少しづつ書き進めながら、お休み期間も設けつつ投稿出来ました。
本当は1話完結の予定だったのですが………リュウセイ達が倒すべき『敵』達を早くお披露目しておく必要が出た為です。
なのでタイトルにある黒き天使………イングラムさんの帰還は後編に回さざるを得なくなってしまったのだ………イングラムさんごめんなさい。
さて、前書きはここまでにして本編へどうぞ!
───DC戦艦・日本近海───
アーチボルド隊の潜水戦艦は極東地区へと侵入し、後11時間後に伊豆沖の作戦海域に到着する予定となった。
アーチボルドはハガネ達の位置も確認し、上手く自分達に食い付いている事を良しとするのだった。
「…少佐、ランドグリーズの調整が終了しました」
「分かりました、で、パイロットはどうするんです?」
「現在、ユウキ少尉が選定中です」
「分かりました」
アーチボルドは改めて新型量産機であるランドグリーズのカタログスペック等を見直し…ローズからなのか、それとも別の何処からか手に入れたのか、動力源は第2世代型の光子力リアクター…量産型ゲシュペンストMk-III達地球連邦軍の量産機に搭載され始めた1世代前よりも更に高出力と安定性を得た新型を搭載し、各種ミサイルは光子力ミサイルとなっており、更に装甲や実弾は第2世代型の超合金
更に、アーチボルド隊の補給されたリオン等も同じく最新のメッキやリアクターが搭載されており戦力がエキドナが来る前までが嘘の様に充実していたのだった。
出所はどうでも良い…とは良く言うが、流石にこれは露骨過ぎて怪しいと、アーチボルドさえも考えるのであった。
…しかし、己の感覚で此処を深く追求すれば危ないと分かってるのでただカタログスペックを見るのみに留めるのであった。
「それから、少佐にお願いしたい事があります」
「何です?」
「アースクレイドルの方から極東方面軍伊豆基地の情報を収集する様命令が出ました」
「ほう………僕はそんな話は聞いていませんが」
「私に直接下った命令ですので」
更に其処にアースクレイドルの方からエキドナへと直接命令が下ったと言う話があり、アーチボルドも馬鹿では無いのでこれはキナ臭い………しかし、迂闊に突っ込むべきではないとも直感的に理解してるので、これをスルーする方向に話を落ち着かせようとするのだった。
「ま、良いでしょう。
で、僕達は何をすれば良いんです?」
そうして、エキドナの口から伊豆基地の防衛戦力を陽動する様にと淡々と説明を受けたので、アーチボルドはそれに従うのであった。
一方、シミュレータールームではアラドがランドグリーズを使い熟す事が出来ない………と言うより、ランドグリーズに向かないと言う結果が出たのでユウキ、カーラ、ゼオラの3人とこれを持って来たエキドナにランドグリーズのパイロットとして選定されるのであった。
「…アラド、お前は守るべきものがあれば力を発揮するタイプだが………その適性はガーリオンやゲシュペンストを更に近接特化にして高速戦闘をする方向性の様だな。
そうなればランドグリーズに乗せてもお前を死なせてしまう危険性が高い、よって俺達とゼオラ、更にエキドナでランドグリーズを運用する事にする、分かったな?」
「は〜い、ユウキ少尉…」
「…代わりに俺が使っていたガーリオンをお前に与えてやる。
アースクレイドルから第2世代型の超合金
オマケに換装用の近接武装もそれなりにある、それを使ってゼオラと連携する様にな」
「え、俺ガーリオンに乗れるんすか!?
しかも超合金
よっしゃ、なら俺もまだまだイケる所を見せられるッスよ!!」
「もうアラド、調子に乗らないの!!」
「ってイテテテ、耳引っ張るなよ!?」
しかし、そんなアラドを見かねたユウキの配慮で自身が使っていたガーリオンをアラドに使わせると言う選択を取り、最新型の超合金
勿論ゼオラは調子に乗らない様にと耳を引っ張って自制を利かせようとさせるのだった。
………そんな様子をアーチボルドとの会話を終えたエキドナは見ており、アラドやゼオラは『子供だが、腕は確かで素直』と評価して今後の戦力にするならばちょっと落ち着きを持たせるべきだと考えていた。
更に………ハガネ・シロガネ・ヴァルストーク隊に居たエクサランスより、ラージが機密通信装置を用いてアンジュルグの機密通信装置が壊れてると連絡したので、そちらの予備を次の指示ディスクと共にラミア…W17に渡そうと考えていたのだった。
「(しかし…W17の言語機能は生体パーツ故にレモン様にしか整備出来ない…か。
お前はつくづく運が悪いのだな、W17…)」
そして、これからもまだ言語機能が直らない事にエキドナ…W16に同情されるのであった。
しかしこれも任務なので割り切る事が必要と判断し、アーチボルド隊の戦力選定を進めるのであった。
そして………その中で、ゼオラがDC再興や散って逝った者達の仇討ちをする気があるかとアラドに問えば、アラドは他人の怨念に引っ張られてる感じがしてヤダと問答をしており、更にラト…ラトゥーニ・スゥボータを連れ戻すかそうすべきではないのではないかとその問答も起き、その中で『アギラのばあさん』と言う言葉が出たので、エキドナはあのアースクレイドルで戦力選定から外したアギラ・セトメを思い出し、あの老婆が何を担当していたのかも答えを導き出していた。
「(…リマコン、ゼオラ曹長の方はその傾向が強いらしい。
ならばレモン様の指示通り、アギラ・セトメとの接触を絶たせてリマコンを自然に治す事がゼオラ曹長への課題だな)」
エキドナはゼオラとアギラの老婆は今後は絶対に接触させない事、それがレモン様の指示にも従いながらゼオラ・シュバイツァーのリマコンをごく自然に治して平常時の彼女を保たせられると結論を出し、今後ゼオラがアーチボルド隊から離れるタイミングがあれば………其処までを計算するのであった。
そしてアーチボルドからユウキにエキドナを伊豆基地へと情報収集の為に連れて行ってくれと命じられたのであった。
だが、ユウキは単独で基地潜入すると言うエキドナに不信感を持ちながらも従うのであった。
更にエキドナもユウキ達の陽動でハガネ達が伊豆基地へと来るので、其処でラミアと接触しようと思考していたのだった。
───日本・藤沢地区───
一方その頃、藤沢地区に用意されたリュウセイの自宅にて、休暇中に呼び出しを受けたリュウセイは慌てて伊豆基地へと行こうと自宅を急いでいたのだった。
「リュウ、早く出ないと遅れるわよ」
「分かってる、鞄、鞄何処だ!?」
「昨日、準備をして玄関に置いたんでしょう?
もう、ラトゥーニちゃんが家に来てた時はシッカリしてたのに…後でラトゥーニちゃんやヴィレッタさんに怒られるわよ?
ほら、服の襟が曲がってるわよ」
「そ、そんなの良いって」
「駄目よ、ちゃんとしなさい。
でないと、本当にヴィレッタさんやアヤさん、それにラトゥーニちゃんに怒られるわよ」
「分かった分かった」
リュウセイは何時まで経っても子供扱いする母ユキコの態度にタジタジであり、ちょっとなってない子供はしっかり者の親には勝てないと言う図式が出来上がってたのだった。
更にユキコはラトゥーニが良く遊びに来ていたのでもう彼女の名前も覚えており、リュウセイはまだ気付いてないらしいがラトゥーニがもしもお嫁さんに来たら少し苦労すると思い、リュウセイのだらしない部分を今から直そうと考えているのだった。
そして………其処から他愛の無い、しかし大切な会話が始まるのだった。
「………ね、リュウ。
今度は何時帰って来れるの?」
「分からねえな。
此処最近、何かと忙しいし」
「そう。
今度、機会があったら皆さんを家に連れていらっしゃい。
母さん、貴方がお世話になってる人達やラトゥーニちゃんにお礼がしたいから」
「ああ。
じゃ………行ってくるぜ、おふくろ」
「気を付けてね、リュウ」
そして、ユキコはリュウセイにお世話になってる人達やラトゥーニにお礼がしたいからと彼に皆を家に連れて来る機会があればそうして欲しいと約束をして、リュウセイが玄関から出て伊豆基地へと向かうのを見送るのであった。
そしてユキコは、リュウセイとラトゥーニが一緒に作ったプラモデルや仮面ライダーの再現変身ベルトを大切に飾り、次にリュウセイが帰って来るその時を待つのであった。
───地球連邦軍極東方面軍伊豆基地───
そしてリュウセイは正門に着くと、其処にはアヤが出迎えており、予定より早く試作機が来たから召集があったと理解してるので休暇中の呼び出しなど気にしていなかったのだった。
「所で、お母様の具合はどう?」
「まだ通院してるけど、前に比べりゃ元気になったよ。
ラトゥーニも良く遊びに来てたから、その分の元気を貰ったのかもな」
「そう………で、ラトゥーニとは一緒に何をしてたの?」
「そりゃプラモデル作ったり、仮面ライダーの変身ベルトの再現品を作ったり、後は俺の好きな作品の鑑賞会とかをしてたさ。
特に変身ベルトの方は変身ポーズとかもちゃんとツカサやソウゴから教えられた物を再現して、なりきり感が出る様になってたぜ。
後、ラトゥーニが買い物に行きたいって言えば付き合ったさ」
「(ふぅ〜ん、リュウは気付いてないけど、しっかりとデートも出来てるのね、ラトゥーニは…良かったわ)」
更にリュウセイの母ユキコの容体や、ラトゥーニとの関係値の進展を聞けば何方も(片方はリュウセイが鈍感な所為で気付いていないか)良い方向に向かってると分かり、アヤも笑みを浮かべながら明日からケンゾウ・コバヤシ博士のラボに詰める事も話しながら、2人はイングラム不在の間は隊長代理となったヴィレッタとロブの下に向かいながら、リュウセイは試作機の事を考えるのだった。
月のマオ社より届けられた試作機…R-1をモデルにしてEOT関連を極力排除し、将来的な量産計画を連邦軍にコンペとして提供する為に作られた廉価版R-1とも呼べる機体…『アルブレード』の事を。
因みに隊長代理であるヴィレッタに負けると訓練メニューが追加される罰ゲーム的な物もあるのだが、リュウセイもアヤも仲良く訓練メニュー追加をされてる者同士である。
そうこうしてる内に2人はSRX計画ラボへと到着し、IDを認証して中へと入るとロブが様々なデータを見ている所であった。
「おはようございます、オオミヤ博士」
「ああ、おはよう」
「ロブ、ブレードは?
早く実物を見せてくれよ」
「そう焦るなリュウセイ」
「イルム中尉!?
何時こっちへ?
あっ、もしかして…ブレードと一緒に?」
「そう、月から付き添いにね」
そんな早るリュウセイにイルムが宥める様に声を掛けると、当然リュウセイは月に居る筈の彼が此処に居た事に驚き、久々の再会も相まって吃驚していたのであった。
「リョウトやリオ、ラーダさん達は元気か?」
「ああ、お前達に会いたがってたよ」
「さて、積もる話も後だ。
早速仕事に取り掛かろう」
そうしてロブもアルブレードのテスト運用を始めようと計器を操作し始めた…その時、ヴィレッタがリュウセイとアヤが揃ったタイミングを見計らってビルトファルケン強奪事件を口にし始めたのだった。
「………その前に伝えておく事がある。
2日前、ハワイのヒッカム基地からビルトファルケンが強奪された」
「えっ!?」
「ファルケンって、ブレードと一緒にマオ社で作ってた試作機だよな?」
「それにヒッカム基地と言う事は…もしかして、ライ達が?」
「ええ。
ファルケンの教導隊によるテスト中、DC残党に奪われたのよ。
更に演習場にスペースビースト出現と…ハンドレッドの活動再開も確認されたわ」
「そんな…!!」
「ライの野郎に、カイ少佐、ラトゥーニが居てそんな事が…しかもスペースビーストとハンドレッドだって?
皆は無事なのかよ?」
「ライ達は無事と言う連絡は来ている。
それと、詳しい事情は分からないが、DC残党部隊が極東へ向かっていると言う情報もある。
この伊豆基地へ現れる可能性は低いと思うが、油断しない様に。
良いわね?」
「………了解」
ヒッカム基地でのライ達の無事と言う情報を聞いてリュウセイとアヤはホッとするのだった。
更にリュウセイ達はイルムが態々アルブレードを月から持って来たのは、このビルトファルケン強奪事件があったからだと考えに至っていた。
そして………スペースビーストと、仮面ライダー達の敵であるハンドレッドの活動再開………それ等が意味する事は、前大戦並か、それ以上の脅威がこの世界に差し迫っている事を、リュウセイ、アヤ、イルム、ロブ、ヴィレッタ達は薄々と理解し始めていたのだった。
第10話『悪魔の魔神/黒き天使の再臨』
「起動完了、出力、既定値まで上昇、各部、問題無しっと」
「どうだ、リュウセイ?
実際に乗ってみたアルブレードは?」
「やっぱ、光子力リアクターとかが搭載されたと言ってもR-1よりちょっと軽いな。
頼りないって訳じゃねえけど」
「フルスペックでR-1を量産したら、トライアル以前にコスト面の問題で落選するよ、特にT-LINKシステム周りでな」
アルブレードの起動後、リュウセイは軽くアルブレードを動かしてみたが、矢張り廉価版R-1と言う側面があり実際のR-1よりも『軽い』と言う評価が口から出たのだった。
ロブはR-1のフルスペック量産などコスト面で落選すると説き、リュウセイを納得させたのだった。
そしてこのアルブレードもまた光子力リアクターや超合金
因みにR-1も動力源を光子力リアクターに換装したりSRX用の新型サーボモーター装着の為に月で改修中である。
するとリュウセイは試作1号機と比べてこのアルブレードはパーツが増えてると指摘すると、リョウト達が色々と試してるとロブが答えたのだった。
そうしてアルブレードによる接近戦のデータ取りをする事となり、イルムのグルンガストがその相手に据えられたのだった。
「グルンガストか…キツい相手だぜ。
でも、隊長代理相手の模擬戦と違って訓練メニューが追加されねえだけあってマシかな?」
「それは結果次第ね」
「うへぇ………が、頑張ります………」
「データ取得開始、2人共、始めてくれ」
「了解!」
「遠慮は要らんぞ、リュウセイ」
「ああ、行くぜ!!」
そうして、ヴィレッタが乗る量産型ゲシュペンストMk-IIIC型装備が立会人となりながらアルブレードとグルンガストの戦闘が開始された!
アルブレードは追加された装備である『ブレード・トンファー』を構えて突撃し、グルンガストの格闘攻撃を潜り抜けてトンファーによる連撃を叩き込んだ!!
その動きは半年前のL5戦役時よりも洗練されており、R-1よりも軽いと言ったアルブレードの性能を遺憾無く発揮し、イルムも唸らせる程だった!
「よっしゃ、隊長代理、今のはどうよ!」
「前回の反省点を活かして上手く動いていたわね。
けど、まだまだ特機相手の動きに超合金
よって点数としては52点、訓練の追加メニューは確定よ」
「うげっ!?
ま、マジか〜…しっかりと対応した動きをしたつもりだったのに超合金
「けれど、踏み込みとグルンガスト相手に上手く連撃を叩き込んだ事は褒められるわ。
後はその点を磨いて、今日の反省点を潰せばより良い動きを出来る様になるわ。
頑張りなさい、リュウセイ」
「あ、は、はい!!」
しかし、ヴィレッタの視点から見るとアルブレードの超合金
リュウセイもそんな動きになっていたと猛省し、イングラムが帰って来るまでに絶対にそれを直そうと考えたのだった。
…しかし、飴と鞭の使い方が上手いヴィレッタは踏み込みとグルンガストに叩き込んだ連撃を褒めて、其処を伸ばす様にと褒めていた。
イルムもヴィレッタはイングラムの代わりを良くやれてると考え、イングラムが帰って来るまでのSRXチームは安泰だと考えていたのだった。
「………よし、作戦開始だ。
『ザバァァン!!』
「んなっ、あれは………DC残党!?」
「バカな、レーダー監視班は何をしていた!?」
「そ、それが、突然レーダー上に反応が現れたとしか言えない状態でした!!
恐らく、シロガネ部隊から報告があった新型のECMを使われたと思われます!!」
しかし、そんなリュウセイ達の前にDC残党部隊が
そんな中でレイカー司令は………冷静に指示を飛ばし始めていた!
「現在動かせる機体はあるか?」
「配備中のゲシュペンストMk-II改はまだ整備中、現在自由に動ける戦力は演習中のSRXチームとグルンガストだけです!」
「ならばSRXチームとイルム中尉に緊急指示としてDC残党部隊との交戦をさせる。
ヴィレッタ大尉、リュウセイ少尉、イルム中尉、やれるな?」
「此方ヴィレッタ大尉、緊急指示を受諾します。
リュウセイ、イルム中尉、演習は此処まで、今からDC残党部隊を迎撃する!」
「了解だぜ!」
「なあ隊長代理、奴等の狙いはアルブレードなのか?」
「それを確かめる為にも此方から迎撃する。
リュウセイ、油断せず警戒なさい!」
「了解!」
かくして、リュウセイ達しか動ける戦力が無い事で動ける3機…ヴィレッタの量産型ゲシュペンストMk-IIIC装備、リュウセイのアルブレード、イルムのグルンガストが交戦を開始したのだった!!
リュウセイ達に向かって来るリオン等の中に見慣れない新型機が3機居る事に気付いたリュウセイ達は、あれがDC残党側の新しい機軸になる機体なのかと考えつつ、リオンに『G・レールガン』や光子力式スプリットミサイルを発射し撃破しようとした………が、ミサイルや弾丸が着弾したにも関わらず、リオンやソルプレッサ等は『超合金
「な、嘘だろ!?
こっちの弾丸は超合金
なのになんでDC残党の機体が撃破に至らないんだ!?」
「…まさか、DC残党側に新型の超合金
「そいつはちょいと拙いな………それを確かめる為に、ちょっと其処のリオンは原型を保たせたまま落とすぜ!!」
しかし、その答えを確かめる為にも先ずはイルムがリオンに計都羅睺剣をスラスター部に当てて不時着させる様に撃破し、パイロットはそのまま脱出したのだった!!
次にリュウセイ、ヴィレッタがソルプレッサをそれぞれブレード・トンファーや『フォトン・ビームカノン』で落としつつ、ある程度原型を保たせ伊豆基地にそれ等撃破機を回収させる様にさせた!
そして、回収させる分の機体を確保した後は向かって来る機体を迎撃する…が、矢張りブレード・トンファーや計都羅睺剣を当てた時の感触が超合金
「矢張り伊豆基地の防衛戦力はアレだけでも十分高いか…カーラ、ゼオラ曹長、アラド曹長、行くぞ!」
「OK、ユウ!」
「了解です、ユウキ少尉!」
「了解ッス!!」
そして、現在出撃している戦力でも伊豆基地の防衛力はシロガネ部隊級と見たユウキは、カーラとゼオラと共にいよいよランドグリーズを動かし、アラドのガーリオン・カスタムもそれに追従するのだった!!
ゼオラとカーラはランドグリーズの長距離射程を活かして量産型ゲシュペンストMk-IIIC装備を多弾頭ミサイルである『マトリクス・ミサイル』で攻撃する!!
しかもこの内蔵された子機4つの弾頭は全て光子力ミサイルである為、受ければ如何に重装型の量産型ゲシュペンストMk-IIIC装備でもダメージは必至である!!
「甘いわ、サンダーブレーク!!」
『ズガァァァァァァァン、ズドドドドドドドドォン!!!』
「なっ、ミサイルが全部落とされた!?」
「矢張りゲシュペンストMk-III…アルトアイゼンの量産型だけあって自力でサンダーブレークを撃てる様になってるか!」
しかし、マトリクス・ミサイルの子機合計16基は量産型ゲシュペンストMk-IIIC装備のサンダーブレークによって全て落とされてしまったのだった!!
そう、量産型ゲシュペンストMk-IIIと量産型ゲシュペンストMk-II改の明確な差は…『サンダーブレークを自力で撃てる機能が搭載されてる』、『ロケットパンチを放てるか』、そして…『A装備やW装備を搭載しなくともグレートブースターの技術が採用され、突進力や機動性が確保されているか』、此処が差別点となっていた!!
しかもこのロケットパンチ機能にもしっかりと発射した本機に逆噴射等で戻って来る使い切りタイプでは無く、更に超合金
余談だが、量産型ゲシュペンストMk-II改にもロケットパンチ機能が追加されてはいるが…此方は急遽追加した機能なので使い切りタイプであり、緊急で使う用途以外では普段使いされないのだ。
そして、此れ等に加えてGHパーツによる整備性、各種換装パーツ装備可能、N装備の量産型Mk-IIIは量産型ゲシュペンストMk-IIからの機種転向がかなり容易に可能な点で連邦軍から正式に量産型ゲシュペンストMk-IIIを名乗る事が許された制式採用機体となったのだった!!
「だったら接近戦ならどうだ!
その装備は重いからガーリオンの機動性に」
「甘いわ!!」
『ドガンッ!!』
「いってぇっ!!
い、今の…グレートマジンガーのバックスピンキックのモーション!?
あの装備で上手くバランスが取れんのかよ!?」
「(…この機体にも第2世代の超合金
でなければ今のバックスピンキックでガーリオンは撃破出来ていた…となれば…)」
更にアラドのガーリオン・カスタムがアサルト・ブレードを装備して迂闊に接近して来た所に、C装備の重さでは使用が難しいバックスピンキックをヴィレッタは容易に行い、ガーリオン・カスタムにダメージを与えながら接近戦を許さなかった!
しかし………ヴィレッタは今のガーリオン・カスタムにも第2世代の超合金
【ドンドンドンドンドンドンドンドンッ!!!!】
「この新型、やるな…!」
「嘘だろ、この新型にも超合金
これじゃ、『DC残党』なんて呼べねぇだろ、おい!?」
更にリュウセイのアルブレードがユウキのランドグリーズと戦闘し、G・リボルヴァーとM13ショットガンの撃ち合いになるが…リュウセイもユウキも撃ち合いを上手く回避し、アルブレードが踏み込むタイミングを掴ませない距離が保たれていたのだった!!
更にアルブレードの装甲にM13ショットガンの弾丸が掠った際、此方も超合金
「(それに敵の狙いは…アルブレードでは無いな。
明らかにアルブレードを撃破出来るタイミングを敵が窺っている。
ならば、この部隊の目的は何だ…?)」
更にヴィレッタやイルムは敵がアルブレードの捕獲を狙っていない事を看破し、ならばその別の目的は何なのかと考え始めていた!
イルムの場合は敵情の威力偵察…連邦軍の中でも特に警戒されているとされる極東支部の戦力を窺い知る為なのかと考えていた。
対するヴィレッタは………この部隊すら囮で、本命が『別の何か』であると、エアロゲイターの元スパイだった経験から考察し、司令部に機密通信でスパイの内部侵入阻止を促すのだった!
「(矢張り彼女は気付くか…しかし、幾ら我々が保安部の警戒を強化しても『影達』は情報交換を成すのだろう…)」
一方レイカー司令は………この部隊の真の目的を統合参謀本部越しに『影』から窺い知っていた為、幾ら警備を強化しようとも情報交換等は避けられない事を確信していた。
しかし、それでも警戒は0にしない、寧ろし過ぎる方が良いと前大戦の教訓から学んでいたので、保安部巡回や監視網の強化を密かにサカエ参謀に命じながら戦闘を見守るのだった。
…だが、そんな伊豆基地に、否、『この世界』に招かれざる者達が現れる、その可能性をこの戦場に居る者達は知る事が出来なかった。
よって………伊豆基地全体、それもDC残党とリュウセイ達へ無差別に『サンダーブレーク』が放たれたのだった!!
「うおわっ!?
な、何だ!?」
「い、今のはサンダーブレークだ…!!」
「けれど我々も、DC残党も関係無く無差別に放たれていた…と言う事は…第3勢力が来たのか?」
そうしてリュウセイ達とユウキ達の戦闘は一時中断となり、各機が周りを見渡していた………その時。
頭上に暗雲が現れると同時に伊豆基地司令室に謎の重力震反応が検知され、警報が鳴り響くのだった!!
「司令、基地上空に未知の重力震反応が多数検知されました!!」
「何、エアロゲイター達の物では無いのか!?」
「はい、全くデータにありません!!」
「ヴィレッタ大尉達、何か現れるぞ、警戒せよ!!」
そして………幾つもの雷が伊豆基地に落ちると、その中から現れたのは………『グレートマジンガーに似ているが、デザインがより悪魔的になった魔神』であり、その数は20を超えていたのだった!!
「何だ…あれは…!?」
「…バカな…デビルマジンガーだと…!」
ユウキやリュウセイ達を取り囲む様に現れたそれを各機が警戒する中、ラミアとの接触任務を果たそうとしているエキドナの目に『こちら側』に居てはならない存在………デビルマジンガー:Cタイプが映ると、デビルマジンガー達は眼前の『敵』を全て『0に還す』為に魔神としての咆哮を上げつつ、伊豆基地に集結している『可能性の光』達へ無差別攻撃を開始し始めたのだった…!!
此処までの閲覧ありがとうございました!
リュウセイとラトゥーニの関係値はこの半年でお母様に名前を憶えられる位になりました。
更にアーチボルド隊にも第2世代型超合金
そして………スペースビースト、ミケーネ帝国と続き、『こちら側』の『過去』よりも早くデビルマジンガー出現。
勿論このデビルマジンガー達は『こちら側』で生まれた存在ではありませんので………Cタイプと言えど、『終焉』は徐々に迫ってます。
この後はどうなるのか…待て、次回です。
余談ですが、アルトアイゼンの右腕にロケットパンチ機能を追加しようとした人が居るらしいですが、量産型ゲシュペンストMk-II改と同じ様に緊急武装程度にしかならないと判断が下されたので搭載しても意味が無いとして『惜しい』と思ってる人が居るらしいです。
一体何処のマ改造の人なんだ………。
次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!