さて、この1.5の話を終盤に持ち込む為に色々とぶっ込みます。
その分文字数が長くなりましたがご了承下さいませ。
では、本編へどうぞ!!
───????───
謎の空間にて、『向こう側』のあらゆる事象、その中でもマジンガーZEROとゲッター
それは己の存在理由を欠落し、目的も理由も無く『過ち』と言う物をひたすら見続けるだけの存在であった。
『…この世界には『過ち』が多く存在し過ぎている。
そして、その中でも『終焉の魔神』、マジンガーZEROと竜帝、ゲッター
そしてその物体は自分自身でも関わるのは過ちであると警告するマジンガーZERO達との接触で光子力とゲッター線、それ等を取り込みつつ未完成ながらも世界の壁を超える『鍵』を狙うべく行動を開始したのだった。
果たして、この過ちが迎える結末とは如何様なのか………それを知る者は、まだこの世には存在していなかった………。
「どうして………どうしてなんだよアニキ…リョウマさん………どうして父さんが死んで、その上テツヤさんまで死んじまったんだよ………!!」
「シロー………すまない………」
「テツヤ………チクショウ………!!」
これがケン・カイドウの原初の記憶。
ミケーネ帝国との最終決戦時、テツヤを救う為にケンゾウが死に、更に其処から全てのミスを払拭する為に………負の感情によるツケを払う為に………テツヤも自爆し、死亡した。
コウジもリョウマ達もシローに何と声を掛ければ良いのか分からず、燃え上がるグレートマジンガーの残骸を全員が見続けるしか出来なかったのだった。
「オラァァァァァ!!」
「ぐぇっ!?」
其処から数年後、カイドウはその頃には異星人に支配された地球にて、我が物顔で地球人から搾取する異星人による地球統治政府の憲兵隊を相手に喧嘩………否、『殺し合い』を続けていた。
時に憲兵隊に捕まる事はあったが、その度に基地の中から食い破り、中に囚われていた地球人を救う事にも貢献していたのだった。
「あ、あの、貴方のお名前を聞かせて下さい!
どうかお礼だけでも言わせて欲しいんです!」
「ああ、名前ぇ?」
そんなある日、カイドウは自身の名前を聞かせて欲しいと助けた地球人の1人にせがまれてしまい、周りにもそれが伝播し名前を言わざるを得なくなる状況となったのだった。 其処でカイドウは馬鹿正直にシロウ・カブトの名を使えば異星人に余計狙われるとバカでも思い付く事を分かっていたので自身で偽名を考えねばからず、その場で少し考えた。
其処で思い付いたのが………テツヤ、コウジ、リョウマ達ゲッターチーム、そして自身が見たあの夕焼けが似合う海。
『ラインX1』としてマジンガーZと戦う事になり、死ぬしか無かったあの初恋の女の子、『ローレライ・ハインリッヒ』が眠る海。
そのローレライと名の由来たる海の精となった伝説に連なる海。
その海を我が道として突き進む事をその場で決めたので
この間約1分の…永遠に近い1分の決意であった。
其処から地球はマジンガーZや真ゲッターロボ達の活躍で解放され、自身の居場所は無いと表社会では無いアンダーグラウンドで生きる事にしたカイドウだったが、新西暦182年に地球連邦軍にスカウトされ、特務少尉としての階級を与えられ…。
「や、止めるのじゃ、ナンバーMK174!!
ワシ達を殺せば人類は新たなステージに立つ為の鍵を失う事に…!!」
「…詫びるのならば、貴様等が殺した『クエルボ・セロ』博士にするんだな」
『や、やめ【ズドン、ズドン、ズドン、ズドン、ズドン、ズドンズドン、ズドン、ズドン、ズドン、ズドン、ズドン、ズドン、カチッ、カチッ…!!】』
マガミの原初の記憶、それはスクールにて先ずは自分達を散々弄んだアードラー・コッホとアギラ・セトメの殺害だ。
マガミは先ず普通の人間では無い、アードラーが『マシンナリー・チルドレン』に対抗すべく生み出した人造人間…『エルプスユンデ』だった。
幾つもの失敗の果てに生まれたエルプスユンデ、その『性能』優秀なマガミはスクールの他の姉弟達と競わされ、ゲイム・システムのフルシンクロを超えるオーバーシンクロすら可能にした恐るべき者だった。
「…後は、皆の…」
しかし、その優秀な能力との比較で『ブーステッド・チルドレン』達全てと競わされた挙句………ラトゥーニも、アラドも、ゼオラも、アルジャン達も…そして…オウカすらも、廃人となり廃棄寸前の状態となったのだった。
だからこそ、マガミは『スクールを終わらせ、姉弟達に安らかなる眠りを与える』と言う意志の下、反対していたクエルボを殺害した老害2人を抹殺後、全ての姉弟達が物言わぬ廃人として保管されているカプセルの前に辿り着き、マガジンを装填して姉弟達の命を終わらせるべく構えて引き金を引こうとしていた。
「………………」
「………………あ、り、が、と、ウ…マ…ガ…ミ…」
「っ、オウカ…姉さん…!!
う、うあ………………うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!【ズダンズダンズダンズダンズダンズダンズダンズダンズダンズダンズダンズダンズダンズダンズダンズダンカチカチカチカチカチカチカチカチ………】」
だが、オウカだけは最後の最後に自らの意思でその行為にありがとうの言葉を言祝ぐと、それはマガミにとっての呪いとなり、折角覚悟して来たのにその覚悟が崩れ、涙を溢れさせながらオウカ達のカプセルを銃撃し、全員の命を終わらせ………声無き悲鳴を涙を流しながら上げていたのだった…。
それからはスラム街でスカーレット・ヒビキと出会いながらも目的も無く生きていたが、新西暦182年にまさかのコウジ・カブト司令に直々にスカウトされ、特務中尉としての階級を与えられ…。
其処で、いけ好かないナルシ野郎/猿と出会い、コウジが直々に作った新たなる魔神、カイザーSKLを駆る事になったのだった。
第8話『『過ち』と時流』
「…カイドウ、マガミ、どうしたんだ?」
「あ?
何でもねぇよラウル、フィオナ」
「それよりミズホ、ラージ、此処に何らかのエネルギー反応があったのは間違い無いんだな?」
「はい、それも今までに無い物の反応でしたので直接確かめようとラウル達と決めたんです」
それから時を現在に引き戻し、カイドウ達はラウル達が未知のエネルギー反応の調査に出たいと言う申し出を受けたヴィンデルにより護衛としてカイザーSKLを駆り、その反応を調べてる間に2人は己の原点と原罪を思い返していたのだった。
だが、調べても調べても一向にエネルギー反応があったのは確かだったが、周りには何も無いと言う結果しか生まず、カイドウもそろそろ面倒臭くなって来た所であり、もうテスラ研に帰ろうとしようかと思い始めて来た所であった。
【ビィィィィ、ビィィィィ!!!】
「っ、待って下さい、この反応は…デビルマジンガーが来ます!!」
【ズガガガ、ズン!!】
「おっ、獲物が来やがったぜ!!
丁度退屈してた所だったんだ、派手に暴れさせて貰うぜ!!」
「ラージ、ミズホ、『レイディバード』を下げて!
此処は私とラウル、カイドウ達で切り抜けるわ!!」
「ええ、任せましたよ4人共」
そんなカイドウ、ラウル達の前にデビルマジンガーのCタイプ、Bタイプの軍団が現れ襲い掛かって来たのだった!
だがカイドウは早速テツヤから学んだ右腕に牙斬刀を持ったままトルネードクラッシャーパンチを放ち、直ぐにマガミにチェンジして左腕で片方のブレストリガーを放ち、更に格闘戦でデビルマジンガーが懐に飛び込む事を無くさせながらジャンプし、戻って来たパンチを接続し背中に牙斬刀をしまい、左ブレストリガーの弾倉装填をしつつもう片方のブレストリガーを抜き放ちデビルマジンガー:C、:Bの両者を蹂躙したのだった!!
「凄い、テツヤ少佐から言われた事を即実践してる!!」
「流石はマジンガー乗りって所ね!
それとミズホ、この『ガンナーフレーム』の射程範囲は本当に私向きね、お陰でラウルのフライヤーフレームとの連携がやり易くなったわ!」
「いえ、先ず率先して作るべきなのはガンナーの方だと思ったので作りましたが…何事も自分の直感を信じる事が大事だって事ですよ」
その間にラウル、フィオナもエクサランスのフライヤーフレームと新たに作られたガンナーフレームとの連携でデビルマジンガーを一切近寄らせず、レイディバードにも接近を許さず攻撃を続けていた!
フィオナはミズホのフレーム作り、ラージの時流エンジン調整には本当に助かってると思いながら『6連ガトリングビームガン』や『ガイダンスマイン』を使いながら戦闘続行をしていた!
更にカイザーSKLもカイドウにチェンジし、牙斬刀でデビルマジンガー達を斬り裂き、これで敵は全滅した………かと思いきや、更にデビルマジンガーの増援が現れたのだった!!
しかも今度は:Aも5機も存在していた!!
「はっ、今日は大盤振る舞いも良い所じゃねえかおい!!」
「…可笑しい、俺達を相手だけにこれだけのデビルマジンガーをマジンガーZEROは差し向けるか?
ミズホ、ラージ、索敵範囲を更に広げてくれ」
「わ、分かりましたマガミ特務中尉!
………こ、これは!?」
カイドウもマガミも流石にデビルマジンガーの数が可笑しいと気付き、索敵範囲を広げて何があるのかをミズホ、ラージ達に確かめさせた。
…そして、レイディバードのレーダーは忌むべき者達の識別信号を捉え、警告音を発していた!!
そして、その戦域に『狼達』が現れたのだった!!
「何、あの量産型のゲシュペンストMk-IIの肩にあるエンブレムは!?」
「チッ、狂った狼共…ベーオウルブズか!!」
「そして…奴等が此処に居ると言う事は、ベーオウルフも近くに居る事を意味する!
更にベーオウルフはマジンガーZEROを狙う為、必然的にこの近隣には…!!」
「…勝機は現時点で存在しないな。
ならばラウル、フィオナ、ラージ、ミズホ、急ぎこの場を撤退し、テスラ研へと帰還するぞ。
撤退ポイントを指定する、全機は其処へ向かえ!
グズグズしていればマジンガーZEROとベーオウルフの戦闘に巻き込まれる!」
『は、はい!!』
ベーオウルブズのゲシュペンストMk-IIを確認したカイドウ達は近くにベーオウルフ、更にマジンガーZEROが間違い無く『居る』と判断してレイディバードごと転身し、撤退ポイントへと急いだ!!
そうしてその後方ではベーオウルブズのゲシュペンストMk-IIとデビルマジンガーとの戦闘が開始されたが…矢張りシャドウミラーが使うゲシュペンストMk-IIと段違いの性能を誇り、更にはベーオウルフ程では無いが再生能力まで備わっている為、デビルマジンガーとの挟撃に遭えばこの戦力では間違い無く狩られるのは此方だと判断したラウルやカイドウ達は、加速して更に撤退ポイントへと急いだ!!
「もう直ぐ撤退ポイントです、皆さん、急いで…」
「っ、ミズホ、止まって下さい!!」
「えっ、きゃあ!?」
「ミズホ、ラージ!!」
だが、そのミズホとラージが乗るレイディバードのエンジンを掠める様に…デビルマジンガーの放つ物よりも桁違いの威力の光子力ビームが飛来し、レイディバードは不時着してしまうのだった!!
そして………その直後、戦域に2つの絶望が到来する。
1つはデビルマジンガーを統率する『終焉の魔神』、マジンガーZERO。
もう1つは狂った狼達全てを統べる魔狼………ベーオウルフ、『ゲシュペンストMk-III』だった!!
「くそ、もう現れやがったか!!
おいミズホ、ラージ、レイディバードは動かせるか!?」
「うっ…だ、駄目です!
エンジンが破損して動けません!!
直すにも、私達が外に出るしか…!!」
「な、なんてこった…!!」
「…ならば救援信号を出せ!
アクセル隊長達やテツヤ少佐達を呼び寄せて、何が何でも生き残れ!!
それしか方法は無い!!」
「は、はい!!」
そして、マジンガーZEROとベーオウルフと言う恐るべき人外の者共から逃げる為にアクセル達を呼び寄せるしか無いと全員が判断し、レイディバードは早速救援信号を発信し、その内容もマジンガーZEROとベーオウルフと接触と言う切羽詰まった内容を発信したので、これで少なくとも隊長クラスが2人以上現れてくれると思いながらエクサランス2機とカイザーSKLはマジンガーZERO、ベーオウルフの両者を見ていた!!
「…全てを…0に還す…光子力の光…!
それもまた…進化の鍵…俺が、我等が手にすべき…!!」
『壊レタ過去ノ遺物共…コノ世界ニハ既ニ貴様達ノ居場所ハ何処ニモ無イ………0ニ還レ、ベーオウルフ…』
そうして、会話している様で全く会話が成立していないマジンガーZEROとベーオウルフの言葉の羅列にラウル達は戦慄しながらその場から迂闊に動けず………その刹那、先に動いたのはゲシュペンストMk-IIIだった!!
その突撃能力で一気にマジンガーZEROに接敵すると、22m級のPTと35m級の特機の取っ組み合いの押し合いとなったのだった!!
だが一度加速後に捕まれば如何にゲシュペンストMk-IIIでもマジンガーZERO級の特機を押し切る事は本来不可能であり、この取っ組み合いはマジンガーZEROがリボルビング・ステークを抜かせる前に捕らえたのであちらの勝ちだと誰もが………マジンガーZERO自身もそう考えていた。
「…押し切れよ、Mk-IIIィ…!!!!」
【ブォォォォォォォォンッ!!!!!】
『…!?』
「なっ、ベ、ベーオウルフが…マ、マジンガーZEROを…押し返そうとしてる!?」
「バカな、如何にアレが化物の1種でもサイズ差で負ける筈だ!!
なのに何故…!!」
「…進化した。
ゲッター
マジンガーZEROが押し切られそうになっている、その光景にカイドウとマガミも流石に驚き驚愕した声を上げてしまえば、ラージがベーオウルフも進化し始めていると言う仮説を立てると、誰もがそうとしか思えず矢張りベーオウルフも化物の中の化物だとその場に居る人間達は自覚するしか無かった!!
そして、遂にゲシュペンストMk-IIIハマジンガーZEROを押し切ると、リボルビング・ステークを土手っ腹に突き立てて一気に6連打し、其処にスクエア・クレイモアと3連マシンキャノンを同時斉射し、あのマジンガーZEROにウルトラマンゼロやデモンベイン、仮面ライダーエボル、ゲッター
それに対してマジンガーZEROは怒りに満ちた表情を浮かべながら目を細め…そしてその眼光を光らせた!!
『光子力ビーム!!!!!!』
【ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド、ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!】
『うわっ/きゃあ/ぐっ…!!』
マジンガーZEROは自身に傷を与えたベーオウルフに制裁と言わんばかりにフルパワーの光子力ビームを拡散ビーム砲が如き数を一気に発射し、まるで核爆発が起きたかの様な暴威がレイディバードやエクサランス2機、カイザーSKLを襲うのだった!!
その爆心地に居たゲシュペンストMk-IIIは当然ながら両腕から両肩、頭やコックピット周りが光子力の光で消滅し、決着は一瞬で付いた………そう誰もが思っていたその時、ゲシュペンストMk-IIIは瞬時に…ゲシュペンストMk-II達を遥かに超える速度で再生すると、再びリボルビング・ステークを今度はマジンガーZEROの頭部に突き刺し、そのまま何度も撃ち抜き頭部の右半分を破損させてしまったのだった!!
更にスクエア・クレイモアもさっきよりも更に発射密度を速度を上げ、ブレストファイヤーの放熱板を穴だらけにしてしまっていたのだった!!
『グオオオオオオオオッ!!!!』
「なっ………なっ………」
「…クソが、化け物同士の争いになんか付き合ってられっか!!
おいミズホ、ラージ、もうレイディバードを破棄してさっさと此処を離れるぞ!!」
「だ、駄目です!!
このレイディバードの中にはエクサランスの修理に必要なパーツ…特に時流エンジン周りのパーツがあるんです!!
それを此処で放棄すれば、エクサランスは暫く戦えなくなってしまいます!!」
「何ィ…!?」
その余りの化け物同士の戦いにカイドウももう付き合ってられないとしてレイディバードを放棄してでも撤退しようとしたが、どうやらレイディバード内にはエクサランスの心臓部たる時流エンジン周りの重要パーツまであるらしく、それがあってはレイディバードを放棄する訳には行かず、カイドウもマガミも焦るしか出来なかったのだった!!
すると、レイディバードが超高濃度のゲッター線が戦域に広がっている警告音を発すると、ゲシュペンストMk-IIIとマジンガーZEROに対して超巨大なゲッタービームが放たれ、両者に等しくダメージを与えたのだった!!
そしてその主たる者、ゲッター
「進化の光ぃ………ゲッター線、貴様も我が手に納めてやる…!!」
『ゲッター聖ドラゴン…邪魔ヲスルナ…消エ失セロ…!!』
「…ゲッター
そのコンテナが時流エンジンの修理に必要な機材が収められています!
他のフレームや弾薬類は全て放棄し、テスラ研でフレームを改めて作り直します!!」
「わ、分かったラージ!!
行くぞフィオナ、カイドウ、マガミ!」
「ええ!!」
「たく、初めからそうしろっての!!」
そうしてその化け物達の争いにゲッターまで介入した事で、此方が逃げる為に必要な時間を確保出来たと考えたラージは必要な機材のみを回収して戦域を去ろうとし始めていた!!
その時、ソウルゲインとグレートマジンガー、更にグレンダイザーにアストラナガンとウイングル、デモンベイン、ウルトラマンゼロ、仮面ライダーエボルも現れレイディバードに接触しようとしていた!!
「無事か、お前達!」
「遅えんだよロートルセンパイよぉ!!」
「それだけ元気があるなら十分だ!
それにこの数ならレイディバードを抱えて離脱出来る!
さあ、早く離脱しよう!!」
そうしてレイディバードをウイングルとデモンベイン、アストラナガンが抱え、他も離脱する為に転身し始めた………その時、カイザーSKLの通信機にベーオウルフからの通信が入るのだった!
「…また…逃げるのか…?」
「…何だと?」
「おいマガミ、耳貸すんじゃねぇ、早く行くぞ!」
「…それで良い…そうすれば…『お前はまた…生きられる』…。
故に…この言葉を言祝ごう…『マガミ、走れ…逃げて…無事に、生き延びてくれ…』」
「………ッ!!!!!!!!」
ベーオウルフとの通信でマガミが明らかな挑発を受け、これに乗るのはあり得ないと思う者が大多数だった。
…但し、マガミの事情をある程度知るアクセルやカイドウ、マガミとはスラム街からの付き合いであるスカーレットはその言葉をベーオウルフが発する………それは、マガミの地雷を踏み抜く事であると知っている為、カイドウは慌ててカイザーSKLの操縦権をマガミから切り離そうとしたが、それよりも早くマガミがカイドウとチェンジし、ブレストリガーを戦斧に変えてゲシュペンストMk-IIIに構えていた!!
「…貴様が…何も知らない貴様が…………貴様が、クエルボ博士の最期の言葉を使うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」
「おい待て、止めろマガミィ!!!!」
「…フッ」
戦斧を構え突撃したカイザーSKLにベーオウルフは不敵な笑みを浮かべると、そのままカイザーSKLに突撃しながら3連マシンキャノンで牽制、スクエア・クレイモアで足止めを行い、次にヒート・ホーンで吹き飛ばした後………リボルビング・ステークをスカルパイルダーに向けて抜き放とうとしていた!!
「カイドウ、マガミ!!」
「っ、リョウ!!!!!!」
「こん………チクショウがぁぁぁぁぁぁ!!!!」
【スッ、ズガッ、ズギャンッ!!!!!】
だが、スカルパイルダーに直撃寸前にカイドウが操縦権を取り戻してギリギリカイザーSKLを動かし、リボルビング・ステークはカイザーSKLの右目に突き刺さりそのまま撃ち抜かれてしまったのだった!!
しかし、パイルダーへの直撃では無いのでカイザーSKLはまだ動けるのでギリギリ助かった………訳だが、ベーオウルフはまだ不敵な笑みを浮かべながらカイザーSKLを視ていた!
其処に高次予測で次なる未来を予期したマジンガーZEROは………それを成す為、右腕を前に構えると腕から生えていたアイアンカッターはマジンガーZEROの背丈を超える弓状の形になり、カイザーSKLを捉えていた!!
『拙い、マジンガーZEROの野郎が動くぞ!!』
「おい地獄の2人、早く逃げろ!!」
『アイアンカッター』
そして、ウルトラマンゼロと仮面ライダーエボルの警告も虚しく超巨大なアイアンカッターがグレートブースター以上の速度で飛来し、ベーオウルフはそれをジャンプして避けるとカイザーSKLにそれが直撃する寸前になってしまったのだった!!
「く、くそ、避けられ…!!」
「カイドウ、マガミ!!」
【ズン、ズギャァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!】
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「っ、フィオナ!!!!」
だが、其処にガンナーフレームのエクサランスが援護防御に入る事でアイアンカッターをカイザーSKLが受ける事は避けられた…が、フィオナのエクサランスに甚大なダメージを与え、機体がそのまま動けなくなってしまうのだった!!
更に…………最悪な事に、フィオナのエクサランスに搭載された時流エンジンが暴走を始めてしまったのだった!!
「フィオナ、何がどうなってるんだ!?」
「くっ…時流エンジンの出力上昇が…止まらないの…!!」
「そ、そんな!!
ラージさん、緊急停止は!?」
「さっきからあらゆる方法を試していますが駄目です、受け付けません!!」
更にラージやミズホ側からの緊急停止措置も受け付けないらしく、もう出力が250%を超え始めた…その時、ラウルのエクサランスとレイディバードに積まれていた予備の時流エンジンもその暴走状態に共鳴してしまったのか、同様の暴走状態に陥ってしまうのだった!!
「なっ、こっちまで!?」
「拙い…アクセル隊長、皆さん、離れて下さい!!
このままでは時流エンジンの暴走に皆さんが巻き込まれてしまいます!!!!」
「何だとぉ!?
おいアクセル、今なら時間停止の魔術が『光子力ビーム』って!!
マジンガーZEROの野郎、魔術を使わせる気が無いのかありゃ!!!!」
「ぐっ………ベーオウルフ………マジンガーZERO………!!!!!
くそ、全機レイディバードとエクサランスから離れろ、急げ!!!」
更にクロウの時間停止魔術も使わせない様にマジンガーZEROが邪魔して来たので、もうカイザーSKLを含む全機がエクサランス達から離れる以外に選択肢が失い、カイザーSKLをグレンダイザーとグレートマジンガーが抱えてエクサランス達から離脱するのだった!!
「くそ、エンジンの暴走が止まらない!!
一体どうなってるんだ、これは!!」
『…これが、私が待ち侘びた瞬間…』
「っ、誰だ!?」
そんなラウル、フィオナ、ラージ、ミズホの前に空間の捻じれの中から謎の物体が出現し、そちらも時流エンジンに共鳴して何かが起きようとしていた!!
それらを観測するテツヤ、アクセルやデューク達は何が起きてるのかさっぱり分からず困惑していた!!
しかし…イングラムとウルトラマンゼロ、更にクロウとアル、エボルトはこの現象が『時流エンジンの暴走による次元跳躍』の前兆と察知し、しかしもう止める手段が存在しないのでそれぞれがバリアを広範囲に張り、各機を守っていた!!
「くそ、くそ、くそ、何で止まらないんだ!!」
「…ラージ…ミズホ…ラウルを…お願い…あの人、私が居なかったら…色々と大変…だから…」
『!?』
「おいフィオナ、何でそんな事を言うんだ!?」
「ラウル…お願い…生きて…どうか…私の分まで…」
「諦めるなフィオナ、今其処に行く、だから!!!!」
「…………ぶじで、ね………おにい………ちゃん………」
【キィィィィィィィィィィィィィン!!!!!!!】
『あ、あぁぁ………記憶の霧が………晴れて………デス………ラリ………ティ………!!!!』
「フィ、オナ………フィオナァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
【キィィィィィィィィィィィィィン!!!!!!!!!】
そして………謎の物体、及びエクサランス2機とレイディバードはその場から消滅し、アクセルやカイドウ、テツヤ達はこれでは生存は絶望的だとして目を伏せるのだった!
一方マガミは自身のミスの所為でこうなってしまった為………腕を震わせ、ベーオウルフとマジンガーZEROを睨むのだった!!!
「ぐっ…マジンガーZERO…ベーオウルフ…!!!!」
「…『また、守れなかった』な…仲間を…フフフフ…」
「貴様ァァァァァァァァァァァァ!!!!!!【ドガァァッ!!!!】
ぐっ!!」
「カイドウ、そのバカを押さえてろ。
各機、即時この場を離脱し、テスラ研へと生きて帰還しろ…良いな?」
「テツヤ…了解だ」
そして、またマガミが暴走しそうだった為にグレートマジンガーがカイザーSKLにエルボーを極めて倒れさせた後、カイドウにマガミを縛り付けてから帰還する様に指示を飛ばしたのだった!
全員テツヤとしてもやるせない怒りへの極めて強い圧に押されて、ウルトラマンゼロも仮面ライダーエボルもデモンベインも含めて全員が転進し、テスラ研へと急いで離脱するのであった!
そうして最後に残ったテツヤは…ベーオウルフはもう自身の知るキョウスケ・ナンブでは無いと理解した上で無言の圧をマジンガーZERO共々に向けると、グレートブースターを吹かせて離脱するのであった!
一方………ゲッター
『エクサランス………アレモマタ可能性ノ光………今ハマダ弱過ギル。
ダガ………最強ノ姿ニナッタアノ2機ヲ破壊スル事デ、我ハ最強ノ魔神足リ得ル………ソノ時マデハ見逃シテヤルダケダ。
ダガベーオウルフ、ゲッター
「グックックック………ならば…その時こそ、その魔神の力も、進化の光も全て奪い尽くし噛み砕いてやる………」
どうやらマジンガーZEROはまだエクサランスが強くなる未来を見た為に、その最強の姿になった時までは見逃す為に今の様な転移現象を意図的に引き起こしたらしかった。
…途中現れた物体は取るに足らない存在の為、全く眼中に無いのもまたこの魔神の傲慢さを表していた。
そしてベーオウルフも…次なる邂逅こそ決着の時として認識すると、何方も転進し眷属達ごと何処かへと向かい去ったのであった。
最後に残ったゲッター
───テスラ研・司令室───
【バギッ!!!!!】
「ぐっ………!!」
「何故殴られたのか、分かるかマガミ?」
「…ああ、俺のミスの所為でラウル達が消滅した。
全て俺の責任だ」
「其処まで分かってるならもう殴らん。
だがその悔しい顔をするならば………もっと強くなりベーオウルフとマジンガーZEROを打倒して見せろ。
さもなくばマジンガーから降りろ」
「…ああ」
テスラ研へと帰還後、司令室に全員集合した中でマガミがいきなりテツヤに本気で殴られたので、リサやルビーナ、マリアはびっくりしていたがデューク達は殴られても仕方無しと考えて何も言わずにそれを見届けていたのだった。
そして…ある程度空気が和らいだ瞬間、シンとエボルト、イングラムとクロウとアルの5人が手を挙げて発言許可を貰い言葉を発し始めたのだった。
「実はラウル達なんだがな…あれ、もしかしたら生きてるかも知れねえ」
「何…?
あんな消滅をしてか?」
「…そうか、あれは転移…しかも次元の壁を超えた転移だった、そう言いたいんだろ、お前等は?」
「そゆ事。
だから運が良ければ何処かの世界で無事に転移し終えてるかも知れないぜ?
まぁ………フィオナのエクサランスはあんな損傷だったから成功率は大体2割、ラウルのエクサランスは目立った損傷が無く、レイディバードもエンジンを掠めてた程度だったから五分五分って所だな」
「…そう。
時流エンジン…次元転移出来るの可能性があると考えて資金援助してたけど…こんな形でそれを実証する事になるなんて…本当に、嫌な気分だわ…」
其処からラウル達が次元転移し、無事に世界の壁を超えた可能性があるとシンやエボルトが答え、クロウとアルも同じく頷き、単独で次元転移可能なアストラナガンを操るイングラムさえも無言の肯定をしたのでヴィンデルは…これも差異次元の記憶に沿ってるとも考えていたのだった。
其処に至る流れは大分違ったが………ならばラウル、ミズホ、ラージの3人は少なくとも差異次元の記憶通りならば自身達が向かう世界に辿り着いてると考え、ならばとレモンに進捗を尋ねる事にしたのだった。
「…4人の生存の可能性があると知れただけでも僥倖としてレモン、進捗はどうだ?」
「ノアズアーク、ネバーランド、ギャンランド、ワンダーランドに超合金
これで何時でもプロジェクトEFを最終段階に移行出来るわ」
「よし、ならば明日0600にてプロジェクトEFの概要を改めてテツヤ少佐とイングラム少佐に説明する。
それまでは自由時間として英気を養うと良い…では、解散だ」
そして、ラウル達が消えるのと入れ替わりでプロジェクトEFが最終段階に入る事が可能となったので、明日の朝6時まではそれぞれ英気を養うべく解散し、マガミはそのまま自室に戻ったのだった。
そして…部屋の壁を叩き、マジンガーZEROとベーオウルフに借りを返すと黒い炎を燃やして真っ暗な部屋の中で立っていたのだった。
するとその直後にドアが開くと、其処にはスカーレットが立っており…ドアが閉まると同時に服を脱ぎ捨て、赤い下着姿になりながらマガミの背中に抱きつくのだった。
「…全ては俺のミスだった、だからこの借りは必ず奴等に返す…その時まではなるべくキレない事を誓ってやる」
「…じゃあ、やっぱり泣く事は無いんだな、リョウ」
「…俺の涙はスクールを去る時に枯れ果てた…。
スラム街で共に育ったお前ならば知っているだろう、ヒビキ」
「ああ…だがら…アンタが泣けないから…私が代わりに泣くんだ…」
「…すまんな、ヒビキ…」
マガミはスクールを出てから数年間共にスラム街で過ごしたスカーレットに涙を流させる事に謝罪しながらその泣き顔を見ない様に前を見続け…そして、マガミの部屋には暫くスカーレットの啜り泣く声が響くのであった………。
『ああ…………そう、そう言う事だったのですね………ごめんなさい、『デスピニス』、『ティス』、『ラリアー』………私は、今度こそ、貴女達を………』
一方次元の狭間にて、膨大な光子力とゲッター線、更に時流エンジンの輝きによってその物体………デュミナスは差異次元の記憶が目覚め、特に酷い記憶を思い出しながら涙を流して次に転移した世界では………必ずあの可愛い子供達を愛し、守り抜こうと覚悟を決め………そして、光に身を委ねたのであった………。
此処までの閲覧ありがとうございました。
マガミは肉体年齢は24になりますが、実際の稼働年数………否、年齢とは異なります。
ですが精神は間違い無く肉体と同年代なのでスカーレットとの関係はおねショタでは無くノーマルです(ここ重要)。
そして『向こう側』のオウカ達の命を終わらせ、苦しみから『解放』したのもマガミ、リョウ・マガミと名付けたのもクエルボです。
で、此処からは戦闘での話になりますが………ベーオウルフ、マジンガーZEROにゲシュペンストMk-IIIの状態で滅茶苦茶ダメージを与えるの巻、ついでに此処でカイザーSKLは隻眼の髑髏マジンガーになりました。
そしてラウル達は原作通り時流エンジンが暴走して次元転移してしまいました。
オーマジオウ達が次元封鎖してる中で起きた事なので、果たして何処に出るやら…となってます。
後………自分はスパロボRのしっかりお母さんしてたデュミナスが大好きです、現場からは以上になります。
次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!