今回からがっこうぐらし!の二次創作を投稿いたします。過去に一度投稿してましたが、前作とは全く関係ない新作なので知らない人でも楽しめると思います
それでは、学園生活部とガンマニアJKが織りなす終末世界生活をお楽しみください!
20XX年
神奈川県
巡ヶ丘市某所
特段変わりもない何処にでもある住宅街、その一角にある駐在所付きの二階建て建物が紛れるように存在していた。
もちろん駐在所ということもあってか、交番らしき部屋の出入り口前には大きくPOLICEと書かれた文字が存在しており、併設されたシャッターの下りた車庫の中には、白黒のミニパトカーが止まっていた。
どこからどう見ても交番であることに間違いがないこの建物の2階部分、その一室では1人の少女が唸るように布団に包まっていた。
「うーん……」
茶髪ショートヘヤが特徴的な彼女の名前は雨宮椎名(あまみや しいな)、市内にある巡ヶ丘高等学院に通う3年C組の女子高生だ。
本来であるならば既に起床している時間帯ではあるものの、どうやら昨日から体調を崩してしまったようで近くでは母親が心配そうに体温計で測りながら状態を確認していた。
「まさか昨日から体調を崩すなんてねぇ…、学校で変なウィルスでも貰ったのかしら…」
もちろん昨日体調を崩したということで病院では診てもらったものの、インフルエンザではなく単純に変なウィルスを貰った可能性が高いというとのこと。
薬は貰っているためあとは安静にするしかないのだが…、あいにく今日は父母揃って外せない仕事が入っているため付き添いで看病が出来ないらしい。
「まあインフルエンザじゃないだけいいけど…、生憎今日はお母さんもお父さんも外せない仕事なのよねぇ……」
というのも母親は巡ヶ丘総合病院で看護師として働いているのだが、今朝から原因不明の症状を訴える人たちで病院がごった返しておりパンク寸前とのこと。
非番の人たちも駆り出されている状況で娘のためとはいえど休むとはなかなか言いづらいとも言える。
「はぁ…なんでこんな日に限って原因不明の症状が流行るのか……、お陰で病院は朝からパンク状態。非番の子たちもでてるみたいだし…」
かと言って警察官である父親に頼もうにも、今朝から呼び出しを食らった関係で巡ヶ丘中央警察署に行っているのだ。
詳しい話は聞けていないものの、どうやら日本各地で暴動が発生していることに関係しているようで、その対応についての会議に出席しているとか…
「かと言ってお父さんも呼び出し喰らって今巡ヶ丘中央警察署に行っちゃってるし…、なんか暴動に関しての対策会議とか言ってたからすぐには戻れないでしょうね…」
とはいえ流石に高校生とはいえ未成年である娘を残して行けるわけもなく、無理にでも休みを取ろうかしら…そんなことを一瞬母親は思う。
しかし当の本人は自分ひとりでなんとかなるから、お母さんは仕事に行ってきてと言っており、恐らく職場が大変なことは察しているのかもしれない。
「とは言っても流石にダウンしてるこの子を置いては行けないし…、今日だけは無理言って休みを…」
「お母さん…、こっちは大丈夫…だから…。仕事行ってきていい…よ?大変…なんでしょ?」
だが実際その通りであるので、少し困ったような表情を見せながら少しばかり考えていた母親だったが、決心したようで仕事に行くことにしたらしい。
もちろん何も準備しないわけにはいかないので、薬やら朝食・昼食などを準備しておくからそれをしっかり取るようにと念押ししていく。
「……うーん、分かった…!お母さん仕事行ってくるね?」
「うん……」
「でも朝食とかお昼とか、あと薬も用意しておくから時間になったらしっかり取るのよ?」
「分かった…」
そして何かあったらすぐに電話をするようにも伝えると近くにあった肩掛けカバンを手に取ると、行ってくると言いながら娘の部屋を後にする。
椎名もその様子を見送りながら、布団で横になった状態で安静にしながらゆっくり休むのであった。
「あと何かあったらお母さんの職場に電話していいからね?受付の人には事情話しておくから」
「うん…」
「それじゃ…、行ってくるわね?」
「いってらっしゃい…」
「えっ?今日も雨宮椎名さんおやすみなんですか?」
「ええっ、昨日から体調を崩してるんだけど…。まだ熱が下がらないみたいって、お母さんから電話が…」
椎名が体調を崩してダウンしている頃、彼女が通っている巡ヶ丘高等学院の職員室では、国語教師でもある佐倉慈が3年C組担任の先生から話を聞いて驚いていた。
というのも今日は彼女の担当する国語の授業でテスト返しがあるのだが、テスト自体は受けているがこれでは返却が出来ないのだ。
「そうですか…、困りましたね…テストの返却を今日しようと思ってたんですが……」
だが別にテストの結果が悪いわけではなく、むしろ学年トップクラスに点数がいいため、また別の日に返しても問題ないでしょうと担任はフォローする。
そもそも椎名自体趣味はアレだが成績自体は全体的に高いため、優等生として先生達の間でも信頼を置かれているのだ。
「まあでも雨宮さん国語のテスト点数良かったんでしょ?特に問題ないならまた別の日でも…」
「…ですね、というか雨宮さん学年全体で他の教科も点数いいとお聞きしますし」
「まあ優等生ですからねぇ、趣味はかなり変わっていますが…」
ちなみにその趣味というのがガンマニア、まあいわば銃とかが大好きというもので、他にもミリタリー関連のことも詳しいことから学校でも教師勘でずば抜けて有名なのだとか…
でもそこは優等生ということもあって、特段一方通行というわけではないそうだ
「あぁ、有名ですよね(汗)学校一のガンマニアって…」
「あの詳しさには勝てないですよ…、でも普段は弁えて聞いてもあまり話さないみたいです。多分話しても分かりづらいからって」
「流石優等生…」汗
とまあそんなことを話しているとふと2人は、ふと職員室に立てかけられているテレビに目が留まる。ちょうど今は朝の朝礼が始まる前なのだが、今朝からなにかとニュースが騒がしいのだ。
『巡ヶ丘中央警察署付近で大規模な交通事故、複数のドライバーが通行人を襲う異様な光景に発展。神奈川県警は機動隊を導入して鎮圧』
『JR巡ヶ丘駅で暴動、複数の警察官が暴動を行ったとされる人物をその場で逮捕』
もちろん巡ヶ丘市だけでなく全国各地の主要都市で同様の事案が起こっているようで、政府は国民に警戒する旨を伝えながら警察を始めとして自衛隊にも治安維持出動を要請するとコメントで声明。
それを見た佐倉はさっきもやってたニュースを思い出しつつわ今日はあまりいい日じゃないですね…とポツリと話していく。
「…今日はあまりいい日じゃないですね、さっきも巡ヶ丘市内で複数の交通事故とか乱闘って…」
「ですねぇ…、全国各地でも同様の事案があるみたいですし…」
幸いにも生徒に被害がでたという話はない上に、学校周辺ではまだそういった情報は入ってきてないものの、帰る時までには落ち着いてくれればいいんですが…と佐倉はそう呟いた。
「まだ学校周辺とかでそういう話はないですが…、生徒たちが帰る時までには落ち着いてくれればいいんですが…」
しかしいつまでも駄弁っていても授業が無くなるというわけではない為、2人は一言二言話すとそれぞれ担当する教科の授業を行う教室へと向かうために職員室を後にしていくのであった。
だが…この時の2人…いやほとんどの人たちは思いもしなかっただろう、これが終わりのなき崩壊の始まりに過ぎないことを…
それから時間が経ち、市内では学校帰りやら仕事帰りでいわば夕方ラッシュとも言える賑わいを見せつつある中、雨宮家兼駐在所のある建物のリビングでは椎名が脇に体温計を挟んで熱を測っていた。
「んー…」ピピピッ
どうやら熱が日中の間完全に下がったようで、鳴ると同時に取り出した体温計に表示された平熱を見るやいなや安堵の表情を見せていく。
「…良かった、熱完全に下がったみたい。薬が合ってたのかな…♪」
食欲もかなり戻ったようで朝やお昼はおかゆだったのが、夕方はお菓子なども食べられるほどに回復。これなら明日からの学校は問題なく通えるかも、と思っていると外から救急車のサイレンが聞こえてきた。
「お菓子も食べられるぐらいに回復したし、これなら明日からの学校は問題n…『ピーポーピーポー ウゥゥー!!』」
どうやら駐在所前の通りを通ったようで、リビングの窓からちらりと見えた救急車を目にするや、今日はやけに多いな…と口にする。
いくら大都会の東京とはいえここまで救急車が通ることは滅多にない、というか救急車以外でも消防車やパトカーも含めるとこれでもう20回目だ。
「今日は多いな…、救急車以外でもパトカーとか消防車もけっこうな頻度で通ってるし……」
日中はYouTu〇eしか見ていないためニュースなどは確認しておらず、何かあったのかな…と胸騒ぎを感じながらテレビをつけていく。
すると丁度ニュース番組がやっていたのだが、どうやらここ最近多発している暴動に関係しての報道を中継でやっているようで、リポーターの女性がテレビに映り込んでいた。
「なんかあったのかな…日中はYouTu〇eしか見てなかったから…よっと」ピッ
『――暴動とお伝えした騒動は、全国に広がっている感染症に関係しているようです』
どうやら最近多発している暴動はとある感染症に感染したことで起こっているようで、リポーターの女性曰く最新の報告で感染した患者は攻撃性が極端に増すということらしい。
それを聞いた椎名はまさか最近お母さんが変な病気が流行ってて忙しいと言っていたのはこれのことか?…と軽く身構えながらニュースを聞いていく。
『最新の報告によりますと、感染した患者は攻撃性が極端に増すという症状が確認されており――』
「感染症って……、じゃあもしかしてお母さんが最近忙しいって言ってたのは…」
するとリポーターの背後で燃えている建物の消火活動をしていた消防隊員が何やら騒ぎ出したと思ったら、慌てるように周辺へ退避するように促し始める。
どうやら話の雰囲気からして建物に備え付けられたガスボンベからガスが漏れ出したようで、警察官もそれに感化されるに慌て始めた。
『全員退避しろ、ガス漏れだ!急げ!!』
『皆さん下がってください!!ガス漏れです!すぐに離れて!!』
だが何が起こったのか理解が追いついていない野次馬やリポーターは、なんだなんだと口にしながら一向に離れようとしない。
しかし消防隊員や警察官はこの後何が起こるか嫌でも分かっているため、口調を荒らげながらも退避しろと促していく。
『おいそこ!なにもたもたしてるんだ!早く離れろ!!』
『ただいま後ろで動きがあったようです』
『早く逃げろ!!何やってる――』
…が直後にとてつもない轟音と共にガスボンベから漏れ出したガスが火に引火して大爆発。一瞬にして閃光が激しくテレビの画面を覆い尽くし警察官や消防隊員、そしてカメラの前に立っていたリポーターを包み込んでしまう。
考えなくても爆発に巻き込まれた…そう直感的に判断した椎名は、遠くで爆発したような音を耳にしながらしばらく砂嵐状態のテレビを見ていたが、直後に家の固定電話が鳴り響いたことで我に返った。
どぉぉぉぉぉん…
「……嘘、もしかして…爆発した……?『プルルルルル』っ!?」
慌てて電話のもとに向かうとそこには、よく父親と付き合いがあり椎名のことを可愛がってくれる商店のおじさんの名前が画面に表示されていた。
もちろん知り合いなので出ない訳にもいかず、慌てて受話器を手に取ると通話越しに息を荒げたおじさんの声が聞こえてくる。
「こっこんなときに誰が…っておじさん!?(ガチャ)もしもs『おぉ椎名ちゃんか!ちょうど良かった!』」
どうやらお父さんに用事があって電話を掛けてきたようだが、何故か話し声に混じる形で何が窓を叩く音が耳に入ってくる。
何かあったのかと尋ねる椎名だったが、状況を話せる状態ではないようですぐにお父さんに代わってほしいとおじさんは催促していく。
「どっどうしたのおじさん…!(ガチャガチャ)ってなんか他に誰かいるの!?なんか窓を叩くような音g…」
「すまん、今状況を説明する余裕がなくて…!とりあえずお父さん居たら変わって欲しいんだ!」
しかし椎名が答える前に電話の向こうで何かが窓を割るような音が響くとともに、おじさんの声が更に切羽詰まったような感じになる。
聞こえてくる声から察するに窓を破壊して近寄ろうとする人物を制止しようとしているらしいが、明らかに人ではない何かのうめき声が複数聞こえてきた。
「あっえっお父さんを…『(バリリィィイン!!)くそっなんだお前ら!!近寄るんじゃない!!(ヴヴヴ…)』」
恐らくこれでは間に合わないと判断したのだろう、おじさんは彼女に対して今家に誰も居ないことを確認すると、すぐに扉や窓の鍵を閉めるように促していく。
『これじゃ無理か…椎名ちゃん!今家には誰も居ないのか!?』
「あっはい…!お父さんもお母さんも仕事からまだ……」
『お父さんも居ないのか…、分かった!とりあえず家の扉とか窓は鍵を閉めておけ!誰か来ても決して開けるんじゃないぞ!!』
しかしそんなことを急に言われてはいそうですか…となるわけもなく、一体何が起こっているのかと椎名は尋ねようとする。
…がその前に電話網がパンクした影響か、通信制限がかかってしまったことによっておじさんとの電話が途絶えてしまう。
「あっえっ何がどうなっt……(ツーッツーッ)あっおじさん?おじさん…!…切れちゃった」
今までにないほど切迫したおじさんの声に何か良からぬことが起こってる、そう判断した椎名はすぐさまスマホでYouTu〇eでライブをやっているニュース番組を手当たり次第に見ていく。
「……さっきのニュースといい絶対何か起こってる、あのおじさんが普段にないほど慌ててた…っ!」
するとその予感が当たったようで、有名なニュース番組のライブ中継ではそのほとんどが今全国発生している感染症に関連した暴動に関係した報道を行っている。
もちろんそれは巡ヶ丘も例外ではなく、自分が知っている場所のほとんどで暴動や噛みつきが発生しているようだ。
『巡ヶ丘駅で多数の飛び込み、暴動等発生により巡ヶ丘全線にて終日運転見合わせ』
『リバーシティ・トロン・ショッピングモールで複数の暴動、詳細は不明だが多数の負傷者が発生している可能性あり。現在近隣の警察官が対応中』
『巡ヶ丘総合市民体育館で噛みつき事案発生か、複数の利用者が緊急搬送』
『尚、この暴動は市内だけでなく日本全土。世界中でも同様に発生、アメリカを始めとした各国主要都市では既に戒厳令を発令』
たった1日で何気ない日常が崩壊していく現実に、スマホのニュース番組を見ていた椎名は思わず動揺を顕にしてしまう。
まあそうなるのも無理はない、誰がこんなことになると想像しただろうか?しかもそれが日本だけでなく世界中で発生してるとなれば尚更だ。
「うそ……なんで……」
しかし現実を受け入れたところで彼女にはどうすることもできず、しばらくの間唖然とした表情でスマホ片手に立ち尽くしてしまうのであった。
登場人物
雨宮椎名
年齢:18歳
性別:女性
身長:158cm
モデルキャラ:東雲椎名(Sレイマリch オリジナルキャラクター(米立様より)
巡ヶ丘高等学院に通う高校3年生のボーイシュ系の女の子、成績はトップクラスに優秀なので先生の間からは優等生と呼ばれることも。だがたまにお茶目な部分もあるので、ドジったりするこもあったり……
そんな彼女だが同時にトップクラスなガンマニア、父親の影響をもろにうけたということもあってか、その詳しさに右へ出るものは居ないとか…
ちなみに本作の主人公ポジ