今回は前回からの続きになりつつも閑話となります。
何故閑話となったかと言えば…各陣営の話を書こうとしたら丸々1話以上使ってしまうのと戦闘マップ回が0なので閑話になりました。
さて、先ずは前編となりますが………スロットル大丈夫と聞かれたら多分スロットルが壊れてます。
では、本編へどうぞ!
キョウスケ達はハガネのブリッジや格納庫に来ると、シロガネと造りは同じでも懐かしさを感じ全員が思い思いに耽っていた所であった。
しかし………此処でブリットが何故ハガネの艦首モジュールがシロガネの物と同じになってるのかダイテツに質問を投げ掛けると、どうやらトロニウム・バスターキャノン・モジュールは改修と修理中らしく、四番艦用のカタパルト・モジュールを装着しているらしかった。
「やっぱりこうやって艦首モジュールを付け替えられるのはスペースノア級戦艦の強みだよなぁ」
「んじゃ、ハガネもクロガネのドリルが付けられちゃう訳?」
「構造上は行ける、但し使用後の諸々の修復作業を考慮しないものとする、だよエクセレン少尉」
更にエクセレンがクロガネの超大型回転衝角…あのドリルもハガネが付けられるのかと聞くと、コウジは修復作業を考慮し無ければイケると口にし、矢張り設計上で元々回転衝角を付けられる様にされてるクロガネとハガネでは些細な…しかし決定的な違いが出ると言う事がエクセレンの頭の中で浮かぶのだった。
「戻りました」
「あ、オノデラ副長…何か良い顔してるわね、リー艦長と話でもしたんですか?」
「ああ、エクセレン少尉。
リー中佐とは同期でな、奴のお陰で俺は何時も2番手だったんだ。
で、L5戦役のあの時以来に再会したからお互い地球を護る為に共に戦おうとリー中佐と誓い合った所なんだ。
…さて、ダイテツ艦長、次の指示をお願いします」
「うむ、DC残党部隊の予測進路データは既に出ている。
彼等は極東地区を目指すと思われる。
上の方から追撃命令も出た、直ちに本艦とシロガネ、ヴァルストークは発進するぞ」
「了解です、艦長」
そして、オノデラが戻って来た直後にDC残党部隊への追撃命令としてハガネ・シロガネ・ヴァルストークの3艦は極東地区へと針路を向け発進したのだった。
コウジやZ、エクセレン達はハガネも合流した事で心強い味方が更に増えたと考えながらブリーフィングルームに向かっていた。
何故ブリーフィングルームかと言えば、ハガネと連絡通路を直結したシロガネからリーが主催のハガネのブリーフィングルームを借りてダイテツ達とコウジ達の再会を祝した小さなお茶会を開く事になっていたからである。
オノデラはリーの配慮に笑みを零しながら、主賓となるダイテツと共に第2ブリーフィングルームへとコウジ達と共に向かうのだった。
一方ハガネの格納庫ではラミアが目標の1つである『ハガネとの接触』が予想以上に早く達成出来た事で艦内を内見し終わった後、先程のダイテツ達の指揮は見事な物だったとしてアンジュルグの秘密端末にある記録リストに『ダイテツ・ミナセ達ハガネクルーとハガネは今後の地球圏防衛に必要不可欠な戦力である』と打ち込み記録し、それから外に出てこのままヒリュウ改も集結すれば更に『必要不可欠な戦力リスト』を埋められる…そう考えていた時にライがラミアと接触したのだった。
「そんなに珍しいか、ハガネが?」
「ライディース・F・ブランシュタイン少尉…「ライで良い」ではライ少尉、私に何かご用があらせられたりしますのですか?」
「DC残党が使っていたECMの話を君から聞こうと思ってな」
「(
「あれについて、何か知っている様な感じだったからな」
ライはラミアにDC残党側が使うECMについて聞き、彼女が垂らした釣り針に掛かればそれで良し、掛からなくても良しと言うムーブを取り、当人の反応を確認していたのだった。
「(あの時…か、抜かったな…だが、こうして疑って来るのもまた良しだ)知っているもいないも何も、私も初めて見ちゃいましたのでしょうです」
「そうか?
君が所属しているイスルギ重工の新技術では無いのか?」
「私には良く分かりゃしませんの事です」
「(フン…そう簡単に誘いには乗ってこないか。
それにしても…ウルトラマンゼットみたいな気になる喋り方だ、何処かの方言か?)」
「(…仮にアンジュルグを調べられても
しかも、あれは最初の戦闘で故障したままだからな。
ミズホ達に修理を頼んでも無理だと断言されたからな…それより、次の指令が来ない。
…矢張りエクサランスとの間でも出来なかった様に機密通信装置が壊れてるのか?)」
そんなラミアはのらりくらりしながらライの垂らした糸を躱しつつ彼の事も評価した後、機密通信装置の方を気に掛けて後でミズホかラージ辺りにアンジュルグの検査をして貰うかと考えるのだった。
…そして、同じシャドウミラーの中でも先に『向こう側』で行方知れずになってしまい、『こちら側』の最初の戦闘以降目を覚まさないフィオナ・グレーデンに関しても容態は安定してるが目覚める気配が無い事も、エクサランス達と合流出来た事もラミアが直接レモンに伝達出来ないのが歯痒く思うのだった。
───DC戦艦・ハワイ諸島沖───
一方、DC残党のアーチボルド隊は補給物資をローズ………ミツコよりも先にアースクレイドル側から届けられ、アーチボルドやユウキ達自身も予想よりも早い対応に関心していた所であった。
但しアーチボルドは冗談で斜に構えた考えを見せている所にクエルボが苦心した表情を見せていたりとブリッジでは少しだけ固い空気が流れるのだった。
なお、アーチボルドのジョークはクエルボには通じなかったらしかった。
「フフフ…では、先方の責任者とお会いしましょうか」
「【プシュンッ】…初めまして。
『エキドナ・イーサッキ』と申します」
「ほう、これはこれは…」
「(す、すっごいナイスバディ…あたし、負けちゃったかも)」
「私に何か?」
「いえいえ、貴女の様な御婦人が来られるとは思ってませんでしたので」
そんな中で、スタイルの良いエキドナが来た事でアーチボルドも彼女の様な者が来るとは思ってなかったと本音を漏らし、その一方でカーラはナイスバディさで負けたかもと考え様々な角度で驚かれていたのだった。
だが、エキドナはそんな反応は気にせず淡々と報告書を読み上げ始めたのだった。
「…アースクレイドルより、弾薬、燃料、食料、生活必需品、そしてアーマードモジュール…更に新型機のType30をお持ちしました」
「ああ、資料で見ましたよ。
名前は『ランドグリーズ』…確か、量産型とか。
アースクレイドルでこっそりあんな物を作っていたとは驚きですね」
「使える物であれば、出所は関係無いのでは?」
「ご尤も。
では、代わりにビルトファルケンを持ち帰って下さい」
「それに関しては、私の部下が担当します」
「なら、貴女は如何するのです?」
「特別任務がありますので、この艦に搭乗させて頂きます」
そして淡々と報告書を読み上げて行く中で、エキドナもこの戦艦に搭乗すると打診して来たのでアーチボルドも少し興味が唆られ、少し返事を窺う様な質問を投げたのだった。
「僕達は極東地区へ向かいますが、良いんですね?」
「ええ」
「分かりました…ではユウキ君、艦内をを案内してあげて下さい」
「了解です」
「よろしく頼む」
「………」
「ユウ、如何したの?」
「(この女、何だ?
まるで、人形の様だ………)」
そうして案内を任されたユウキだったが………呼吸から挙動、その全てが異常なまでに『整い過ぎてる』事が直感的に気になり、エキドナを指して『人形』みたいだと考えながら案内するのだった。
その一方エキドナは………テロリスト上がりのアーチボルド・グリムズは戦闘力は兎も角『今後の地球圏防衛に必要不可欠な戦力』か否かを判断しかねていたが、ユウキ・ジェグナンは自身に疑いの目を向けて来た事で洞察力があると判断し、必要不可欠な戦力リスト候補にカーラとペアで挙げる様にすると考えながら、食堂や用意された自室へと案内されるのであった。
───ハガネ・太平洋上空───
その頃ハガネでは、リーが気を利かせたダイテツ達との再会を祝した小さなお茶会が開かれた後であり、鋼龍戦隊の面々だった者達はダイテツやオノデラ、エイタ達と挨拶を再び交わし終えて用意されたお菓子やハーブティーを飲んだ後だった。
そうして片付けをする中で………ふと、エイタが仮面ライダーの話題について頭の中で思い付いたので口にするのだった。
「そう言えば………仮面ライダーって、どれ位の数が居るんだろうな?
俺や副長、艦長達が知るのはディケイド、ジオウ、ゲイツ、ウォズと、ディケイドが召喚したウィザードとファイズ、ドライブってライダーとヒッカム基地所有の演習場で接触したブレイド達しか知らないよな?
誰か、他にライダーの事をツカサやソウゴ達に聞いてる奴は居るのか?」
エイタは純粋な疑問である仮面ライダー達はどれだけ居る、と言う質問を投げ掛けると、ラトゥーニもリュウセイとシンプルな作りで音が其処まで煩くない平成ライダーの変身ベルトの再現品を作っていた時にソウゴから聞いた『仮面ライダークウガ』と『仮面ライダーアギト』、『仮面ライダー龍騎』位しか知らないので首を横に振る中で………コウジとZは、親和性が高まった魔神パワーによって最近では差異次元の知識が流れ込んで来ていたので、その影響で仮面ライダーの知識もちょっとは知ってるので話そうとした………その時、ハガネのブリーフィングルームのドアが開き、ティーポットとカップを持ったチューリップハットとコート、そして眼鏡が特徴の男が突然現れるのであった。
「うわっ、だ、誰だあんた!?」
「待て皆………アンタ、その風貌は………もしや、仮面ライダーの世界に度々現れる謎の男…鳴滝、なのか?」
「その通りだよ、ジャグラスジャグラーとクレナイ・ガイ………いや、地球連邦軍のヘビクラ中佐とクレナイ少佐と呼ぶべきかな?
其処の君が仮面ライダーについて知りたいと口にし、私が偶然その言葉を聞いたのでこうして仮面ライダーの一定の知識を授けに現れた、と思ってくれ」
すると、ヘビクラやクレナイは驚いて真っ先に身構えたキョウスケやラウル、コウジやカイ、そしてラミアを制して鳴滝と言う名を口にするとその男は肯定し、此方もヘビクラ達の正体を知っているとアッサリと告げながら、ブリーフィングルームのモニターの横に立ち、エイタが口にした仮面ライダーはどれ程の数が居るかと言う質問に答えるべく指をパチンと鳴らすと、ブリーフィングルームの電気が消えてモニターが勝手に動き始めたのだった。
それを見たラミアはこの男はハガネのシステムを掌握出来る程の力を持った謎の男の認定し、警戒心を解かず睨んでいたのだった。
「さて、仮面ライダーと一言に纏めても大まかに………この新西暦世界においても日本にのみある旧暦の『昭和』と『平成』、そしてこの世界では迎える事が無かった『令和』、その3種類に分類する事が出来る。
先ず昭和ライダー…これは仮面ライダーの概念や礎を作り上げた存在達であり、君達はまだ見た事が無い存在、そしてこの世界にまだ訪れる事が出来ない者達だ。
次に平成ライダー、これは君達が知ってるディケイドとジオウが分類される…そしてディケイドとジオウはそれぞれライダーの歴史を次に広げる役割と、平成ライダーの楔とも言える立場を担う特殊な仮面ライダーだと認識してくれ」
「特殊な仮面ライダー…だから、他の仮面ライダーの力が使えた…と言う事ですか?」
「その通りだよ、ラトゥーニ・スゥボータ少尉。
最後に令和ライダー…此方は仮面ライダーの世界では平成と令和と言う概念の壁が壊れる様な異常事態が起きない限りは平成ライダーと交わってはならないと平成ライダーの終わりのライダーであるジオウと令和ライダーの始まりのライダー、『仮面ライダーゼロワン』が取り決めたルールによって共には戦えないライダー達だ。
しかし…この世界に平成ライダーが集まりつつあり、且つ、此処は仮面ライダーの世界では無いのでそのジオウとゼロワンが取り決めたルールは適用されないので一部の平成ライダーと縁がある令和ライダーも集まり始めている所なのだよ」
鳴滝は昭和ライダーの代表として始まりの仮面ライダーにして彼が居なければ仮面ライダーの概念も無かった存在、『仮面ライダー1号』をモニターに映すと次に平成ライダーにはクウガと…コウジ達とも縁があるディケイド、ジオウを映しながら、ディケイドとジオウは特殊な仮面ライダーだと告げていた。
そんな存在が自分達の力となってくれていたのかとラトゥーニやカイ、キョウスケ達は考えていた所、コウジやZも魔神パワーにより得られた知識で其処までは間違い無いと思いながら頷いていた。
そして、次にコウジも分からない令和ライダーの話になれば、本来平成ライダーと令和ライダーは仮面ライダーの世界では『概念の壁』なる存在がある為交わらない様にジオウが取り決めていたと話されたが、取り敢えずこの世界は仮面ライダーの世界では無いのでスルーされると鳴滝はアッサリ話したので、恐らく令和ライダーと言う分類のライダー達も来るとキョウスケ達も考えていた所、鳴滝も平成ライダーと縁がある者達が来ると告げるのだった。
「で………肝心の仮面ライダーの数はどれ位居るんですか、鳴滝さん?」
「うむ…先ず昭和ライダー達で15人存在し、中でも仮面ライダー1号から『仮面ライダーストロンガー』までの昭和ライダーはウルトラマンで言うウルトラ六兄弟に当たる『栄光の七人ライダー』と呼ばれている。
次に平成ライダーは………それぞれが独立した世界と物語を持ち、その中に複数のライダーが居るのだが、平成ライダーとしての概念を刻み込む世界の代表となるライダーは20名居る。
但し、ディケイドには物語が存在せず他のライダーの世界を渡り歩く旅人として確立され、ジオウは全ての平成ライダー、そして昭和ライダー達も含めたそれまでの全てのライダー達の王となる魔王としての側面を持ち、ジオウも自分の物語と世界があるにはあるが、彼もまた他のライダーの世界を渡り歩く力を持ち合わせている。
そして令和ライダーは………今でも増え続けている、とだけ伝えておく。
私が把握している令和ライダーは『仮面ライダーガッチャード』と言うディケイドの後輩とも呼べるライダーと縁を結んだライダーまでしか把握し切れて居ない」
「………じゃあ、ブレイドとギャレンとレンゲル、それと誘拐されてるカリスってライダーがブレイドの世界のライダーって事になるよな?
………あれ、じゃあ代表となる平成ライダーは20人だとしても、他の平成ライダーの世界にも無数の仮面ライダーが居る事になって、令和ライダーも増え続けてるから………仮面ライダーって、かなりの数が居るんすか?」
「ああ、令和ライダーも含めればざっと数えて200名以上に及ぶ仮面ライダーが存在する事になる。
まぁ………一部の令和ライダーは、この世界に来る事が出来ないかも知れないがね」
「2、200以上…!!」
そして、肝心の仮面ライダーの総数は200を超えると鳴滝が答えると、エイタは途方も無い数のライダーが居て、ディケイド達の様に戦えると思いながら眼鏡がズレるのだった。
しかし…鳴滝は知っている、ベルトを封印した、破棄した代表となる平成ライダー達はジオウが対応するウォッチを渡せば力を取り戻せるが、一部の令和ライダー…特に『仮面ライダーリバイス』の世界に居る『仮面ライダーリバイ』と『仮面ライダーバイス』、彼等は平成ライダーと縁が合っても………リバイが力と記憶を、『悪魔』を失ってるので戦えないと考えているのだった。
更に『仮面ライダーアクア』や『仮面ライダーセンチュリー』と言った『未来の仮面ライダー』は時代の壁も越えなければならないので来られる可能性が低い事も。
更に………本来ならもう来ていても可笑しくない『仮面ライダーダブル』や『仮面ライダーオーズ』がこの世界にまだ居ない事を不可解に思っていたのだった。
「じゃあ、それだけの数の仮面ライダーやウルトラマン達が居ればスペースビーストの根絶も夢じゃないっすね」
「おいエイタ、仮面ライダーもウルトラマンも何時までもこの星に………この世界に居てくれる訳じゃ無いんだ。
最終的には俺達の力でスペースビーストを根絶し、この星の平和を護り抜く事が出来る様にならなければ駄目なんだぞ?
何時までも仮面ライダーやウルトラマン達に頼り切りになる様な姿勢にはなるな」
「す、すみません副長!」
「(うむ、しっかりとその辺りを正しく認識出来てるのは流石だな、テツヤ)」
そんな所にエイタが仮面ライダーやウルトラマンに頼り切りになりかねない発言をしたので、そうなるなとオノデラが苦言を呈してその認識を改めさせるのだった。
それを見ていたリーは、最後は矢張り地球人の力でスペースビーストの根絶等を成し遂げなければならないと正しく考えているとしてオノデラを評価しながらハーブティーを飲み、その様子はヴァルストークに中継されているのでミツコもオノデラの姿勢が地球人として正しいと笑みを浮かべ、矢張り鋼龍戦隊は『そう言う面子の集団』だとして期待を寄せていたのだった。
「ではライダー講座はこれで終わりにして頂く。
最後にこの世界の地球人諸君………この世界のスペースビーストを操る者達は狡猾で掴み所が無い敵だ。
そんな奴等やミケーネ帝国に異星人も相手に戦わねばならないが………君達ならライダーやウルトラマン達と共に試練に立ち向かい、そして平和を勝ち取ると信じてるよ」
そして鳴滝はハットを深く被りながらもこの世界の皆に期待してると告げるとオーロラカーテンを開いて何処かに去って行った………が、その最中にラウルのポケットにメモ書きをこっそりと入れると、それに気付いたラウルは鳴滝が消え、皆が改めて再会のお茶会を解散している中で………誰にも見られていない所で紙を広げると、こう書かれているのだった。
『仮面ライダーエボル………エボルトは『仮面ライダービルド』の世界のライダーだ。
よって………奴の縁を辿って既に仮面ライダービルドとその相棒はこの世界に来ている』
そんな内容の紙が、鳴滝からラウルに届けられるのであった…。
───日本・渋谷───
「なぁ『戦兎』………ホント〜に此処しか行く宛が無いのかよ?」
「ああ『万丈』………非常に残念だが、此処………『幻夢コーポレーション』にしか行く宛が無い」
一方その頃、日本の渋谷では仮面ライダービルドである『桐生戦兎』…『セント・キリュウ』とその相棒である『万丈龍我』…『リュウガ・バンジョウ』、又の名を『仮面ライダークローズ』がゲンナリとした表情でその会社………幻夢コーポレーションを見つめ、上を見上げていたのだった。
セントもバンジョウも気が付くとこの世界にやって来ており、2週間の間お金を稼いで食い繋ぎながらこの世界の情報をある程度集めていた………そんな所に幻夢コーポレーションの名前が2人の目に留まり、まさかと思いながらもやって来たのが今であった。
「どうやらお前達も幻夢コーポレーションの名前に引き寄せられたらしいな、仮面ライダービルド、仮面ライダークローズ」
「やあ、セント!」
「お前達は………ディケイドに………ジオウ、ソウゴ!
お前達がナイトレイダーって民間組織に属しているって知ってからそっちに行こうとも思ってたんだぞ!」
「まぁ、それもこの世界に何故かある幻夢コーポレーションの所為でご破算になったけどな」
「俺達もいきなり現れた幻夢コーポレーションに少し違和感を覚えて此処に来た訳だ」
そして、そんな2人の前にツカサとソウゴが現れるとバンジョウとソウゴがハイタッチしながら久々の再会に喜んでいると、ツカサとセントは値踏みをする様に幻夢コーポレーションを見つめ続けており………すると、中から社員と思われる1人の女性………しかし、所々にアンドロイドの様な装飾がある女性がカツカツと歩いて来ると、セントやソウゴ、ツカサ達に頭を下げて来たのだった。
「お待ちしておりました、仮面ライダーの皆様。
幻夢コーポレーション社長と『サウザンインテリオン』社長、そして『飛電インテリジェンス』社長や他の皆様がお待ちしております、付いて来て下さいませ」
「…この子、『ヒューマギア』だよね、ツカサ?」
「ああ、それも………ただのヒューマギアじゃあ無さそうだがな」
そして女性社員………『仮面ライダーゼロワン』の世界に普及しているアンドロイドであるヒューマギアの1体『厘』…『リン』に会社の中に招かれると、3人の社長、更に他の者達に呼ばれてると話すと、ソウゴは飛電インテリジェンスの名前を聞いて『彼』もやっぱりこの世界に来ていたのかと思い喜んでいた………が、ツカサと共に目の前のヒューマギアがただのヒューマギアでは無いと看破しており、少し警戒した表情を見せれば………リンの髪に『赤いメッシュ』が現れ、更に目も『赤く輝く』と、セントも流石にその正体に気付き、バンジョウはその気配にエボルトの様な『悪意』を感じ取り、身構えた………が、直ぐに元のリンに戻ると4人を幻夢コーポレーション内へと案内し始めるのだった。
勿論4人は先程の『悪意』があるので警戒心は一定に保ちながら社長室直通のエレベーターに乗り、そして目的地に付いて4人が降りると………其処には、4人の想像通りの人物が3人居り、更に他に4人もその場に居て新たに合計6人………本当は『8人』だが、新たな仮面ライダー達がこの世界にやって来た事を確認するのだった。
「やあ、待っていたよ………ディケイド、そして私を肥やしにしてくれた忌々しい魔王にビルド、クローズ」
「あ、あれ、俺だけなんか歓迎され…る訳無いよね、『アナザーオーズ』の件があるし………ごめんね、『仮面ライダーゲンム』…『檀黎斗』『社長』」
「…其処で『王』と呼べば私はジオウに攻撃していた所だったが、しっかりと『社長』と認識して居るので取り敢えず先のアナザーオーズの件は水に流す事にしよう」
そして彼等を代表して仮面ライダーゲンムの変身者である檀黎斗…『クロト・ダン』がジオウにチクチクと言葉の槍を刺していたが、ちゃんと『社長』と呼んだので取り敢えず矛である『プロトマイティアクションXガシャット』を懐に仕舞い、『ゲーマドライバー』も取り外すと漸くジオウも交えて話し合う姿勢を取るのだった。
そして…その直ぐ直後に、他の5人の内4人がソウゴとセント、バンジョウに近付くのだった。
セントとバンジョウは1人は見た事は無いが…予想は出来る人物だと思いながらソウゴを前に添えるのだった。
「やあ、ソウゴ…仮面ライダージオウ」
「久し振り…飛電或人…仮面ライダーゼロワン」
そして、セントの予想通りその人物は仮面ライダーゼロワンこと飛電或人…『アルト・ヒデン』だった。
その傍らには秘書のヒューマギアである『イズ』も立っており、礼儀正しくソウゴ達に礼をしていたのだった。
そして、他の3人もその後ろからソウゴ、そしてセントとバンジョウを巻き込んで話し始めたのだった。
「久し振りだね、皆」
「皆と会えて、僕達も嬉しいよ」
「しかし………この世界はどうなってるんだセント、バンジョウ、それにジオウ?
スペースビーストとか言う化け物が居れば異星人も居て、命のやり取りを地球人同士でもやってる…少し萎える、だけど戦わなきゃいけない世界だぜ、此処は?」
「ハハハ…ホント、この世界は複雑だよね、『タケル』さん、『永夢』さん、それと…え〜と、『仮面ライダーパラドクス』のパラド、だよね?」
「あ〜、お前と俺はそう言えば実際に会った事が無かったな、ジオウ」
そして彼等…『仮面ライダーゴースト』こと『天空寺タケル』…『タケル・テンクウジ』と『仮面ライダーエグゼイド』こと『宝生永夢』…『エム・ホウジョウ』と『仮面ライダーパラドクス』こと『パラド』がそれぞれ和気藹々と話し合い、其処にノリが合うアルトも混ざって色々とこの世界は複雑だと話し合っていた。
すると、ツカサの方は太々しく社長のテーブルに腰を下ろし、クロトと目線を合わせながらその隣に居る男…『仮面ライダーサウザー』こと『天津垓』…『ガイ・アマツ』にもイニシアチブは取らせず自身の、ディケイドとしての振る舞いで話し始めたのだった。
「それで…ゴーストやエグゼイド、それにゼロワンをこの会社に置いて、しかもビルドや俺達が此処に訪れる様に態々幻夢コーポレーションの名前を出して起業するなんざ、何を考えてるんだ、お前等?」
「ふふ、君はジオウ…ソウゴと違って全く1000%隙を与えないな、ディケイド。
…いや、ジオウも隙があると思わせてるが、私やリンが動いても制圧出来ると『確信』してるからああしてるのか…」
「フッ、君と私は初めて会うが…それでも良い話し合いが出来そうな頭を持っていそうで良かったよディケイド…ツカサ・カドヤ。
ああ後、君達のリーダーもそろそろ呼んでくれないかな?
ナイトレイダーの彼…ユーゼス・タウルをね。
今後の事について少し彼を交えて話がしたいんだ」
「ああ良いとも、但しゲストが1人居るが…構わないな?」
それからクロトはユーゼスと話させろとツカサに要求すると、それを受け取ったツカサはゲストが1人居るとだけ伝えてからオーロラカーテンを開き、クロガネの一室とこの部屋を繋げると………その先からユーゼスと、カーウァイがやって来るのだった。
「…失礼、ユーゼス・タウルの隣に居る彼は何者かな?」
「初めましてだな、平成ライダー達と令和ライダー達。
俺は元教導隊隊長のカーウァイ・ラウ…そして、ウルトラ六兄弟No.1のゾフィーと融合してる者だ」
『!!?!??!』
そして、いざカーウァイの正体を聞けばこの世界の情報を集めていてあのクレナイ・ガイやジャグラスジャグラーを指導したとされる元教導隊隊長と………そしてウルトラ六兄弟No.1の男、ゾフィーが融合していると聞いたクロトやガイ、更にエム達すらもその情報に驚き、和気藹々とした空気が一変し仮面ライダー1号を前にした時の様な空気が重々しく流れるのだった。
ツカサは初めからクロト達にイニシアチブを取らせ、協力を渋らせる様な振る舞いをさせない………その為にカーウァイを此処へ呼ぶと決めており、それが効果覿面だったと思い、鼻で笑うのであった。
「さて………仮面ライダーの諸君、じっくりと話し合いをしよう。
この世界に迫る危機を乗り越え、そして平和を勝ち取る為に…」
それからユーゼスとカーウァイが客人用のソファーに座ると、ユーゼスがゆっくりと口を開き、この場に居る仮面ライダーの『全員』と話し合いをしてまた進化し始めたスペースビースト、更に連邦議会の現状、今後近日中に現れるであろう異星人勢力やミケーネ帝国達、更にハンドレッドの対策を一気に話し合おうとするのだった。
そうしてクロトとガイは…ツカサに中々いやらしい手を使われたと思いながらも、社長のテーブルとその隣から客人と話す用のソファーに座り、テーブルを挟みながらユーゼスとカーウァイの2人と話し合いを始めるのだった。
勿論クロトは…こんな手をいきなり使われた事でツカサを『面白い』と認定し、エムやパラド達と同じく話を聞いてやる価値がある人物として格付けしたのだった。
そして…幻夢コーポレーションの社長室で真面目な話し合いが執り行われ始めたのであった。
此処までの閲覧ありがとうございました!
はい、仮面ライダーゴーストから仮面ライダーゼロワンまでの番名を飾るライダー達が集まりました。
他にもパラドクス、クローズ、そしてサウザーとかが居ますが………此方は設定上居ても可笑しくない人選で来てます。
因みに我等が檀黎斗神と1000%おじさんは一応『アウトサイダーズ』を経験した後、とさせて頂きます(因みにダディーもアウトサイダーズ後)。
なのでエムやパラド達はあの神が生身で蘇ってる事に再会当初ビックリし過ぎて逆に幽霊じゃないかとか疑いの目を向けましたとさ。
そして…この神と1000%おじさんは我が強いなんて可愛いレベルの存在じゃないのでゾフィー兄さんをスポーンさせて黙らせます。
ユーゼスだけだと延々と話が進まずのらりくらりとされて、交渉が長引くので…。
ツカサやソウゴは幻夢コーポレーションの名前を見た時からそんな予感がしてたので、カーウァイ隊長があの場に現れる事はもう既定路線でした。
さて、その結果はまた次回に、そして他の陣営の話も交えます…。
次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!