スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんにちはです、第3話を投稿致します。
今回の話は分けようかな〜、分けないで纏めようかな〜と悩んだ結果、纏めました。
なので今回はオリジナル展開てんこ盛りになります、特にサブタイトルに注目です。
では、本編へどうぞ!


第3話『美しき侵入者/流れる時流』

 ATXチーム、及びストレイジとその協力者たるコウジが何故かトレイラーのヴァルストークファミリーをラングレー基地に呼び込んだ事で、コウジから裏でタコハゲと呼ばれる男………『ケネス・ギャレット』少将にキョウスケ、ヘビクラが呼び込まれて詰められて居た所だった。

 

「それで、何故運び屋のトレイラーをこの基地に呼び寄せた?

 返答によっては更迭もあり得るぞ?」

 

「はっ!!

 ヴァルストークファミリーはスペースビーストに襲われていました、更にヴァルストークとヴァルホークにはスペースビーストを倒せる動力源なる物が存在するので今後もヴァルストークファミリーと協力すれば、スペースビースト殲滅の日が近くなると判断した為です!!」

 

「そして、それに気付いた慧眼をケネス少将の采配にする事で軍部の発言力が強くなると共に…懐の大きさも示せるでしょう。

 更にヴァルストークファミリーは頻繁にイスルギ重工の依頼を請け負っているとの事ですので…イスルギとの独自のパイプをケネス少将がレイカー司令より先んじて手にする可能性も見て、このラングレー基地やケネス少将の栄光の未来を手にする為に我々はヴァルストークファミリーをラングレーに招いたのです」

 

「…ほう」

 

 ケネス・ギャレットと言う男は単純明快、おだてながら報告すれば気持ち良さに浸るし、敵視しているレイカー司令よりも上に立てると聞けばそれに乗っかる…地球連邦軍少将にこんな奴が居て良いのか?とコウジが思う程の愚か者なのだ。

 しかし軍人だから異星人等から地球圏の平和を護る為に自身は安全圏から指示を飛ばし、駒を動かす………しかもその作戦が失敗に終わる可能性が高くても成功すると謎の自信を持ってやる、本当に愚か者なのだ。

 そんな者をヘビクラとキョウスケはおべっかを使いながら報告をすれば………単純な頭のケネスはそれに乗せられてしまうのだ。

 

「ふん、ならば良いだろう。

 イスルギとのパイプとやらも期待してやる、なのでヴァルストークファミリーは今後は地球連邦軍が護衛すると伝えて来い。

 良いな?」

 

『了解!』

 

 そうして何か考えてそうで何もかも間違った理解の仕方をするケネスはヘビクラ達にヴァルストークファミリーが地球連邦軍の護衛が入ると言わせたので、もう言わせた者勝ちで心の中でほくそ笑むのであった。

 すると司令室のドアが開くと、其処には1人の将校が立っていたのだった。

 

「失礼します、シロガネ艦長、リー・リンジュン中佐であります」

 

「ご苦労、中佐。

 其処に居る男達が貴様の新しい部下、キョウスケ・ナンブ中尉とショウタ・ヘビクラ中佐だ」

 

「(新しい部下、どう言う事だ?)」

 

「(はは〜ん、厄介払いって奴だなこのタコハゲ)」

 

 どうやらケネスは初めからストレイジとATXチームも………コウジ達も厄介払いする気だったらしく、結果おべっかをかいてヴァルストークファミリーが軍の保護下に置かれる程度で終わり、此処に監禁される可能性まで出たのでヘビクラは心の中で舌打ちをしていたのであった。

 

「君達がATXチームとストレイジ………DC戦争とL5戦役の英雄、スペースビースト退治の第一人者、話は聞いている。

 だが、私の部下になるからには遠慮はせん。

 今まで以上に働いて貰い………そして、必ず生きて帰艦する事を最大の目標とさせて貰うぞ」

 

「生きて………?」

 

「即ち、命を投げ捨てる様な真似は許さないと言う事だ。

 特に…君達の様な優秀で勇気がある人材には、な」

 

「…はっ(さて、このリー中佐は俺の上司になる訳だが…俺のジンクスは此処でも働くのが…?)」

 

 リーはキョウスケとヘビクラにL5戦役やDC戦争の英雄と前置きした上で勝手に命を投げ捨てる様な真似は許さないと話し、且つキョウスケ達を勇気を持つ人材と評していた。

 これが心からの言葉なのか、否かで話が変わるところだった。

 

「それと、先程ヴァルストークファミリーの実績とスペースビーストへの有効打になるとの話がありました。

 我々がこれから向かう任務には彼等の力が必要になると私は考え、シロガネに同行させるべきと具申します」

 

「ふぅむ………まぁ、確かにシロガネが負う任務には必要か、ならば連れて行くが良い」

 

「と言う事で、早速だがシロガネは補給が済み次第メキシコ高原に潜伏してると思われるDC残党の掃討、更にスペースビーストの撃破任務に就く。

 直ちに引き継ぎと機体搬入とヴァルストークファミリーへの話を通す事、良いな?」

 

「…(ほう)了解」

 

 そんな中でリーは先程の話を聞いていたのか、ヴァルストークファミリーがこの基地に軟禁され自由を失う事態を避ける様に自身の艦…あのノスフェル:進化体に汚染され、修理や除染作業を半年掛けて行われたシロガネに同行させる様に促すと、スペースビースト殲滅と言う部分に於いて役立つと考えたケネスはその容量不足な頭で考え、許可を出したのだった。

 それをキョウスケとヘビクラは上手いと関心しつうケネスがまだ何か言いたがってるので話をやらせる。

 

「中尉、中佐、リー中佐は士官学校を全科トップの首席で卒業した逸材だ。

 更に独自の生存マニュアルを作り上げた事でリー中佐の下での部下の生還率は9割を超えている。

 そんな彼の下で存分に働け」

 

「生還率9割以上…了解」

 

「中佐、シロガネの戦果に期待しておるぞ」

 

「お任せ下さい、こちらの討伐隊以上の働きをお見せしましょう」

 

「(…フン、口の減らん若造め。

 せいぜいワシのために得点を稼ぐが良い)」

 

「では失礼します、キョウスケ中尉、ヘビクラ中佐、付いて来たまえ」

 

 其処からケネスはリーの士官学校での成績を語ったかと思えば期待していると心にも無い事を口にしたので、リーは皮肉たっぷりの返しを行いながらキョウスケとヘビクラを司令室から引き上げさせて、監視カメラが死角となる場所にて立ち止まると、2人を見ながら………先程の貼り付けた笑みではなく心からの笑みを浮かべつつ、少し溜め息を吐いていた。

 

「全く………ラングレーのケネス少将の噂は聞いてていたが、アレは相当な厄介者だな。

 君達はあんなのに毎日毎日どやされ、小言を聞かされて大変だっただろう?

 だが、私の部下になれば………鋼龍戦隊程では無いが、それでも君達が自由に暴れられる保証が担保される。

 それに小言等からはおさらばは間違いない。

 其処は安心してくれたまえ」

 

「はっ」

 

「だが生還して貰う事には変わりない。

 生きていれば次のチャンスがある、それを逃さない土台も出来上がる。

 しかし…死んでしまえば慰霊碑に功績が書かれるだけで其処から先が無い。

 本来なら約束されていたであろう未来への希望と自身が地球圏に齎す筈だった平和を貴官達達の命と共に1度に全て失われてしまう。

 鋼龍戦隊の英雄達がそんな事になってしまってはいけない…よって、危ないと感じれば直ぐに帰艦し、生還する事を勧める。

 頼んだぞ、キョウスケ中尉達」

 

「…了解(………どうやら、今回は俺の上司に恵まれないジンクスは発動しなかったらしいな。

 リー中佐…お手並み拝見とさせて頂きます)」

 

 死角となった通路でリーは2人があの無能からかなり叩かれていた事を想像し、それ等が今日で無くなる事を約束したのであった。

 更に鋼龍戦隊の英雄がこんな任務で簡単に死んではならないと言う想いから生還を優先する様にと取れる言葉を投げ掛けたのだった。

 それに対してキョウスケは………今回は珍しく上司に恵まれたとしてリー中佐のお手並み拝見をさせて貰うと共に、ケネスの様な無能か、ダイテツ達の様な逸材かを確かめようと思い、機体や補給物資等をシロガネに搬入させ始めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「シロガネ………完璧に直ったんだな」

 

「ノスフェル:進化体に汚染された旧格納庫はユーゼスの話ではナイトレイダーで破棄作業をしたと言われていた。

 ならもうビースト汚染の心配は無いだろう」

 

 一方コウジ、ZはマジンガーZ搬入後はシロガネの格納庫を見て回り、ビースト汚染が残されていないかのチェックを行い………流石に新たな格納庫となった事で汚染は0で、次にZが格納庫の端末から艦全体をスキャンし、ビースト汚染が完璧に除染されている結果を見てホッとするのであった。

 

「ようコウジ、Z、何そんなに心配してんだ?」

 

「あ、カズマ、ミヒロ。

 いやぁ シロガネが前に酷いビースト汚染を受けた事があるって知っててね………それが残ってないか此処でチェックしてたんだ」

 

「ビ、ビースト汚染…!」

 

 其処にカズマとミヒロが現れると、半年前にノスフェル:進化体によって深刻なビースト汚染を受けたシロガネの該当過去を話すとカズマもミヒロもビクビクしながら周りを見ていたのであった。

 コウジ達はスキャンし終わったからそんな事は無いと思いつつ声を掛けようとした…が、其処に別の人物が訪れ、カズマ達に話をし始めた。

 

「いや、もう我が艦はノスフェルが残したビースト汚染は完全に除去出来ている。

 ナイトレイダーからのお墨付きだ、それは間違い無いと確信している」

 

「あ、リー艦長、ご苦労様です!!」

 

「えっ、艦長!?

 えっと、お疲れ様です!!」

 

 其処にリーが現れると、コウジとZの説明に補足を入れる様に説明した後、コウジやカズマ達に敬礼されたので敬礼し返し………そして、コウジとZを見ながら笑みを浮かべていたのだった。

 

「…ありがとう、コウジ君、Z。

 君達のお陰で私は、私の部下達は北京で多くの民間人の命を救えた。

 そして、私の家族も…到底感謝してもし切れない程の恩を私は君達のから貰い受けているんだ…本当にありがとう」

 

「北京…まさか、あの時の戦闘でテツヤさん達やウルトラマンジード達が守った連邦軍の戦艦に乗ってたのは…それに、貴方の家族も…」

 

「そう、私だった。

 そしてL5戦役ではホワイトスター内部に敵が入らない様に奮闘し、君達が宇宙恐魔人ゼットとホワイトデスクロスの撃破まで凌がせて貰った、君達ならば生きて勝利を物にすると信じてな…。

 さて、これから我々シロガネ隊はDC残党とスペースビーストの討伐任務に就く。

 物資搬入後は第3種戦闘配置で待機していてくれ。

 ヴァルストークのブレス艦長にも同様の事を伝えてくれるか、カズマ・アーディガン君、ミヒロ・アーディガン君」

 

『は、はい!』

 

 それから北京であった出来事やL5戦役中での自身の行動、その全てをコウジとZに聞かせながら帽子を脱ぎ一礼すると言う行動に出たので行コウジ達は再び敬礼しつつ、カズマ達にはブレスに第3種戦闘配置で待機しておく事をカズマ達に言付けしてヴァルストークに戻らせたのであった。

 

「…そう、未来を作るのはケネス少将の様な無能な老人じゃない、君達未来ある若者だ」

 

「リー艦長…」

 

 最後にリーがケネスを無能な老人と切り捨てた上で、コウジ達が未来ある若者だと独白すると………コウジやZもケネスの様な人物じゃないと思い、笑みを浮かべながらリーを見つめれば、向こうも頷いてコウジ達に同調し、其処からブリッジへと戻って行くのだった。

 ………そしてコウジ達はこの任務の出先でいきなり遭遇する出会いをまだ知らなかったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

第3話『美しき侵入者/流れる時流』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「転移は成功したが、不覚を取ったな。

 各部チェック…レーダーとASRSがやられたか…機体動作に支障はなさそうだが…このままでは移動もままならん。

 それに、予定ポイントから大きく外れてしまっているらしい。

 矢張りウルトラマンゼロ達の力を借りてもリュケイオスの出口はランダムになってしまうらしいな。

 むっ…追い付いて来たか」

 

 その美しき侵入者…『ラミア・ラヴレス』とスイームルグSの後継機『アンジュルグ』は『向こう側』からの転移者である。

 Wシリーズ…人造人間達の動ける者の一部は乗機に乗り、ギャンランドやワンダーランドと別々に転移し、シャドウミラーが『こちら側』に上手く浸透出来る様に工作する為に先行して送られていた………が、矢張りアギュイエウスのコピーであるリュケイオスには正確な出口が無い為、ラミアは予定からズレた場所と時間に転移したのだった。

 更に………転移した先でDC残党の攻撃に遭ってしまい、レーダーや『こちら側』ではまだ研究段階のステルス装置『ASRS』が損傷し、長距離通信も出来なかった為、少し彼女を困らせていたのだった

 が、其処に攻撃を仕掛けたDC残党が追い付き、アンジュルグを捕らえようと行動を開始していたのだった!

 ………だが、その時、不思議な揺らぎが観測され始めたのだった!!

 

「何だ、この反応は!?」

 

「これは………転移?

 しかし、リュケイオスの物ではない、なら何だ?」

 

 DC残党が困惑する中、ラミアは直ぐに何かが転移して来ると察知し、僅かに警戒したのだった!

 そうして………其処に現れたのは、マジンガーZEROの攻撃によって消えたとされていたエクサランス『2機』とレイディバードであった!!

 

「あれは、エクサランス!?

 直ぐに接触しなければ…!」

 

 ラミアはエクサランスを確認後、アンジュルグをリオン達の攻撃を掻い潜らせながら接近し、接触回線を試み始めた!

 すると、向こうも意識を取り戻したのか、ラウルが第一声を放つのであった!

 

「こ、此処は…何処だ…?」

 

「おいラウル・グレーデン中尉、生きているか?

 私はシャドウミラーのW17だ。

 お前達…良くマジンガーZEROの攻撃で暴走した時流エンジンで『こちら側』へ転移して来たな。

 運が良かった、と言わざるを得ない」

 

「W…17?

 確か、レモン少佐が開発していた人造人間達がWシリーズだった筈…その17番目?

 それに…『こちら側』?

 …まさか、俺達は俺達の世界から本来来る予定だった世界に転移しちまったのか!?」

 

「そうだ…そして、其処に居るフィオナ・グレーデン中尉機も同様にな」

 

「っ、フィオナ!?」

 

 そうしてラウルとラミアが接触回線で通信を行うと、ラウルはまさかエクサランスの時流エンジンがあんな状態に陥ると次元の壁を越えてしまうと言う事実に驚くと同時に、ラミアに促され横を見れば、其処にはフィオナのエクサランス・ガンナーフレームが機能停止しながら鎮座しており、レイディバードに乗ってたラージやミズホも目を覚まし、接触回線ログを辿って現状を把握すると、次にフィオナのバイタルサインの確認を行い始めていた!

 

「フィオナ、しっかりしろフィオナ、フィオナ!!

 …ま、まさか、フィオナ…!!」

 

「ラウルさん落ち着いて下さい、微弱ですが、フィオナさんのバイタルサインが確認されています!!」

 

「しかし、このまま放置すれば彼女の死は免れません。

 適切な医療機関に彼女を届けなければなりません。

 …ですが、どうやらそれをさせてくれない者達が居る様です」

 

「各機、突然現れたあの機体も奪取せよ!!

 我等DCの栄光を取り戻す為に!!」

 

 どうやらフィオナはギリギリ生きているらしいが、それでもバイタルサインが微弱な点から急いで適切な医療機関に彼女を届けなければ危ないとラージが補足するが、DC残党兵のリオン達はそんなのはお構い無く攻撃を仕掛けて来たのでラウル達も辟易としていたのだった!!

 そして………フィオナを救う為に、ミズホとラージを守る為に、ラウルは決心したのだった!!

 

「ミズホ、ラージ、俺用のガンナーフレームの射出は今出来るか!?」

 

「じょ、上部ハッチを使えば空中換装出来ます!」

 

「…やるのですね、ラウル?」

 

「当然だ、俺達はシャドウミラー以前に人を助ける為にエクサランスを研究してたんだ!!

 活人剣と殺人刀………その言葉を此処で活かす!!

 ミズホ、ガンナーフレーム射出!!」

 

「はい!!」

 

【ガチョン、ガキィン!!】

 

 そして、ラウルはシャドウミラーの軍人としても、本来は救助メカとして開発する予定だったエクサランスで戦う決心をし、その闘志に火を付けながら空中でフライヤーフレームを分離、そしてガンナーフレームに換装して6連ガトリングビームガンと『ロングレンジプラズマカノン』を構えると、リオン達にターゲティングをしたのだった!!

 

「…そちらの戦闘意思は確認した、ならば私もこの場を切り抜ける為、任務に就く為に協力させて貰う。

 また、こちらではW17ではなくレモン様が決めて下さった固有名称のラミア・ラヴレスで呼んで欲しい」

 

「はい、ラミアさん!!

 来いDC残党、お前達をフィオナ達に指一本たりとも触れさせはしないぞ!!」

 

 そして…差異次元ではかなり後に出てくる筈だったエクサランス達は、未来の魔王達の次元封鎖、そして攻撃を仕掛けたマジンガーZEROの因果律兵器の影響でかなり時期を前倒しにして次元転移が完了し、ラミアと共に覚悟を決めてDC残党のリオン達と戦闘を開始した!

 そして、両機が1分間敵の攻撃を凌ぎつつレイディバードとフィオナ機を守っていた所…戦域にシロガネ、ヴァルストークが侵入し、マジンガーZやATXチーム、ヘビクラとクレナイに用意された『量産型ゲシュペンストMk-II改』を、何方も速攻で敵を倒す為にA型に換装して出撃していた!

 本来ゲシュペンストMk-III用のA型装備だが、ほんの少し弄るだけでゲシュペンストMk-II改や量産型ヒュッケバインMk-IIにも装備可能になるのだ。

 中でも親和性が高いのは…矢張りゲシュペンスト側である。

 なのでヘビクラとクレナイはコウジとキョウスケと共に突撃し、レイディバードとエクサランス、アンジュルグの側に近付いたのだった!!

 

「此方ATXチームのキョウスケ・ナンブ中尉とストレイジのショウタ・ヘビクラ中佐、及びガイ・クレナイ少佐、そして民間協力者のコウジ・カブトとマジンガーZだ。

 DC残党に襲われていると見て救助に来た、所属と姓名を応えてほしい」

 

「(………まさか、任務が向こう側からやって来るとはな。

 それにキョウスケ・ナンブとコウジ・カブト…矢張りマジンガーZと共にマジンガーZEROやベーオウルフに成り果てて居ないらしい…)」

 

「わお、えらく趣味的な機体じゃなぁい?

 ヴァルシオーネちゃんのお友達?」

 

「まるで天使みたいだ…」

 

「(………さて、何処があんなもんを作ったのやら)」

 

 キョウスケ達が突撃してアンジュルグ達と接触後、僅かな沈黙が訪れ、その間をエクセレンとブリットが機体の事に言及しつつリュウセイなら機体に恋すると会話していると………リーやブレスは各部のパーツやサーボモーター系統に特徴が見られ、恐らく試作機であるとは看破したが何処が用意したとして怪しんでいた。

 一方ミツコは………レモンから聞いていた最高の子がやって来たと感じ取り、笑みを浮かべていたのだった。

 

「どうした、通信機が壊れたのか?」

 

「大丈夫だ、聞こえている」

 

「うお、美人さんの声だ!」

 

「ま、そりゃそうでしょ。

 野太い男の声だったら、インパクト抜群だったけど」

 

「静かにしろエクセレン。

 繰り返す、所属と姓名を応えてくれ」

 

「此方はラミア・ラヴレス、向こうはラウル・グレーデンと…行動不能になっている機体に乗っているのは彼の妹のフィオナ・グレーデンだ。

 所属は…機密事項の為言えんが、フィオナ・グレーデンは奴等に襲われ、当たり所が最悪だった為、今直ぐにでも医療機関に運ぶ必要がある。

 スペースノア級ならば相応の医療機器が揃っているのだろう?

 ならば先に彼女の機体を回収して貰えないか?」

 

「わお…それは穏やかじゃないわね」

 

「ふむ…ならばエクセレン少尉、ブルックリン少尉、カズマ君、フィオナ・グレーデン機を即時回収、コックピットを解放後にシロガネの医務室に運び込む。

 事は一刻を争う、頼むぞ」

 

「了解!!」

 

 するとラミアはラウル達も含めて機密事項の為所属は言えないとした上でフィオナが非常に危ない状態だと告げて自分達の所属に関する事を有耶無耶にしつつ、フィオナをシロガネに回収させようとした。

 一方のリーはラミアの考えを一定は見抜くが、それでも救護が必要な者が居るならば最優先事項はその者の救助としてヴァイスリッター、ヒュッケバインMk-II、ヴァルホークにフィオナ機を回収させ着艦させた!

 その後コックピットから引きずり出された彼女の状態は生きてるのが不思議だと言う報告を受けたリーは即座に適切な治療を施せと医療班に命令しつつフィオナ機の損傷を確認し…リオンのレールガン如きでは有り得ない『鋭利な斬撃跡』を確認すると、該当するのはマジンガーZのアイアンカッターやグレートマジンガーのマジンガーブレード、或いはグルンガスト零式の零式斬艦刀程度としながらも、それ以上に鋭い刃で斬られたと見て、何が彼女を襲ったのかと冷や汗を掻いているのだった!

 

「リー艦長、紹介が済みました。

 識別コードはSMSC、及びEXF-01とEXF-02。

 イスルギ重工の試作機の様です」

 

「…との事ですが、如何ですかな、ミツコ社長?」

 

「あらぁ、リー中佐は『私がヴァルストークに乗られているのを知ってました』のね〜。

 ええ、アレは我が社の試作機ですわ。

 グルンガスト弐式の正式量産や新たなリオンシリーズの開発、量産型ヒュッケバインMk-II達の換装パーツをより具体的な形に仕上げる為に作って頂いた物ですわ」

 

 

「(………となれば、アレは『影』か。

 それにカバーストーリーも穴が無い………ふう、統合参謀本部の報告通りだな………まさか次元転移で別世界人がやって来てるとはな)

 了解した、ではキョウスケ中尉、ヘビクラ中佐、クレナイ少佐、コウジ君、イスルギの試作機達を救出したまえ。

 そして彼等も生きて我が艦に帰艦させる事を優先する様に、良いな?」

 

「オッケーだぜリー艦長!

 人助けは俺とマジンガーZの専売特許だ!!

 行くぜ、マジンガーZ!!」

 

『ああ、行こうコウジ!!』

 

 そうして………向こう側から接触してきた者より聞いた統合参謀本部から『影』の事や次元転移者の事を報告されているリーは異星人の次は別世界人と聞き頭を悩ましたが、仮面ライダーディケイドと仮面ライダージオウという別世界を渡り歩ける存在が居ると知ってはいたので其処までは衝撃を受けず、但し厄介な………それも凄まじく緊急な事態がこの世界に迫りつつあると実証されたのだ。

 よってリーはテツヤとイングラム…未だに戻らぬ偉大な勇者と、エアロゲイターの洗脳から解かれた黒き天使の帰還を待ち望み、情報開示条件が整うその時までこれは胸の中にしまっておこうと決めつつ、コウジ達に命じDC残党のリオンを払い除ける様に促すと、マジンガーZとアルトアイゼン、ゲシュペンストMk-II改はバッタバッタとリオンを薙ぎ倒していたのだった!!

 

「あ、ああ………マジンガー………Z………(くろがね)の城があそこに居て………戦って………テツヤさん達の言葉は、嘘じゃなかったんだ………!!」

 

「はい………はい………!!」

 

「………」

 

「(アレが第1から第5の魔神パワーをマジンガーZの意思と共に完全制御したコウジ・カブトの力か………確かに、デビルマジンガー如きならばグレートマジンガーの様に圧倒出来るだろう………マジンガーZEROは………恐らく無理だが………)」

 

 更にマジンガーZとコウジ・カブトの勇姿を見続けているラウル、ミズホ、ラージは自分達の記憶の中にあるあの真の守護者、鋼の魂を燃やし悪を討つマジンガーZとコウジ・カブトが其処に居ると感涙に咽び泣いており、『向こう側』で貶められたマジンガーZの英雄譚が戻って来たと感じたのだった。

 その一方でラミアは今のマジンガーZの力をデビルマジンガー達と比較し、デビルマジンガーならばAクラスが複数体同時に来ようとも全く物の数では無いと断定していた………が、矢張りマジンガーZEROとは差が開き過ぎているとも考えていた。

 矢張り魔神パワーをある程度開放出来るマジンガーZと全ての魔神パワーを使うマジンガーZEROでは天と地の差が生まれてしまうのだった。

 

「アルトアイゼン、古い鉄屑なんか俺達が破壊して」

 

「ステーク、撃ち抜け!!」

 

【ズドン、ズドォォン!!!】

 

「行くぜクレナイ」

 

「遅れるなよ、ヘビクラ」

 

『クレイモア、掃射!!』

 

【ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドド、ズドォォォォォォォンッ!!】

 

「(…こちら側のゲシュペンストMk-IIIは性能は『向こう側』の変貌前と比べても其処まで差が無い…いや、こちら側の方が優れてる部分があるな。

 それにあのゲシュペンストMk-II…Mk-IIIの装備を使ってあの動き………只者では無いな)」

 

 更にキョウスケ、ヘビクラ、クレナイがそれぞれリオンを撃破し尽くすと、ラミアはベーオウルフに変貌する前のゲシュペンストMk-IIIとアルトアイゼンを比較して優れてる部分はアルトアイゼンにある、そんな事を思うのだった。

 更にゲシュペンストMk-IIまでゲシュペンストMk-IIIの装備を装着して暴れているので、間違い無く『こちら側』の量産機の技術力は『向こう側』よりも汎用性を高めさせていると考え、その戦闘を見守ったのであった。

 

「敵機掃討を確認、これよりラミア、及びラウル達の回収作業に入ります」

 

「ご苦労だった、ATXチーム、ストレイジ、コウジ君、そしてマジンガーZ…英雄達の力を間近で見れて此方も多少は無茶をさせても大丈夫だと判断出来る様になった。

 だが、そんな無茶をする時が無い事を祈ろう」

 

「…了解(どうやら…本気で今回の上司は『当たり』らしいな)」

 

 そうして戦闘終了後、ラミアとラウル達の機体やレイディバード、更に分離破棄されたフライヤーフレームを回収しシロガネに帰投すると、リーは英雄達の力を見てある程度の無茶を通す事も出来ると考えていたのだった。

 しかし、矢張り部下や人命が最優先のリーは其処まで無茶な事をさせる事態が起きない様にと思いながら、ヴァルストークのミツコと口裏合わせを互いに行うのだった。

 其処にはブレスも混じっており、どうやらタカの目の想像を超えた危機が迫りつつあると知りブライアンに後でもっと報酬をせびってやると考えるのだった。

 

 

 

 

 そうして一応イスルギ重工に連絡を入れたリーはケネスが金に靡いたと知り内心(あの考え無しめ)と思いながらラミアとラウル達の機密保持と安全保障は出来ないとした上で通信を切り、ヘビクラとキョウスケに向き直っていた。

 

「…と言う訳だ、ラウル・グレーデン達とラミア・ラヴレスは貴官達に預ける」

 

「良いのですか?

 身元が明かされたとは言え、まだ不確定要素が…」

 

「それをこれから見定めて行く、鋼龍戦隊流のやり方で…私も何処まで真似出来るかはまだ分からないが、それでも何か怪しい点が無いかそれとなく探って欲しい。

 …キョウスケ中尉やヘビクラ中佐達に負担を掛けると思うが、此方も出来る限りの調査は進める。

 頼んだぞ、2人共」

 

「はっ!!(………リー中佐は何か知ってるが、今は話せないって感じが強めだな………しゃあなし、此処はこの命令に従うか)」

 

「(…すまない、鋼龍戦隊、テツヤ・ツルギ少佐とイングラム・プリスケン少佐の帰還が確認出来るまでは情報開示をしてはならないと統合参謀本部から厳命されているのだ。

 本当にすまない…)」

 

 そうしてリーがキョウスケとヘビクラにラミアとラウル達を預ける命令を出すと、鋼龍戦隊なりのやり方で探ると言う言葉を使いながら濁しつつラウル達の素性をそれとなく探る様に命じ………統合参謀本部の厳命を遵守しなければならない自身の立場もあり、何も話せない事をリーは心の中で謝罪しながらキョウスケとヘビクラの背中を見送るのであった。

 

「では、本艦は一旦ラングレーへ帰還する。

 …それとラウル・グレーデン達にはこう伝えてくれ、『フィオナ・グレーデンは一命を取り留めた、但し昏睡状態にあり何時目を覚ますか此方でも判断出来ない、詳しくはドクターに聞いて欲しい』、と」

 

「…例のもう1機のエクサランスのパイロットですか…了解です。

 しかし何故ラングレーへ?」

 

「DC残党の動きは此方の想定を超える程に活発である。

 よって今回の任務は長期に渡る可能性が高いと言う予測がケネス司令やラングレー参謀部から出た。

 更にスペースビーストも相手にしなければならないのだ、ラングレーへ行き………『可能な限り補給物資をラングレー基地より詰め込んで貰う』のだ。

 …『ケネス少将にも少しは役に立って貰わねば軍として立つ瀬が無い』だろう?」

 

「…ふっ、リー中佐は強かですね」

 

「ダイテツ艦長達程では無いさ。

 では、以上だ」

 

 それからリーはラングレー基地に帰還する理由を伝えると同時に…遠回しに役立たずのケネスの尻を叩いて補給物資をラングレー基地が機能するギリギリまで詰め込む考えをヘビクラ達に伝え、且つケネスにこれを従わなければ軍人として役立たずの烙印を押される事になるとちょこっとだけ圧を掛ける気だと言う事も見せると、ヘビクラやキョウスケは任務の長期性があると言う事を建前にそんな事をやるので、リーはかなり『こっち寄り』の存在として認識するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして格納庫にて、キョウスケとヘビクラはラミア達を此方に『預けられた』と、リーの立場を貶めない言い方でエクセレン達に伝えるとエクセレンもその意図を汲んでいたのだった。

 更にコウジとZはアンジュルグを見つめ続けて………『何処かで見た事があるデジャヴ』を感じつつも、キョウスケ達の会話に参加し始めたのだった。

 

「で、ラミアやラウル達はどうするんです?」

 

「俺達流のやり方で見定めろとの事だ。

 まぁ、ハガネやヒリュウ改に乗ってた時と同じ感覚で接すれば良いとお墨付きは貰ってる」

 

「ヘビクラ、リー中佐はかなり当たりの部類の軍人だな?」

 

「おうよ、久々に良い指揮官の下で働けるやり甲斐を肌でビンビンに感じてる所だぜ」

 

 更にコウジの質問にはハガネ・ヒリュウ改の時と同じ様に接すれば良いとキョウスケが語ればブリットもエクセレンも、クレナイもかなり良い印象をリーに持ち、少し輪の外で聞いているカズマとミヒロはハガネとヒリュウ改のやり方が何なのか分からないのでそれを見せて貰って勉強しようと考え始めていたのだった。

 

「にしても…アンジュルグとエクサランスはかなり高性能機だよな。

 これも本当にイージス計画の一環って奴なのかねぇ?」

 

「それだけでは片付けられないだろコウジ。

 どう見たってリオンシリーズじゃないし、グルンガスト弐式との共通点が見受けられない。

 本当にイスルギの機体なのかどうか…」

 

「そんな物をイスルギがテストして、DC残党に襲われる…リー中佐も不自然だとは思っているし、何か知ってそうな雰囲気があったんだが………話すタイミングじゃないって感じではぐらかされてた。

 …連邦議会が乗っ取られ掛けてるのに合わせて、何か裏で動いてる事は間違い無いな、こりゃ」

 

 そしてコウジが敢えてボケてみたりした所で連邦議会が乗っ取られて掛けてると言うケネスに知らされていない重大インシデントを話していると、自分達現場の人間が分からない事が裏で動いてるとヘビクラが直感的に判断し、それが明かされる日を待つしかないとも考えるのだった。

 

「私達の機体に何か?」

 

「わお、もしかして貴女達が…」

 

「ええ、アンジュルグのテストパイロットをさせて…貰っちゃったりして………おります、ラミア・ラヴレスで………ございますの事(ん、な、何だ?)」

 

「え、えっと、エクサランスのテストパイロットをさせて貰ってますラウル・グレーデン、此方はエクサランスの機体、フレーム整備担当のミズホ・サイキ、此方はエクサランスの試作動力源の整備、調整担当のラージ・モントーヤです」

 

「ミ、ミズホです、よろしくお願いします!」

 

「ラージです、どうぞよろしく」

 

 ラミアは普通に挨拶しようとしただけで何故か変な言語になった事で、自身の身に何か………恐らく言語機能に異常が出たと推測するが、レモンに診て貰わないと良く分からないので拙いと思い、口数を減らそうとしていた。

 代わりにラウル達が挨拶をして、ラージだけがぶっきらぼうな挨拶になっておりラウルもラージを少し注意しても右から左へ流す程度だった。

 

「よし、んじゃ俺はコウジ・カブト。

 こっちはZ、マジンガーZの意思の一部をサイボーク端末に移植した俺達のサポート役兼相棒さ」

 

「Zだ、よろしく頼む」

 

「(矢張りテツヤ・ツルギ少佐の言う通りマジンガーZに自我が芽生えたか………しかしそれをサイボーク端末に移植するとは、カブト家は天才か)」

 

「俺はキョウスケ・ナンブ、ATXチームの隊長でお前達を預かる事になっている」

 

「(………ラウルさん)」

 

「(分かってる…この人はベーオウルフじゃない。

 だから…恨み言はお門違いだ)」

 

「んでんで、私がエクセレン・ブロウニング。

 気軽にエクセお姉様って呼んでね〜」

 

「!?

 ブロウニング…ブロウニング!?」

 

「?」

 

 ラミア達はコウジ、キョウスケにはそれぞれ普通の反応で済ませようと流していた………が、エクセレンがフルネームを言うとラミアが思い切り反応してしまい、ラウル達も以前聞いていたレモンの死んだ妹が彼女では無いか?と思い少し固唾を呑む事になっていた。

 

「あの〜、私の名前に何か?」

 

「いえ、珍しい名前でしたのでびっくりしちゃったりしなかったりしたのです」

 

「そうかしらん?」

 

「…所で、エクセお姉様には姉はいらっしゃったりしちゃいまするのでするのか?」

 

「ん〜、生き別れのお姉さんとかそんなのはパパから聞いた事無いわね〜」

 

「…そうでありんすか(そうだ…世界が違えば居るべき者も居ないのだ…テツヤ少佐やグレートマジンガーの様に)」

 

 ラミアはエクセレンの名前が珍しかったから深掘りしたと話すと、キョウスケやヘビクラはエクセレン関係で何かあるのか…?と考え、更に姉と言う単語に対してもチェックポイントを入れて、今後の探りの材料にすべきだと考えるのだった。

 一方ラミアは今のは迂闊だったと考えつつ、自己紹介を続けさせるのだった。

 

「俺はブルックリン・ラックフィールド、ブリットと呼んでくれ」

 

「ああ、分かったよブリット」

 

「で、俺がカズマ・アーディガンとこっちが妹のミヒロ・アーディガン。

 2人とこのサポートメカのキャレットであのヴァルホークを動かしてるんだぜ」

 

「よろしくお願い致します!」

 

「ああ、よろしくでやんす」

 

「で、俺がショウタ・ヘビクラ中佐、こっちがガイ・クレナイ少佐。

 元教導隊で今は怪獣災害・及びビースト災害対処専門部隊ストレイジの隊長と隊員だぜ」

 

「よろしくな」

 

「元教導隊………凄い人達ですね。

 よろしくお願いします」

 

 それから自己紹介を続け、カズマ達やヘビクラ達まで終えるとラミアはヘビクラとクレナイは『向こう側』の教導隊には存在しなかったので、『こちら側』では人員が多い分量産機や試作機も整ったのかと考察しながら2人を観察し………そして、特にクレナイはモロボシ・シンの雰囲気に少し似た物を察知し、其処からコイツはウルトラマンなのでは無いか?と言う推察に行き着くのだった。

 一方ガイは自身がウルトラマンオーブであるとラミアに見抜かれた様な雰囲気を察知し、何故それが分かったんだと言う疑問点を芽生えさせると、後でヘビクラやキョウスケ、コウジとZ達と共有しようと考えるのだった。

 

「んじゃ、よろしく頼むぜ。

 ああそれと、ラウル達………妹のフィオナ、一命を取り留めたらしいぜ、まぁ…何時目を覚ますか分からんらしいが…見舞いに行ってドクターに詳しい話を聞いて来な」

 

「!!

 本当ですか、ありがとうございます!!

 行こうミズホ、ラージ!!」

 

「は、はい!!」

 

「…では、失礼します」

 

 それからヘビクラがラウル達3人にフィオナが一命を取り留めたと聞いたので其処から本当に心から喜び、3人で急いでシロガネの医務室に向かうのであった!

 一方ラミアは………マジンガーZEROの攻撃を受けて助かったのは運が良かったとも考えながら、しかし不思議と同郷の仲間が死なずに済んだ事に安心する自分が居た事に違和感を覚えたのだった。

 

「所で…何故あんな空域でエクサランスと共にテストを?」

 

「社命でございま………しょうでしたの。

 私達はそれに従っただけ………なのでありますのです(くっ、上手く喋れん………矢張り転移のショックで言語機能に障害が出ているのか?)」

 

「(………う〜ん、なんかこの喋り方、本人が困ってそうだからツッコまない方が良いかもなぁ〜)」

 

 それからサラリとキョウスケが探りを入れると、結局はぐらかされてしまうだけ………だったのだが………ラミアの喋り方が本人も困っていそうな反応を示したのでヘビクラやクレナイは喋り方に関してはツッコまない方向にしたのであった。

 それからエクセレン関係で話が弾んだりしたのでラミアが上手く溶け込めるのかは………もう天のみぞ知る事であった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「反応があっただと?」

 

「ええ、北米地区のアラバマでね。

『ローズ』からの報告よ」

 

「…この辺りも差異次元の記憶通りか。

 他には無かったのか?」

 

「それがね…エクサランスが2機、両方共無事に同じ場所に転移したって追加報告があったわ」

 

「何だと…此処は差異次元の記憶と異なる…矢張りマジンガーZERO、因果を歪めるあの存在が関わればズレが生じるのか…」

 

 一方その頃、ギャンランドにてヴィンデルとレモンはラミアが今のタイミングで転移して来た事をヴィンデルは差異次元通り、ラウル達4人が無事に『こちら側』…しかもラミアと同じタイミングで同じ場所に転移したと聞き、其処が差異次元と違うと口にしていた。

 レモンもこれにはマジンガーZEROの持つ魔神パワーが変に作用した結果こうなったとしか推察出来ずお手上げであった。

 

「で、あの子は上手くやれると思ってるの?」

 

「当然だ。

 レモン、お前が造ったWシリーズ、そして…何時かは人形では無くなる者の一人だ。

 ならば、上手くやってくれる筈だろう」

 

「あら、それも差異次元の記憶?」

 

「それと直感だな。

 Wシリーズの中で唯一アクセルと引き分けたのは…あの『ラミア』のみだからな」

 

「…うふふ、そう言ってくれると私も嬉しいわよ、ヴィンデル」

 

 そして、ラミア・ラヴレスならば上手くやってくれるとヴィンデルも考えていたので信用と信頼をしていると答えれば、彼女達を造った『母』であるレモンは当然の如く嬉しく思い、ラミアがヴィンデルの期待以上に動いてくれる事を考えながら母親らしい笑みを浮かべたのだった。

 ………惜しむべきは此処にアクセルが居ない点だろう、まだ何処かで彷徨っているアクセル達………彼等とも合流出来ればと考えながらヴィンデルはアクセル、レモン、そして自身やブラッド達と共に撮り、今は壁に貼り付けているシャドウミラーが全員揃っていた頃の写真を眺めるのであった………。




此処までの閲覧ありがとうございました!
分けようとした理由はエクサランスの合流回を別に作ろうかな〜と考えたからでした。
しかし、此処で分けたら態々マジンガーZEROが攻撃を加えた意味が無いな?と考え、逆算してラウル達も早期参戦しました。
因みにフィオナが昏睡状態で目を覚まさないのは因果律兵器が原因です。
LとEのフレームが完成する辺りまでは絶対に目を覚まさない様に因果を歪めた所為です、おのれマジンガーZERO。
次にヴィンデルのWシリーズへの信頼度ですが…差異次元の記憶を有してゲッターの使徒になってますのでシンギュラリティに到達するのを歓迎してるので、かなり高い信頼度を誇ります、これにはレモン様もガッツポーズ。
そしてリー中佐、うだつが上がらないタコハ…ケネス少将の尻を叩いてシロガネに可能な限りの物資を詰め込むの巻。
しかもこれ位やれれば連邦軍上層部に褒められるよ〜と釣り餌を撒きながら…本作のリー中佐は部下達の命や救うべき人命の生存第一を考える司令官の立場として描くのでお楽しみ下さいませ。

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!
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