スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんばんはです、第4話後編を投稿致します。
今回は戦闘マップ編と戦闘終了後の会話になります。
プロジェクトTDメンバーが本作ではどんな感じになるのか等々をお楽しみ下さいませ。
では、本編へどうぞ!!


第4話『星への翼/宇宙の王者(後編)』

第4話『星の翼/宇宙の王者』

 

 

 

 そうしてプロジェクト77(ダブルセブン)の試験が行われる時刻になり、仮想ターゲットのバルドングが配置され、其処からカリオンが2機出撃した!

 2機ともフォーメーション23と言うカリオンを初めとするシリーズ77(ダブルセブン)用のマニューバーがあるが、アイビスの04だけ少し機体制御にブレがあるらしく、矢張り肩の力が抜けてないとフィリオも思い、ダイスケと共に頷きそれぞれがアイビスに語り掛け始めた。

 

「アイビス、緊張している様だね。

 肩の力を抜いてごらん。

 大好きなチーズケーキを目の前にした時の様に」

 

「アイビス、その機体は君の手であり足であり、翼なんだ。

 他の誰の物でも無い、君自身の物だ。

 スレイと同じ様になんて考える必要は無い、君の思う様に飛べば良いんだ。

 なに、何時もの訓練を思い出せば良いのさ」

 

「………はい、ありがとうございます。

 フィリオ………少佐、ダイスケさん」

 

「…」

 

「スレイ、君は1番腕が立つんだ。

 特に僕の飛行アドバイスなんか必要無かった程にね。

 だから…このプロジェクトを影で笑う奴等に目に物を見せてやれ、そしてアイビスの誘導も頼む」

 

「了解した、ダイスケ。

 04、此方の誘導に従え」

 

「了解!」

 

 そうして機体制御が安定した後、次は武装テストを開始する事になった。

 ヒューストン基地の司令官はこんな物が役に立つのか………そんな疑問を考えていた。

 だが、先ずはスレイの赤いカリオンが『ソニック・カッター』を使い、その抜群の機動力によるブレイクフィールドでバルドングを文字通り『切り裂き』撃破したのだった!

 

「ふっ、これ位当然だ」

 

「流石ですね、ナンバー01のポジションは伊達じゃない」

 

「ああ、我が妹ながら良くやってくれてるよ」

 

「凄いな…スレイは」

 

「続けて04、ターゲットへアプローチ」

 

「了解!

 …ふぅ…さあ、行くんだ、何処までも遠くへ、そして速く!!」

 

 そしてアイビスは………肩の力を抜き切って………あの夢に見た星の海に飛び立つ光景を頭に思い浮かべ、そしてカリオンをスレイ並に加速させ、ソニック・カッターを使用し………そして、差異次元では撃破に失敗したバルドングが、此処ではダイスケがフォローにも回っていた事、アイビスとスレイは別々の役割がそれぞれあり、何方も必要な人材、人間誰しも違う生き物だから結果が違うのは当然だと周知し、アイビスも応援し鍛えていた結果………スレイの様にワンアプローチで撃破し、スレイの横へと並び飛ぶのだった!

 

「やった………やった!!」

 

「なっ………彼女はナンバー04、4番目なんですよね?

 何故そんな子がナンバー01と同じワンアプローチを!?」

 

「…それが分からないなら、一生彼女が持つ『可能性』に気付けないさ」

 

「はっ!?」

 

「ふっ………私に付いて来ると思っていたぞ、アイビス」

 

 そうしてアイビスもワンアプローチで仮想ターゲットの撃破に成功した事を基地やイスルギ重工の補助スタッフが驚き、何故なんだと基地司令官すらも驚いてたが………それをダイスケは一蹴し、アイビスならやれると最初から信じていたフィリオやダイスケは笑っていたのだった。

 

「(…もしかして、アイビスは確かに能力は今の所は平凡と言えるけど…その心、何処までも遠く、あの空の向こう側にある星の海、彼処に辿り着ける様に飛び立ちたい、何処までも速くって…そんなありきたりな理由…夢を持ち続けたからこの結果を出せたの?

 そして、その夢を叶える為の才能と原動力が彼女に秘められている…フィリオやダイスケさんはそれを見抜いていると言うの?)」

 

『(コクッ)』

 

「(やっぱりそうなんだ!!

 …そうか、私やスレイはフィリオの夢を叶えたいやフィリオの為にってフィリオを後追いする様な形でこのプロジェクトを続けてた…。

 けどアイビスは、フィリオが持つ夢を自分自身の夢として昇華してそれを…自分の夢を叶えたいって飛び続けたんだ…!!

 そしてそれこそが、今のプロジェクト77(ダブルセブン)に必要な物…フィリオの後追いじゃない、自分自身の夢を追い求めて叶える力を備える人材が必要だったのね!!)」

 

 そして、この一連のやりとりでツグミは自身とスレイはフィリオの夢を叶えたい、兄様の夢を叶えたいと、自己を持たずにフィリオの夢を後追いしてプロジェクトを進めていた事に気付き、対してアイビス・ダグラスは自分自身の夢としてあの空の先に続く星の海に飛び立ちたいと言う大きな夢を持っていたのだ!

 そして、それを形にする才能と夢に向かって羽ばたく原動力がある………それこそがプロジェクト77(ダブルセブン)完成に必要な最後のピースだったのだとツグミも此処で思い至り、ならばこそアイビスこそが自分達が求めた真のαのパイロットになり得る存在だと認識したのだった!!

 そしてスレイも………ダイスケのアドバイスでアイビスを認めるに至り、自分が後追いの夢を叶えるに対してアイビスは自分自身の夢を叶える………その違いをこのテストに至るまでに漸く認める様になり、αの席は譲ってやるがβに乗ってアイビスよりも先に、早く飛んでやると思う様になり………差異次元と違い、この初めの段階からアイビスとスレイは良きライバル関係を構築するに至っていたのだった!!

 

「ではフィリオ、次のテストへ入ろう」

 

「ああ、そうしよう」

 

「さてアイビス、次は付いて来れるか?」

 

「何処までだって付いて行くさ、あたし形のやり方で!」

 

「そうだ、それでこそ私にライバルと認めさせた者だ」

 

 そして、今も少し火花が散ってる様に見えるやり取りもダイスケが間に入ってからは良く見られる光景であり、互いに互いを高め合える存在に巡り会えた…その様な感覚によりアイビスも、更にスレイすらも成果を次々と出し、シミュレーションの点数を次々と更新していたのだ!

 これにはツグミも脱帽し、フィリオの慧眼とそれを理解してフォローに回ったダイスケの存在にも文句が付けられず、イスルギの補助スタッフ達も急いで次のテストへの準備を始めようとしていた。

 

【ビィィィィィィィィィィ、ビィィィィィィィィィィ!!!!】

 

「警報!?

 何があった!?」

 

「タワーより伝達!

 所属不明機が当基地に接近!

 現在、迎撃部隊と交戦中!

 …いえ、突破された様です!!」

 

「!!」

 

 そんな中、謎の部隊がヒューストン基地へと飛来し、武装を構えていた!!

 部隊編成もリオン・タイプFとガーリオンが複数機であり………何処からどう見てもDC残党部隊の物であったのだった!!

 

「ふふふ………連邦のパイロットはリオンの扱いにまだ不慣れな様ですね。

 超合金NZ(ニューゼット)メッキに守られてるとタカを括っていたお陰で、思ったより簡単に基地に侵入出来ましたよ」

 

「短時間で基地の守備隊と防衛網を突破して来るなんて…」

 

「敵はかなりの手練れらしいな」

 

「しかも連邦軍側のリオンは超合金NZ(ニューゼット)メッキや光子力リアクターがあったのに…!」

 

 ツグミ、スレイ、アイビスはそれぞれ敵が基地の防衛網や連邦軍側のリオンが超合金NZ(ニューゼット)メッキと光子力リアクターと言う最大の恩恵を肖っているのにそれを突破した事から手練れだと判断し、戦力の決定的な差は機体性能では無くパイロットの腕前だと言う事を証明する悪い事案となってしまったのだった!!

 

「ほう、あれが『プロジェクトTD』の実験機ですか」

 

「『アーチボルド・グリムズ』少佐、あの機体はどうするのです?」

 

「ああ、無視して下さい。

 僕達の獲物じゃありませんから」

 

「はっ!」

 

「(『バン』大佐への手土産にはうってつけなんですが、ねぇ)」

 

 そしてアーチボルド・グリムズと部下に呼ばれた男はカリオンは無視する様にと命令を下すと、内心ではアレも手土産になる物なのにと一瞬思ったが………『ローズ』達が本気で怒れば危ないのは直感と生存本能で分かっているので手を出さない事にしたのだった。

 その間に基地司令からPT部隊が出撃するまでカリオンで時間を稼ぐ様に命令が下され、フィリオが反論していた所だった!

 

「…こちら01、これより敵機を迎撃する」

 

「…やるんだな、スレイ?」

 

「別に撃破しろとは言われてないが…撃破しても構わないんだろう、ダイスケ?」

 

「ああ、思い切りやれ」

 

「と言う訳だアイビス…私や兄様、そしてお前の夢を邪魔する不届き者達に私達の力を見せる時だ!!」

 

「………すぅ〜、はぁ〜………分かった、04も敵機を迎撃します!!

 基地のPT部隊が出撃すれば形勢は逆転出来る、それまで時間を稼いでやる!!」

 

「アイビス、スレイ…!」

 

「フィリオ、あの2人のプロジェクトTD…『テレストリアル・ドリーム』へ掛ける情熱はもうとっくに熟しつつある、後は僕達がそれを形にしてあげるだけなんだ。

 …2人に時間稼ぎを、やらせてくれ」

 

「…分かった、但し危ないと感じたら直ぐに後退する事、これは絶対遵守して欲しい!」

 

『了解!!』

 

 そしてスレイ所か、アイビスも覚悟を決めて敵部隊と交戦する道を選び操縦桿を握る力を込めていたのだった!!

 この世界にはDC残党のみならず野良怪獣やスペースビーストまで存在する………故に、アイビスはメルボルンの血の雨を起こしたあの危険生物が夢を壊す存在だとDC時代に認識しており、そんな連中からプロジェクトTDを、フィリオを、ツグミを、そしてスレイを護るんだと決意をあのDC戦争時から決めていたのだった!!

 そんなアイビスとスレイの覚悟を認めたフィリオも生存第一を最優先事項に指定し、それを絶対遵守させると約束させて迎撃を許可したのだった!!

 

「おや?

 離脱せずに此方とやり合う気ですか」

 

「情報だと、非武装の実験機だと…」

 

「やれやれ、どうやら『ローズ』に一杯食わされた様ですね。

 仕方ありません、コーツ隊は実験機の相手を。

 ああ、そうそう、くれぐれも功を焦ってあの2機を攻撃しては駄目ですよ。

 スポンサーを怒らせると僕達の活動に支障が出ますからね」

 

「了解!」

 

 アーチボルドは『ローズ』………即ちミツコに一杯食わされたと直感的に理解し、向こうから仕掛けて来る分は構わないがこっちから攻撃するのはアウトだと察知し命令を下していた。

 実はミツコは同じ人間同士でも………こんなアーチボルド・グリムズの様な人物達と戦う勇気を持てるか否か、アイビスとスレイに確認を取る為にこんな回りくどい方法を取り、且つリオンタイプ同士の戦闘データを取る為にもアーチボルドには非武装と伝えていたのだった。

 そうして………そんな事を知らないアイビスとスレイは見事にその勇気を見せ付け、敵のリオン・タイプFと交戦するのだった!

 

「所で、僕達の獲物は見つけましたか?」

 

「はっ、熱源反応を確認。

 機数、4、出撃準備中の様です」

 

「結構。

 じゃあ、僕達はもう少し様子を見るとしましょう」

 

 そうしてアーチボルドが高みの見物を取っていると、カリオン2機がしっかりとリオン・タイプFを撃墜する場面も目撃し、思わず「ほう」と呟き、その腕を買うのだった!

 更に機動力を活かし攻撃を回避し続けた結果、量産型ヒュッケバインMk-II4機が出撃し始めていた!

 しかし………フィリオはツグミ、ダイスケと話してガーリオン隊が動きを見せていない事を不審がり、そしてその狙いを看破して急いで基地司令官に伝えようとしたが………時既に遅しとはこの事だった!!

 

「現れましたね、では第3段階に移行…中のパイロットは殺して構いませんから」

 

 そして、アーチボルドが指示を飛ばした瞬間、ガーリオン4機はブレイクフィールドも無しに恐ろしいスピードを発揮し、一気に量産型ヒュッケバインMk-II4機に組み付いてしまったのだった!!

 その秘密は『ブースト・ドライブ』………テスラ・ドライブを使い瞬間的な加速を行うプロジェクトTDが作り上げたシステムだった。

 しかしこれを『ローズ』………ミツコとシャドウミラーがDC側の戦力を引き上げる目的でDC側に流したのだった!

 但し、プロジェクトTDの根幹部にはミツコも手出しはさせないとして、ブースト・ドライブ位しかDC側に流さなかったのはフィリオ達への貸しと………将来の可能性を潰させない為の配慮だった。

 そして………ハッチがこじ開けられた後、パイロットが殺害され、その場から地面に落としてDC残党兵が乗り込んでいた!

 

「少佐、例のネットワームを確認しました!!」

 

「では『ローズ』が我々に寄越した例のシステムを直ぐにインストールなさい」

 

「はっ!!」

 

 其処からDC残党兵は量産型ヒュッケバインMk-IIに仕掛けられたネットワームを潰す目的で『ローズ』から寄越された………正確にはシャドウミラー側が開発したコウジ司令が作り上げた『ネットワーム除去プログラム』をインストールし、ジュウゾウやDr.ヘル達が作り上げた渾身のネットワームを完璧に除去し、TC-OSすらも無傷で確保したのだった!!

 そしてDC残党兵はガーリオンに乗り換えると、量産型ヒュッケバインMk-IIの奪取に成功しそのままヒューストン基地からブースト・ドライブを使用しながら離脱してしまったのだった!!

 

「ヒュッケバインが奪取されただと!?

 直ぐに追撃しろ!!」

 

「だ、駄目です、あのスピードでは追い付けません!!

 追い付けるとすればゲッタードラゴンやグレートブースタークラスの加速が必要です!!」

 

「ば、馬鹿な!!」

 

「何て事だ…」

 

「少佐、これは一体…!?

 何故、あのガーリオンがブースト・ドライブを!?

 あれは私達のプロジェクトで開発した『バイン・ランゼン』の…!」

 

(イスルギに提出したデータが外部に漏れたのか…それとも…?)」

 

 そしてブースト・ドライブをテストする為に開発した実験機バイン・ランゼンのデータが流出したのか、或いはイスルギが意図的にDC側に流したのか…それをフィリオが考えていた所、シロガネとヴァルストークがヒューストン基地へ到来し、機動部隊が出撃していた!!

 更にアーチボルドは残りのリオン部隊を出撃させると少し笑みを浮かべるのだった。

 

「おやおや、まさかシロガネがやって来るとは…まぁ良いでしょう、獲物を逃がす時間を稼ぐ為にもう暫く付き合って貰いましょうか」

 

「プラチナム1へ、量産型ヒュッケバインMk-IIが奪取された!!

 しかもネットワームが発動した形跡が無い、奴等はネットワームを除去する手段を持ち得ているらしい!!」

 

「…こう言う時の予測は当たってしまう物だな…!!

 此方プラチナム1、これより敵部隊の掃討を開始する!!

 各機、攻撃を開始せよ!!」

 

「くそ、お祖父ちゃん達と一緒に作ったネットワームが除去されるなんて想定外だ!!」

 

「ワシだって想定外じゃわい!!」

 

 そして、シロガネ&ヴァルストーク隊が救援に入り、カリオンは護られる形になりながらDC残党部隊との戦闘が開始され、今回はキングジョーSCにはヘビクラが乗り、クレナイはゲシュペンストMk-II改に乗りその戦闘がより激化…する寸前、ヒューストン基地やシロガネ、ヴァルストークのビースト振動波探知機が大きな反応を示してしまうのだった!!

 

「こ、これは!!

 スペースビーストが来ます!!」

 

「何だって!!」

 

 そして、ペドレオン:強化体の群れが初めに現れると…その次に更にエネルギー反応が増大しているペドレオンが現れた!!

 そのエネルギー波形はノスフェル:進化体やゴルゴレム:進化体と同じ波形を示しており、即ち『ペドレオン:進化体』が現れたのであった!!

 

「な、ペドレオンの…進化体!?」

 

「お、おやおや…あんな化け物を相手にするのは契約外ですよ。

 全員撤退なさい、あんなのに喰われて死ぬよりも生きる方が先決ですよ」

 

「りょ、了解!!」

 

 すると、アーチボルドは残ったDC残党部隊に素直に撤退命令を出すと、自身もブースト・ドライブを使いさっさと逃げると、コウジもカズマも『あ、汚え!!』と叫んで逃げるDC残党部隊に怒りを向けたのだった!!

 

「アイビス、スレイ、君達も下がれ!!

 スペースビーストの相手は今の僕達では出来ない!!」

 

「ぐっ………了解………!!」

 

「くっ、ごめんなさい、皆さん!!」

 

 そして、カリオンの火力ではスペースビースト………しかも進化体にまで成ったペドレオンを撃破するのは不可能だと断じたフィリオによって撤退を促され、アイビスとスレイは撤退したのだった!

 しかし…此処でツグミはダイスケが居なくなっている事に気付いてしまう!!

 

「フィリオ、ダイスケさんが居ません!!」

 

「…彼なら恐らく他の場所でスタッフの避難誘導をしてる筈!

 ツグミ、早く逃げよう!」

 

「け、けど」

 

『【ズゥゥゥゥゥゥン!!!!!】ギュルルルルオン!!!!!』

 

『!!!!』

 

 更に、フィリオ達が逃げようとした所で数十メートル先の地面からペドレオン:強化体が現れ、フィリオ達を捕食する為に真っ直ぐ向かい始めてしまっていた!!

 

『危ない!!』

 

「兄様!!」

 

「フィリオ、ツグミ!!」

 

 そして、ペドレオン:強化体の触手が全てのスタッフを捕らえて捕食する為に伸び始め、マジンガーZやアルトアイゼン、ヴァイスリッターもヴァルホークも動くがとても間に合わず…このままフィリオ達の運命は閉ざされてしまうかと思われた………。

 

「スペースサンダァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

【ズガガガガガガガガガガガガガ、ズドォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!】

 

 しかし、其処にグレートマジンガーのサンダーブレークを思わせる雷撃がペドレオン:強化体を襲い、爆散させながら雷撃で焼却しながら撃破すると………空からフィリオ達を護る様に、1体のロボットが着地し、現れたのだった!!

 その姿は、マジンガーにとても良く似た姿をしていたのだった!!

 

「な、何ですかあのロボットは!?

 しかも………今の声は!?」

 

「…後は任せたよ、ダイスケ君」

 

「スペースビースト………青き海と緑の大地に溢れるこの星を穢すお前達を僕は許さない!

 グレンダイザー、ゴー!!!!」

 

「…グレンダイザー…うっ!!」

 

 ツグミはグレンダイザーから発せられた声に驚き、更にフィリオはグレンダイザーを動かすのはダイスケだと確信していながら皆を避難誘導し、彼が全力を出せる環境を作ろうとしたのだった!

 そして………ダイスケ、否、デューク・フリードはグレンダイザーを駆り、スペースビーストに突撃した瞬間、コウジとマジンガーZに頭痛が発生し、『差異次元で見せるグレンダイザーの戦い』を垣間見たのだった!!

 

「コウジ、大丈夫かよ?!」

 

「あ、ああ。

 それよりあのロボ…グレンダイザーは味方だ!

 俺とマジンガーZが保証する!!」

 

『ああ、あれは宇宙の王者…ずっとこの日を待ち望んでいたよ、共に戦える日を…!!』

 

「コウジ…マジンガーZ…?

 …いや、アレが味方ならそれで良い。

 アサルト1より各機へ、ペドレオン:進化体がどんな能力を持つか未だに不明だ、注視しつつ他のビーストも全て撃破するぞ」

 

『了解!!』

 

 そして改めてシロガネ&ヴァルストーク隊+グレンダイザーの戦闘が開始されると、エクサランスとヴァルストーク、ヴァルホークの攻撃は矢張りビースト細胞の再生を阻害するらしく、其処にアルトアイゼンやマジンガーZ、ヴァイスリッターにヒュッケバインMk-II等が高火力兵装で撃破&無毒化し、ヒューストン基地をビーストから守るべく戦っていた!

 すると…其処に4機のクロムチェスターが現れ、ナイトレイダーも現着したのだった!!

 

「あれはナイトレイダー、ユーゼス達か!!」

 

「コウジ、キョウスケ中尉、ペドレオン:進化体を此方でも確認した!!

 後は…進化体相手は我々に任せてくれ!!

 行くぞ、セット・イン・トゥ・『ハイパーストライクチェスター』!!!![」

 

 そして、クロムチェスターδも合わせた4機合体の最強の形態、ハイパーストライクチェスターに合体すると、δ機に乗っていたカイトウが各部をチェックしつつ、『ハイパーストライクパニッシャー』、そして………『ウルティメイトパニッシャー』の使用が可能な事を確認し終えたのだった!!

 

「ユーゼス、ウルティメイトパニッシャーまでアクティブだ。

 何時でもネクサスに変身しても構わない、ツカサと僕で確実に当てて見せよう」

 

「何で俺なんだよカイトウ!」

 

「………いや、今回はまだエボルトラスターは脈動していない。

 取り敢えずペドレオン:進化体を重点的に攻撃し、ウルティメイトパニッシャーで分子分解するぞ!!」

 

「オッケーユーゼス、喰らえミサイル掃射!!」

 

 更にユーゼスはまだエボルトラスターは脈動していない=ウルトラマンの力は必要とされてないとして、ダイゴと共に変身は行わずにペドレオン:進化体を重点的に攻撃し、ダメージを与え続けた!!

 そして戦闘開始から1分後………ペドレオン:進化体は50mから75mにいきなり巨大化し、全員を驚かせた!!

 

「何!?

 ペドレオン:進化体の能力は巨大化なのか!?」

 

「1分後で50mが25m分増大した………となれば次は100mになるな。

 プラチナム1より各機へ、ペドレオン:進化体が250mに到達する前に撃破せよ!!

 其処まで時間を掛けてしまえば此方が終わる!!」

 

「ハイパーストライクチェスターよりプラチナム1へ、その命令を受諾する!!

 カイトウ、ウルティメイトパニッシャーの発射準備は!?」

 

「何時でも行けるさ!」

 

 そして、ペドレオン:進化体の能力が1分で全長分の半分程その躯体が増大すると言う物だと人類に見せ付け、リーは250mに到達するとヒューストン基地を守り切れないと判断して素早い撃破を求めたのだった!!

 するとマジンガーZもアルトアイゼンもグレンダイザーも共にペドレオン:進化体へと攻撃を開始し、マジンガーZは最大火力の光子力ビームを、グレンダイザーはスペースサンダーで攻撃し…アルトアイゼンは両肩部に追加されたアンテナから雷撃を発生させるとヒート・ホーンに雷を集中していた!!

 

「喰らえ、サンダーブレーク!!」

 

 そう、マリオン博士の改造はブレストバーンだけでは無い、何と両肩部にアンテナを追加し、其処から光子力エネルギーで雷撃を発生させ、ヒート・ホーンにそれを当ててサンダーブレークを放てる様にして自力でサンダーブレーク使用を成し遂げてしまったのだった!!

 因みにA型装備に換装すると量産型ゲシュペンストMk-IIIに限ってサンダーブレークを放てる様になるので、矢張りA型装備を1番使い熟せるのは量産型のMk-IIIなのである!!

 

「ペドレオン:強化体は全部倒した、俺達も攻撃参加するぞ、皆!!」

 

「トレイラー心得、『外堀を全て埋めて、囲んで棒で叩いてしまえ』だ!!」

 

「それじゃあヴァイスちゃんのオクスタン・ランチャーCモードが火を吹くわよ〜!!」

 

 そして、ペドレオン:強化体も全て撃破したエクサランス:ストライカーフレームとアンジュルグ、ヴァルホーク、ヴァイスリッター、ヒュッケバインMk-IIにキングジョーSC、G型装備のゲシュペンストMk-II改クレナイ機が次々と攻撃し、更にマジンガーZ、グレンダイザー、アルトアイゼンもそれぞれ最大出力光子力ビーム、スペースサンダー、サンダーブレークを放ち続けてダメージを与え続け…そして、分子分解可能領域にまでダメージを与え切るのだった!!

 

「今だ、ウルティメイトパニッシャー、発射ぁ!!!!」

 

【キュゥゥゥン、ビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ、ズドォォォォォォォン!!!!!!!!】

 

 そして、ネクサスのオーバーレイ・シュトロームと全く同威力のウルティメイトパニッシャーが炸裂し、ペドレオン:進化体は分解可能された青い光を伴った大爆発が起き…その醜い姿を完全に散らした上に分子分解されたのであった!!

 

「隊長、スペースビーストと敵機の反応、消えちゃったりしてます」

 

「此方でも確認した、プラチナム1とヘビクラ中佐と共に基地司令とコンタクトを取る」

 

「合点承知でございますです」

 

「…キョウスケが突っ込まないから突っ込ませて貰うけど…その喋り方、何とかならないの?」

 

「お気に障りましたら申し訳ござらんです、エクセ姉様(好きでこう喋っている訳では無いが…もう少し何とかならない物か)」

 

 そうして戦闘が終了し、スペースビーストとDC残党部隊の反応が消えたのでこれで状況終了だった………のだが、エクセレンが遂にラミアの喋り方に関してツッコミを入れてしまい、本人も何とかならない物かと思っていたのだった。

 しかもエクセレンとブリットで変に緊張感が無いやり取りを交わしてたので、ラミアはこれがシャドウミラーの助けに………マジンガーZEROやベーオウルフの打倒に使えるのかと疑問視していたのだった。

 

「プラチナム1より各機へ、ナイトレイダーも含めて弾薬等の補給を用意してくれるとの事だ。

 …エクセレン少尉、風呂はシロガネの物で我慢してくれたまえ」

 

「うわ、ボケ殺しされた!?

 キョウスケどうしよう!?」

 

「知るか。

 …ユーゼス、また会えたな」

 

「ああ、だが…それよりも…。

 グレンダイザー、と言ったか、所属と姓名を教えて欲しい」

 

「…僕はデューク・フリード、所属は…『ノーバディーズ』、僕から言えるのは以上だ。

 …またいつか会おう、マジンガーZ、コウジ・カブト君」

 

 そして、リーによるエクセレンのボケ殺しが発動する中、グレンダイザーはデューク・フリードの名前と所属をノーバディーズと名乗ると、マジンガーZ達とまた会える日を待ち望むかの様な言葉を残し、そのままジャンプしスペイザーと合体し、何処かへ飛び去るのであった。

 

「(ノーバディーズ…矢張り、L5戦役で私の指揮した部隊や同行していた地球軍艦隊を救援してくれたのは彼等だ…。

 …また、救われたか)」

 

「ノーバディーズ、グレンダイザー、デューク・フリード………」

 

 リーが半年前のL5戦役時に救われた時の記憶を思い出し、再びグレンダイザーに救われた事に感謝し、コウジとマジンガーZはグレンダイザーとデューク・フリードの名前に頭が少し疼き………この半年で親和性が高まった魔神パワーによってたまに起きる差異次元の記憶のフラッシュバックによって宇宙の王者がこの世界に現れたと思い知り、しかし何故今なのかと思いながら、スペイザーが去った空を見据えたのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ、プロジェクトTDの試験場所をテスラ研へ変更する?」

 

『ええ、ヒューストン基地までスペースビースト、しかも進化体に襲われたとあってはもう其処は安全とは言えませんわ。

 しかも虎の子の量産型ヒュッケバインMk-IIまで奪われては貴方達を守れる保証はその基地にはありませんわ。

 なら、テスラ研へ行く事がよりプロジェクトTDの発展に繋がると私は考えましてよ?

 それに…今回の試験データは非常に良かったです、特にアイビス・ダグラスの成長が著しいとも出たので…プロジェクトTDへ当てる資金も増額する予定ですわ。

 その条件がテスラ研への移動ですが…如何しますか、フィリオ・プレスティプロジェクトリーダー様?』

 

「…分かりました(…僕は、またテスラ研の敷居を跨いで良いのだろうか…)」

 

 その後、ATXチーム達との邂逅やスレイがテストのデータを120%予測を上回り、アイビスが遂に100%を超え112%以上の数値を見せた事を報告し合い、矢張りアイビスの真摯で直向きな姿勢がこのプロジェクトに必要だと証明された頃、ヒューストン基地のオフィスの通信機にてミツコから連絡があり、ツグミやフィリオにプロジェクトTDへの資金繰りを更に増し増しにする代わりにテスラ研への出向を命じ、その理由も尤もな物であった為にツグミも納得するしか無く、されどフィリオは一度足を向けてしまった場所に帰って良いかと悩んでいたのだった。

 …更に、ブースト・ドライブの件もあるのでミツコの言葉を何処まで信用して良いか、計りかねてしまっていたのだった。

 その様子を見たミツコは………溜め息を吐きながらフィリオとツグミに真剣な眼差しを向けながら語り始めたのだった。

 

『…確かにブースト・ドライブの機構をDC側に流したのは私の指示ですわ』

 

『!?』

 

『但し勘違いしないで下さいませ、これは…人類全体の技術発展…DC側にも漏れ無くそれを行き渡らせ、何れ次元を越えてやって来るとされる強大な敵を討ち滅ぼす為に必要な事でしたわ』

 

「強大な…敵?」

 

『はい、詳しくは…テツヤ・ツルギ少佐とイングラム・プリスケン少佐、L5戦役終結時に消えたとされる彼等が戻って来るその日に…全てを明かしますわ。

 それと…如何なる理由があろうともブースト・ドライブの勝手な横流しについて謝罪致しますわ、申し訳ありませんでした』

 

 ブースト・ドライブの横流しをアッサリ認めた上で謝罪するミツコは、何時か来る強大な敵を討ち滅ぼす為に必要だったとフィリオとツグミに話すと、2人は普段のミツコからは想像出来ない態度に驚き呆気に取られてしまっていた…が、フィリオは直ぐに意識を戻し、ならばその敵のヒントをくれないかと思いながら問い質してみるのだった。

 

「なら…その敵のヒントを教えて欲しいです。

 それが…貴女の謝罪を受け取る条件です」

 

『…ヒントはデューク・フリードが持っていますわ。

 私からは以上です。

 では、テスラ研への出向と資金繰りの件はしっかりと履行させて致しますので今後ともよろしくお願い致しますわ【プンッ】』

 

「…デューク・フリード…」

 

 フィリオはヒントはデューク・フリードが持っていると語られると、表情を少しだけ緩め、その件の男がやって来るその時を待ち………そして今、訪れるのだった。

 そう、デューク・フリードの格好をしたまま、仮面を外したダイスケがフィリオ達の後ろに立っていたのだった。

 

「…ダイスケさん、貴方は何者なんですか?」

 

「…僕はデューク・フリード、ある2つの敵を討ち倒す為に次元の壁を越え、この世界に来た者だ」

 

「…つまり、並行世界人…だと?」

 

「その通りだ、隠していてすまなかったフィリオ。

 だが………僕達ノーバディーズの主目的の2つの任務の為に隠さざるを得なかったんだ」

 

 するとデュークは、スレイやアイビス達がフィリオ達の所に戻って来たタイミングで並行世界人、差異次元の人間だと告げるとその上で2つの任務を果たす為に隠さざるを得なかったと話し、真剣な眼差しで4人に言葉を紡ぐのであった。

 アイビスもスレイも途中からやって来たが、ダイスケの誠意によって自分達は成果を上げ、プロジェクトTDの資金繰りが増す事が決まったとアイビス達のDコンにイスルギ重工からの告知で伝わっていた。

 なのでその誠意と………フィリオ達を救ってくれた事を念頭に置いて信じる事となり、ならば任務を聞こうとフィリオは考えるのだった。

 …恐らく彼が異星人と予想し、何かの宙間戦闘可能ロボを操縦していたと予測していたフィリオから、真剣な問い掛けである。

 

「なら、テツヤ少佐達が帰ってこれなければ開示出来ない方は良いから君達ノーバディーズの2つの任務を教えてくれないかな?

 …ダイスケ君」

 

「…僕をまだダイスケ・ウモンだと呼んでくれる事に感謝するよ、フィリオ。

 僕達ノーバディーズの任務は2つ、1つは僕達の上司達から命じられた地球戦力の更なる増強の手助けと人外の敵達の打倒だ。

 …逆を言えば僕等ノーバディーズは人類同士の争いには介入してはならないと厳命されているんだ。

 そしてもう1つは…この世界に来て半年で分かった事になるんだが………今この時もスペースビーストとビーストヒューマンに乗っ取られ掛けている連邦議会の奪還と宇宙から異星人が来るかの監視。

 1つの任務の中に複数の指示が内包されてるが………それでも僕達は成し遂げてみせる、この世界の………ツグミやフィリオ、アイビス達みたいに夢を追い掛け、可能性を広げようとする人々を、そしてこの世界の全てを護る為に…!」

 

「…ダイスケさん…」

 

 そしてデューク・フリードが語った任務は………複雑怪奇な物ではあったが、絶対にそれを成すと言う意思をフィリオ達にその眼差しで伝えると………フィリオは無言で手を差し出し、デュークもまた手を差し出すと2人は握手し、そしてフィリオから話すのだった。

 

「…なら僕達も君を信じるよ、君が僕達の可能性を広げてくれた…そのお礼に」

 

「…ありがとう、フィリオ」

 

 そして…デューク、ダイスケとフィリオ達の少し離れていた距離が再び縮まると…アイビスやスレイ、ツグミは連邦議会がスペースビースト達に乗っ取られ掛けていると知り、この星で何か途轍も無い事が起きようとしている………そんな予感を察知し、未来に暗雲が差し込んだ事を確かに感じ取ったのでだった




此処までの閲覧ありがとうございました!
ミツコがブースト・ドライブの情報を漏らした事をフィリオ達にバラしたのは謝罪も兼ねてます。
それに…このブースト・ドライブ人類勢力全体に行き渡っていないと色々とヤバいので…主に『向こう側』から来る連中とか、異星人とかetc.
そして…マジンガーZとコウジがサラリと魔神パワーとの親和性が高まってると開示された中、遂に邂逅出来たグレンダイザーとマジンガーZ。
更にアルトアイゼン、単独でサンダーブレークを撃てる様になりました(マ改造)。
そして…ハイパーストライクチェスターはウルティメイトパニッシャーが使えます、これは今後も消えないので安心して大丈夫です。
さて、長々と書きましたがこの物語が面白かったら幸いです。

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!
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