スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんばんはです、第11話中編を投稿致します。
2話構成で終わると思いきや、色々と詰め込んだ結果3話構成になってしまいました。
しかし………それでもこの世界は混沌とし過ぎている事が伝わると思います。
では、本編へどうぞ!


第11話『過去、そして彼方より/魔を断つ剣(中編)』

第11話『過去、そして彼方より/魔を断つ剣』

 

 

 

 

 中国の蚩尤塚周辺にて、LTR機構の『エリ・アンザイ』博士を含めたスタッフ達はDC残党の部隊に囲まれながら避難を始めようとしていた。

 エリは超機人の発掘作業が漸く軌道に乗ったこんな時にDC残党の襲撃を受けた事で、最後の超機人が此処に眠っているとDC残党側も知っていると様々な角度で考えていたのだった。

 

「…ふむ、どうやらまだ宝物は掘り出されてはいない様ですね」

 

「今と言うタイミングで確認する必要は無かったのでは?」

 

「見つかってからでは遅いんですよ。

 動き出す前の超機人を押さえないと面倒なんですよ」

 

「(だが、遺跡の地下からは何の反応も無い…本当にそんな物が此処に眠っているのか?)」

 

 アーチボルドは超機人が動き出した後では取り押さえる、更に自身達の『物』にする事が叶わない事を文献で知っているのでこのタイミングで蚩尤塚を押さえる行動を取ったのである。

 しかし、そんな物の反応が何も感知出来ない事からエキドナは再びアーチボルドの提唱した超機人に関して懐疑的になっていた。

 

「…ねえ、ユウ。

 何か変な感じがしない?」

 

「どんな?」

 

「何か寒気みたいなの。

 地面の下から漂って来てない?」

 

「(言われてみれば…)」

 

「もしかして、チョーキジンって奴のせいかな?」

 

「関連性があるとは思えん。

 それに、俺はまだ超機人の存在を信じちゃいない…アーチボルド少佐の家系に残された文献とやらの存在だけではな」

 

「ミケーネ帝国の事もアーチボルド少佐は知ってたのに?

 まあ、ユウはこの手の話は苦手だからね」

 

「………」

 

 その間にユウキとカーラは………まだ自分達がそうとは知らないが、念動力者としての資質がそうさせているのか、地面の下から寒気の様な物を感じ取っていたのだった。

 だがそれでもユウキはまだ超機人の存在を半信半疑と言った感じで話しており、カーラがミケーネ帝国の事をアーチボルドが知っていたと口にしてもまだ超機人に関しての態度を崩さないので、カーラも苦笑していたのだった。

 そしてこのまま現場を押さえるだけならば誰もがDC残党の行動に非難を出さなかっただろう………このままならば。

 

「………ては、敵の追撃隊が現れる前に、仕事を済ませましょうか」

 

「仕事?」

 

「まさか、あたし達で超機人を発掘すんの!?」

 

「そうですよ。

 何の為に此処まで来たと思ってるんです?

 爆薬を使って、一気に土砂を吹き飛ばしますよ」

 

「遺跡ごとですか?」

 

「ええ、必要なのは超機人だけですし、あれはそう簡単に壊れる物ではありませんからね」

 

「発掘現場にいる人間は?」

 

「ああ、気にする必要はありませんよ」

 

 しかし、アーチボルドはDC残党部隊を使って爆薬による遺跡と土砂を爆破、それにより超機人を掘り出そうと言う行動に移そうとしていた。

 しかも発掘現場にいるLTR機構のスタッフ達ごと爆破しようとしているので、エキドナはチラッと確認を取るが、アーチボルドは全く気にも止めず爆破を進めようとしていたのだった。

 

「ちょっと待ちなよ!

 相手は民間人だよ!?」

 

「何を今さら、僕達は戦争をやってるんですよ?」

 

「でも、相手は非武装なのに!」

 

「関係ありませんね」

 

「少佐、此処は彼等に退避勧告を出せば済む事だと思います。

 間もなく現れる敵を迎撃する為にも、弾薬は節約するべきでは?」

 

「成る程、ユウキ君、君は無駄な血は流したくないと?」

 

「少なくとも、今と言う状況では」

 

 そんなアーチボルドにカーラも、ユウキもそれぞれの立場から非難しつつ、ユウキは冷静に連邦軍の追撃隊が現れる事を考慮して無駄な弾薬を節約するべきだと進言したのだった。

 これならば普通の人間ならば自制を以て敵に備えただろう。

 ………しかし、此処に居るのはテロリスト上がりの男アーチボルド・グリムズ。

 そんな一般論が通じる相手では無いのだ。

 

「そうですか。

 でも、僕は無駄な血を流すのが好きなんですよ。

 特に民間人のね」

 

【ズドドドドドドドド、ドォォォン!!!】

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!!

 に、逃げろぉぉぉ!!!!」

 

「ふふふふ………はははは」

 

『!』

 

「あ〜っははははは!!

 この感覚、堪りませんねぇぇ!!

 格別、格別です!

 無抵抗の人間を相手にするのは!

 あははははは!

 いや、全く!

 昔を思い出しますよ、はははは!!」

 

「くっ………!!」

 

 アーチボルドは昔の血が騒ぎ、テロリストとしての側面を見せながらLTR機構のスタッフ達にAMの銃弾を乱射し、しかし簡単に殺さない様に嬲る様に照準をズラしながらその銃口を民間人達に向けるのだった!!

 これにはカーラもエアロゲイターに故郷を焼かれ、家族を殺された事を思い出してしまい怒りの沸点を超えてしまいそうになり、今にもアーチボルドを射殺しそうな視線を向けるのであった!!

 

「あァ、これは失敬。

 僕とした事が、つい興奮してしまいました。

 それに、君の過去を思い出させてしまった様ですねぇ」

 

「(こ、こいつ………!)」

 

「(アーチボルド・グリムズ………矢張り『こちら側』でも何も変わらんテロリストか。

 あれだけの弾薬を自分の楽しみの為に消費し、非武装の民間人を殺そうとする………非効率的過ぎる上に『我々』の理念に反する存在だ。

 そんな者は我々には必要無い)」

 

「カーラ君、どうです?

 君も狩りを楽しまれては?」

 

「じょ、冗談じゃないよ!!」

 

「それに………これ以上の横暴はお天道様が許しても、俺達が許さないぜっ!!!!!!

 サザンクロスナイフッ!!!!!!!」

 

【ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュン、ズドォンッ!!】

 

 カーラが人間としてアーチボルドに最低な視線を向け、エキドナがW16としての視点からシャドウミラー側の理念を思考し、反する存在としてアーチボルド・グリムズと言う人間をこの場でこの先の『地球圏防衛戦力』に必要無いと断じた………その時である!!

 LTR機構のスタッフ達を囲むAMに対してサザンクロスナイフが放たれ、バレリオンが1機撃破されると同時に………怒りを燃やしたコウジ・カブトとマジンガーZが蚩尤塚に先行して現れたのである!!

 そしてその後に続いてR-2パワード、ヴァイスリッター、アンジュルグを先頭にハガネ・シロガネ・ヴァルストーク隊が戦域に突入して来たのだった!!

 

「矢張り敵は伊豆基地へ仕掛けて来た連中だったか」

 

「しかし、彼等は何の為に此処へ…!?」

 

「詮索は後にしろテツヤ大尉、敵部隊撃退と民間人の救助作業を同時に行うぞ。

 直ちに機動部隊を出撃させる、各員、気を引き締めろ!」

 

「さて………おい其処のお前っ!!

 散々民間人を甚振った借りは高く付くぞ!!!!」

 

『彼等が受けた痛みを俺達の怒りに変えて、お前を討つ!!!!』

 

「はぁ、やれやれ。

 今どきあんな暑苦しい正義感は流行らないんですがねぇ…」

 

 更にハガネ・シロガネ・ヴァルストークから機動部隊が出撃すると、マジンガーZはアーチボルドのガーリオン・カスタムに向けて指を指し、民間人への無差別攻撃に対する怒りをマジンガーZと共に燃やしていたのだった!!

 そんな暑苦しさにアーチボルドは辟易し、まるで文献にある昔のグリムズ家や超機人達に関わった者達の様だと思い白けた視線を向けていたのだった!

 

「なあ教官、ブリット………此処………何か寒気がしないか?」

 

「ああ…足の下から冷気みたいな物を感じる。

 地下に何かあるのか?」

 

「(どうやらサイコドライバーになりつつあるリュウセイも、そして差異次元で幾度も絆を結んでいたブリットは特に超機人の存在を感知してるらしいな)」

 

「(分からんな、この連中…何を言っている?)」

 

 一方、念動力者であるリュウセイ、ブリット、そしてアストラナガンが顕現した事で念動力に覚醒したイングラムはこの蚩尤塚の地面から何かを感じ取り、イングラムはその正体についても、………『差異次元の記憶』から超機人の物だと察しが付くのだった。

 

「ねぇキョウスケ…何か変な感じがしない?

 何かが…可笑しいって言うか…」

 

「変?」

 

「えっ、エクセレン少尉もこの下に何かを感じてるのですか?」

 

「いや、違うぜブリット………多分、俺とマジンガーZ、エクセレン少尉が感じてるのは『それ』じゃない。

 俺達の場合は魔神パワーを通じて『次元の狭間』から何か来る感じがあるんだ………エクセレン少尉が何でそれが分かるのか、俺にも分からないけどな」

 

「えっ、じゃあ此処にあのデビルマジンガーみたいなのが現れるのかよコウジ、エクセレン少尉!?」

 

「(コウジとマジンガーZは魔神パワーを通じて、そしてエクセレン少尉は………矢張り、『彼等』は此処に来るらしいな)

 各機へ、エクセレン少尉とコウジ達の懸念する何かはアストラナガンの計器にも波長として捉えてる。

 よって…此処にデビルマジンガーとはまた違う、何かが来る…DC残党部隊を相手にしつつ、LTR機構のスタッフ達を救助しながら気を付けるんだ」

 

 ………そして、マジンガーZの後に続いたヴァイスリッターに乗るエクセレンもまた、更に怒りに燃えるコウジとマジンガーZも魔神パワーを通じて、それとは別に嫌な気配を感じていたのだった。

 そして念動力者とエクセレン+魔神パワーを通じての嫌な気配によりそれぞれ違った反応を見せる事に困惑するハガネ・シロガネ・ヴァルストーク隊の面子は、イングラムからの警告もあり重力震反応の類いが来るか否かをエイタやシロガネメインオペレーター、シホミ達が計器を警戒しつつ、作戦行動を開始するのだった。

 一番槍は矢張りアルトアイゼン、アルブレード、マジンガーZが担当し突撃して行き、LTR機構スタッフ達を取り囲む様に配置されてるAM部隊を中心に迎撃するのだった!

 

「さあ早く、此処は俺達に任せて避難してくれ!!」

 

「ラウル達、救助活動の手際が良いな!

 なら俺達はラウル達を邪魔しようとする奴等を叩くぜ、ミヒロ!」

 

「うん、お兄ちゃん!」

 

「余り迂闊に飛び込むなよ、カズマ。

 ハイゾルランチャー、シューッ!」

 

「流れ弾は俺とカイ少佐、ライとて対応してやるぜ!」

 

 一方、ラウルはエクサランス・ガンナーフレームの強固な装甲で防御し、ミサイルを6連ガトリングビームガンで撃ち落としながらLTR機構スタッフ達に避難を促し、ハガネやシロガネ、ヴァルストークへ向かう回収艇に乗り込ませながら救助活動を進めたのだった!

 それを邪魔しようとするDC残党部隊のAMや流れ弾はヴァルホーク・AFモードとグルンガスト、R-2パワード、更に今回は長い射程と装甲をメインにする事にしたカイ少佐の量産型ゲシュペンストMk-II改C装備が迎撃し、その後をヴァイスリッターやヘビクラの量産型ゲシュペンストMk-II改W装備が連携してオクスタン・ランチャーでDC残党部隊を足止めしたのだった!

 そしてアンジュルグ、クレナイの量産型ゲシュペンストMk-II改A装備による連携でミラージュ・ソードで斬った敵機にリボルビング・ステークを突き刺し、撃ち抜くのだった!!

 

「ほほう………あれはSRX計画のR-2。

 なら、パイロットはブランシュタイン家の次男、ライディース………ふふ、因縁ですね」

 

「少佐はあの機体のパイロットを知っているのですか?」

 

「ええ、まあ。

 最も、直接の面識はありませんが。

 さて、僕達は遺跡の発掘に専念しましょう。

 他の皆さんはこのまま敵の足止めをお願いします」

 

「(あれはSMSCアンジュルグ…パイロットはW17か。

 出来れば此処での交戦は避けるべきだな)」

 

 一方、アーチボルドはR-2パワードを目撃し、ニヤリと笑みを浮かべながら因縁を感じていたのだった………ライの中にある血と、哀しみの鎖で繋がれた、自身には愉悦の因縁を。

 しかし、今は超機人確保が最優先の為、そちらよりも発掘作業を進めるべく遺跡周囲に爆薬を仕掛けようと動いていたのだった。

 更にエキドナはアンジュルグを確認し、交戦を避けるべくアーチボルドやユウキ達の行動に合わせるのだった。

 ………だが、そんな蚩尤塚での戦闘に直ぐに異変が生じるのだった!

 

『!?』

 

「どうした、エクセレン、コウジ?」

 

「何か胸騒ぎがする…何なの、これ?

 此処にはやっぱり何かがある………!?」

 

「コイツは………デビルマジンガーとは違う感覚だが………!!」

 

「(この感覚………微妙にだが、空間が歪んだ………?

 まさか、空間転移技術が『こちら側』にも………?)」

 

「艦長!

 本艦周辺に重力異常反応が!」

 

「反応の数は!?」

 

「4つ…5つ…ど、どんどん増えて行きます!!」

 

「これは空間転移だ、警戒しろ!!」

 

「(ラミアさん?!)」

 

「うう、何これ…!?」

 

「リー艦長、前回も探知した光子力エネルギーのマイナス領域が探知されました!!」

 

「何だと!?」

 

「おと…ブレス艦長、更にビースト振動波も大量感知!!

 スペースビーストまで来ます!!」

 

「むう、トレイラー心得、『ヤブを突き過ぎては痛い目に遭う』が此処でか…!!

 スティール2、プラチナム1、及びトレイラーより各機へ、周辺を警戒せよ!!」

 

【ビュォォォォォォォンッ、ズガァァァァァァァァァァァッ、ズズズズズズズズズンッ!!!!!!】

 

 そして、ハガネ・シロガネ・ヴァルストーク周辺や戦域一帯に謎の『胸部に赤い丸いコアの様な物』がある『骨の様な敵』と『植物の様な敵』………更にデビルマジンガー:Cタイプと、ペドレオン:強化体、バグバズン:強化体、更に『ゴルゴレム:強化体』が現れ、ハガネ・シロガネ・ヴァルストーク隊やDC残党部隊をそれぞれ取り囲みつつ、互いに互いを『敵』として睨みながら三つ巴を超えた五つ巴の戦場が出来上がってしまうのであった!!

 

「あ、あれは…!!」

 

「デビルマジンガーやスペースビーストは兎も角、他は見た目が骸骨に植物…何者なんだ、あいつ等?」

 

「(矢張り本隊では無い。

 そして………『向こう側』で得たクロウ・ダイジュウジ達の情報が正しければ、あれは…!!)」

 

「(異星人でもない…そしてアル・アジフ達からの情報を元にするならば…あれこそがベーオウルフを狂わせた者達…『アインスト』か)」

 

「該当するデータ、無し。

 イングラム少佐、アレは、エアロゲイターですか………?」

 

「いや、違う…。

 あれは何方かと言えばスペースビーストや怪獣達の様に『人』と言う種から外れている者達だ。

 そして、アストラナガンの有する差異次元の記録によれば………名は『アインスト』、と言うらしい(…最も、現時点で開示出来るのは名前だけだがな………さて、アインストの目的は何だ…?)」

 

「アインスト…デビルマジンガーやスペースビーストでも手一杯なのにまだ人類共通の敵が増えるのかよ!?」

 

 そしてラミア、エキドナはシャドウミラーがクロウ達から得た情報を下に、イングラムはアストラナガンの差異次元の記録を有するコンピュータからの情報を参照し…骨と植物の敵はアインストと言う括りにしたのであった!

 更にアストラナガンからハガネ・シロガネ・ヴァルストーク隊の記録媒体に先程の転移反応とアインストの情報が共有されていた!

 一方アーチボルドは『謎の敵』所かデビルマジンガー、更にスペースビーストまでこの蚩尤塚に現れてしまった事が超機人が此処にあると言う確信を深めては居る物の…これでは発掘作業に取り付く事が出来ないと判断しながら驚いていたのであった!

 

「アインスト…まるで特撮物や俺達の世界に居る怪獣みたいな奴等だな…!」

 

「どうであれ、何処かから転移して来たと言う事は…出所はあの遺跡では無い様だな」

 

『………カノウセイ………ヒカリ………イカイノ………シュウエン………ケモノ………』

 

「!」

 

「ん?

 言葉…!?

 今、アインストと言う連中から通信が入らなかったか?」

 

「ねえ、今あのホネホネが喋らなかった?」

 

「は!?

 何言ってんだ?」

 

「そんな物、聞こえませんでしたけど…」

 

「俺とマジンガーZは………魔神パワーを介して何か精神波的な物を感じ取ったんだが………」

 

『だが、正確な内容は分からなかった』

 

「何………!?」

 

「(ど、どう言う事?)」

 

 更に、キョウスケとエクセレンにだけハッキリと聞こえた『声』…コウジとマジンガーZ曰く内容が分からない精神波らしき物が2人にだけ届いた事で、キョウスケとエクセレンは困惑してしまうのであった!

 

「(ラミアさん…これはもしかして…)」

 

「(ああ…アインストがキョウスケ・ナンブをベーオウルフに仕立てに来たのかも知れん。

 キョウスケ・ナンブと…アインストの声とやらが聞こえたエクセレン・ブロウニングには奴等を取り付かせるな)」

 

 更にラウル、ラミアはアインスト達の目的がキョウスケのベーオウルフへの変貌と推察した結果、2人は特にキョウスケとエクセレンをアインストと接触させない様に照準をセットし、攻撃を始めようとした!

 しかし、それよりも先にデビルマジンガーとスペースビースト、更にアインストがそれぞれ三つ巴の乱戦を仕掛け、この場に居る『人類勢力』はそれに巻き込まれる形になりながら戦闘が激化し始めたのだった!!

 

「ぐっ、いけませんね…これでは発掘どころか撤退しようにも囲まれ過ぎてるので化け物共に殺されかねませんね…!!

 仕方ありません、ユウキ君、カーラ君、エキドナ、そして他の皆さんもDC特記事項を発令します!

 今は連邦軍は無視して特に攻撃が酷いあの『グレートマジンガー擬き』とスペースビーストに攻撃を集中し突破口を開きなさい!

 あの謎の敵も攻撃を仕掛けてくるならば撃破して下さい!」

 

「了解…!」

 

 そして、差異次元ではアインストのみが現れた事で撤退していたDC残党部隊も、デビルマジンガー:Cタイプや複数のスペースビーストまでもがこの地に出現した事で退路を失ってしまっていたので、アーチボルドは命あっての物種と言う言葉を実現させる為に仕方無くDC特記事項を発令し、特に攻撃が酷いデビルマジンガーとスペースビーストに攻撃を最優先で叩き込んで退路の確保をしようとしていたのだった!!

 更にユウキはDC特記事項が参照された事をハガネ・シロガネ・ヴァルストーク隊に知らせる信号弾を空に向けて発射すると、『人類勢力』は一旦戦闘を停止せざるを得なくなるのだった!!

 

「あいつ等も逃げ道を失ったんで俺達と敵対行動するのが拙いって思ってるらしいな…!」

 

「ならばアサルト1より各機へ、DC残党部隊は無視して民間人の救助を更に迅速に進めつつアインストと呼ばれるアンノウン、そしてデビルマジンガーとスペースビーストを迅速に撃破しろ」

 

「おい、ガイ…分かってんな)」

 

「ああ、当然だ…!」

 

 更にDC残党部隊がDC特記事項を発動した事を知ったキョウスケ達はその場でDC残党達への攻撃を中断し、更に民間人達を回収艇に急いで乗せてハガネ・シロガネ・ヴァルストークそれぞれに避難させ、『人類勢力』同士でこの窮地を脱しようと行動を開始した!!

 そしてアインストがマジンガーZと接触し、戦闘が開始された!!

 

『………カノウセイ………マジンガー………』

 

「うおっ!?

 こいつ等………見た目以上にパワーがあるぜ!!

 第1世代の超合金NZ(ニューゼット)NZ(ニューゼット)メッキだったらアッサリ壊せるんじゃないか、マジンガーZ!?」

 

『ああ、らしい!

 ………だが、デビルマジンガーやスペースビースト程苛烈に攻撃を仕掛けて来ていない…寧ろ向こうの方に攻撃が苛烈に飛んでる傾向がある…?

 何なんだ、この違和感は?』

 

 コウジとマジンガーZはアインストのパワーを第1世代型の超合金NZ(ニューゼット)系統ではアッサリと破壊される程のパワーを受け、その躯体を揺らしながらも何とか攻撃を止めていた!!

 しかし…コウジとマジンガーZはアインストと呼ばれるこの敵達が『人類勢力』の方へは適度程度の攻撃を仕掛けるに留めている様な傾向があると窺っており、これは何を意味するのかとそのカブト家の頭脳と魔神の知恵を合わせて解答を導こうとしていたが、答えに辿り着くピースが足りな過ぎて訳が分からないと言った様子であった!

 

「うむぅ…あのアインストとやら、コウジ達やリュウセイ達にDC残党達への攻撃は程々程度にしてるが…デビルマジンガーとスペースビースト共が余りにも暴れ過ぎていてDC残党部隊の被害が広がり始めるわ、遺跡にもどんどん被害が及んどるな…」

 

「そんな…このままでは超機人も壊されてしまうかも…!!」

 

「超機人………むむ、これは!

 デビルマジンガーとスペースビーストは蚩尤塚の遺跡に攻撃を集中しながら互いに敵対行動を取っている!!

 どうやら人外共の目的は超機人らしいのう!」

 

 一方ハガネの格納庫ではジュウゾウが状況を分析しつつ、被害がどんどん増え続けてしまっているとして唸り声を上げてしまっていた!

 それを聞いたエリはこの地に眠る超機人が破壊されてしまう事を懸念し、思わず声を上げると………ジュウゾウはデータを蚩尤塚の遺跡を含めて入力すると、デビルマジンガーとスペースビーストが特に蚩尤塚へと攻撃を集中しながら、お互いを攻撃し合いながら戦闘を激化させている事を突き止めたのであった!!

 それを機動部隊各機に暗号通信で即座に伝えると、キョウスケ達はデビルマジンガーとスペースビーストの方を特に倒した方が戦闘を沈静化させられると判断し始めたのだった!!

 

「よし、アサルト1より各機へ。

 デビルマジンガーとスペースビーストの方へ攻撃を集中しつつ、アインストも出来るだけ倒せ」

 

「とは言っても、その手数がちょっと足りないんだよなぁ!!」

 

「デビルマジンガーを増やすあの暗雲も前回と同じ感じで吹き飛ばしたいけど………これじゃ………!!」

 

「………だったら、そっちへの道は俺達に任せな!」

 

『えっ!?』

 

 そして、アインストの攻撃を掻い潜りつつ、デビルマジンガーを増やす暗雲の消滅とデビルマジンガー・スペースビースト双方の撃破を何とかしようにもコウジが手数が足りないとぼやき、リュウセイもこれではマジンガーZやアルトアイゼン、ヴァイスリッター等が暗雲に近付く事も出来ないとして焦り始めていた………その時、蚩尤塚の遺跡の上に青年と少女の2人組が立っていたのだった!!

 

「あれは、民間人か!?

 おい、戦場から離れろ!!」

 

「民間人?

 それは違うぞ…妾達は…!!」

 

「…憎悪の空より来たりて、正しき怒りを胸に!

 我等は魔を断つ剣を執る!

 汝、無垢なる刃、デモンベィィィィィィィィン!!!!!!」

 

【キィィィィィィィィィィィン!!!!!!!】

 

『なっ!?』

 

「…フッ、成る程、お前達が来るか、魔を断つ剣達よ」

 

 そして、蚩尤塚の遺跡の上からデモンベイン招喚の咒文を青年………クロウが紡ぎ出すと、蚩尤塚上空に五芒の星の魔法陣が描かれ、その中よりリベル・レギスと似た反応の機動兵器が出現したのだった!!

 そしてクロウとアルはデモンベイン招喚と同時に乗り込んでおり、特に攻撃が酷いデビルマジンガーとスペースビーストを同時に相手取るべく、両手が輝いていた!!

 

「イア、クトゥグア、イタクァ!!」

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァ!!!!!!」

 

【ズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドン、ズドドドドドドドドォォォォォォォォォン!!!!!】

 

「っ、暗雲への道が拓いた!!?」

 

「行け、マジンガーZ達!!

 これ以上デビルマジンガーを増やさせるな!!」

 

「………あ、ああ!!

 キョウスケ中尉、エクセレン少尉、カイ少佐、ヘビクラ中佐にクレナイ少佐、行くぞ!!」

 

「このチャンスは…逃さん!!」

 

 そして、鬼械神(デウス・マキナ)であるデモンベインがアル・アジフの書に記されし旧支配者『クトゥグア』と『イタクァ』の招来をさせると、2つの旧支配者はデモンベインの双銃となりてその弾丸はデビルマジンガーやスペースビーストにダメージを与え、マジンガーZ達が押し通る道を作るのであった!!

 そんな道が出来れば、キョウスケもコウジもその隙を逃す筈が無い…よってアルトアイゼン、ヴァイスリッター、マジンガーZ、3機の量産型ゲシュペンストMk-II改が突撃し、未だデビルマジンガーを呼ぶ雷鳴が轟く暗雲の下に躍り出るのであった!!

 

「クレナイ少佐、受け取ってくれ!」

 

「【ズギャァァァンッ!!!】よし、サンダーのエネルギーがチャージ出来た!!

 行くぞ皆!!」

 

『了解/オーケー!!』

 

 アルトアイゼンからサンダーを受け取ったクレナイのゲシュペンストMk-II改A装備は、2機でダブルライトニングバスターを放ち、ヴァイスリッターはオクスタン・ランチャーCモードを放ち、ヘビクラのゲシュペンストMk-II改W装備とカイのゲシュペンストMk-II改C装備が同時にブレストバーンを放ち、そしてマジンガーZが最大火力の光子力ビームを暗雲へと放ち先の伊豆基地と同様にマイナスを上回るプラスの光子力エネルギーをぶつけた事で、転移門の暗雲は消え去るのであった!!

 それを見たクロウとアルはマジンガーZに流石鉄の城と言った感想を抱き、そして次にアインストに目を向けるのであった!!

 

『………コウシリョク………カノウセイ………ヒカリ………』

 

「アル………これは如何見るべきだ?」

 

「…探ってる、或いは推し量っているのか、こっちのアインストは?」

 

 アインストは放たれた光子力の光に可能性と言う精神波を飛ばしており、クロウとアルは最も新しき旧神としての神格を以てそれを感知し、『こちら側』のアインストは『向こう側』と比べるとまだ何か探ってる、推し量っていると分析し………何故向こうとこちらでこうも違いが出るのかと困惑した表情を浮かべながらも、未だ居るスペースビーストやデビルマジンガー達に攻撃を加えていたのだった!

 すると、ハガネのレーダーにナイトレイダーの信号がキャッチされ、ハイパーストライクチェスターが戦域に突入して来たのだった!!

 

「何なんだ、この混沌とした戦場は…!?

 此方ナイトレイダー、スペースビーストと『グレートマジンガー擬き』達を攻撃する!!」

 

「ユーゼス達か、助かる!」

 

「(イングラム…戻って来たのだな。

 なら…今回は…)

 …カーウァイ、共に行こう。

 ツカサ、ソウゴ、変身してゴルゴレム:強化体のバリアを破れる攻撃力を持つライダー達を呼んでくれ」

 

「ああ、任せろ」

 

「…ヘビクラ、クレナイ………フッ。

 さあ、行こうゾフィー!」

 

【シュピン、キュォォォォォォォォォォン!!!!!!!】

 

【ビシュゥゥン、キュピィィィィィィィィィィィィィィィン、ビュォォォンッォォォォォンッ!!!!!!】

 

 ハイパーストライクチェスターに同乗していたカーウァイはユーゼスの掛け声と共にヘビクラ達を一瞥し、その腕を鈍らせていない事に笑みを浮かべたと同時にエボルトラスターと新型ベーターカプセルの光が溢れ出し、戦場に2人のウルトラマン………ネクサスはジュネッスに既にチェンジしており、そしてその隣には………イングラムが驚愕の表情を浮かべながらその赤と銀のボディとウルトラブレスター、スターマークを見ていたのだった!!

 

「!?

 何だ、あのウルトラマンは!?」

 

「初めて見る………教官、アレは誰なんですか!?」

 

「………そうか、お前も………来てくれたのだな………。

 宇宙警備隊隊長、ウルトラ六兄弟No.1………ゾフィー………!!」

 

『!?!?!?』

 

 イルムやリュウセイ達は………イングラムの口から宇宙警備隊………クレナイ達から聞いていたM78星雲にある光の国と言うウルトラマン達の故郷とされる星の組織の隊長、更にウルトラマン達のトップ・オブ・ザ・トップとされるウルトラ六兄弟…生ける伝説の巨人達の中のNo.1、即ち…最強の戦士がこの星に来たのだと思い知らされるのだった!!

 コウジもマジンガーZも魔神パワーで得た知識から来るその力強さに圧倒されていたのだった!!

 更に蚩尤塚の遺跡の上にディケイド・コンプリートフォームとジオウII(ツー)が並び立つと、ゴルゴレム:強化体の硬いバリアを破る為の人選をディケイドがオーロラカーテンと共に呼び出すのであった!!

 果たして呼び出されたのは4人の男、タケル、エム、パラド、そしてクロトであった!!

 

「ふっ、この私をこの場へと呼び出した事は褒めてやろうディケイド。

 しかし………ふん、我々よりもまるで上だと我が物顔で暴れ回る化け物が多い事だ………そんな者達には、私とパパの愛の結晶が生み出した、エム達の知らない新たなる力で身の程を分からせてやろう」

 

幻夢無双!】

 

「え、何だそれ…」

 

「…多分気にしたら負けだよパラド。

 さあ行こうタケルさん、パラド、クロトさん!!

 …この世界の運命は、俺達が変える!!」

 

「ああ、行こうエム!!」

 

マキシマムマイティィィ、X!!!!】

 

デュアルガシャットォ!!!

 The strongest fist!』『What's the next stage?』】

 

グレイトフル!

  ガッチリミナー・コッチミナー!】

 

 更にクロトはデビルマジンガーやスペースビーストの視線が神である自身や人間達を見下している………アインストは何か窺っている………事を察し、嘗て持っていた最強の力とはまた違う、父である『檀正宗』との和解の結果生まれた力を取り出し、エムとパラドはそれぞれのLV99の力を取り出し、タケルは歴史の15の偉人が集結し生まれた『アイコンドライバーG』を装着し、変身待機状態になりつつ全員で頷き………その言葉を口にする!!

 

「変身!!!!」

 

『マックス大変身!!!!!』

 

「グレード無双、変身!!!」

 

ゼンカイガン!

 ケンゴウハッケンキョショウオウサムライウズスナイパー!

 ダ~イ~へ~ンゲ~~!!】

 

マキシマム、ガシャットォ!!

 ガシャーン、レベルマーックス!!

 最大級のパワフルボディ!ダリラガーン!ダゴスバーン!

 トン!!

 マキシマムパワーX!!!!】

 

ガシャーンマザルアーップ!!

 赤い拳強さ!青いパズル連鎖!の交差!

 パーフェクトノックアーウト!!】

 

無双ガシャットォ、ガシャーン!!

 無双レベルアップ!!

 掴み取れ栄光のエンディング!

 漆黒の天才プレジデント!

 グレード無双、ゲンムゥゥゥ!!】

 

 そして、それぞれの仮面ライダー達が変身し、タケルは15の偉人が集い完成する形態『仮面ライダーゴーストグレイトフル魂』に。

 エムは見た目こそややコミカルだがその力はLV99と言う『ゲーマドライバー』に設定されるレベルの中でも最高峰の数字に相応しき姿、『仮面ライダーエグゼイドマキシマムゲーマーレベル99』に。

 パラドも自身が持つ『ガシャットギアデュアル』に内包された2つのレベル50の力をゲーマドライバーの力で融合させ、LV99まで進化させた形態『仮面ライダーパラドクスパーフェクトノックアウトゲーマーレベル99』に。

 そしてクロトはゲーマドライバーで変身するライダーの中でもイレギュラー且つ、最高峰すらも上回り…嘗ての自身が得た『ビリオン』よりかは控えめと言っても『レベルが設定されていない』故にスペックもLV99を超える形態、『仮面ライダーゲンム無双ゲーマー』へと変身した!!

 その変身音声は………グランドジオウと比べても同じ位煩いのだが………ゲーマドライバーの変身音声は何故か、コウジやリュウセイ、ラトゥーニやライやダイテツ達すらもその魂を震わせる何かを感じさせるのであった!!

 

「命、燃やすぜ!!」

 

『超協力プレイでクリアしてやるぜ!!!』

 

「ヴェェェ………貴様達に見せてやろう、絶対的なエンディングを!!」

 

「よ〜し…皆、行くよ!!」

 

『シェア/シュワッ!!』

 

 ゴーストやエグゼイド達が謳い文句を口にし、ネクサスやゾフィー達、更にハイパーストライクチェスターと共にデビルマジンガーやスペースビースト達へと走り出し、ウルトラマンと仮面ライダー達が共に『人類勢力』を救う為に人外の敵達に立ち向かい始めたのだった!!

 それにより事態は好転し、ネクサスは即座にメタフィールドを蚩尤塚周辺の戦域全てを覆う様に張ると、デビルマジンガーやスペースビースト達はフィールドのデバフ効果によって動きが鈍くなり、『人類勢力』やデモンベインにウルトラマン、仮面ライダーはバフが乗りながら戦闘を開始したのであった…!!

 

「………ウルトラマン………」

 

 しかし、そんなメタフィールド内に招かれざる者の1つ………ライがカトライアの墓前で遭遇した女………ガルベロス:人間態が既に侵入しており、そして………その擬態を解除し始めたのだった………!!




此処までの閲覧、ありがとうございました!
いやぁ…ライダー達の変身音声を抜けば文字数は減ったのですが、初変身の形態は必ず音声を乗せようと言う自分の中のルールに従った結果、かなりの文字数になりました。
しかし、戦場は自軍部隊とDC残党部隊、更に何か様子見風のアインスト、更に敵意マシマシのデビルマジンガーとスペースビースト達に対してネクサスとゾフィーのコンビ+駆け付けた仮面ライダー達もまだ上の力を残してる者がチラホラと居ても、攻撃力がかなり高く所謂殺意マシマシな事になってます。
でもこうしないとゴルゴレム:強化体のバリアを上から叩いて壊せないので仕方無いよね(でも進化体のバリアよりかはマシ)。
そして…やっとゾフィーとイングラムを会わせられました。
ゾフィー側のイングラムと『再び会えた』感想は次回に回すとしますが、それでもちょっとこの辺りは力入れたいな〜と。
…そして最後に現れたガルベロス:人間態。
擬態を解いて取る行動とは…?
そんな様々な思惑やら敵意やら何やらが入り乱れた戦場の結末は次回に!

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!
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