スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんばんはです、第2話を投稿致します。
前回から引き続きスロットルがあまり下がらないまま直進する内容をお届けします。
さて、サブタイトルにもある様に…Kの主人公達が出るなら此方も出さなきゃ可笑しいだろって事であのファミリーが参戦します…!!
では、本編へどうぞ!!


第2話『トレイラーの流儀』

───パリ・大統領府───

 

 

 

 連邦議会。グライエンからの緊急事態を知らせるホットライン緊急連絡から2時間後、ATXチームがDC残党と戦い、人質を救出し終えた頃。

 大統領となったブライアンは………グライエンとの定時連絡、及び緊急連絡用のホットラインのアナログ電話が2時間経過しても鳴らない。

 この事から自分達が以前から懸念していた『連邦議会が何者かに乗っ取られ掛けてる』、『恐らく連邦議会の議員の半分はビーストヒューマンである』、『自身とグライエンのどちらかが近々消される』と言う3つの懸念点が現実化したと思い知らされ、早速イスルギ重工のミツコに連絡を掛けたのだった。

 

「やあ、ミツコ君。

 そちらの生産ラインはどうかな?」

 

『あらあら大統領閣下。

 ええ、リオンもグルンガスト弐式も順調に量産しておりますわよ』

 

 先ずはイージス計画の生産ラインの件で話を進め、其処から他愛の無い話を20分に及びミツコと行っていた。

 それは誰が見ても全く他愛無く、また異常な事を知らせる様な緊急連絡を孕んだ非常事態を知らせる様な物では無く、本当に日常的な会話であった。

 

「………では、今後もイスルギ重工とマオ社には世話になるよ」

 

『ええ、その分報酬は弾ませて頂きますわ。

 では【プンッ】』

 

「(…よし、お遊びの緊急事態を知らせる暗号は気付かれて居ない。

 なら次に掛けるべきはこのプライベート端末で………)」

 

 それからブライアンは、秘書官ニアやアルテウル大統領補佐官の目の前で堂々と………緊急事態を相手に伝える伝言ゲームを行い、其処から休憩を取ると言って2人から離れてからプライベート用のDコンで通信を始めるのだった。

 この端末は個人用に持っていて、ニアもアルテウルも知らない物である。

 なので近場で盗み聞きされない限りは内容が漏れる事は無い。

 そして………ブライアンはちょっとした昔馴染みに電話するのであった。

 

 

 

 

 

 

───イスルギ重工・社長室───

 

 

 

 

「………………」

 

 イスルギ重工社長室にて、ブライアンとのライブ通信を終えるとそれを初めから録音しており、ブライアン、グライエン、ミツコ、シュウにしか分からない様に一定のリズムの合図がある伝言ゲームをこの録画内に仕掛けていたのだ。

 それをブライアンは自身の胆力でニアやアルテウルと言った周りの人物に気付かれる事無くやり終えたので、次はミツコがその伝言ゲームの録画の切り取りを行い、文章を繋げ始めたのだった。

 そして…その内容は以下の通りだった。

 

『グライエンが消された可能性が高い、連邦議会もほぼ乗っ取られ掛かってる、君やマオ社長は大統領府にも政府関係にも近付くな、信頼出来る者の近くに居てくれ』

 

「………やられましたわね」

 

 ミツコ・イスルギはイスルギ重工の発展の為ならば異星人だろうが何だろうが商談を持ち掛ける蛇のような女である。

 しかし、その根底には会社を発展させたいが第1、第2に地球圏の平和程度にランク付けされた行動指標があり、商談にならない連中=理性の無い野蛮な敵にはイスルギ重工と地球圏の平和の為に消えて貰う事を考えている女であった。

 その為に自身を舐めた奴に毒を盛る事も…。

 しかし、この世界ではジャグラーの念入りな地球圏の自立を確立しなければ異星人にも『人間』と見なされない、更に企業関連にもジャグラーが顔を出し『商談を異星人に持ち掛けたいならば先ず地球圏の技術力を発展させ、自衛能力を高めてからにしろ』と警告を出されており、それによりこの世界のミツコは異星人であろうがまだ商談を持ち掛ける時では無い、スペースビーストと異星人や異形の存在からの侵略阻止がウルトラマン、仮面ライダー抜きで出来る様になるまでは技術力向上、会社の地球内での発展を優先する様になり、地球圏の平和も…1.5程度にランク付けされていた。

 そんな女がこんな警告メッセージを受け取れば、やる事は1つなのだ。

 

「【ピッ】リン社長、突然のプライベート通信失礼します」

 

『むっ、ミツコか。

 イスルギとマオ社の合併持ち掛けは何度も言うが断らせて』

 

「いえ、今回は真面目な話です。

 ブライアン大統領からの警告メッセージです…グライエン委員長が消され、連邦議会がほぼ乗っ取られている可能性が高いとの事です」

 

『…何だと、それは本当か?』

 

「ブライアン大統領が直々に…私とグライエン委員長、それとゲストなお客様しか分からない伝言ゲームで伝えて来たので本当です。

 更にブライアン大統領は大統領府にも政府関係にも近付くな、信頼出来る者の側に避難せよ、と申して来てます。

 なので私は長期出張と言う題目で直ぐにでも信の置ける方の下に避難致しますわ。

 リン社長も…お気を付け下さいませ」

 

『………了解した』

 

 ミツコはライバル企業でもあり、この星の守護には欠かせない会社であるマオ社のリン社長と個人的なプライベート通信を掛けられる…一方的に掛けて来る…者であり、そんな彼女がかなり本気で警告して来た事でリンの表情も険しくなり、自身も身を潜める準備を進めようとしていたのであった。

 そうして通信を切ると………ミツコは社内通知として『ミツコ・イスルギの長期出張、会社への帰還は未定の超大型商談への対応』と題して自身が雲隠れする為の理由を堂々と偽っていたのだった。

 これもレンジ派閥をあの愚か者と一緒にビーストに喰われて終わるかと警告して潰し、自身の社内派閥が完全に会社を支配したお陰で出来るパワープレイであり、ミツコは商談道具と化粧品、着替え用の衣類等々や護身用の銃器を詰めたボストンバッグを持ち、社長室から出始めたのだった。

 

「此処に戻るのは…連邦議会を取り戻してから、ですわね」

 

 そうしてイスルギ重工にしばしの別れを社内メールで告知しながら自身が信が置ける者の所へと向かい始め、そして社外から兵器生産ラインは滞らせない様に伝える通信を定期的に出すのと逆探知をされない様に注意するとしながら一階の正面ゲートから悠々と外へ出て………そして、秘書が運転する車に乗り込み信の置ける者達の下へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

───ヴァルストーク・モスクワ───

 

 

 

 

「………と言う事ですので、私ミツコ・イスルギは貴方達ヴァルストークファミリーのお世話になりますわ。

 無論世話になるのに何もしない、金も払わないと言うのは礼儀がなっていないので一先ず1ヶ月分の世話代金やイスルギ重工の部品、弾薬の長期的な割引券をお与えしつつ、料理係を務めさせて頂きますわ」

 

「『ホリス』、『アカネ』、『シホミ』、塩を撒け塩を!!

 この女狐を俺達の『家』から追い出せ!!!!」

 

「あらぁ〜…そんなに邪険にされる様な覚えのある事はしてませんのに、酷いですわぁ〜」

 

 そうしてミツコが訪れたのはモスクワに停泊していた『ヴァルストーク』と言う戦艦であり、その艦は『ヴァルストークファミリー』と言う家族経営で運用されており、しかも登録上は『輸送船』扱いなのだ。

 こんな戦闘力がある輸送船などあってたまるかと当初ミツコは思っていたが………『ブレスフィールド・アーディガン』を初めとしたアーディガン家の人と形をみてしまえば、これは輸送船にして戦争に巻き込むのは少し憚れると感想を持ち、そして数々の輸送任務を請け負わせ報酬を払っていたのだ。

 ………但し、その輸送任務は全部DC残党が輸送物を奪おうとしていたので、ブレス達はミツコを疫病神扱いして依頼を請け負う度に塩を撒いていたのだ。

 今回は本人が来たので本人に塩を撒こうとしているが………ミツコは何処吹く風である。

 

「それに〜………ブレスさんは私が来る事、もうとっくにご存知だったのでしょう?

 そう………昔馴染みであるブライアン大統領が貴方を紹介し、数々の輸送依頼を全て達成した貴方なら、ね」

 

「………」

 

「そうなの、お父さん!?」

 

 ミツコの発言に『アカネ・アーディガン』が驚く中、ブレスは自身のDコンを取り出し、其処に書かれたメール………『グライエンが行方不明になった、今居るグライエンは恐らくスペースビーストだ、連邦議会は乗っ取られ掛けている、本物のグライエンを見つけ、ミツコ君を護り、いざと言う時は僕を迎えに来てくれ、タカの目』と言う文章が綴られていた。

 その内容に『シホミ・アーディガン』はテレビを付け、今連邦議会で発言しているグライエン・グラスマン委員長がスペースビーストであると知り…細目の彼女も表情を険しくし、連邦議会が乗っ取られそうと言うのは強ち間違いでは無いと感じたのだったのだった。

 …シホミは人間観察力に優れてる為、議員の半分が生気が無い…恐らくビーストヒューマンだと映像越しに見抜き、これは相当拙いと考えていたのだった。

 

「それでどうするのですか、キャプテンブレス?

 ブライアン大統領のメールには依頼金としてとんでもない額が支払われる事になってるのでしょう?

 しかも前金は『敵』に悟られない様に幾つもの回り道をして口座に振り込まれちゃってますよ」

 

「うぇ!?

 そうなの『ホリス』!?」

 

 更に操舵手の『ホリス・ホライアン』からは莫大な前金が振り込まれていると言われ、アカネが口座を確認すると………これまでミツコから依頼された時の報酬全てを軽く超える国家予算レベルの前金が振り込まれており、前金でこれならば成功報酬はもっと恐ろしい額になると確信し、アカネは腰が抜けてしまうのだった!

 

「お〜い皆、そろそろ昼メシの時間なのになんでブリッジに集ま………うげっ、ミツコ社長!?」

 

「あ、ミツコ社長、こんにちはです!」

 

「あらあら、『カズマ』君に『ミヒロ』ちゃん、こんにちは。

 それとカズマ君、私みたいな上客を前にうげっ!?は失礼極まりありませんこと?」

 

「今までの依頼で1度でもDC残党とドンパチする事が無かったらこんな反応は客にはやらねえっての…」

 

 其処にヴァルストークファミリーの残り2名である『カズマ・アーディガン』と『ミヒロ・アーディガン』が昼ご飯なので食堂に呼びに来て、其処でミツコを見掛けてしまったので2人して180度違う反応を見せたのだった。

 ミツコは礼儀正しく誠実なミヒロも、からかい甲斐があるカズマも何方も好きなので両者に向ける好感度は高めだったりするのだ。

 しかもヴァルストークファミリーの依頼達成率は100%、1度たりとも輸送品…超合金NZ(ニューゼット)メッキや光子力リアクター、更には量産機製作用に組み立てられたグルンガスト弐式やそれ等に必要な部品を何も損傷させず無事に届けてるので、ヴァルストークファミリーへの仕事の信頼度はかなり高く買っているのである。

 

「…はぁ、カズマ、ミヒロ。

 お前達が来たからにはこれから多数決を取る案件を話す。

 実は…ブライアン大統領から超重大案件を前金を既に支払われながら依頼されてる。

 それも金額は………これ位な」

 

「イスルギ重工の全部の依頼の報酬金を足してもまだ足りない位のとんでもねぇ額じゃん!?

 しかも前金でこれ?

 なら受けるべきだろ、トレイラー心得、『善は急げ、仕事はもっと急げ』だろ!」

 

「だが………ミツコ社長をイスルギ重工本社よりもヴァルストークに匿う事が確定している様に、地球圏全規模で恐ろしい陰謀が渦巻いている。

 これを受ければ俺はファミリー全員を危険な目に遭わせる事が確定してしまう………それこそお母さんの『ユウミ』を喪った時の比では無い、家族全員を死なせてしまうかも知れない案件なんだ。

 だから俺は…多数決をこれから取る、それでこの案件を受けるか否かを決めたい」

 

 ブレスはカズマ、ミヒロまで来た事で多数決を取れる人数が一度に集まってしまった事に溜め息を吐き、妻でありカズマ達の母だった『ユウミ・アーディガン』が死んでしまったテロリストの罠に嵌った時の事を挙げながら、ファミリー全員が危険な目に遭う可能性が極めて高い事を念押ししながらブライアン大統領の案件を受けるか否か、多数決を取り始めた。

 すると、最初は長女のシホミから手を挙げたのだった。

 

「私は受けるべきだと思います。

 今受けなくても、地球圏全規模を巻き込む陰謀ならばいずれはヴァルストークファミリーも遅かれ早かれ巻き込まれてしまいます。

 なら、此処は勇気を振り絞ってその陰謀に立ち向かうべきです。

 ブライアン大統領は私達がノーマークだからこそ頼み込んだのでしょう?

 だったら…そのイニシアチブを活かすべきです」

 

 シホミはしっかりと考えられる人間なので、此処で拒否しようが何しようが結局巻き込まれる事は確定事項だと先読みをしていたのである。

 其処で現時点のヴァルストークファミリーの立場を活かすべきだと言う現実的且つ理に適った意見を出したのだった。

 すると同調する様にアカネ、ミヒロまで手を挙げたのだった。

 

「あたしも賛成、巻き込まれるのが遅いか早いかの違いならもう逃げ場は無いと考えた方が良いよ」

 

「私も…怖いけど賛成するよ。

 お母さんを亡くした時と同じ様に皆が居なくなるのは…嫌だから…」

 

「………」

 

「じゃあ俺も賛成だぜ親父。

 ミツコ社長もブライアン大統領も俺達ならばと頼ったんだろ?

 だったらその期待って奴に応えてやるのが俺達ヴァルストークファミリーの、トレイラーの流儀だろ?

 それにスペースビーストだけじゃなくて異星人も東京宣言で居るって実証されちまったじゃないか。

 なら、戦える俺達が戦わなかったらそれだけで救える命も救えない事になるだろ…今回の場合はミツコ社長やブライアン大統領、それにグライエン委員長だ。

 だったら…俺達なりに動いて、それで良い結果を出そうぜ!!」

 

 するとブレス、ホリスの2人が意見を出す前にカズマまで賛成………しかも仁義や義理人情に訴える方面の賛成意見だった。

 カズマはまだまだ未熟であっても、誰かに頼られるならそれ程の意味があると言う事位は分かる歳なので、このまま順当に育てばタカの目を継ぐ男になり得る可能性を秘めていたのだった。

 最も今はまだまだ未熟なのは変わらないが。

 

「…これじゃあ俺とホリスが反対しても、『キャレット』を味方に付けても数で負けじゃないか。

 はぁ…仕方無い、だが受けるからには覚悟しておけよ。

 俺達はこれから恐ろしい陰謀が張り巡らされた蜘蛛の巣に自ら飛び込むんだからな!」

 

「当然だぜ、親父!!」

 

「うん!」

 

 そうして、ヴァルストークファミリーの多数決はスペースビースト、異星人の存在が公になっていた事もあり、ミツコ・イスルギを助けブライアン大統領の依頼を受ける方向で固まったのであった。

 ミツコはこのファミリーと、自身とレンジ・イスルギの関係を比較し………この様な家族が欲しかったとほんの僅かに思う程に眩しい家族愛が詰まったファミリーであった。

 

【ビィィィィ、ビィィィィ!!】

 

「何だ!?」

 

『スペースビースト接近中、数、6!』

 

「…私を追うにしては矢鱈数が少ないですねぇ。

 と言う事は、近場にビースト細胞が紛れて、それが今活性化した、と言った所でしょうか?」

 

「ふむ…スペースビーストはビースト振動波で他の個体に情報を共有する…ならばミツコ社長、ヴァルストークのブリッジに居てくれ。

 此処は何故かは俺達も把握していないが、『スペースビーストが感知出来ない領域』の1つとなっているんだ」

 

「…何ですって?」

 

 そんな中でスペースビーストが出現した事で、ブレスは依頼人が護衛すべきとした人物がスペースビーストに感知されると拙いと感じ、ブレス達も不明なスペースビーストが感知出来ないビースト振動波阻害領域となっているヴァルストークのブリッジにミツコを留めさせると、ミツコは何故そんな機能が…と思うが、そんな中でカズマ、ミヒロはキャレットを連れて自身達が使う機動兵器に乗り込み出撃するのであった!

 

 

 

 

 

 

 

第2話『トレイラーの流儀』

 

 

 

 

 

 ペドレオン:強化体が6体現れ、ヴァルストークに接近する中、カタパルトから専属機動兵器『ヴァルホーク』がクロスコンバットモードで出撃し、スペースビースト達に接近しつつ『ビームショットランチャー』を撃ちつつペドレオン達の狙いを此方へと釘付けにするのであった!!

 

「へへ、トレイラーの心得、『鬼は手の鳴る方へ、化け物は駆除業者の方へ』ってな!!」

 

「お兄ちゃん、ペドレオン達はキャレットの解析から、どうやら強化体みたいだよ!

 最近矢鱈強化体のビーストが増えてるね…!」

 

「…ゴルゴレム:進化体や鋼龍戦隊が倒したって言うノスフェル:進化体の事もあるから、コイツ等も進化体って奴にさせる前にさっさと倒すぜ!

 行くぜ化け物共、トレイラーの戦い方を見せてやるぜ!!」

 

 カズマとミヒロが僅かに会話した後、ヴァルホークはエアフォースモードとクロスコンバットモードを切り替えながら攻撃を加え、ペドレオン達に的確にダメージを与え、更には1体は撃破したのであった!!

 しかも………ヴァルホーク独自の動力源である『プラズマドライブ』、及びヴァルストークの『プロトンドライブ』にはビースト細胞の再生阻害機能が備わっているらしく、ナイトレイダーとも提携してスペースビーストを狩る依頼を請け負った事もある実績を持っていたのだ!

 よってヴァルストークファミリーはスペースビーストとの戦い方も熟知している方なのである!!

 

「よしアカネ、あのペドレオンに1発叩き込め!」

 

「了解、ビームランチャー発射!!」

 

【ビュォォォォォォォォォォォ、ズドォォォォォォォンッ!!!!】

 

 更にヴァルホークに釘付けになっていたペドレオン:強化体にヴァルストークが『全方向多門ビームランチャー』を的確に叩き込み、ペドレオン達を上手く撃破し続けていたのだった!!

 ミツコは流石はヴァルストークファミリーとニヤリと笑みを浮かべつつ、この調子ならばこの程度の数は倒せると踏んでいたのだった。

 ………が、世の中は其処まで上手い話は無いのが常。

 ビースト振動波の検知数が更に多くなっていたのだった!!

 

「お父さん、まだビーストが来ます!」

 

「矢張り奴等はゴキブリの様に1匹見掛けたら100匹居ると思った方が良いか!!」

 

 シホミの警告からブレスは更にビーストが来ると察知し、そちらの方角を見ればペドレオン:強化体のみならずバグバズン:強化体まで居り、合計14体のビーストがこの地に集った事になったのであった!!

 これにはカズマもミヒロもウゲッと思いつつ、足を止めれば殺られるので何度も何度も回避し続けては攻撃を続行していた………が、何匹かがヴァルストークに向けて突撃し始めて来たのだった!

 

「矢張りヴァルホーク1機では奴等を釘付けには出来んか!」

 

「あらあら………これは拙いですわね〜。

 と言う事ですので、正義の味方様、どうかよしなに」

 

「は?」

 

「光子力………ビィィィィィィィィィィィィィィィィムッ!!!!!!!!!」

 

 ブレス達も数の差で危ないと感じていた………その時、ミツコはこの時の備えとしてジュウゾウ博士にヴァルストークファミリーに自身が居る事を伝え、更にスペースビーストに襲われてるとDコンでメールしていたのだ!

 それにより………マジンガーZ、及びATXチームとストレイジが出撃し、ヘビクラはウインダム、クレナイはキングジョーSCに乗り込みヴァルストークの警護に躍り出たのだった!!

 

「全く、イスルギ重工の社長さんも何でこんな所に来てんだよ!」

 

「お偉いさんの考えは後で聞けば良いさ。

 それより………マジンガーZも、パワーアップしたアルトアイゼンもその力をスペースビーストに見せ付けてやれば良いさ」

 

「フッ、全くですね。

 ではアサルト1より各機へ、トレイラーのヴァルストークファミリーを助けつつスペースビーストを殲滅するぞ」

 

「りょ〜かい!

 んじゃ、派手に行っちゃいましょうか!!」

 

 そして、本職の軍人やL5戦役の英雄達がスペースビースト殲滅に乗り出すと、ウインダムは超合金NZ(ニューゼット)メッキと光子力リアクターの恩恵で格闘技の威力が剛性により上がり、レーザーも光子力ビーム化しており威力も増大し、特空機2号としてはかなり優秀なパワーアップを果たしていた!

 更にキングジョーSCはペダニウム粒子砲やスペシウム粒子砲、光子力ビーム砲を敵の具合を見て使い分けながら連続で放つが、光子力リアクターの恩恵が此処でも活きてエネルギー枯渇が全然起こらず、この程度の数ならば固定砲台してるだけでスペースビーストを殲滅出来る程の戦闘力を発揮したのだった!!

 

「ディバイトランチャー、アタッチメント装備!!

 スペシウムランチャー、ファイア!!」

 

【ビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!】

 

 更にヒュッケバインMk-IIに装備されたディバイトランチャーはスペシウムアタッチメントによってスペシウムランチャーとして機能し、ウルトラマン達のスペシウム光線級の破壊力を持つ光線を発射しスペースビーストを爆散させる!!

 更にナイトレイダーはスペシウムアタッチメントに関しては実はネクサスの分子分解能力を再現して落とし込んでおり………これにより、弱ったビーストはスペシウムランチャーを受けるだけで分子分解されるので、スペシウムと言っておきながらこれはPT系統が放つクロスレイ・シュトロームなのだ!

 

「オクスタン・ランチャー発射!!」

 

 そして相変わらずヴァイスリッターはその機動性を活かし、ヴァルホークやヴァルストークが既に弱らせていた個体にオクスタン・ランチャーCモードを放ち、高出力の光子力ビームで細胞を焼き尽くして爆散させたのだった!!

 これ等の戦い方にカズマも「凄え…!!」と呟く事しか出来ず、ブレスもこれがエアロゲイター達を倒した英雄達の力だと認識し、その力と意思を素晴らしいと思うのであった!

 

【ギュルルルルオン!!】

 

「アルトが突撃する前に近付けば終わりだと思ったか?

 悪いが…今のアルトにはもう死角は無い!!」

 

 するとペドレオン:強化体がアルトアイゼンが突撃しリボルビング・ステークを抜き放つ前に接近し、ダメージを与えようとした………その時、アルトの胸部が少し変形し、其処が熱を帯び始めていたのだった!!

 そう、これはマリオン博士がゲシュペンストMk-IIIへと追加した機能の1つであり、そしてスペースビースト殲滅に役立つ武装なのだ!!

 その名も当然………!!

 

「喰らえ、ブレストバーン!!!!」

 

【ゴォォォォォォォォォォォ!!!!!!】

 

『ギュルルルルオン!!!?!?』

 

【ズドォォォォォォォン!!!!!】

 

 アルトアイゼンがヒート・ホーンから雷を受け取る事でサンダーブレークを放てるので、それに見合う名前としてブレストバーンが与えられ、アルト以外の量産型ゲシュペンストMk-IIIにも当然ブレストバーンを放つ機能が備わっており、マリオン博士のマ改造の片鱗が見え始めている様な武装追加であった!!

 因みにコスト面は光子力リアクターと超合金NZ(ニューゼット)メッキ、GHパーツ等で賄えてるので今後の『量産型ゲシュペンストMk-II改』と呼ばれる現行のゲシュペンストMk-IIの改良機には胸から光子力ビームを放つ為の砲塔が追加され、量産型ヒュッケバインMk-IIには何とブレストファイヤーが搭載されており、原型機のヒュッケバインMk-IIのGインパクトキャノンに代わる高威力武装が追加されているのだった!!

 更に先行量産型はツインアイ型なので目から光子力ビームを放つ機能があるが、此方は流石にビューナスAと同等の威力で抑えられているのである。

 

「コイツで、ラストぉ!!」

 

【ズドォォォォォォォン!!!!!】

 

 そしてヴァルホークもヴァルストークも頑張った事で漸くスペースビースト殲滅が成され、ビースト細胞も焼却されまくったりヴァルホーク達の攻撃を受けて再生出来ずに無毒化され、この地に現れたスペースビーストの脅威は去るのであった!!

 

「此方ヴァルストークの艦長ブレスフィールド・アーディガンだ。

 ATXチーム、ストレイジ、そしてマジンガーZ…救援に感謝する」

 

「いえ、我々もスペースビーストが現れればそれを駆除するのも仕事ですから。

 …所で、何故イスルギ重工の社長がヴァルストークに乗られてるのです?

 何かメリットがあるとは思えませんが」

 

「その件に付きましては、私の方から説明致しますのでヴァルストークに着艦してくださいませんこと?

 あまり外でオープン回線で話したくない内容ですので」

 

「(オープン回線に乗せたくない内容だと?

 …何かあるな、これは)」

 

 そうしてブレスがL5戦役の英雄達に感謝する中で、ミツコはこの面子になら今の情勢を明かすべきだと判断してヴァルストークへの着艦を促したのであった。

 そんなミツコの行動にヘビクラとクレナイ…ジャグラーとウルトラマンオーブとキョウスケ、3人の勘やコウジの頭の回転で何かあると悟ると、そのままヴァルストークへと着艦し、ブリッジに向かうのであった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………連邦議会の半分がビーストヒューマンに乗っ取らて、グライエン委員長が消されてる可能性があるだって!?

 それ、マジなのかよ!?」

 

「ええ、ブライアン大統領が直々に判断して、且つ………この映像を見て何か違和感は覚えないかしら?」

 

 コウジ達は連邦議会がビーストヒューマン達に乗っ取られ始めた事やら今居るグライエン委員長は偽物で本物は消された可能性が高いと聞き、流石のキョウスケやヘビクラ達も驚きながら録画された連邦議会の映像を何度も食い入る様に見ると………ヘビクラも、クレナイも、そしてコウジ達も、ビーストヒューマンの特徴である生気のない目をしている事を、上手く隠しているがそれでも自分達には分かる程度には判別出来ていた!!

 これにより、既に連邦政府の方はスペースビーストを操る者達の手に墜ちつつある事を直感的に判断し、コウジは左手を拳を叩いて大きな音を鳴らしたのだった!!

 

「くそ、グライエン委員長………!!

 兎に角、この事を統合参謀本部に連絡しないと!!

 今直ぐ要人達に警戒心を持たせないと、連邦軍上層部までビーストヒューマンに乗っ取られちまう!!」

 

「そちらでしたら、私がちょっとしたルートで伝えてありますわ。

 ですので………皆様は何時も通りの任務を続けて下さいませ。

『敵』に私達が彼等の動きに気付いていると悟られ、更なる実力行使をされない為にも、ね」

 

「…ちっ、まさか此処まで奴等の動きが早いとは…!

 この半年で戦力を増強してる間に…やられた…!!

 だが…イカサマを使うならば此方にも考えはある…!!」

 

 そして、ミツコは既にとあるルートから連邦軍上層部に警戒心を持たせている事を伝え、キョウスケやコウジ、ヘビクラ達には何時も通りの任務を続けろと申し出るとキョウスケはスペースビーストを操る存在…恐らく、ハンドレッドを操った無貌の神、ナイアルラトホテップと………その協力者たる何者かの手が早過ぎると考え、してやられたと思いながらもあちらが裏でイカサマするなら此方もイカサマをするまでだと考え、キョウスケはこう言う時の為に鋼龍戦隊の面々に一斉に緊急連絡が入れる様にDコンにジュウゾウとDr.ヘル、サオトメ博士、ビアンの合作の秘密通信機能を使用し、世界中…否、宇宙にも任務で出ている鋼龍戦隊の面子に緊急事態としてミツコが語った内容を秘密通信機能に乗せて共有するのであった!!

 これで後は………鋼龍戦隊が再び集い、連邦議会の機能を回復させる任務を何時か受理するのみになるのであった………!!




此処までの閲覧ありがとうございました!
アルトアイゼン、及び量産型ゲシュペンストMk-III、量産型ヒュッケバインMk-II、これから出来る量産型ゲシュペンストMk-II改、ブレスト系や胸から光子力ビームを放つ事が可能に。
これも全部マリオン博士が悪いんや、近付かれたらブレストファイヤーやブレストバーンで焼き払い、ゲシュペンストMk-II改にはヴァイス並の高出力光子力ビームを撃たせれば良いんだ!とか意気込んでそれを搭載したのが…。
そして正式参戦したヴァルストークファミリー!
今作では彼等の機体、戦艦もスペースビースト特攻と化してるので今後も力になってくれるでしょう。
なお、ミツコの身の安全を兼ねてヴァルストークファミリーは今後はコウジ達と共に行動します。
ラングレー基地には今あのタコハゲが居ますが、ヴァルストークファミリーがミツコの依頼を多く請け負ってる事を知ってるのでコイツ等を抱え込めばイスルギ重工とのパイプを持ち自身の地位確立が出来るのでは?と言う下心とスペースビーストに一度襲われたんだから二度目が無い訳が無いのと、此処で彼等の安全を保証すればタコハゲの器の広さも軍内部に広がるでしょ?ってヘビクラやコウジ、キョウスケの口八丁にタコハゲは踊らされてくれるのでヴァルストークファミリーは正式参戦します。
なお、その描写はしません…だって描写した所で単純にタコハゲが踊るだけの姿を描くことになるので…。
後 タコハゲはヴァルストークにミツコが居る事は『全く知らないし今後も知る事は無い』です。

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!
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