さて、今回からOG2に突入しますが………ハッキリ言いましょう、初めからフルスロットルだと。
それはもうサブタイトルから察せられると思います。
では、本編へどうぞ!
第1話『来たぞ!平成ライダーとウルトラ兄弟No.1!!』
新西暦187年。
連邦政府に対し反旗を翻したディバイン・クルセイダーズとの『DC戦争』、異星人エアロゲイターとの『L5戦役』」が終結してから半年後……。
大戦によって中枢部や用心を失った地球連邦政府は組織の再編を余儀なくされ、コロニー総合府大統領であったブライアン・ミッドクリッドが連邦政府大統領に就任した。
そして、彼は連邦会議で『L5戦役』の情報を公開…。
後に『東京宣言』と呼ばれるこの発表で、地球外知的生命体の存在が公式に認められ、彼らが地球人類にとって脅威となることが示唆された。
さらにミッドクリッド大統領とグライエン・グラスマン連邦議会委員長は地球圏の一致団結を訴え、連邦軍の組織改変と軍備増強計画『イージス計画』を発表した。
そして、その計画の名の下に人型機動兵器の量産や新型機の開発、地球圏防衛網の強化などが進められた。
だが、それらの影で蠢く者達がいた。
かつて、ビアン・ゾルダーク博士が率いた軍事結社「ディバイン・クルセイダーズ」、通称『DC』の残党。
古代ミケーネの時代より来たる異形の侵略者達。
新たなる異星人やスペースビースト達…。
しかし、人々はまだ気づいていなかった。
真の敵は「極めて近く、限りなく遠い世界」、そして「静寂の世界」から到来していることを…。
地球人類は今、更なる混迷の渦へ陥ろうとしていた…。
───ワシントン───
「…待たせたな、2人共」
「いえ…」
「どうでした、イージス計画の定例会議の方は?」
ワシントンの連邦議会場にて、新教導隊となったカイ、ラトゥーニ、教導隊に出向中のライ、ストレイジのヘビクラとクレナイ、更にジュウゾウ博士、ケンゾウ博士、そして白衣を着たコウジが正門前にて会話を始めていた。
内容は先程まで行われていたイージス計画…地球圏防衛戦力増強計画の定例会議の進捗であった。
ライやラトゥーニは現存するゲシュペンストMk-IIがヒュッケバインMk-IIの量産型やリオンに取って替わられるのか、それとも現存するのかが気になっていたのだった。
そして………カイやヘビクラ、クレナイが満足気な顔をしたので、ゲシュペンストの未来は明るいと言うのが2人にも分かり、コウジ達が説明を開始した。
「ブライアン大統領やグライエン委員長のお陰で決まったイージス計画、これで政財界は財布の紐を緩めたんだが本来はゲシュペンストMk-IIは古いからヒュッケバインMk-IIの量産型に全部替えようって案が出てたんだけど………マリオン博士が打ち立てたATX計画のレポートによってゲシュペンストMk-II所かその次世代機にも発展性やヒュッケバインMk-II並の拡張性があるって証明されただろ?
そして………俺やお祖父ちゃん達でG2フレーム、H2フレームの両方で使える整備パーツ、機密パーツ、換装パーツを統合した夢の新パーツ『GHパーツ』の開発に成功したのさ」
「それによりゲシュペンストも次世代機を作る事が決定され、ゲシュペンストMk-IIIの正式量産化が決定した。
無論デフォルト機はアルトアイゼンの様なピーキーな物では無くあくまでもゲシュペンストMk-IIの発展形としており、其処からバックパックや腕部パーツの換装等でバランス型のN型、近接、攻撃特化のG型、遠距離、防御特化のC型の換装パーツが開発され始めた。
更に………マリオン博士達の押しもあり、アルトアイゼンと同等のピーキーさや突撃力を付与するA型パーツまで開発される事になる。
しかもこの換装パーツは既存のゲシュペンストMk-IIも少し弄るだけで装備可能になり、量産型ヒュッケバインMk-IIにまで装備可能になっている。
これもGHパーツが完成した副次効果だ」
「更に更に、ゲシュペンストMk-IIにはヴァイスリッターの機動力と飛行性能を付与するW型パーツが開発されるのじゃ。
オマケにゲシュペンスト、ヒュッケバイン共にテスラ・ドライブを搭載し飛行能力を獲得可能になる………まぁ、ヴァイスリッターやW型装備のゲシュペンストMk-IIと比べたら標準的な物じゃがの。
そしてそして、更に特機の量産型としてグルンガスト弐式が制式採用され、もう開発ラインでどれもこれも作られておるぞい。
で、肝心の超合金
これでR-1やR-3も固くなるし、量産型ヒュッケバインMk-IIの生存率も格段に上がりつつ性能大幅アップ、しかも初心者用の正式量産型と、エース用で見た目がバイザー型ではなくツインアイ型…即ち原型機と同じ仕様の先行量産型もあって地球連邦軍の明日は明るいぞぉ!!
なっはっはっはっはっはっは『グギッ』あ、腰が…」
そして、コウジ達が新たに開発したゲシュペンストとヒュッケバイン、フレームが違い整備が違う所為で本来共生不可能な機体を新パーツ素材であるGHパーツと呼ばれる物の開発に成功し、これでパーツのコストも下がった上に両方の整備にGHパーツを使えば生産ラインも変えずに済みながら両方作れるとラトゥーニ達のDコンに詳細な内容が送られていた。
更に………ゲシュペンストMk-IIIの量産化まで決定され、もう開発がされていると知り、ライやラトゥーニも関心していたのだった。
オマケに換装パーツまで共有化させてしまったので、カブト家の技術力は凄まじいと考えていた。
「まぁ、換装パーツの共有化とかGHパーツの開発は俺達だけでは不可能だった。
大声では言えないけど………ビアン博士やサオトメ博士、それにDr.ヘル達の秘密裏の協力があって漸く実現したのさ。
それとリオンシリーズもイスルギ重工がまたライセンスを取ったり、量産型グルンガスト弐式のライセンスもイスルギ重工が獲得したんだ。
だからマオ社はこれからはゲシュペンストとヒュッケバインの2つを作る事になる訳さ」
「…グルンガスト弐式もマオ社が開発したのに、何故イスルギ重工が?」
「まぁ…生産ラインの限界って奴じゃのう。
ムーンクレイドルやアースクレイドルの兵器生産ラインはいざと言う時の物じゃから平時は使用不可、更にアースクレイドルはもう外界と連絡を絶ち始めとるじゃろ?
そうなるとマオ社のラインに限界が来るから…其処をイスルギ重工が掠め取った…は流石に言い過ぎじゃから、助け舟を出した、と言う事じゃの」
そして………現実的な生産ライン確保の問題があり、イスルギ重工が量産型グルンガスト弐式のライセンスを獲得したと言う裏事情をライ達が知ると、こればかりは本当に仕方無い事だとし………更に、新社長のミツコ・イスルギの商才があって、恐らく初めからグルンガスト弐式のライセンスを獲得する気だったとラトゥーニは考察し、イスルギ重工の強かさを感じたのだった。
「それで、光子力リアクターや超合金
「92%って所だよ。
半年で此処まで出来たのはマオ社とイスルギ重工が生産ラインに『頑張れ』って圧を掛けたお陰だね。
だから新造、現存するリオンシリーズもその恩恵に肖れているんだ。
………DC残党の物以外は、ね」
『………』
そして、超合金
そう、DC残党は未だに存在している。
しかも………噂ではその軍事力は嘗てのDC全盛期に盛り返しつつあると言う物まであり、何か裏があるとしてビアン博士達クロガネ隊がその調査を行っていた所であった。
…そんな暗い空気の中、ヘビクラが次にヒョイッと顔を出し、話を変え始めた。
「でだ、俺達ストレイジの特空機も光子力リアクター等の恩恵があってセブンガーもウインダムも現役バリバリだぜ。
そして………この度、ストレイジは遂に特空機3号機、キングジョー・ストレイジカスタムの受理が行われました!!
いや〜、長かった、ほんっとうに長かった〜」
「ああ、カール・シュトレーゼマン達の所為で隠されたキングジョーをカスタマイズして漸く完成したんだ。
性能はピカイチだ。
それと、ナイトレイダーから提供されたディバイトランチャーに用意されたアタッチメント………スペシウムアタッチメントが全ディバイトランチャーに付属された。
これで『スペシウム光線砲』をPT達が撃てる様になって、スペースビーストの駆除率も上がるって話だ。
後、キングジョーSCもペダニウム粒子砲だけじゃなく『スペシウム粒子砲』、そして『高出力光子力ビーム』と、敵によって撃ち分ける事が可能になりキングジョーSCに関しては人類同士の戦いでも戦闘に立てる特別条項が作られたんだ」
「…凄いと同時に、特空機が人類同士の戦いに参加するのは…少し悲しいですね」
「まぁ…DC残党が諦めてくれればその条項は死文になるからそれまで我慢さ」
更にキングジョーSCに関してはDC残党狩りに出撃可能と判断され、ストレイジも怪獣やスペースビースト専門の組織の筈が人間を相手にする事になり…ラトゥーニは悲しいと思ったが、ヘビクラとクレナイは軍なら良くある事だと受け止め、もう其処まで気にしていなかったのだった。
すると、其処にZ………皆にもう紹介したマジンガーZのサイボーク端末が現れると、Dコンにデータ入力しながら話し始めていた。
「コウジ、マジンガーZの超合金
更に何時でもグレートマジンガーに同様のバージョンアップが施せる様になるのと………念願だった魔神パワーを解析し、そして模倣ではなく新たに開発した6つの『マジンパワー』、それをグレートに搭載する作業も並行して行えると連絡があった
これで俺は更にお前達と共に強く戦える、グレートもより強く、偉大な勇者として強大な敵に立ち向かえる様になる筈だ」
「そうか、良かったなZ」
「フッ…マジンガーZの意思の一部をこうしてサイボーク端末に移植して動かすとは、俺達も驚かされたな」
「ええ」
どうやらマジンガーZのバージョンアップ作業が終わり、グレートマジンガーも…マジンガーZの魔神パワーを解析し、遂に第6のパワーたる因果律兵器の解析もZが手伝ったお陰で完了し、その全てを人の手、即ちテツヤのコントロール下に置いて使用可能になるマジンパワーが搭載可能になったと知らせも入ったのだった。
後はテツヤとグレートマジンガー…偉大な勇者、そしてイングラムとアストラナガンの帰還を待つばかりであった。
その後リオ達が現れ、僅かに話した後ATXチームがDC残党と一悶着する事になるが…この世界では、より極めて重大な事案がコウジ達の知らない所で発生しようとしていたのだった…!!
第1話『来たぞ!平成ライダーとウルトラ兄弟No.1!!』
【ズドンッ!】
「ぐはっ…!!」
グライエンの私邸にて、秘書官のニアと大統領補佐官たる『アルテウル・シュタインベック』の2名が複数のビーストヒューマンでグライエンを囲み、そして腹部を銃撃して重傷を負わせていた!
そう、この日こそがアルテウルとニアの十重二十重の計画が始動する日であり、その第一手がグライエン・グラスマン連邦議会委員長の暗殺であったのだった!!
「ぐっ…くそぉ…アルテウル…ニア…いや、ユーゼス・ゴッツォ、ナイアルラトホテップ、貴様達、遂に牙を剥いたか…!!」
「流石はグラスマン連邦議会委員長、我々の正体にギリギリ辿り着いていたか…。
だが、ミッドクリッド大統領にそれを伝える前に我々が先手を取った…イニシアチブはこちらの物なのだよ」
「んふふふ…さて、ボク達が用意した駒を見せてあげるよ」
そしてナイアが指をパチンと鳴らすと、部屋にフードを被った者が現れ、ビーストヒューマンがハンカチで床に付着したグライエンの血を拭き取り、それをフードを被りし者に手渡した。
すると、長い舌…否、触手でその血を吸い取るとフードの者はグワングワンと大きく動き…そして、その後にフードを取ると、何と其処にはグライエンの顔をした者が其処に居たのだった!!
「これは………クローン………いや、今の触手………まさか、そいつもスペースビースト!?」
「そう、私は上級ビースト『レプタイルタイプビースト リザリアス』、その進化体だ。
能力は擬態とビースト振動波探知機に引っ掛からないステルス能力だ」
「上級ビースト…だと…!?
うぐっ…そうか、ソイツの擬態能力で私に化けて、議会を乗っ取り地球連邦を内側から支配する気だな、貴様達は!?」
「そう、だからこそ本物のグライエンには此処で消えて貰う必要があるのだ。
私が考えた十重二十重の計画、それを果たす為に…!」
何と、このグライエンのコピーはスペースビースト、しかも上級ビースト…ノスフェル、ガルベロスと同じくザ・ワンの特徴を顕著に受け継いだ恐るべき子供の1体だと言う!
そのビースト、リザリアス:進化体を使い連邦議会を先ず乗っ取り、其処から地球連邦政府を掌握する気だとグライエンは看破した!
その事に、グライエンは歯軋りしながら悔しがる…素振りを見せつつ、奥歯に隠してあるスイッチでブライアンに『自身はもう危ない、お前も気を付けろ』と言う事を伝える緊急連絡用のホットラインスイッチを使い、ブライアンに事態の全てを伝えられる訳では無いが、それでももう政界のウィザードは危ないと言う事を伝えたのだ!
ナイア達は本質的にクロウやユーゼス・タウル、ツカサ以外の人間を舐めてるのでこの様な小細工の対策はしていない、よってこの緊急連絡はもうブライアンに届いており、自身の役目をグライエンは果たしたのだった!
「さあ、我等の計画の贄となって貰おうか、グライエン・グラスマン」
「贄…か…そんな物はゴメンだな!!【カチッ、ドォォォォォォォォォォォン!!!!!】
更にグライエンは時間を稼ぐべく、自身の私邸を自爆させるスイッチを押し込み、グライエンの私邸は見事に大爆発を起こしたのだった!
それをナイアとアルテウル、リザリアス:進化体が化けたグライエンが脱出すると、ナイアはアルテウルに「これどうする?」と言った表情を向けていた。
しかしアルテウルはグライエンと言う男を『良く知っている』ので、自爆程度では死なない事も完備していたのだった!
「あの傷だ、奴は近くに潜んでいる。
ビーストヒューマンや小型のペドレオン達を辺り一帯に差し向けて草の根を分けて探せば良い」
「ふ〜ん、じゃ、ビースト達…よろしくね♪」
そうしてアルテウル、ナイアの命令により小型のペドレオン、ビーストヒューマン達が周囲半径2km圏内をくまなく捜して回り、グライエンを確実に殺す為に動き出したのだった!!
一方でグライエンは自爆と同時に作動する脱出装置で私邸から1キロ半離れた場所に出ながら、腹の傷を押さえて極力血痕を落とさずに逃げていたが………奴等はスペースビーストとビーストヒューマン、人間の血の匂いで追い掛けて来ている事は明白、なので此処も直ぐに見つかるだろうと考えていたのだった!
「グルルルルル!」
「っ…ビーストヒューマン…!!」
そして案の定ビーストヒューマン達に見つかり、この場所にグライエンが居ると彼等全てにビースト振動波を通じて伝わり、一斉にビーストヒューマンとペドレオンが集まり始めたのだった!!
だが………グライエンは食われる1秒前まで諦める気は無かった!!
最期まで足掻いてやる………その気概で懐から銃を取り出し、構えていたのだった!!
「グルルルルル!!!」
『ギュルルルルルルオン!!!』
「…っ!!」
『【ガサッ!!】フッ、ハァ!!!!』
しかし、そんなグライエンを救う為に3人の人間が現れたのだった!!
2人は見慣れぬ青年、もう1人は………資料でしか見た事が無いが、何とカーウァイ・ラウその人であった!!
「なっ………カーウァイ・ラウ………何故、生きて………!」
「話は後だ、早く此処から離れよう!!
『タクミ』、『ハルト』、コイツ等の相手は任せた!!」
「敵は恐らくブライアン大統領を直接狙うでは無く、先ずはグラスマン委員長を狙う…アンタの読み通りだったな、カーウァイ!」
「ああ任せな…こう言う時の化け物退治はこっちはもう慣れっこなんだ!」
【ドライバーオン!!
シャバドゥビタッチヘンシン!!
シャバドゥビタッチヘンシン!!
シャバドゥビタッチヘンシン!!】
【Standing by】
そしてタクミ、ハルトと呼ばれた2人は何とベルトを装着し、スペースビースト達に身構えていた!!
グライエンはその光景から、この2人もまたツカサ・カドヤ達と同じ仮面ライダーなのだと理解し、カーウァイが何故仮面ライダーと…そんな疑問を思い浮かびながらもカーウァイに抱き抱えられながら走って逃げるのだった!!
「じゃあ行くぜ、魔法使いさんよ!」
「ああ、俺達が…最後の希望だ!」
『変身!!』
【フレイム、プリーズ!!
ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!!!
【Complete】
そして………『ハルト・ソウマ』と『タクミ・イヌイ』は『仮面ライダーウィザードフレイムスタイル』と『仮面ライダーファイズ』へと変身し、ビーストヒューマンとペドレオン達に向かって攻撃を開始したのだった!!
その後ろの光景を見てグライエンはカーウァイに何故…と事情を問う表情を浮かべていた。
「先ず俺と協力者である相棒は貴方が狙われると読み、其処でこの私邸を見張りつつ護衛の為に必要な人材をツカサ・カドヤやソウゴ・トキワから譲り受けようと頼み込んだ!
そして………この世界に仮面ライダー達が集まりつつあると言う事から、先ずそう言う事なら話を通し易そうな者達を2人で探し、そして仮面ライダーウィザードと仮面ライダーファイズの2人を先ず見つけ、この半年間はずっと張っていた訳だ!」
「そ、そうか…ふふふ、流石は教導隊の隊長、読みが当たったな…!」
そうしてその経緯を軽く説明すると、カーウァイの読みがアルテウルとナイアの悪意の矛先を看破し、それを折る為の人員もツカサとソウゴの協力でこの世界へ真っ先に来ていた2人の平成ライダーからの協力を得られたと言う。
グライエンはカーウァイの事を褒めながらも…腹の傷の出血が酷く、このままでは失血死は免れないとまで考えていたのだった!
すると、前方で火花が散り、其処にアルテウルとナイアの2人が現れ、更にその背後には大型個体のバグバズンやビーセクタ、ペドレオンが1体ずつ用意されたのであった!!
「カーウァイ・ラウ………何故ガルインに改造されながらも五体満足で生きているのか、何故平成ライダー達の力を借りれたのかは知らん。
が、お前でも大型のビーストを相手にするのは無理だろう?
大人しくグラスマン委員長を渡せ」
「………ああ、確かに俺ではあのビーストを倒せはしないだろうさ。
だから………【スッ】任せたぞ、相棒!」
【ビュゥン、ビュンビュンビュンビュンビュン!!】
『なっ!?』
そんなアルテウル達の目の前で、新型ベーターカプセルを取り出し変身したカーウァイは………別の姿となりグングンと大きくなり、そして赤と銀のボディカラーと胸や肩に銀のマークが幾つも付いた巨人に変身したのだった!!
アルテウルとナイアはその巨人、ウルトラマンの名前を良く知っている!!
その者は宇宙警備隊隊長、ウルトラ兄弟No.1、そう………ゾフィーその人である!!
アルテウルはカーウァイがゾフィーと融合していたのか…と結論に到達し、何故其処に至れたと考察したが、情報不足でゾフィーとカーウァイの出会いを全く想像出来なかったのだった!!
ナイアも自身の権能を使ってもその部分が見られない事から、何か自身達以上の超常的な何かによってゾフィーが居る光の国へと導かれた、までは理解したのであった!!
『グラスマン委員長の出血が酷い、時間を掛けてる暇は無い、よってお前達は即座に倒させて貰う!
シェアッ!!』
【ビュォォォォォォォォォォォ、ズドォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!】
「ぐっ、『M87光線』…ノスフェルならばギリギリ再生出来ただろうが、ペドレオン共ではアレを受ければ細胞片を残さずに爆発してしまうか…!!」
そしてゾフィーはグライエンの容体を気にして即座に勝負を終わらせる為、M87光線をペドレオン、バグバズン、ビーセクタに発射し細胞片を残さずに撃破したのだった!!
更に地上でも………既にウィザードとファイズが『キックストライク』と『クリムゾンスマッシュ』を放ち、小型ビーストとビーストヒューマン達を全滅させていたのであった!!
…その際にウィザード、ファイズはビーストヒューマンには救えずにすまないと鎮魂の意を捧げ、その一方でナイアとアルテウルの顔を良く見て覚え、奴等は必ず倒すと怒りを向けていたのであった!!
『今だ、離脱だ!!
ショアッ!!』
「【シュゥゥゥゥゥゥゥゥン】ウィザード、ファイズ、こっちだ、早く来い!」
「ああ、すまないディケイド!」
「ナイアルラトホテップ…アルテウル・シュタインベック、いや、ユーゼス・ゴッツォ…この借りは必ず返させて貰うからそのつもりで居ろよ…!」
そしてゾフィーはグライエンを左手に添えたまま飛行して飛び去り、ウィザードとファイズもまたディケイドのオーロラカーテンを使用してゾフィーが離脱する位置まで一足飛びで転移したのだった!!
その際にウィザードもファイズも…ディケイドもナイアとアルテウルの顔を良く見て覚え、平成仮面ライダーとしてビーストヒューマンを、死体となった人間を醜く利用した外道達を許さないと言う感情を込めながら消えたのであった!!
そうしてその場にはグライエンに化けたリザリアス:進化体とナイア、そしてアルテウルの3名が残るだけであった!
「…はぁ、どうするのさ?
十重二十重の計画の一手目から崩されちゃったよ?
しかもゾフィーが地球に居るってどう言う事かな?
そんな話は聞いてないよアルテウル。
…アルテウル?」
「…ふ、ふふ、ふふふふふ、フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!
そうか、ゾフィー!!!!
お前が私の前に最初に現れるか!!!!!
ならば面白い、我が十重二十重の計画はこの程度では幾らでも修正が効く、連邦議会が我等の手に渡っている時点でグライエン・グラスマンの死などとうにどうでも良い、ただの演出のスパイスであった事を思い知るが良い!!
フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!」
「あ〜らら、ウルトラマン…しかもウルトラ6兄弟のゾフィーに出会えてテンション最高潮になってて話聞いてないよこのおバカ。
…でもまぁ、連邦議会はもう半分はビーストヒューマンで埋めている、残り半分もゆっくりビーストヒューマンと挿げ替えて…最後はブライアン大統領も始末、或いは生きたままでも表に出られない様に退場させて大統領をアルテウルにしてしまえばもう後は此方の物だねぇ。
んふふふふ、幾ら個の力が強くても政治の力はそれをアンダーコントロール出来る仕組みになっていると幾らでも知ると良いさ、鋼龍戦隊、ナイトレイダー…ユーゼス・タウル達。
んふ、ふふふふふふ」
だが、アルテウルはこの事態をまだ修正可能と判断し、ナイアももう連邦議会の半数の議員がこの半年でビーストヒューマンへと変えられているので、残りもじっくりと時間を掛けて挿げ替えれば連邦議会を完璧に押さえ、それに付随して地球連邦軍も自由に動けなくさせられると判断して悪意ある嗤い声を2人で上げていたのだった。
所詮軍隊は政治によってコントロールされるべき存在、連邦議会が異常だと知る事が無ければ軌道修正など不可能なのだと考え、3名も燃え上がるグライエンの私邸から立ち去るのであった…。
───ナイトレイダー本部───
「ツカサ、タクミ、ハルト、カーウァイ、グラスマン委員長は!?」
「ああ、ギリギリの所で助けられたぞユーゼス!!」
「だが出血が酷い…おいマスターテリオン、早く治癒魔術を使え!!」
「分かっておる。
…シュウ・シラカワ、後は分かっておるな?」
「ええ、勿論ですよ」
そうしてゾフィーが変身解除し、ツカサ達もオーロラカーテンで逃げ込んだ先はナイトレイダー本部だった。
此処はユーゼス・タウルがもう1人の自分…あのアルテウル・シュタインベックやナイア達に絶対に出入りが出来ない防御壁を魔術的にも科学的にも掛けているので、グライエンを避難させるならばこの場所が1番安全な場所なのであった!
そしてその場に既に居たマスターテリオンとエセルドレーダは治癒魔術を使い、何とかグライエンを救おうとしたが…ナイアとアルテウルが魔術による治癒を想定していたのか、魔術阻害をグライエンに掛けて治癒魔術の効果を薄くしていたのだった!
それの解除にも時間が無いので………もう1人の来客のシュウと共にグライエンを救う為の存在を魔術で呼び出そうと言う取り決めを実行したのだった!
流石にウルトラ兄弟が2人以上地球に長期滞在する事は避けたい、しかし他のウルトラマンでもグライエンを救う為に必要な要素を満たしていないのだ!
「………矢張りウルトラマンが融合する事も想定した光との融合の阻害まで行っていますか。
ならば矢張りベリアルやトレギアの様に闇に堕ちたウルトラマンではではなく、そもそもが闇の存在をグラスマン委員長と融合させるしかありません。
………果たして、闇の存在が我々の思惑通りに動いてくれるか、そもそもこの呼び掛けに応えるかどうか…」
「其処はグライエン・グラスマンの生きようと言う意思に賭けるしかあるまい。
…ふむ、呼び掛けに応える者が現れるぞ」
そして、ならばと闇の存在を融合させてグライエンを救おうと言う変化球を初めから使うつもりだった2人は、グライエンの生きたいと言う意思に応えてくれる者が現れる事に期待しながら治癒魔術を行使しながらそれを呼び込み続けたのだった。
………そして、それは魔法陣から現れた。
ダークザギの奸計に堕ち、闇の存在に堕ちながらも、様々な数奇なる運命により幾重にも絆をその瞳で見続け………最後には闇を取り上げられ抵抗する力を失くした筈なのに………その内にずっとあり続けた光の意志と力により失くした力を再び纏い、絆を繋ぐウルトラマンを救った事がある存在、その魂と力が………グライエンの肉体に吸い込まれて行き、不思議な発光現象を起こすのであった…!!
「此処は…私は…死んだ…いや、死んだのでは無い、生と死の狭間、なのか?」
『そうだ、そして…お前がこのまま死にたいならば苦しませずに逝かせる。
だが生きると言うなら………その時は覚悟した方が良い、お前は本来戦場に立たない者だが、生きるのならば戦場に立つ事を意味するからだ』
生と死の狭間の空間にて、グライエンは謎の声に導かれていた。
グライエン自身は生きたいと思っていたのだが………その存在は待ったを掛け、グライエンが戦いに身を投じなければいけなくなる事を警告し、何方かと言えばそのまま死んだ方が良いと言うニュアンスの言葉を投げ掛けて来ていたのだった。
だが………グライエンの意思はとうに決まっていたのでその問い掛けは無駄であった。
「ふっ、私が戦場に立つだと?
そんな程度の物…政界のウィザードなどと呼ばれた時にはとうに出来ている。
私が立ち上がれば救える命があるのだろう?
ならば…私が今此処で立ち上がらないでどうする?
さあこれで私の意思は見せたぞ………私は生きる、生きて生きて生きて、生きる戦いをし続けてやるぞ!!」
『…ふふ、お前と融合した時からその覚悟は感じていた。
だから敢えて問い掛けたが…矢張りその通りだったらしい。
ならば共に行こう、お前…グライエン・グラスマンの生きる運命の道を共に歩こう』
「…ふん、融合か…ならば私に問い掛けをしたのだ。
その対価に名前を名乗るが良い」
するとグライエンは自身に問い掛けた謎の存在に名前を問うと言う度胸すらも見せつけ、年齢に能わず恐ろしくアグレッシブな態度で謎の存在も笑みを浮かべるばかりであった。
そして………その存在は、この闇の中で確かな光を放ちながらグライエンの前に現れた。
それは一時は異形の存在だったが、直ぐに人間の姿に戻ると変身アイテムと思しき物をグライエンへと手渡しながらその名を答え始めたのだった。
「………『溝呂木眞也』、嘗て闇に堕ちる罪を犯したが………それでも、光が俺の中に残り続け、そして過ちをこの命を以て贖った者だ」
その男………溝呂木眞也、シンヤ・ミゾロギは『ダークエボルバー』を手渡すと、グライエンと重なり合う様に1つとなり………そして、グライエンに戦えるだけの力を与え、現世へと浮上させたのであった………!!
此処までの閲覧ありがとうございました!
はい、キョウスケ達のシナリオ………ムラタとかが出て来るシナリオは展開が変わらないのでカットしつつ別の方を第1話に持って来ました。
平成ライダーの選出はファイズはタクミが一度死から蘇ったオルフェノクでありながらもライダーとして戦い続けた、ウィザードはどんな絶望すらも希望に変える………これが実は重要な選出でして………グライエンが死の淵から蘇る、溝呂木眞也の魂と力が新西暦世界へ誘われる、これ等を満たす為に必要な因子でした。
本当は仮面ライダーゴーストも居れば良かったのですが…ツカサはまだ見つけられてないので其処は今のマスターテリオンとシュウ・シラカワで代用した、と言った感じです。
つまり因果とかそういった物を繋いでこの状況を作ったのです。
そして………大統領補佐官も重要と前に書きましたが、そう、補佐官はアルテウル・シュタインベックでした。
十重二十重の計画…本作ではガバガバな物では無く結構ガッチガチに固めた計画を一手目から邪魔されましたが、この程度は本人の言う通り修正可能です。
そして…此処からユーゼス・タウルとアルテウル・シュタインベックの裏での戦いも始まるのです。
そしてグライエンと出会えたシンヤ・ミゾロギ…彼等が織り成す戦いもお楽しみに下さいませ。
次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!