スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんにちはです、第7話後編を投稿致します。
前回から続いて戦闘は後半戦になります。
ブレイドとグレイブの戦いはどうなるのか…その行方もお楽しみ下さいませ。
では、本編へどうぞ!


第7話『ブーステッド・チルドレン/髑髏と切り札の剣(後編)』

「オラオラオラァ!!!

 てめぇ等は強化されてるスペースビーストなんだろ、だったら俺達にダメージを与える位の根性を見せてみろや!!!」

 

「フッ、この程度の攻撃、目を瞑ってでも避けられる程生温いな!!」

 

 ヒッカム基地所有の演習場に於いて発生した人類勢力と大量出現したスペースビーストとの戦闘に於いて、カイザーSKLはそれぞれカイドウ、マガミにチェンジする間隔を徐々に早めながらより攻勢的に動き、スペースビースト達を翻弄していた!!

 それもテツヤから教えられた様に片腕のトルネードクラッシャーパンチを発射した後はもう片方の腕で牙斬刀を振るい、更に牙斬刀を足場にしてジャンプをしながらマガミにチェンジして片腕が戻る前からブレストリガーで標的を撃ち続け、更に戻って来た腕にもブレストリガーを持たせて牽制用に各ビーストに攻撃を与え、其処からガン=カタの動きに入りブレストリガーのマガジンを装填してダメージを与えたビースト全てに攻撃し、カイのゲシュペンストMk-II改やアルトアイゼン達に止めの一撃…ブレストバーンやサンダーブレークによるビースト細胞焼却を行えるまで追い詰める等、周りとの連携も上手くなっていたのだった!!

 

「カイザーSKL…お祖父ちゃん、あのマジンガーは設計構想にあったの?」

 

『いや………『似た魔神』ならば構想はあったが、どうしても装甲材や既存の光子力エンジンを遥かに超える『光子力反応炉』を作り上げなければ動かせない、しかも光子力反応炉の暴走の危険性を考慮してその構想を白紙に戻すしか無かったんじゃ…。

 しかし………似ている、あの魔神はワシが思い付いた最強の善なる魔神、『魔神皇帝』に………』

 

『魔神皇帝………カイザー………そしてあの魔神の名はカイザーSKL………となれば、矢張りあの魔神とカイドウ達は………!』

 

 そんな戦闘中にコウジはジュウゾウにカイザーSKLの設計構想について問いてみた所、似た『魔神皇帝』の構想があっただけとの回答が出ただけであった。

 その為、コウジもマジンガーZもカイザーSKLとカイドウ達が『何処から来たのか』も先の接触回線による通信で完璧にアタリを付け、そしてそれならば筋が通るとしてアッサリ受け入れたのだった!

 これも矢張り『空間の孔に突入したテツヤとイングラムと出会っている』、この部分が大きなウェイトを占めており、あの2人やグレートマジンガー、アストラナガンと共に戦った仲ならば自ずと答えが見えて来るのだった!!

 その間にマジンガーZ、アルトアイゼン、ヴァイスリッター、量産型ゲシュペンストMk-II改、キングジョーSCが中心になりビースト細胞焼却の一撃を与えて少しずつではあるがスペースビーストの数を減らしていくのだった。

 

「へへ、やるじゃねえか、『こっち』の連中はよ!」

 

「強化されたザ・ワンから生まれたビーストを今日まで相手取っていたんだ、俺達よりもビーストへの対処の練度が良いのは当然だろう」

 

「カイドウとマガミの連携、カイザーSKLの動きも凄い…!

 マジンガーZやグレートマジンガーの戦い方とも違う、独自の戦闘体系だな…」

 

『ああ…俺の様にシンプルでは無く、グレートの様に洗練された物とも違う…野性的で敵対する物を全て屠る、正に地獄の魔神の名に相応しい戦い振りだ…!』

 

 一方カイドウとマガミは『こちら側』の者達にスペースビーストの対処練度が『向こう側』から来た自分達よりも練度が違うと見て笑みを浮かべ、これならば気兼ね無く暴れ回れるともカイドウは思い、マガミは『こちら側』のゲシュペンストMk-II改やアルトアイゼン、ヴァイスリッターに加えてヒュッケバインMk-IIに至るまでがマジンガー然としている事に聞いていたジュウゾウ博士達の生存で此処までの技術体系の差が生まれるのかと考えていたのだった。

 更に一方でコウジとマジンガーZはカイザーSKLとそれを操るカイドウとマガミの両者の野性的で、しかし味方には一切危害を加えないその戦い方に関心を持ち、地獄の魔神や髑髏の魔神の名は伊達では無い事を伺い知るのだった!

 

「うおおお、ラトの居るシロガネに近付けさせはしねえぞ、スペースビーストォ!!!!」

 

「アラド、1人で戦うな!

 俺達も居る事を忘れるな!」

 

「あ、ユウキ少尉、カーラ少尉、すいません!!」

 

「…ユウキ・ジェグナン」

 

「ブルックリン…スペースビーストは地球人類共通の敵だ。

 …無様に喰われるなよ?」

 

「お前こそな!」

 

【ズドンズドンズドンズドンズドン、ビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ、ズドォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!】

 

 更にその間にアラドもまたスペースビーストを相手に次々とディバイトランチャーで撃ち、スペシウムランチャーで撃破していた所にユウキが先行し過ぎてる事を忠告しつつ、共に戦っていた!

 其処にブリットからユウキへ通信がはいると…互いにこの醜悪な化け物を倒す事は共通してるので、『お互いを無視して』背後に迫るスペースビーストをそれぞれ撃ち撃破するのだった!!

 

「カイ少佐、合せてくれ!!」

 

「ああ、遅れるなよキョウスケ!!」

 

『ダブルバーニングファイヤー!!!!!』

 

【ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ、ズドォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!】

 

「アレが『こっち』のゲシュペンストMk-IIIか…俺達の知る奴とはまるで違うな」

 

「ああ、それにキョウスケ・ナンブ…奴もアインストに魅入られてる様子がまるで無い。

 並行世界とは言えど、此処までの違いがあると逆に不気味だな…」

 

「その事は後でアクセル少佐と合流してから話せ!!

 今は化け物駆除が先だ、野郎共!!!」

 

 そしてアルトアイゼンとカイのゲシュペンストMk-II改が同時にブレストバーンを放ち、ダブルバーニングファイヤーでビーストを撃破した光景を見てカイドウとマガミはベーオウルフ…あの悪魔とまるで違う事に違和感しか感じず、アインスト化の傾向も見られない事から何故並行世界とは言えこんなに違うのか疑問を感じざるを得なかった。

 それは化け物駆除に集中しろと命じたスカーレットすらも内心では同様の見解を持っており、この差は何なのか………アクセル達とも意見交換し、何がどうすればこんなに違いが生まれるのかと議論を交わそうと合流後に決めるのだった。

 

「艦長、ナイトレイダー機が戦域に突入して来ます!!」

 

「【ピッ】此方ハイパーストライクチェスター、これより両軍を援護し、スペースビーストを駆除する!」

 

「ユーゼス達か…フッ、L5戦役以来の面子がまだ揃いつつあるとはな」

 

「此方シロガネのリー・リンジュン中佐、援護を感謝する!

 各機へ、ナイトレイダーと共にスペースビーストを駆除せよ!!」

 

 そんな戦域にハイパーストライクチェスターが突入して来ると、ライはエアロゲイターとの決戦時の面子がまた揃いつつある今に少し懐かしさを覚えつつ、その観点から行けば前大戦と同等の戦いが起きつつあると思い、皮肉めいた笑みを浮かべたのだった。

 そうしてハイパーストライクチェスターはミサイルや『ハイパーストライクパニッシャー』、更にウルティメイトパニッシャーを使い分けながらスペースビーストを撃破して行き、戦場に現れたスペースビーストの出現兆候が小康状態に落ち着きつつあった!

 ………それにより、この戦場に居る面子は少し離れた崖の上で人間サイズの何者か同士が戦い合ってる事に漸く気付き始めたのだった!!

 

「あれ!?

 あの崖の上で誰かが戦ってる!!」

 

「あれは…仮面ライダーブレイドか。

 相手は…何?」

 

「えっ…仮面ライダー…グレイブ!?」

 

 アラドが崖の上で誰かが戦ってると指摘すると、全員の視線がそちらに向き、ツカサ達は仮面ライダーブレイドと………仮面ライダーグレイブ、『ディエンドの世界』ではカイトウの兄が変身していた漆黒のライダーが戦闘を繰り広げている事に気が付くのだった!!

 カイトウは並行世界では兄である『海東純一』はアルビノジョーカーが人間に化けた『志村純一』と瓜二つ…否、並行同位体と言っても差し支えが無い程に似ている存在である事を知るので、この世界にグレイブが現れた事に何より驚くのだった!!

 

「ぐっ、『SLASH THUNDER LIGHTNING SLASH』おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

「フッ『MAITEA GRAVITY SLASH』甘い!!!」

 

「【ガギィィィィ、ガンッ!!!!!!!】うわっ!!」

 

 そしてブレイドの必殺技の1つである『ライトニングスラッシュ』を放ち、グレイブを斬り裂こうとしたが………そのカウンターと言わんばかりにグレイブの必殺技である『グラビティスラッシュ』によってブレイドは弾き返されてしまい、変身解除までは行かなかったがそれでもダメージを負ってしまうのだった!!

 そして、このままでは勝ち目が無いとブレイドは悟っていたので左腕に装備されている『ラウズアブゾーバー』に手を伸ばそうとしたが、エイゴウと指揮官カッシーンは一般カッシーンを大量に召喚し、槍から電撃をブレイドに向けて放たせてラウズアブゾーバーによる強化変身をさせぬ様にしていたのだった!!

 

「ぐっ、くそ!!

【スッ】…ッ!!」

 

「終わりだ、ブレイド。

 大人しく…封印されるが【BULLET FIRE】【SCREW LUSH】何、ぐっ!!!」

 

『うわぁぁぁぁぁぁ!!!!?【ドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォォォンッ】』

 

「剣崎、無事か!?」

 

「剣崎さん!!」

 

「『橘』さん、『睦月』!!」

 

「ちっ、ブレイド以外にも来ていたか…!!」

 

 そうしてグレイブはブレイドの首筋にグレイブラウザーの切っ先を立ててあと一息で止めをさせる所だった………が、其処に『ブレイドの世界』からカズマ・ケンザキと共に世界の壁を越え、この世界にやって来た『橘朔也』…『サクヤ・タチバナ』と『上城睦月』…『ムツキ・カミジョウ』が変身した『仮面ライダーギャレン』と『仮面ライダーレンゲル』によって一般カッシーンが全滅させられた上に、グレイブにも不意打ちでダメージを与える事に成功するのだった!!

 そして、ブレイドの世界の3人のライダーは共に並び立ち、ハンドレッドとグレイブに対して武器を向け仲間を取り戻す為に戦おうとしていた!!

 

「面白い、ならば邪魔者ごと全て「待て、アルビノジョーカー…スペースビーストが全滅しつつある、此処は退くぞ…」…ふん、良いだろう。

 命拾いをしたな、ブレイド、ギャレン、レンゲル」

 

 そうしてグレイブとまた戦闘が起きる…その直前にエイゴウが戦域のスペースビーストが全滅しつつある事を伝えると、最早此処でブレイドの封印は叶わない事を暗に伝えながら撤退を促していた。

 そのエイゴウもハイパーストライクチェスターに乗るツカサ達を睨みながら、此処で戦えばディケイドとディエンド、ジオウまで来ると予測出来たので当然撤退もやむ無しなのであった。

 その意図をグレイブは理解しており…ディケイドやジオウを相手にしながらブレイド達の全滅と封印を図るには戦力が足りないとして冷静に戦力分析が出来ていたので矛を収めたのであった。

 

「待て、始を返せ!!!!」

 

「それは俺達に勝つか、或いは………お前達がジョーカーの位置を特定してからほざく事だな、ブレイド。

 ふっ、アディオス」

 

【シュゥゥゥゥゥンッ】

 

 そして、オーロラカーテンに入りながらグレイブも変身を解き、志村純一の姿で消え去って行きながらブレイド達を煽る台詞を吐いたのだった。

 それを聞いたブレイドは地面に拳を叩き付け、始の情報を持つ奴等を取り逃がした己の力不足さに怒りを滲ませるのであった。

 そして…ライダー同士の戦闘が終わった直後、ハイパーストライクチェスターによって最後のビーストも駆除されると、演習場にはビースト反応が存在せず漸くスペースビーストが全滅したと両軍は悟り、ソウゴは一息吐くが………ブリットとユウキは互いに睨み合いながらもこれ以上の戦闘は消耗的に無理だと言葉にせずとも互いに分かっており、ユウキのガーリオン・カスタムが撤退信号を発信するとDC残党はブースト・ドライブを使用しながら撤退し始めるのだった。

 

「あ、あのオッサン達、ラトの事頼みましたよ!!」

 

「おい小僧、俺の名前はカイ・キタムラ少佐だ、オッサンと呼ぶな!!」

 

「うぐっ、じ、じゃあさいならです、カイ少佐!!!!」

 

 そして、アラドもカイにラトゥーニを頼むと言ってブースト・ドライブを使用して撤退すると、ユウキ達も殿を務めながら撤退するのであった。

 そうしてブレスやリーはヴァルストークのブリッジに居るミツコにビルトファルケン奪取はそちらの要望だったのかとアイコンタクトを送ると、ミツコはニッコリと笑みを返すだけだった。

 その反応で当然ミツコがビルトファルケン奪取を要求したのだと2人は確信し、頭を痛めるのであった。

 ………最も、ミツコとしてもビルトファルケンの奪取自体は特段興味が無かったのだが、取り引き相手の『影』達がビルトファルケンの奪取を要望したのでそれに応じてビルトファルケン奪取をアーチボルドの部隊に命じ、対価として『影』が持つ技術のデータをミツコは手に入れつつも、これを人類が自立出来る様にする為の力の1つとして活用しようと今日も商売人として、そして人類の可能性を広げようと立ち回るのであった。

 

「んじゃ、俺達も行こうぜ」

 

「そうだな」

 

 そして、カイザーSKLとウイングルは任務を終えた瞬間その場から即座に撤退し、シロガネやヒッカム基地のレーダー圏外へと離脱して行ったのだった。

 コウジとマジンガーZは何も言わずに去って行ったカイドウ………『並行世界のシロー』には何か考えがあるのだろうと思いながら、何も言わなかったについて何も触れず、ただ助けに来てくれた事だけを感謝するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───キラーホエール・格納庫───

 

 

 

 アラドは帰還後、ゼオラに何故ラトゥーニを撃ってしまったのかと詰め寄るが、そのゼオラは何処かチグハグながらも「ラトゥーニがビルトファルケンに乗ってるなんて思わなかった」「どうして撃ったのか自分でも分からない」と興奮気味にアラドに言い返して自室へと走り去ってしまったのだった。

 アラドはゼオラに何が起きてるんだと疑問に思いながらも、その背中を見ている事しか出来なかったのだった。

 

「…アラド」

 

「ク、クエルボ博士…今の話、聞いてたんすか?

 なら、何でゼオラはラトを撃つなんて事を!?」

 

「落ち着いて、声を荒らげないでくれ…後で僕の部屋に来なさい、其処で落ち着いて話そう。

 僕は先にゼオラのカウンセリングをして来るから………【スッ】」

 

「…?」

 

 そんなアラドにクエルボは僅かに話をした後、ゼオラのカウンセリングに向かうと同時にアラドに自室へと来る様にと言い付けながら去って行く………その直前に、アラドに1枚の紙を持たせてから格納庫から去って行ったのだった。

 その紙を貰ったアラドは何なんだと思い、周りに誰も居ない所でこっそりとその紙を広げて読み始めると………其処にはこう書かれていた。

 

『ゼオラはセトメ博士やメイガス・ゲーナスによって君以上にリマコンを受けている、だから君が知るゼオラと様子が違うんだ』

 

 そう恐ろしい事実が綴られており、アラドは紙をクシャクシャにする程に手に力が込められ………アギラ・セトメがラトを撃っても疑問に思わない様なリマコンを施している事に怒りを覚えた後、その紙を何と誰にも見られない様に食べて処理したのだった。

 そしてアラドは………ゼオラの私室から出て来たクエルボを追い、彼の私室に静かに入って非常に怒った表情を見せていたのだった。

 

「何でゼオラがリマコンなんてもんを受けてるって知ってて止めれなかったんですか、クエルボ博士!」

 

「…僕には、そんな権限が無かったんだ。

 だけど…まさかラトゥーニを、あの娘を撃つ真似をして、帰還後までにそれ等を忘れている程のリマコンを施してた…これはもう疑い様が無い、このままゼオラや君がDC残党…アースクレイドルに居たままだとより危険な事に陥る。

 だから僕は…『協力者』に頼る事にしたよ」

 

「協力者…何なんすか、それは?」

 

「…君やゼオラの身の安全を確保する為の協力者だよ」

 

 そうして今のアラドの表情や、カウンセリングによって分かったゼオラの状態からクエルボはアラドとゼオラ、この2人を急いでアギラの下から引き離す様にする為の協力者…オウカや、彼女に接触して来た者達に頼り近い内にアラドとゼオラを『保護』する決意を固め、動き始めたのだった。

 アラドは協力者が何のことなのか分からなかったが………ゼオラが今よりも酷い事にならないのならそれで良いと思いながら、クエルボに頼ろうと、心に決めたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方シロガネの医務室から出て、第2ブリーフィングルームをカイや他の全員の貸し切り状態にしつつ心が安らぐハーブティー等を用意させたリーやブレス達はナイトレイダー、更にケンザキ達もシロガネに招いてラトゥーニやケンザキ達の話を聞く事にしたのだった。

 その際にカズマ・ケンザキの口元から『緑色の血』が出た跡が残っていた事にコウジ達は少し驚いていたが、その事も含めて新たなライダー達の話を聞く必要があるとしたのだった。

 そして先ずはラトゥーニの方から話が切り出され………スクールの生き残りであったゼオラ・シュバイツァーと遭遇し、彼女に撃たれた事を重々しく語るのだった。

 更にゼオラの相方であるアラド・バランガがシロガネに近付くビーストを迎撃していたリオンに乗っていた事も伝えたのだった。

 

「…そうか、ビルトファルケン奪取時にそんな経緯が…。

 それでラトゥーニ、そのゼオラはお前に向かって銃を撃つ真似をする様な子なのか?」

 

「…いいえ、ゼオラは私の事を本当の家族の様に扱ってくれた仲間です…なので、そんな彼女が私を撃つなんて…考えられる事があるとするなら、ゼオラはDC残党側に居るスクールの関係者に洗脳措置を受けている事かと…」

 

「…人を洗脳し、道具として扱う、か。

 やっている事がエアロゲイターと変わらん上に、地球人がそれをしている事に反吐が出てしまうな…」

 

 そして、ラトゥーニはゼオラとスクールと言う繋がりがあるにも関わらず差異次元と違いスパイの容疑を掛けず、ラトゥーニの言葉を信じているリーにラトゥーニは目をパチクリさせ、何も疑っていないのかと無言で訴えていた。

 するとリーは、その疑問に答え始めたのだった。

 

「仮に君がスパイだとして、教導隊出身のカイ少佐の目を盗んで新型機の情報をDC残党側に流せる訳が無い上に、そして自分が疑われない様に撃たせるなどと言う回りくどい事をせずDC残党部隊が来た時点でビルトファルケンを持ち去ればそれで全て上手く行くだろう?

 にも関わらず、そんな事が無く君は銃で撃たれ、様々な要因が重ならなければ転落時に死んでいた可能性すらある。

 その点を考慮して、君がスパイなどでは無い…と、私は考えている。

 要するに、疑わしい点はスクールの出身同士と言う薄い線だけだから君を疑う者は此処には居ないと言う事さ」

 

「…リー中佐…」

 

「(それにビルトファルケンの情報を流し、奪取作戦を依頼した奴がウチの料理係として居るミツコであるからな…リー中佐としても彼女を疑って無駄な時間を割くのは非効率であり、何より鋼龍戦隊の出身者がそんなスパイな訳が無いと信頼しているからな)」

 

 リーは1つ1つ丁寧に、論理的な観点から来るスパイでは無いと言う自身の考えを説明するとラトゥーニはシロガネの艦長であるこの人はダイテツ艦長達並に信頼出来る人だと認識し、自分を信じてくれた事に頭を下げたのだった。

 一方黙っているブレスはヴァルストークに居るミツコが容疑者の1人だとリー自身も知ってるのでラトゥーニがそんな超高度なスパイ行動をする訳が無いと断じており、それを口にせずとも彼女はシロだとしてブレスも扱うのだった。

 一方その様子を見ていたラミアは、薄い線でも可能性があるならスパイとして疑うのが軍では無いのかと疑問に感じていたが…その目には、その猜疑心を超える信頼、と言う物が映っていたのでそれがラトゥーニを守っているのかと思い始めると同時に何を馬鹿なと自問自答をしていたのだった。

 

「さて、次は君達の番だね…新たな仮面ライダーの諸君」

 

「はい…俺はカズマ・ケンザキ、またの名を仮面ライダーブレイドと言います。

 此方は俺の先輩のサクヤ・タチバナさん、またの名を仮面ライダーギャレン、こっちが俺達の後輩のムツキ・カミジョウ、またの名を仮面ライダーレンゲルと言います。

 先ず俺達がこの世界に来た理由は…攫われてしまった仲間を取り戻す為なんです」

 

「仲間…その者も仮面ライダーなのか?」

 

「はい、仮面ライダーカリス…相川始、この世界ではハジメ・アイカワと呼ぶべきですね。

 彼はハンドレッド達のカッシーン達による物量と…恐らくですが、ケンザキが戦ったもう1人のジョーカーアンデッドによって敗北し、俺達の世界からこの世界に攫われてしまったと、俺達は考えています」

 

「ジョーカーアンデッド…?」

 

 そうしてケンザキとタチバナが中心となり自分達がこの世界に来た経緯、更に敵の存在を言葉にしていた所でこの世界の人間には分からないアンデッドやジョーカーの言葉にコウジ達は疑問に思うと、タチバナはUSBを取り出してブリーフィングルームのモニターにアンデッドの情報を開示し始めたのだった。

 

「先ず俺達の世界にはそれぞれの生物の祖となる不死の生命体、アンデッドが地球を支配する種を決める『バトルファイト』と呼ばれる物が行われていました。

 人間の祖となるヒューマンアンデッドも当然居て、それが勝者となり人間が数千年以上に渡って繁栄したのが俺達の世界の生態系の真実です。

 そして…その中で、ジョーカーアンデッドと言う他のアンデッドが恐れる存在が居て、それがバトルファイトで勝利を収めてしまうと世界のリセット…種の淘汰と世界の崩壊が始まってしまうのです。

 そしてそのジョーカーアンデッドは…ハジメ・アイカワでもあります」

 

「ですが勘違いしないで下さい、ハジメさんは決して世界を滅ぼしたいなんて思ってない、寧ろ俺達と一緒に世界を守りたい、守るべき人を守りたいと考える仮面ライダーなんです。

 だから」

 

「分かった、君達の言葉を信じよう。

 …それで、ケンザキ君のその緑色の血の跡は一体…?」

 

「…これは、俺がジョーカーが勝利者となって世界のリセットを起こしてしまう、それを食い止める為に払った代償………俺自身もイレギュラーなジョーカーアンデッドとなって、バトルファイトを永遠に持続させて世界を守る、その行動の結果です」

 

 そしてブレイドの世界の生態系の真実やハジメの正体、ケンザキが世界と…滅びを望まないハジメを守る為に払った代償を聞いたコウジ達は、それでも人間として笑うケンザキの器の大きさや壮絶な決意に固唾を呑み、彼の行動を馬鹿にする事は出来ないと知りながら頷くのだった。

 すると、次にブレスが手を挙げケンザキ達に質問を投げ掛けたのだった。

 

「ケンザキ君がイレギュラーなジョーカーアンデッドとなったのは分かった………が、トランプにはジョーカーは『2枚』存在する。

 君は恐らく想定されていない3枚目のジョーカーとなったのだろう?

 なら、ハジメ君を攫った敵………そして、君が崖の上で戦った相手こそが…?」

 

「…はい、奴こそが本当の2体目のジョーカーアンデッドです。

 まさかハンドレッドと手を組んで、バトルファイトの決着を企てるなんて…」

 

「そもそも…あのジョーカー、アルビノジョーカーは『全てのアンデッドが封印された』その時に目覚め、新たにバトルファイトを引き起こす引き金となる存在だ。

 それが目覚めたのは…恐らくハンドレッドが奴の封印を意図的に解いたんだろうな。

 ライダーの力を模倣出来る技術力を持つ奴等ならばそれも可能だろう」

 

 ブレスの的を射る発言………トランプの2枚目のジョーカーに照らし合わせた2体目のジョーカーについての質問に、ケンザキ達もあの仮面ライダーグレイブに変身していた奴こそがその2体目のジョーカーだと返事をしたのだった。

 そしてツカサは、世界を通りすがり、渡り歩くディケイドの知識を活かし本来ならジョーカーも含むアンデッドが全て封印されなければ目覚めないアルビノジョーカーが目覚めたのはハンドレッドが関わってると断定し、ケンザキ達もまたハンドレッドかと思い拳に力が加わるのだった。

 

「あの、それでケンザキさん達はどうするんすか?

 俺達と一緒に来る訳には…」

 

「ああ、ハジメを助け出すまでは無理だ。

 ディケイドやジオウ…ツカサやソウゴ達とも合流する事もまだ出来ない。

 …けど、ハジメを助け出すチャンスが生まれた時はツカサ達に連絡して協力を促す事は約束します。

 なので、俺達はこのまま独自行動を続けます」

 

「そうか………分かった。

 ならばその時はナイトレイダー総出で力を貸すと約束する。

 これが連絡先だ………吉報を待っているぞ、ケンザキ君達」

 

『ありがとうございます』

 

 そしてケンザキ達ブレイドの世界のライダー達はハジメを救い出す為に独自行動を続けるとシロガネ&ヴァルストーク隊やナイトレイダー達に伝えると、ユーゼスと連絡先を交換してシロガネから去って行ったのだった。

 ユーゼス達もまた帰還して行くと………ラトゥーニはケンザキ達にシンパシーを感じ、自分もアラドとゼオラを救い出す為に皆と一緒に頑張ろうと決意を固め、ジュウゾウもやっと見つけたスクールの生き残りを保護し………そしてその裏に居るであろうアギラ・セトメに最大限の報復をすると心に誓うと、それぞれがまた別々に動き出すのであった。

 それから直ぐヒッカム基地からカイ、ライ、ラトゥーニの3人はシロガネ&ヴァルストーク隊に転属となり、ビルトファルケンを奪取したDC残党部隊の行方を追う任務に同行する事となるのであった…。

 




此処までの閲覧ありがとうございました!
劇場版の(ブレイド)と同じ技同士の対決になりましたが、あちらだとブレイドが『ジャックフォーム』にフォームチェンジした事でブレイドが勝ちましたが、通常形態のままだとグレイブはレンゲルのライダーシステムを応用した新世代ライダーなので競り負けてしまう、と言う結果でした。
そして量産型カッシーンの使い方はフォームチェンジの邪魔立てです…これもブレイドがジャックフォーム、そしてキングのカードを使った『あの形態』に成られたら拙いので当然こんな使われ方をします。
そしてみんなのアイドル橘さんと睦月…ギャレンとレンゲルもスポット参戦でした。
果たしてブレイド達が合流出来る日は何時になるやら…そして、クエルボの行動は実を結ぶのか?
その結果はまた先に…。

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!
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