スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんばんはです、第5話後編を投稿致します。
今回は前回の続きであり…そして、ミケーネ帝国が動く回でもあります。
その結果はどうなるかは…本編にて。
では、本編へどうぞ!!


第5話『蘇る者/貫く者(後編)』

「………ふむ」

 

 アーチボルドはシロガネ&ヴァルストーク隊の躍進ぶりと、他のDC残党の撤退位置を計算して後5分保たせられれば自分達の役目は終えて此処を離れる事が可能だとした上で、5分は恐らく保たないだろうとも考えていた。

 幾らユウキとカーラがエースパイロットだとしても、向こうの殆どが鋼龍戦隊だった者達だ。

 場数を踏んだ数が違う…よって何れはこのライノセラスまで彼等は喰らい付き、喉元に牙を突き立てるとも考えていた。

 

「(なら、何か1つでも起きてくれれば面白いんですがねぇ…)」

 

 アーチボルドはこの状況を面白く無いと感じており、何かトラブルの1つでもあれば…しかも致命的な物以外が起きれば…そんな事を思いながら、ライノセラスを自爆特攻させる用意を整えさせ、残り4分の時間稼ぎをしようと思っていたのだった。

 

「(矢張り超合金NZ(ニューゼット)メッキや超合金NZ(ニューゼット)を抜くにはあのメッキが塗布された弾丸が必要不可欠だが………俺達DC残党にはまだあの弾丸は貴重過ぎる。

 いざと言う時に残さなければ、此方が詰む………残り3分半、何としても時間を稼ぎ切らなければ…)」

 

 一方のユウキもまた時間稼ぎに徹し、他のDC残党兵やカーラ達もまた時間稼ぎをしつつマジンガーZやアルトアイゼン達にダメージを与えようと四苦八苦していた所であった!

 だが、そうして人類同士の信念と信念がぶつかり合うこの戦場に………遂に異物が介入するのであった!!

 

 北部と南部、両者を挟む様に機械獣をより戦闘特化させた様な集団が次々と現れ、北部にガラダK7とダブラスM2を合わせた存在が大地を割り出現したのであった!!

 更に…そのガラダK7とダブラスM2を合わせた様な巨人は、サイズが60mを超えておりマジンガーZよりも一回り大きかったのだった!!

 

「何だあれは!?

 ガラダ…ダブラス…いや違う、お前は何なんだ!!」

 

『フフフフ…聞けぇ、エアロゲイターを退けし勇気ある人類達よ!!

 我が名は『ガラダブラ』、ミケーネ帝国の勇者にして、守護者、そして貴様達の敵であり、この星を支配するミケーネ帝国の使者である!!』

 

『ミ、ミケーネ帝国!?』

 

「それは確か、Dr.ヘルがバードス島で機械獣を発掘した際にあれ等を造ったとされる古代文明…『百邪』の1つではありませんか!!」

 

「(アーチボルド少佐?

 百邪?)」

 

 そして、人類の敵にしてグリムズ家に遺されし文献に記されし百邪の1つ、数千年前の過去に地球支配を目論んだ超巨大帝国にして地球の守護者を自称するバラルと永きに渡る戦いを起こしたとされる者達………ミケーネ帝国が、ガラダブラと言う名を自ら名乗るロボットによって地球侵略の意思を見せ、そして後ろに控える機械獣達に似た物………否、機械獣はあくまでもこの者達のデッドコピーであり、ミケーネ帝国からすれば雑兵に過ぎない者達である!

 そして、そのデッドコピー達の素体、オリジナルとも言うべき存在、古代ミケーネ人達の脳髄が機械の身体にある頭部に移植されし存在、『戦闘獣』達も雄叫びを上げると、その雄叫びは大地を揺らした!!

 そして魚類型戦闘獣の『スラバ』と『アルギモン』、爬虫類型戦闘獣の『ジャラガと『グロステン』、鳥類型戦闘獣の『バーディアン』と『オルピィ』、昆虫型戦闘獣の『ライゴーン』と『ワーダム』、猛獣型戦闘獣の『マスモドン』と『ブルンガ』、人間型戦闘獣の『アルソス』と『バルマン』、そして悪魔型戦闘獣ダンテがガラダブラの指揮下に入り、その配下には人間型戦闘獣『グラトニオス』と鳥類型戦闘獣『オベリウス』の大群が居たのだった!!

 

『さあ行けミケーネの勇士達、人間共を根絶やしにせよ!!

 特に………魔神パワーと言う悪しき力を持ちし魔神、マジンガーZを破壊せよ!!』

 

『ハッ、勇者ガラダブラ様!!』

 

「マジンガーZの破壊だと!?」

 

 1体しか居ない戦闘獣のバーディアンやアルソス、そして勇者ガラダブラを除けば、戦闘獣達の数は何と40は存在し、DC残党もシロガネ&ヴァルストーク隊も関係無く無差別に、人類勢力へと攻撃を加え始めたのだった!!

 しかも………魔神パワーを持つマジンガーZに特に攻撃が集中し、キングジョーSCとアルトアイゼンが共にマジンガーZへの攻撃を受け止めるべくマジンガーZの側へと近付き防御態勢に入り………そして破壊光線の数々がマジンガーZ、キングジョーSC、アルトアイゼンへと直撃し、爆煙が立ち昇るのであった!!

 

「キョウスケ!!」

 

「コウジ!!!!」

 

「ヘビクラ中佐、キョウスケ中尉、コウジ氏、無事か!?

 応答せよ!!」

 

「…あれ程の攻撃だ、如何に超合金NZ(ニューゼット)等でも、無事では…!」

 

「そんな…!!」

 

 そしてエクセレンとブリットが叫び、リーがコウジ達の生存を願い通信を繋げようとしたが爆発の影響で一時的に通信回線が途絶していたのだった!!

 更にユウキとカーラも、幾ら先程まで戦っていた敵同士とは言え、マジンガーZ達と言う英雄達がこんな形で散る事を良しとしておらず、攻撃を何とか避けて生き残ったDC残党兵達も固唾を呑み、アーチボルドは百邪の出現に歯軋りをしつつ………これで没落貴族であるグリムズ家に遺されたあの文献が事実であると証明されたので、ある意味では歓喜していたのだった!!

 が、それよりもマジンガーZ達と言う囮が消えれば自分達が危ないと分かっているので、此方も如何とするか思考していたのだった!!

 

『フフフ、如何に超合金NZ(ニューゼット)に固められていても、超合金NZ(ニューゼット)の研究をし分子構造から破壊する様に改良した我等の攻撃を受ければ、マジンガーZであろうがひとたまりも…』

 

『光子力………ビィィィィィィィィィィィィィィィィムッ/サンダーブレーク/光子力ビーム砲発射ぁ!!!!!!!!』

 

【ビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ、ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ、ビィィィィィィィィィィ、ズドォォォォォォォォォォォォン!!!!!】

 

『ああ、スラバ、アルギモン、オルピィ、ライゴーン、マスモドン、ブルンガッ!!!!!!』

 

 しかし、その爆煙の中から攻撃を耐え切ったマジンガーZとアルトアイゼン、キングジョーSCがそれぞれ最大出力光子力ビーム、サンダーブレーク、光子力ビーム砲を戦闘獣達に撃ち込むと、幾つかのグラトニオスとオベリウスと共にスラバ、アルギモン、オルピィ、ライゴーン、マスモドン、ブルンガを一気に撃破したのだった!!

 そして…マジンガーZは魔神パワーを使わずにこれをアルトアイゼン達と共に成し遂げ、その双眸や躯体をアルトアイゼン、キングジョーSCと共に輝かせるのであった!!

 

『バカな…量産型の戦闘獣達は仕方無いとしても、アルギモン達が連携攻撃をされたとは言え一撃で葬り去られるなど…!!』

 

「ククククク、ナーハッハッハッハッハッハ!!!!

 バカめミケーネ帝国、貴様等がこの時期に動く事はワシとヘルが予見して居ないと思っとったか!!

 良いか、ワシ達は超合金NZ(ニューゼット)やそのメッキの分子構造を結合部から破壊されると言う考えはとっくに見抜き、第2世代の超合金NZ(ニューゼット)にやメッキに貴様等用の仕掛けを………攻撃着弾時にナノレベルで分子構造を変化させ、結合部を破壊する攻撃を無効化する仕掛けを施しておったのじゃ!!!!!

 今のマジンガーZや超合金NZ(ニューゼット)メッキの分子を破壊したいならウルトラマンネクサスの光線でもぶつけて来んかい!!!!!!

 そしてぇ、光子力エンジンと光子力リアクターにも人間同士用の戦いを想定した対人類用出力と、対ミケーネ帝国、異星人、スペースビースト用を想定した対人外用出力に切り替える出力調整弁も付けてるわい!!

 これで貴様等が如何に強く来ようとも、今の光子力エンジンと光子力リアクターでそれを上回って見せるわ!!

 ダーハッハッハッハッハッハッハッハッハッハァ!!!!!!!!!!」

 

 そして、ガラダブラがこの有様に驚愕している所にジュウゾウがシロガネの格納庫からオープン回線で第2世代超合金NZ(ニューゼット)と光子力エンジン、そして今の超合金NZ(ニューゼット)メッキと光子力リアクターにも調整を施したと声高々に、マッドサイエンティストの笑い方をしながら雄弁すると、ダンテが『悪魔型戦闘獣よりも悪魔らしい人間がこの世に居るとは…』と言葉を零し、シロガネ格納庫の整備班達………特にあのバレルの弟の『バレット』はこれがジュウゾウ・カブトと改めて理解しゲンナリし始めていたのだった。

 だが、そんな戦闘獣達を休ませる暇の無い攻撃が更に別方向から飛んで来たのだった!!

 それはロケットパンチの様に腕部が飛び、更に肘にから腕部に掛けて回転しており、そして………その塗装は、鋭利な肘の刃と一部の腕部が金色であり、マジンガーZやグレートマジンガーの黒に近い青では無く、蒼に近い青の拳が戦闘獣達に搭載されたミケーネ人達の脳髄を移植した頭部を破壊し、アルソスすらも貫くのだった!!

 

『アルソォォォォォスッ!!!!!

 おのれ誰だ、マジンガー共以外の下手人は!!?』

 

「………フッ、戦いで迂闊に気を抜いた者達から消えるのさ、これがな。

 だが………レモンが用意したこの『玄武金剛弾』…気に入った、以降も有り難く使わせて貰うぞ」

 

「あれは…ノーバディーズのマスタッシュマン!!

 また私を………我々を助けてくれるのか………!!」

 

「(あれは…ソウルゲイン、アクセル隊長だと!?

 しかもあのソウルゲインの右腕は一体…!?)」

 

 バルマンがグラトニオス達と共に隣に居たアルソスが悲鳴を上げる事も出来ず脳髄を貫かれて爆散するのだった!!

 そしてそれを成したのはソウルゲイン…アクセル・アルマーその人であり、地球連邦軍よりグレンダイザー等と合わせてノーバディーズと呼ばれる集団の者達の統率者が現れ、アンジュルグと背中合わせにしつつ青龍麟を放ち………そして接触回線で通信を行なっていた。

 

「W17、さっきから機密通信が繋がらんぞ、どう言う事だ?」

 

「アクセル隊長…実は機密通信機がかなり壊れまくリングでございましたのです。

 その為、レモン様達にも情報共有が出来なかったり出来ずにいちゃったりでかなり拙いと思うのでありますですわ」

 

 

「………何だ、その喋り方は?

 巫山戯てるのか?」

 

「………言語機能もぶっ壊れやがりましたのですので、敬語が上手く使えなくなって此方も困ってたりしちゃうみたいな感じだったりしました」

 

「………はぁ、なら以降敬語を抜いて普通に喋れ、それなら話せるだろう」

 

「分かった、アクセル隊長」

 

 そしてラミアとの会話でアクセルは彼女の言語機能とアンジュルグの機密通信機が壊れてると知ると溜め息を吐き、敬語抜きによる会話を特別に許して話し始めていた!

 その間にソウルゲインもアンジュルグも青龍麟と『イリュージョンアロー』でアルトアイゼンやヴァイスリッター等を援護し、接触回線を繋ぐタイミングも不自然にならない程度に離れては繋ぐを繰り返したのだった。

 

「それで、この世界のキョウスケ・ナンブやマジンガーZはベーオウルフとマジンガーZEROになる兆候はあるのか?」

 

「今の所は無い、それ所かマジンガーZの独立意識を移植したサイボーグ端末まで作られ、他者との接触を喜んでる節がある。

 あれではマジンガーZEROになるとは到底思えん」

 

「ほう…だが何方も油断はするなよ?

 アインスト化も、魔神パワー全開放も此方が全くタイミングが読めんからな」

 

「分かっている。

 それより隊長、前回のグレンダイザーと言い、お前達は何をしているんだ?」

 

「俺達はヴィンデル達との接触後、『こちら側』の地球連邦軍が付けたコードネームのノーバディーズを名乗りスペースビーストやこのミケーネ共と言った人外の化け物共の撃破を命じられている。

 それと気になる要人の護衛とかもしている、ただそれだけだ。

 そしてお互いに機密通信機でやり取りは出来ている………俺経由でレモンに機密通信機と言語機能パーツの予備を頼んでおこうか?」

 

「任せた」

 

 それから情報交換し始めたラミアとアクセルは互いの側の現時点での動き、状況を理解するとお互いに納得しながら敵を迎撃していた。

 そして何より…アクセルはラミアのこの緊張感が無い普段の言葉遣いを少し愉快には思うが今はもっと真面目にやって欲しい為にレモンに言語機能パーツの予備と共に機密通信機の予備を手配させようと提案し、ラミアは受け入れたのだった。

 そうして周りに怪しまれない程度に接触回線でやり取りを交わした後、アクセルが駆るソウルゲインはアルトアイゼンの隣に立つと………あの青い魔狼、ベーオウルフと姿がダブるのだが、その影を振り払う様にアクセルは首を振るのだった!

 

「…マスタッシュマン、そちらの姓名と所属を応えて貰いたい。

 お前は何者なんだ?」

 

「接触回線で此方とコンタクトを取るか、キョウスケ・ナンブ中尉………俺はアクセル・アルマー少佐、ノーバディーズのリーダーをやらせて貰ってる。

 そしてコイツは俺の相棒…ソウルゲインだ」

 

「…成る程、前回の『スペースマン』…グレンダイザーと同じか。

 ならばアクセル少佐、指揮系統はどうすれば良い?」

 

「俺は俺で勝手にやらせて貰う、キョウスケ・ナンブ…お前も勝手に暴れてろ」

 

「…了解(アクセル・アルマー…俺への当たりが妙に強い気がするが………何者だ?)」

 

 キョウスケはアクセルに階級差の指揮系統を問えば勝手にやる、そっちも勝手にやれと返され妙に風当たりが強いと感じたのだった。

 アクセル・アルマー…聞き覚えの無い名前とソウルゲイン…見た事の無い機体…それ等が自身に何か関係があるのかと深読みをしつつ………今はミケーネ帝国との戦いを優先すべきであった!!

 

「…頃合いですね。

 ユウキ君、カーラ君、そして部下の皆さん、後は彼等に任せて我々は引きますよ」

 

「えっ、でもアーチボルド少佐、私達も人類勢力ならあのミケーネとか言う奴等と戦うべきなんじゃないの!?」

 

「戦いとは、先ず相手に通用する力を持ちつつそれを扱えて初めて成立する物なのですよ。

 我々には超合金NZ(ニューゼット)メッキを施した機体も弾丸もほぼ無し………ならば戦いの土俵に立つ事すらも許されません。

 なので、此処は連邦軍…と言うよりも、シロガネとあのトレイラーの艦…ヴァルストークでしたね、戦いの土俵に立ってる彼等に任せて我々は下がるのです…人類勢力全体の戦力を減らさない、後々君達と僕の力が必要になる場面が必ず来るので、ね。

 そうでしょう、シロガネの艦長さん達?」

 

「…一理ある、ならばDC残党達はこの戦域から離脱、生存を優先せよ。

 ミケーネ帝国は我々が引き受けておく」

 

 更にDC残党側も、これ以上ミケーネ帝国によって戦力を減らされるのはよろしくないとアーチボルドが考えた結果、後詰めの部隊である自身達も撤退すべきと判断したのだった。

 しかも今は………後詰めに必要な時間が十分稼げており、タイマーが0になっていたのだった。

 よってこれ以上此処に留まる理由も消えた為、アーチボルドは本来なら自爆特攻させる筈のライノセラスの自爆装置を解除し、各機や生き残ってる人員を回収して艦を転身させたのだった。

 するとユウキのガーリオン・カスタムはヒュッケバインMk-IIを見つめていたのだった。

 

「…ブルックリン、この借りはいずれ返すが…それでも俺達はDC、お前達は連邦軍…道が交わる事は無いと思った方が良い」

 

「………」

 

 そしてユウキはブリットと道が交わる事は無い………即ち敵同士のままであると告げると、それと同時にライノセラスは全速離脱して行き、DC残党達は戦域より消えたのであった。

 残るはミケーネ帝国とアクセルを含めたシロガネ&ヴァルストーク隊のみであるので、コウジ達ももうこれ以上自重せず暴れて良いと考えマジンガーZを唸らせたのだった!!

 

『ええい、アルサス達の仇、必ず此処で』

 

『待て、ダンテ。

 量産型戦闘獣の増援を置きお前達は此処から退避せよ。

 殿はこのガラダブラが引き受ける』

 

『なっ!?

 しかし勇者ガラダブラ、如何に貴方と言えどあのマジンガー共に』

 

『バルマン………侮るな。

 我はガラダブラ、ミケーネの勇者…そして『暗黒大将軍』と轡を並べし者!!

 その我が此処で此処で死ぬと思うてか!!』

 

『うっ!?』

 

 更にミケーネ側も、どうやらガラダブラを残して後は量産型戦闘獣を並べてシロガネ&ヴァルストーク隊+ソウルゲインに立ちはだかる気であった様だった!

 更に………ガラダブラの気迫は先ほど死んだアルサス達を遥かに超える者であり、コウジ達鋼龍戦隊組はコイツはジュデッカや宇宙恐魔人ゼット以上の難敵だと判断し、身構え始めていたのだった!!

 そして………ダンテ達は無言でガラダブラに一礼すると撤退して行き、グラトニオスとオベリウスの増援を更に寄越してから戦域から消えるのであった!

 

『さあ、第2ラウンドと行こうか………人間共よ!!』

 

「フッ…どうやら『あの』ガラダブラはかなりの難敵らしいな…面白い。

 ならば俺とソウルゲインで貴様を貫かせて貰う、これがな!!」

 

「各機へ、戦闘獣達はエアロゲイターの兵器よりも強い事は間違い無い!!

 そしてあのガラダブラ…恐ろしい気迫を持っている、自らの危機を感じ取ったら生存第一を最優先に行動し、シロガネやヴァルストークへ帰艦せよ!!」

 

「了解、アサルト1より各機へ…此処からが本番だ、気を付けろよ」

 

 そうして、シロガネ&ヴァルストーク隊+ソウルゲインによる対ミケーネ戦の本番が始まる!!

 ヴァイスリッターも超合金NZ(ニューゼット)メッキと光子力リアクターの恩恵で存分に戦えるのだが、ヒュッケバインMk-IIもではあるが、どうやら戦闘獣の攻撃を受ければアルトアイゼンやマジンガーZ並の装甲が無ければダメージが大きいらしく、エクセレンは神経を張り巡らせる様に攻撃を避け、ブリットやコウタ、ラミアやクレナイと共に攻撃を加えてグラトニオスとオベリウスを相手取る!

 一方コウジ、ヘビクラ、キョウスケ、アクセルの4人は突撃を仕掛け、戦闘獣の群れを突破してガラダブラへと攻撃を開始する!!

 

「喰らえ、ブレストファイヤー!!」

 

「ブレストバーン!!」

 

「ほう、あのゲシュペンストMk-IIIはブレストバーンもサンダーブレークも撃てるのか…まるで小型グレートマジンガーだな…いや、無駄な感傷に浸る暇は無いな!

 受けろ、青龍麟!!」

 

「スペシウム光線砲発射ぁ!!」

 

『むうぅん!!!』

 

 そして、ブレストファイヤーを含む4つの熱線、光線がガラダブラへと直撃………したが、何とガラダブラは気合でそれを受け切ってしまい、ダメージもそれなりに与えた程度で留まってしまっていた!!

 これにはコウジ達も無言で驚く他無く、されどガラダブラは次の行動へと入っていたのだった!!

 

『次は此方の番だ!!

 ハァッ!!』

 

「っ、拙い!!」

 

【ビィィィィ、ギュビィィィィィィィィィィィィィィィィィ、ズガァッ!!!!!』

 

『ぐぁっ!?』

 

 ガラダブラの攻撃を受けたら拙いと感じ取ったアクセルはソウルゲインの瞬発力を活かして回避したが、他は牽制用のビーム、本命の破壊光線、そして格闘攻撃の直撃を受けて損傷してしまうのだった!!

 しかもアルトアイゼンやキングジョーSCのみならず、マジンガーZまでもが損傷したのだった!!

 

「嘘、超合金NZ(ニューゼット)が破損しちゃってるじゃない!?

 おじーちゃん、ナノレベルで云々は如何したのよ!?」

 

「むぅぅぅ、超合金NZ(ニューゼット)の効力は発揮されてはいる!!

 でなければマジンガーZもアルトアイゼンも、キングジョーSCも今頃最悪は破壊されておったわ!!

 じゃが………あのガラダブラの破壊力が単純に今の超合金NZ(ニューゼット)NZ(ニューゼット)メッキでは耐えられん程のパワーを持っておる事になる!!

 恐るべし、ミケーネ!!」

 

『どうだ、これがミケーネの勇者と謳われた我が力ぞ!!』

 

「いってて………マジかよ!

 マジンガーZ、大丈夫か!?」

 

『何とか………だが、あのガラダブラはとてもでは無いが鋼龍戦隊全員が揃わねば勝てん!!

 SRXやサイバスター達の力も無ければ俺単独では時間稼ぎが手一杯だ!!』

 

「ぐっ…アルトやキングジョーSCの装甲すらも抜いたか…!!」

 

「野郎…馬鹿力を出しやがって…!!」

 

 ガラダブラの攻撃によりコウジ、キョウスケ、ヘビクラもコックピットを大きく揺らされ頭を打ったり等の打撲をしてしまったが、マジンガーZもまたこの敵には魔神パワーを第6まで開放しても………SRX達の居ない今では勝つ確率が0だと断じており、ミケーネの勇者の名は伊達では無い事を思い知らされるのであった!!

 

『さあ、誇り高き敵達よ、我が手により冥府へ』

 

オーブフレイムカリバー!!!!』

 

『ぬっ、うおっ!!!!』

 

【ゴォォォォォォォォォッ!!!!!】

 

「っ、ウルトラマンオーブ!!!」

 

 だが、そんなコウジ達を救うべくガイはゲシュペンストMk-II改A型を被弾扱い信号を出して帰艦後、オーブオリジンへと変身してオーブフレイムカリバーで奇襲を掛けたのだった!!

 オーブカリバーの4つのエレメントはそれぞれが並のウルトラマン以上の必殺の力を有する、それを受ければガラダブラにも大きなダメージを入れる事に成功するのだ!!

 …しかし、オーブはオーブスプリームカリバーを此処で使ってもガラダブラは倒せない、撤退させるのが精々だと今の攻撃で悟っており、マジンガーZ達を庇う様にオーブカリバーを構えながら前に立ち、ガラダブラとの睨み合いが発生するのだった!!

 

『………』

 

『あーあー、ガラダブラ、ガラダブラ、聞こえるかのう?

 ワシじゃワシ、『地獄大元帥』じゃ、『暗黒大将軍』と共に命じる、その場は退くが良い。

 今のマジンガーZのパワー等も分かった、量産型も含めた戦闘獣達の奇襲攻撃が失敗した時点で戦闘獣達をより破壊力マシマシにパワーアップさせんと通じんと分かったから十分収穫はあった。

 それに今ウルトラマンの1人と事を構えれば他のウルトラマンもやって来るかも知れん………ガラダブラ、お前を失う訳には行かんのじゃ、だから退くのだ』

 

『むっ、地獄大元帥………暗黒大将軍も同じ命を下したのか。

 ならば退かざるを得まい…。

 マジンガーZ、そして人間の勇士達よ、アルサス達を討った事は褒めてやる…だが、ミケーネ帝国は我と暗黒大将軍と地獄大元帥、そして我等の配下たる七大将軍を斃さぬ限りミケーネは滅びぬと知れ!!

 では、さらばだ!!』

 

 そんな緊迫感溢れる戦場に緊張感がまるで無い爺…地獄大元帥の声が響くと、暗黒大将軍と共にガラダブラに帰還命令を出して退かせたのだった。

 その理由もガラダブラがウルトラマン達に打倒される危険性があると判断された為であった。

 よってガラダブラは素直に撤退すると共に………ミケーネ帝国にとってアルサス達はあくまでも尖兵に過ぎず、これは前哨戦である事を人類に認知させると黒い風と共にガラダブラは他の量産型戦闘獣達と共に消え去るのだった。

 それにより………リーやブレスは一息吐くと、直ぐにソウルゲインへと通信回線を繋げようとオープンチャンネルで通信を開くのだった。

 

「此方はシロガネの艦長リー・リンジュン中佐だ。

 マスタッシュマン…いや、アクセル・アルマー少佐とソウルゲイン、だったか?

 君にはL5戦役の時と合わせて2度も救われた、礼を言わせて欲しい」

 

「むっ、あのペレグリンに乗っていたのか…成る程、礼は受け取っておこう。

 だが気を付けろよ、ミケーネ帝国がこのタイミングで動いたと言う事は…地球連邦の内情も漏れてる可能性がある。

 何処かのタイミングで俺達ノーバディーズは鋼龍戦隊と合流する事を約束するが…それまでは生き残れよ。

 以上だ」

 

 そして、リーが半年前のエアロゲイターとの決戦と合わせて2回も自身達を救ってくれたアクセルに礼を述べると、当のアクセルはそれを受け取ると共にミケーネ帝国への警告や彼等に地球連邦の内情まで知られている可能性を示唆しながら戦域からソウルゲインを離脱させるのであった。

 そしてオーブもまた空を飛び去り、ガイとなりてゲシュペンストMk-II改のコックピットに転移しながらふう…と一息吐くのだった。

 

「(ソウルゲイン…アクセル・アルマー…コウジでも出来ない俺とアルトの突撃のタイミングに合わせて一足早く動いていた…あれは何者なんだ…?)」

 

「地獄大元帥…あの声、Dr.ヘルに似ていた様な…」

 

 一方アクセルの存在にキョウスケは何かがある、そんな事を思っても答えは未だ見えて来ず正しく『ノーバディーズ』…『何者でもない者達』の名前に相応しい在り方だと感じたのだった。

 一方コウジは途中で戦場に響いた地獄大元帥の声がDr.ヘルに似ていたと感じ取ると、何かあると思い直ぐにリーにクロガネへの通信許可を取り、Dr.ヘルにその事を問い質そうとするのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………それでDr.ヘル、地獄大元帥ってのは何者なんだ?

 何であんたの声に似ているんだ?」

 

『地獄大元帥…そうか、ミケーネ帝国には地獄大元帥が居るのか…。

 良かろう、その正体を教えようではないか』

 

 そうして帰還後、リーの許可の下にジュウゾウやキョウスケ、ヘビクラ、リーやブレスを伴いシロガネの通信室にてクロガネと通信を行うと、Dr.ヘルは地獄大元帥の存在を認知すると表情を険しくしながらその正体をビアン達の隣で静かに語り始めたのだった。

 

『あれはワシ…Dr.ヘルがその死後に人型戦闘獣に改造された存在よ』

 

「何?

 だがあんたは其処に居る…矛盾してないか?」

 

『うむ、だから地獄大元帥が居る事自体が可笑しいと言うべきだが…差異次元からこの世界へやって来た可能性が高いとワシは正式に発言する』

 

「何と…!

 ではDr.ヘル、貴方がミケーネ帝国には超合金NZ(ニューゼット)を破壊する為の手段を用いる用意があると言ったのもそれを危惧しての事か!?」

 

『…出来れば外れて欲しかったがのう』

 

 そして、Dr.ヘルが地獄大元帥が差異次元からやって来た敵であると告げると、リーはDr.ヘルが敵にも味方にも居るとして愕然とし、その天才的な頭脳をDC戦争の時の様に敵に回す羽目になったと知り、驚愕していたのだった!

 しかし此処でブレスはその地獄大元帥がガラダブラを退かせた理由………ウルトラマン達が徒党を組む事を危惧してる様な発言を思い出し、ならばと自身の考えを述べ始めるのだった。

 

「ならば、L5戦役の時の様に鋼龍戦隊とウルトラマン、仮面ライダー達が集結すればミケーネ帝国の打倒が可能になる………とも言えないか、あの地獄大元帥の発言を裏返せば?」

 

『…ボイスレコーダーで聴いたが、まぁそれは間違いなかろう。

 よってミケーネ帝国は鋼龍戦隊が合流する前にその戦力を、特にグレートマジンガーが居ない今こそマジンガーZの破壊を狙って来るじゃろう。

 なのでワシから進言するとすれば、DC残党達を追いつつミケーネ帝国に背後を取られん様に動く事じゃな』

 

「…クロガネ隊の力は借りられないのか、ビアン博士?」

 

『すまん…今クロガネは極秘行動を取っている最中なのだ。

 よって今はDC残党にも、連邦軍にも何方にも協力出来ない状況にあるとだけ…』

 

「…そっか」

 

 そしてブレスのタカの目としての頭脳や推理によってミケーネ帝国は鋼龍戦隊やウルトラマン、仮面ライダー達の合流を恐れていると告げればDr.ヘルもそれは間違い無しと太鼓判を押すのだった。

 しかし、次にヘビクラがクロガネ隊の力を借りられないのかと問えばビアンが極秘行動と称して連邦にもDC残党にも何方にも組み出来ないと答えたのだった。

 その極秘行動が何なのかと考えてもヘビクラ達にも分からないので、これ以上は通信の無駄としてお互いに切った上で記録上から消したのだった。

 

「さて、次にブルックリン少尉に少し叱らねばな…」

 

「…手伝いましょうか、リー艦長?」

 

「いや、私1人で大丈夫だキョウスケ中尉、ヘビクラ中佐、コウジ氏、ブレス艦長。

 …ふう、若いとは良い物であると同時に少し危うくもあるな…」

 

「ええ、ウチのカズマ達を見ててもそう言えますね」

 

 そうして………次は戦闘中にDC残党に勝手に通信を繋いでしまったブリットへの苦言等を告げる為にリーは艦長帽を深く被ると、ブレスと共に若い事は…と言う言葉が出てしまい、少し苦笑しながらブリーフィングルームにて待機しているエクセレンやブリット達の下に向かうのであった。

 無論その後にコウジ達も続き…ジュウゾウはコウジの手を掴みながら真剣な目で何かを訴えようとしたのでコウジはその場で止まり、話を聞き始めた。

 

「コウジ、次にガラダブラや奴クラスに出会っても魔神パワーを第6のパワーまで開こうとは思うなよ?

 勝てる可能性が0ならば其処から何も動かん…ワシからは以上じゃ」

 

「お祖父ちゃん…了解」

 

 そして…ジュウゾウのガラダブラクラスの敵が現れても第6の魔神パワーまでを開放する事を禁じられたコウジは、ならばとマジンガーZの超合金NZ(ニューゼット)や光子力エンジンの更なる改良を行い、ガラダブラ達のパワーに負けない様にしなければと考えながらリー達の後に続くのだった。

 そしてキョウスケもまた、まだアクセル・アルマーの事を考えながら…足りないピースは何処にあるのかと疑問に思い続けたのだった。




此処までの閲覧ありがとうございました!
はい、ミケーネ帝国の『今の』戦力はアルサス達の様なワンマン戦闘獣でも、グラトニオス達の様な量産型戦闘獣でも防御力は超合金NZ(ニューゼット)やメッキそしてパワーも光子力エンジンやリアクターにそもそも改良を加えていたので普通の戦闘獣達にはマジンガーZ達はパワー負けはしません、今の所は。
しかし、ガラダブラクラスの敵になると超合金NZ(ニューゼット)、及び超合金NZ(ニューゼット)メッキを上から叩いて壊せるのでガラダブラクラスの敵が現れたら危ない、と言った具合です。
なお、ソウルゲインも原作よりもスペック自体が上がってるのと…もうレモンと合流済みなので玄武金剛弾を装着してます。
ただ、それでもガラダブラクラスの敵には現段階では厳しいので…地獄大元帥が退けと言わなかったら危なかったです。
因みに本作のDr.ヘルがシリアス寄りのキャラなら、地獄大元帥はギャグ寄りのキャラにしてます。
そして地獄大元帥や暗黒大将軍に向くヘイトはあるキャラに向く様に本作はなっています。
それはまだ誰かは………ナイショです。

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!
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