかなった様で何よりだ」

 

 どうやらアクセルやヴィンデルもテツヤとグレートマジンガーの力を完璧に認めたらしく、最初の頃の態度よりも少しだけ軟化した部分をアクセルが見せたのでテツヤも不意に笑って見せてシャドウミラー内の不和の原因となりそうな物の中で『3つ』ありそうな物の内1つが解消されたので何よりと判断していたのだった。

 

「………そんなお前に聞いておきたい事がある。

 カイドウとリサ、俺が言うのもアレだが、あの2人はまだお前を舐めてるのか?」

 

「カイドウは口ではああ言ってても心の底では俺とグレートを認めざるを得ないとして不機嫌さを見せてる、リサの方は………直に話してみなければ分からんが、多分拒絶はされないとは思う」

 

「そうか………なら、お前個人に聞いてみたい。

 ケン・カイドウとリサ、2人について気になる事は………あるか?」

 

「………それを俺に聞くと言う事は、矢張りあの2人はこの世界のコウジの『血縁者』なのだな?」

 

 其処からアクセルが次々と踏み込む様な発言をして行くと、何とテツヤから2人の正体に関わる重大な情報が踏み抜かれていたと知り、それを全く話していなかったのに気付かれたアクセルは流石に驚く他無かったのだった!!

 対するテツヤはケロっとした表情でなぜそう思った理由を語り始めた。

 

「先ずリサだが、あの子の全体的な容姿は紫髪と言うノイズはあれど間違い無く『サヤカ・ユミ』に似ている。

 だが目元はコウジにそっくりだ。

 つまり………リサはこの世界のあの2人の娘、『リサ・カブト』である、違うか?」

 

「………そうだ。

 リサはこの星が異星人共に占領されていた新西暦174年頃にサヤカが妊娠し、無事に産んだ娘だ。

 遺伝関係も2人と99.9%一致しているから間違い無い」

 

「矢張りな」

 

 テツヤはリサの容姿、目元等から判断してコウジとサヤカの娘であると看破していたと告げると、遺伝関係もそれを示しているとアクセルが告白していた。

 カーウァイから鍛えられた観察眼がこんな所で役に立ってしまうのは皮肉かと思いつつも、次はカイドウの話に移り始めたが、此方はテツヤの方から口にしていた。

 

「次にケン・カイドウだが………アイツは容姿がコウジに少し似ているが、何方かと言えば別の少年にそっくりだ。

 目付きもガラも何もかもが悪くなっているがその少年が順当に成長すればあの様になるとも考えている。

 そして………その少年の名はシロウ・カブト、コウジの弟のシローだ………違うか、アクセル?」

 

「…其処まで当ててると逆に不気味さを覚えてしまうぞ、コイツがな。

 ああ、その通りだ、カイドウはあくまで偽名でり本名はシロウ・カブトだ。

 この事を知ってるのはヴィンデルと俺とレモンと死んだバリソンに………リサだ。

 だからまぁ、2人には余り余計な刺激は与えない方針でいてくれ、としか言えん」

 

「リサは兎も角カイドウから突っ掛かって来るのだから悪ガキとして鍛えてやる、そう考えて対応している。

 ………2人の前で俺の世界のコウジの話は必要最低限に留め、リサは俺に話し掛けて来るまでは必要以上の会話はしないと約束する、それがシャドウミラー内で不和を起こさなそうな選択肢だからな」

 

「ああ、そうしてくれ」

 

 カイドウの正体もシローだと看破していると口にしたテツヤは、カイドウからロートルだのなんだのと突っ掛かって来たのでそれなりの対応をしたのである。

 だがリサに関してはテツヤも何と話し掛け、何の話題を振れば良いのか測りかねているのでリサ側から話題を振って来る事に期待する他無かったのだった。

 そして…その会話を通路の陰で聞いていたカイドウは「チッ」と舌打ちしながらカイザーSKLの整備をしに戻って行ったのだった…。




此処までの閲覧ありがとうございました!
グレートマジンガーの力を『向こう側』の皆様に見せ付ける回と、カイザーSKLのパイロットカイドウ、その正体はシローだったのと、リサはコウジとサヤカの娘であるとテツヤは最初から看破してましたよ〜って回でした。
これはコウジの叔父………つまりシローの叔父でもある『こちら側』のテツヤだから分かった事です。
血縁の無いテツヤ・ツルギが同じ事をしようとすると更に3日、確信を持つのに掛かります。
やっぱり姉の子供の並行同位体だから分かっちゃうんですよ、テツヤは………。
あ、マガミにも変化球の関係を持つキャラか『こちら側』の世界に居ますよ、とだけ話します。

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!
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