スーパーロボット大戦OG 魔神伝   作:”蒼龍”

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皆様こんばんはです、第11話後編を投稿致します。
前回から続き、メタフィールド内部での戦いになります。
果たしてこの戦いの結末とは…?
では、本編へどうぞ!


第11話『過去、そして彼方より/魔を断つ剣(後編)』

『ハァッ!!』

 

【HIT HIT HIT!!!】

 

 ライダー達の中でも先陣を切ったのはゲーマドライバーを使うエグゼイド世界のライダー3人であった!!

 攻撃が当たる度にHIT!とコミカルな演出が出るが、これはゲーマドライバーとそれにセットする『ガシャット』と言う変身アイテムの1つが出すライダー達が戦うゲームエリアが出現する為である。

 そしてクロトはこの世界で展開されるゲームエリアの範囲をかなり拡張したらしく、今や蚩尤塚周辺全域の戦域………即ち、今現在メタフィールドと化している戦域全てがゲームエリアになっているのだ!

 

「はぁ、ハァッ!!」

 

「フッ、ハッ!」

 

 そしてゲームエリア内ではガシャットに設定されたライダー達のスペックが全て反映され、例えばマキシマムゲーマーレベル99のパンチ力・キック力99tやジャンプ力99m、走力(100m)0.99秒や、パーフェクトノックアウトゲーマーレベル99のパンチ力90tキック力94.4t、ジャンプ力92.6mや走力(100m)1.2秒と言った破格のスペックが全て発揮されるのだ!!

 それにより、デビルマジンガー:Cタイプやスペースビースト達もかなり翻弄される所か圧倒され、スペースビーストはゴルゴレム:強化体のバリアに頼ろうとするまでに至っていた!!

 

「行くぞ、リョウマ、ムサシ、ベンケイ!!」

 

【リョウマ・ムサシ・ベンケイ、デルデルデル〜ゾ!ラッシャイ!!】

 

 一方でゴーストグレイトフル魂はエグゼイド世界のライダー達のスペックと比べるとやや控えめな物で、パンチ力21.2tキック力24.7t、ジャンプ力42.2走力(100m)5.1秒…即ち時速70kmと言った具合なのだが、ゲーマドライバーを使うライダー達はクロトが設定したり、エムの力で生み出されたガシャットが使われてる為、滅茶苦茶なスペックをゲームエリア内で発揮するだけで、グレイトフル魂も十分強力なのだ。

 そして、グレイトフル魂の真髄は偉人ゴーストを呼び出し共に戦う事にあり、現にドライバーからリョウマとムサシとベンケイの偉人ゴーストが出現し共にスペースビーストやデビルマジンガー達と戦い、此方も経験値と仲間との協力で2つの人外を圧倒していた!!

 

「フッ!!【カチカチカチカチカチカチカチ!!!】

 よし、此処だ!!

【ジオウサイキョウ!!

 フィニッシュタイム!!!!!】

 

【HIBIKI KAMEN RIDE ARMED

 FINAL ATTACK RIDE HI HI HI HIBIKI】

 

 更にジオウII(ツー)は時計の針を模した頭部の『プレセデンスブレード』にある長針 センサーである『バリオンプレセンデス』を回転させ、未来予測を行い的確なタイミング(・・・・・・・・)を見計らいサイキョージカンギレードによるキングギリギリスラッシュを放とうとしていた!!

 それに合わせてディケイド・コンプリートフォームもケータッチの『仮面ライダー響鬼』のライダークレストをタッチし、響鬼の最強フォームと呼ばれるそのライダー最強の姿である『仮面ライダー響鬼・装甲(アームド)響鬼』を呼び出し、響鬼の極限まで高まった『清めの力』と言う響鬼の世界の怪人…妖怪と呼べる『魔化魍』を浄化、撃破する力をスペースビースト…『横並びになったゴルゴレム:強化体』にぶつけようとしていたのだった!!

 ゴルゴレム:強化体は当然一斉にバリアを張って撃破を防ごうと防御態勢に入ろうとする…。

 

【ポーズ!!】

 

 その僅かな瞬間、ゲンム・無双ゲーマーが無双ガシャットを操作してゲームエリア内の時間を文字通り停止させるポーズを使用し、クククと笑いながら横並びになったゴルゴレム:強化体達の更に横へと歩いていた。

 

「君達の魂胆は読めていたよエム、パラド、タケル、そしてジオウ、ディケイド。

 所詮攻撃と捕食の本能しか無いスペースビーストには人間の作戦など理解出来る訳が無い、だからこうして『ゴルゴレムが横並びにさせる』事の意味も理解出来ない…。

 そして、この私の役割は当然こうだ!!」

 

【ガッチョーン、ガッチャーン、ゲンムクリティカルフィナーレ!!!!!】

 

「ハァァァァ!!!!!!【バキバキバキバキバキバキバキバキバキンッ!!!!!】

【PERFECT・栄光の一撃ぃぃッ!!!!】

【リスタート!!】

 ヴェェェハッハッハッハッハッハァ!!!!!!

 これでゴルゴレム:強化体達はバリアを張る事も出来ず無様にジオウとディケイドの攻撃で死ぬのだ、ヴェェェハッハッハッハッハッハッ!!!!!!」

 

【PERFECT!!!!!】

 

【キングギリギリスラァァァァァッシュ!!!!!!!】

 

【ズガァァァァァァァァァァァァァァッ、ズドォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!】

 

 そして、ゲンム…クロトの読み通りジオウとディケイドも、エグゼイドもパラドクスも、ゴーストもデビルマジンガーや他のビーストを攻撃はしていたが、それ以上に『ゴルゴレム:強化体達を横並びにして一斉に倒す』事を優先しており、それはゲンムの無双ゲーマーのゲームエリア内での時間停止の力による背中の結晶破壊も合わさり成し遂げられ、更にメタフィールド内で撃破されつつ仮面ライダー達の規格外な必殺攻撃を受けた事でゴルゴレム:強化体達のビースト細胞は細胞核ごと消滅し、もうスペースビースト達を守る盾は無くなったのであった!!

 

「行くぜ、パラド!!」

 

「ああ、行くぜエム!!」

 

【マキシマムクリティカルブレイク!!!!!】

 

【パーフェクトクリティカルフィニッシュ!!!!!】

 

「行くよ、皆!!」

 

【オメガドライブ・グレイトフル!!!!!!!!!】

 

 更にエグゼイドは強化アーマーを独立行動させてデビルマジンガーを攻撃させつつ、パラドクスと共にダブルライダーキックを強化アーマーが押さえてた個体+αに浴びせ、其処に更にゴーストが15の偉人達が梵字紋章に変化した物を右足に集約させ、15の偉人達の力も乗せたグレイトフルオメガドライブも浴びせてデビルマジンガー:Cタイプを複数体倒す事に成功したのであった!!

 

「あ、新しく来たライダー達も強え…こりゃ負けてられないぜ!!

 行くぜ、ブレード・トンファー!!!!」

 

「サンダーを帯びたステークだ………触れれば火傷では済まんぞ!」

 

「行くぜ、アイアンカッター!!!!」

 

 更に仮面ライダー達の奮闘に発破が掛けられたリュウセイ、キョウスケ、コウジがそれぞれ動き出し、ブレード・トンファーでバグバズン:強化体を攻撃し、サンダーを帯びたリボルビング・ステークでデビルマジンガー:Cタイプを撃ち抜き、アイアンカッターの手刀でデビルマジンガー:Cタイプもペドレオン:強化体も構わず斬り裂き撃破まで至らせていたのだった!!

 また、R-2パワードやヴァイスリッター、ヘビクラのゲシュペンストMk-II改W装備が遠距離攻撃でDC残党部隊も含めて援護し、ユウキ達もランドグリーズの『リニアカノン』でデビルマジンガー達を撃破に至らしめていたのだった!!

 

『シェア、ハァッ!!』

 

『シュワッ、ダァッ!!』

 

 更にネクサス、ゾフィーの活躍もめざましく、デビルマジンガー達もスペースビースト達も上手く捌きながら群がろうとするのを止めつつ1対1の状態に持ち込んで的確にダメージを与えていた!!

 イングラムも自身が知るゾフィーよりも更に強く逞しくなったと感じ、笑みを浮かべながらゾフィー達が追い込んだ敵をZ・O・ソードで斬り裂きアキシオン・キャノンで吹き飛ばしていたのだった!!

 誰もがこのまま行けば何も問題無くこの戦闘を終わらせられる………そう思っていた、その時、メタフィールドの岩場の一角から新たなスペースビーストが現れたのだった!!

 しかもそのビーストは………。

 

「あ、あれは…SB-02ガルベロスだとッ!?」

 

「今まで何処に行ってたかも分からなかった奴が、まさかメタフィールドに巻き込まれて現れたのか!?」

 

「しかもこのエネルギー数値………気を付けろ、奴は間違い無く進化体だ!!

 ノスフェルと同じく上級ビーストの進化体、どんな力を持つか全く未知数だ!!

 全機警戒せよ!!」

 

 そう、擬態を解き、2人のウルトラマンに狙いを定めて行動を開始したガルベロス:進化体であった!!

 ゾフィーとネクサスは今まで潜んでいたガルベロスを此処で倒す好機として2人掛かりでガルベロス:進化体へと攻撃を開始した…が、何とこのガルベロス:進化体はメタフィールドが掛かっている筈なのに動きが鈍くなく、更に肩の首の長い隻眼の犬の頭部や胸のある目の無いシロイルカに似た頭から吐き出された火炎弾の威力は凄まじく、ゾフィーとネクサスはメタフィールドによるデバフを掛けられてこれなのでその攻撃能力は原種と桁違いに高くなっているとその頭脳で計算したのだった!!

 

「ぐっ、今の火炎弾の爆風…威力が凄まじいって言葉に尽きるぜ…!!

 今のマジンガーZや第2世代型超合金NZ(ニューゼット)メッキでもアレを受けたら良くて中破、当たり所が悪ければ大破まで持ってかれるぞ!!」

 

「ちっ、どうやらノスフェルと違ってその攻撃能力を格段に進化させたらしいな、奴は!!」

 

 そんな火炎弾の爆風具合から威力を計算したコウジからの警告を受けたイルムやカイ達は、ガルベロスの攻撃は勇者ガラダブラと同様に迂闊に受けてはならないと言う認識が共有され、その進化した攻撃能力に汗を流していた!!

 するとゾフィーはガルベロス:進化体の攻撃力の総合評価を確かめるべくM87光線をガルベロス:進化体へと放った!!

 それと同時にガルベロス:進化体の3つの頭が輝くと、原種には無かった3つの頭から放たれる破壊光線がM87光線と激突したのだった!!

 

【ビィィィィィィィィィィィィィィィィ、ズドォォォォォォンッ!!!!!】

 

「っ、ゾフィーさんのM87光線がやや押していたけど………それをあの破壊光線が相殺した、だって!?」

 

「おいおいマジかよ、メタフィールドのお陰で手加減抜きでM87光線を放てる様になって、向こうはデバフ掛かってなお相殺だと?

 ふざけた攻撃力をしてやがるな、野郎!!」

 

『(…今のM87光線は8割程度の力で放ったが、向こうもそれを見抜いて同程度の力で相殺して来たのか………ガルベロス、上級ビーストと言う事だけあってその頭脳も他の本能任せなビースト達とは訳が違う、と言う事か…!!)』

 

 そしてゾフィーもまた、メタフィールドと言う閉鎖時空間の恩恵もあり8割の力でM87光線を放ちガルベロス:進化体を倒そうとしたが、それをガルベロス:進化体はやや負ける程度の力でM87光線を相殺したのだった!!

 これを見たクレナイ達は馬鹿なと驚き、ゾフィーはこのガルベロス:進化体はただのスペースビーストでは無いと看破し、隙を窺おうと身構えていたのだった!!

 

『シュルルルルルオォォンッ!!!!』

 

【シュル、バッ!!】

 

『むっ、しまった!!』

 

 しかし、そんなゾフィーにペドレオン:強化体達が触手を伸ばして四肢を拘束し、ガルベロス:進化体が攻撃する隙を生ませるのであった!!

 ネクサスや仮面ライダー達は急いでゾフィーを助けようと行動したが、他のペドレオン:強化体とバグバズン:強化体や此処ぞとばかりにデビルマジンガー:Cタイプが邪魔をして来てゾフィーまでの道を塞いでしまっていた!!

 ゲンムは仕方無く無双ガシャットを再び操作してポーズを使用しようとした………そんな時、予想だにしない事態が発生したのだった!!

 

『ガルルルルルルルルルルル!!!!!!』

 

【ボボボボボボボン、ズドォォォォォォン!!!!!】

 

『シュルルルルルオォォンッ!!!??』

 

「えっ、ガルベロスがペドレオンを攻撃した…!?」

 

「誤射…いや、この距離ではあり得ない、何だ…!?」

 

『………………』

 

 何と、ガルベロス:進化体がゾフィーを拘束していたペドレオン:強化体達を攻撃して拘束を解かせてしまったのであった!!

 更にバグバズン:進化体がネクサスを取り押さえようとする行動を見せれば、ガルベロス:進化体が進化した際に獲得した手刀による紫色の衝撃波がバグバズン:強化体達にヒットし、先程からビースト同士の連携を拒んでいる素振りを見せていたのであった!!

 

「あのガルベロス………まさか、たった1人でウルトラマン2人と戦おうとしているのか!?」

 

「そんな、まさか…!!」

 

「………この様子を見る限り、そうとしか見えんな」

 

『………ケモノ………アラタナ………カノウセイ………』

 

「(アインストもガルベロス:進化体に対して何かを感じ取ってあちらへの攻撃をしようとしていない………何なんだ、あのガルベロスは!?)」

 

 そして、コウジがガルベロス:進化体が自分の力『だけ』でウルトラマン2人と戦おうとしていると看破すると、流石にリュウセイも今までのビーストにそんな知性が無かったので馬鹿なと思う事しか出来ていなかった!!

 しかし、先程までのガルベロス:進化体がその行動で全てを指し示しているのでキョウスケもそれに納得せざるを得なかった!

 そしてキョウスケとエクセレンに聞こえるアインストの声もまた、ガルベロス:進化体に対して何かの可能性があると口にしていたので、クロウとアルもガルベロス:進化体の異常性に様子を見ざるを得なくなっていたのだった!!

 

『………何をしている?

 お前の使命はウルトラマンを殺す事、同胞のスペースビーストを攻撃する事じゃ『黙れ』』

 

『ガルルルルルルルルルルル!!!!!!』

 

 そんなガルベロス:進化体のビースト振動波に乗せてスペースビースト達を操る者達の片割………邪神の思念がガルベロス:進化体に届いたが、そんな思念を雑音として片付けたガルベロス:進化体はウルトラマンを拘束したり狙ったりするペドレオン:強化体もバグバズン:強化体も攻撃し、ウルトラマンとの戦いに横槍を入れるデビルマジンガー:Cタイプすらも攻撃し、ただ只管ウルトラマンとの戦いのみを望み、カーラのランドグリーズが放ったマトリクス・ミサイルやアーチボルドのガーリオン・カスタムのディバイドランチャー、ヴァイスリッターのオクスタン・ランチャーBモードを受けても無視して、ただゾフィーとネクサスのみに視線を合わせるのだった!!

 

「スペシウムランチャー、シューッ!!

 ………矢張り、あのガルベロス:進化体はゾフィーとウルトラマンネクサスとの戦い『だけ』を求めてるようにしか見えんな。

 人類勢力の攻撃を受けても反撃も何もして来ない…。

 何なんだ、このガルベロスの変化は?」

 

「…分からない。

 けれど、進化の過程で何かあった…それだけは確かだと思う…!」

 

「まるでウルトラマンだけを狙う辻斬りさんみたいねぇ…。

 でも、真正面から攻撃を仕掛けて来てるから辻斬りと言うより戦闘狂に近いわね、これ」

 

 そんな戦闘中にライ、ラトゥーニ、エクセレンもまたガルベロス:進化体の変化に対して戸惑いを覚えながらもデビルマジンガー:Cタイプやガルベロス:進化体の攻撃を受けて大ダメージを受けたペドレオン:強化体やバグバズン:強化体へ止めを刺していながらもガルベロス:進化体の異常さに何か進化の過程で他のビースト達と違う事があったとしか思えないと言う感想しか出なかったのであった。

 そして、ゾフィーが再びM87光線の構えを取るとガルベロス:進化体も先程と同じ破壊光線を放つ様な仕草をしてその場で両者は静止し………まるで達人同士の居合対決の様な様相になりながら、ゾフィーもガルベロス:進化体も全く動かなかったのだった!!

 その間にネクサスはクロスレイ・シュトロームでスペースビースト達を順調に分子分解し、残るはよろよろなペドレオン:強化体とデビルマジンガー:Cタイプのみとなるのであった!!

 

「残るはペドレオン:強化体やデビルマジンガーだけか…ライダー達が一箇所に集めてる今なら一気に消滅させられる、行くぞアル!!」

 

「よかろう、クロウ!

 レムリア・インパクト、術式解放!!」

 

 更にその戦闘をクトゥグア・イタクァの双銃を構えて撃ち続けていたデモンベインが残る敵を消滅させる為に動き出し、双銃を消すと右腕に正の無限熱量が集まり、ハイパーボリア・ゼロドライブの様に輝くのであった!!

 

「光射す世界に、汝等闇黒棲まう場所無し!

 渇かず、飢えず、無に還れ!!

 レムリアァァァ・インパクトォォォォォッ!!!!!!」

 

「昇華!!!!!」

 

【キィィィィィィィィィン、ボォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!】

 

「うおっと…。

 アレは、計測したエネルギー値はプラス方面の無限熱量………ハイパーボリア・ゼロドライブと真逆のエネルギーで同じ事をやる、アレがデモンベインの必殺攻撃なのか!」

 

『………キュウシン………ニンゲン………マモル………モノ………』

 

「(…先程からこのアインストとやらは此方を窺おうとしてるばかりで積極的な攻撃を仕掛けて来ない…何なんだ、コイツ等は?)」

 

「(アインスト…キョウスケ・ナンブと接触を図ろうとして来ない…どう言う事だ?

 奴等はベーオウルフに仕立て上げに来たのでは無いのか?

 それとも…何か他に条件があってそれを満たしていないからベーオウルフ化をさせて来ないのか…?)」

 

 デモンベインのレムリア・インパクトにより残りのデビルマジンガーとペドレオン:強化体全ては正の無限熱量に焼かれ昇華し、ビースト細胞も問答無用で消滅したのであった!!

 コウジはそれを冷静にリベル・レギスとの違いを観察し…キョウスケやエクセレンはアインストと呼ばれた骨の様な者と植物の様な者達が何かを窺っている事を不審がり、そしてラミアやラウルは『向こう側』の事もありアインストがキョウスケをベーオウルフにさせるのかと警戒していたが…そんな気配が1つも無いので、此方も訳が分からないとして不審に思うのであった。

 そして残るはゾフィーと睨み合いを続けているガルベロス:進化体だけだったが………何方も此処では決着が付かないと判断し、同時に構えを解いてゾフィーはネクサスにメタフィールドの解除をテレパシーで指示したのだった。

 そしてフィールドが解除されると………ガルベロス:進化体もまた、何処かへと消え去って行き、残ったアインスト達も………アルトアイゼンとヴァイスリッターを最後に一瞥し始めていた。

 

『…ニンゲン…カノウセイ…ヒカリ…キボウ…アラタナ…センタクシ…』

 

「…お前達は何が言いたい、ハッキリと答えろ」

 

『………』

 

【ビュォォォォォォォンッ!!!】

 

「…行っちゃったわね」

 

 最後にアインストがキョウスケとエクセレンに何か不明瞭な事を思念の言葉として届かせると、そのまま空間転移で消え去り蚩尤塚周辺は後はDC残党部隊のみとなるのであった。

 しかし、DC残党部隊も消耗が激しいのでアーチボルドは口惜しくも此処で撤退する道を選び、信号弾を発射して各機を撤退させるのであった。

 そして、ゾフィーとネクサスもまた戦闘が終わると空に向けて飛び立って行き…変身解除と空間転移を同時に行い、ハイパーストライクチェスターのコックピットに戻ると、ハイパーストライクチェスターも補給の為にハガネに一旦着艦し、蚩尤塚周辺の戦闘は収まるのであった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦闘終了後、ハガネのブリーフィングルームにてLTR機構スタッフ達の代表としてエリ博士が呼び出され、蚩尤塚に眠る超機人や超機人の敵である百邪に関しての説明が行われていた。

 異星人が闊歩し、ミケーネ帝国や機械獣やゴモラみたいな古代怪獣等が居るのでそれ程昔にロボットがあっても可笑しくないと、ハガネ・シロガネ・ヴァルストーク隊は受け入れるのであった。

 デビルマジンガーやスペースビーストも蚩尤塚の遺跡を狙っていた節があったのでそれがより確証を持たせているのであった。

 

「それにしても、あのアインストと呼ばれる連中は何だったんだろうか?

 アレも百邪と言う奴なのか?」

 

「教官は何か知ってるみたいだけど、どうなんだ?」

 

「…何処か此処とは違う空間からやって来る純粋思念体と呼ぶべき存在だな。

 だが、アストラナガンが記録するアインスト、及び『向こう側』で見たアインストとは何か違う感じがあった、とだけ報告しておく。

 ただ、『向こう側』のアインストに関しては百邪に該当する事は間違い無いとも言っておこう(…それ以上の事は奴等から直接聞かんと何も分からんからな、余計な混乱を生まぬ様に報告出来る部分だけは報告しよう)」

 

「(どうやらイングラム少佐はベーオウルフ誕生にアインストが関わってるのを伏せるみたいだな…。

 なら、俺達もキョウスケ中尉達を注視するだけに留めておこうか、ラミアさん)」

 

「(そうだな)」

 

 イングラムはブリットやリュウセイの疑問にアストラナガンの記録、そして『向こう側』で見た物とまた違うと言う事に留め、それ以上は口を固く閉じ、その様子を見たラウルとラミアもまたキョウスケとアインストが直接接触するのを今後とも避けさせる様に努める事とするのだった。

 …しかし、聡いキョウスケやエクセレンは『向こう側』の歴史や戦いで聞いたキョウスケが化け物に変わった存在であるベーオウルフ………それにアインストがもしかしたら関わっているのかも知れないとイングラムの様子から互いにアイコンタクトし、後で話し合おうと決めるのであった。

 

「所でラミア、アインストが現れる直前に空間転移だと発言したが…アレは何故分かったんだ?」

 

「(しまった…迂闊だったな)エアロゲイターやグランゾン、それにデビルマジンガー達が現れる時の波形とはちょっと違ったり違ってなかったりしましたが、其処から空間転移じゃないかと思って皆に警告したのでございます事よ、おほほほ」

 

「………」

 

「………まぁ、アストラナガンも空間転移だと探知していたからな。

 ラミアが前例から空間転移じゃないかと思うのも不思議では無いだろう」

 

 次にライがラミアに疑惑の目を向けると、ラミアの誤魔化し方は一見すれば理に適っている………のだが、矢張りキョウスケと言った聡い男性陣には腑に落ちないと言った感想を抱かせたのであった。

 其処にイングラムが助け舟を出して、それ以上は詮索しない様にと言うちょっとした言葉にキョウスケ、ライ、そしてコウジやZはこれ以上ラミアや…それと繋がってるであろうラウルに突っ込むのもイングラムが庇う意味が失せると考えたので、これ以上突くのは止めるのであった。

 その直後、ナイトレイダーのユーゼスとダイゴがブリーフィングルームに入室し、補給が完了した旨をダイテツ達に伝えようとしていた。

 

「あ、ナイトレイダーの皆さん。

 先のゴルゴレム:進化体の際に先んじて避難指示を勧告して頂いた事を心より感謝致します」

 

「いや、当然の事をしたまでさ」

 

「…そう言えば、既に連邦軍は百邪の1つであるミケーネ帝国と交戦していたと私は聞き及んでいます。

 なので、このメモリーチップに内蔵されたミケーネ帝国に関する壁画を皆様にお見せしたいと思います。

 何かのヒントに繋がるかも知れませんので」

 

「ミケーネ帝国の壁画?

 …分かった、ではそのデータを映してくれエリ博士」

 

 すると、エリは百邪の1つであるミケーネ帝国の事も壁画を通して知っていたので、その壁画を録画したメモリーチップをブリーフィングルームのモニターで再生させ、ナイトレイダーの2人も居る中でそれが映された。

 其処には戦闘獣軍団、その上に先の戦闘で現れたハーディアスとそのハーディアスと横並びになる6体の戦闘獣…恐らく他の七大将軍と、更にその上に左に勇者ガラダブラ、中央左には紫色の女の戦闘獣が、中央右に紫と黒の甲冑を身に付けた武将らしき者、右には白と薄紫の指揮官らしき者が横並びになっていた。

 そして………其処から少し外に外れて、ガラダブラ達と同じ列に『青い鞭を右手に持つ胸に青いマークを付けた白と金の女戦士』も壁画に描かれていたのであった。

 そして、壁画の下には古代文字があり、エリは古代文字を指しながら説明に入っていた。

 

「此処に書かれている文字は『世界に混沌が満ちし時、ミケーネ帝国は再び世に現れん』と言う一文と、『戦いの獣と大公、それ等を操る七大将軍、そしてその上に立ちしは勇者ガラダブラ、ヤヌス侯爵、暗黒大将軍、地獄大元帥。

 そして………盟友たる闇の底より出でし闇の女戦士、それ等を倒さぬ限りミケーネ帝国は滅びぬ』と、解読出来ています」

 

「1番上のが左からガラダブラ、ヤヌス侯爵、暗黒大将軍、そして地獄大元帥か…地獄大元帥はガラダブラに撤退命令を出していたから声は聞いてるし、Dr.ヘルにも確認済みなもう1人のDr.ヘル…逆を言えばコイツ等を倒せればミケーネ帝国は終わりって訳だ。

 だったらマジンガー乗りとして、地球人類として死力を尽くして戦ってやる「………カミーラ!?」…ダイゴさん?」

 

 そして………コウジが腕を鳴らしながらミケーネ帝国達に戦意高揚を見せていた…その時、ダイゴは壁画の『盟友たる闇の女戦士』を見ながらその名を………カミーラと言う名を口にしたのであった!

 エリは古代文字にも書かれていない盟友の名前を何故ダイゴが知っているのか?と思っていたが………ユーゼスは過去にダイゴ=ティガについての話を聞いた事があったのだ。

 光の戦士であったが、一度仲間の3人と共に闇に堕ち、其処から『ユザレ』と言う超古代文明の女性が再び光に引き戻してくれたと言う過去がある事を語っていたのだ。

 そして………その仲間の1人こそがこの壁画に描かれた女戦士、愛憎戦士カミーラなのであった…。

 

 

 

 

 

 一方格納庫にて、ハイパーストライクチェスターの前に立つクレナイとヘビクラは、ハイパーストライクチェスターの中にゾフィーの気配がある事を察知しており、彼が誰かと融合してこの機体に乗っていると看破していたのだった。

 そして、その誰かの顔を拝む為にハイパーストライクチェスターの前で脱力から一気に力を込められる様に一見すれば隙だらけな身構えをしていると…その横からヘビクラ、クレナイ、更に招かれたカイに格闘戦を仕掛けて来た男が居た!

 その男は腐っても元教導隊である3人と互角以上…否、それを上回る様な立ち回りをしながら2人にそれぞれ拳が当たる寸前で止め、異星人の2人を格闘戦で圧倒して見せたのであった!!

 そして………クレナイも、ヘビクラも、カイもその男の顔を見て驚愕していたのだった。

 何故ならば………その男は自身達がL5戦役時にその魂を救うには手を下すしか出来なかった男………カーウァイ・ラウその人だったからだ!

 

「ふっ、腕は鈍っていない…いや、あの頃以上に上げている様だが…俺に勝つのはまだ5年は早いな」

 

「なっ………カ、カーウァイ、隊長…!?」

 

「そ、そんな馬鹿な…!?」

 

「嘘だろ…何でアンタが生きて…そして、その気配、ゾフィーと融合して居やがんだ…!?」

 

「…伝説の超人に諦めるなと言われてな。

 お陰でゾフィーと融合しながらこの世界に戻る事が出来た」

 

 更にカーウァイは自身が蘇った経緯を簡潔に話すと…クレナイとヘビクラは伝説の超人と聞き、ウルトラマンノアの事が思い浮かび、彼がカーウァイ隊長を救いゾフィーと巡り合わせたのだと知り更に驚くのであった!

 まさかノアが直接手を貸してその命を繋いだ事にも、そしてカーウァイが再びこの世界に戻って来た事も…その全てに。

 するとカーウァイはクレナイとヘビクラ、更にカイの3人の肩に手を置きながら頷きつつ、再び口を開いていた。

 

「クレナイ、ヘビクラ、カイ、俺はナイトレイダーに身を置いているが…ナイトレイダーもまだ人類勢力としてハガネ達と合流する事はまだ出来ない。

 だが何れもう一度肩を並べて共に戦える日が来るだろう。

 その時まで精進していろよ、俺の部下達」

 

「カーウァイ隊長…了解」

 

「俺もクレナイも腕を鈍らせずに、次会ったら隊長に1本取れる様に鍛えておくぜ」

 

「無論、俺もな」

 

「フッ、その意気だクレナイ、ヘビクラ、カイ」

 

 そして…ハガネ格納庫にて起きた奇跡的な再会と、何時か訪れる共に戦う時に元教導隊の者達はそれぞれ備え、己を鍛え直す様にしたのだった。

 更にヘビクラ達はギリアムやエルザム達にカーウァイが生きて帰って来た事をサプライズとして秘密にしてやろうと考えながら、それぞれの機体に戻るのであった。

 なお…エルザムとゼンガー、そしてテンペストは、ゼンガーがクロガネから離れ修行の旅に出る前にカーウァイが艦に訪れ、同じ様なやり取りを行っていたのでもうこの件ではクロガネの3人は驚かないのであった。

 そう…この後驚く事が確定しているのはただ1人、情報部に居るが他のメンバーと会う機会が中々無いギリアムただ1人である。

 そして………そのギリアムは更に驚く事になるだろう。

 何故ならば…カーウァイの身には新型ベーターカプセルを介して融合している『戦友』が共に居るのだから…。




此処までの閲覧、ありがとうございました!
あの自称神の社長、ゲーマドライバーとガシャットが構築するゲームエリアをゲームで言う所の戦闘マップ全域まで広げた模様………うん、檀黎斗なら平然とやれますね(汗)
そしてゴルゴレム:強化体達はバリアを張れてもマキシマムゲーマーやパーフェクトノックアウトゲーマーのステータスやキメワザによるゴリ押しで破壊される運命が待っておりました。
今回はゲンム・無双ゲーマーが居たので時間を止めてゴルゴレムのバリア発生器官を壊す方の作戦が取られました。
これもゲンムの顔を立てる為にジオウ達がノータイムで考えた作戦でした。
一方のガルベロス:進化体、何とメタフィールドによって手加減抜きで放てる様になったゾフィーのM87光線とほぼ互角の破壊光線を獲得。
更に腕を振れば鎌鼬の様に回転する衝撃波を放てる様になっており、その進化の方向性は攻撃能力に全振りです。
まぁ、元々上級ビーストなので生命力は冗談抜きで強いのでそっち方面の強化を抜いて攻撃能力に強化を振るのもある種の進化の方向性の違いですね。
そして………そんなガルベロス:進化体、何とウルトラマン達との戦いに横槍を入れる同胞のビーストをも攻撃し、人間は無視するの巻。
これも『知りたいと言う欲望』が引き起こした物です。
さて、そんなガルベロス:進化体の明日はどっちだ?
他にも色々とありましたが、本作はこんな感じでスロットルペダルを踏んだまま突っ走りますのでよろしくお願い致します。

次回もよろしくお願い致します、感想等もお待ちしております!
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