S級冒険者が歩む道 ~追放された少年は幼馴染みの冒険者を絶対許さない~ 作:opa
冒険者のハイセは血塗れになった状態で黒いドラゴンの頭部を持ち帰り、冒険者ギルドに戻って来た。
サーシャ「ハイセ!」
ジャキッ
ハイセは銃口をサーシャに向けた。
レイノルド「っ!サーシャ!ハイセに近づくな!」
サーシャ「え?」
ズドォン!
ヒュンッ チッ!
ハイセはサーシャに発砲し、弾丸はサーシャの左頬をかすった。
サーシャ「ハ・・・・ハイセ?」
サーシャは自分の左頬を触れて確認すると左手に血がついていた。サーシャの左頬から血が出血していた。
ハイセ「外したか・・・・次は当ててやる」
サーシャ「ハイセ、何を・・・・」
ハイセ「その理由はお前が一番わかってるだろう?このクソ女!」
サーシャ「え・・・・?」
ハイセ「もうわかってんだよ!お前がエンシェントブラック・ドラゴンを利用して俺を殺そうとしたことは!」
サーシャ「っ!?」
男冒険者1「おいおい、確かあの二人って幼馴染みだったよな!?」
女冒険者1「今の話が本当だとしたら・・・・サーシャさん、ハイセを裏切ったてこと!?」
女冒険者2「かつての仲間を罠にはめるなんて・・・・」
男冒険者2「ひでぇ女だな・・・・」
ガイスト「ハイセ!落ち着け!」
ハイセ「邪魔するなぁ!!殺してやる!!このクソ女ぁ!!」
ガイスト「ハイセ、すまん!」
ドッ!
ハイセ「がっ・・・・!?」
ガクッ
ガイストはハイセの首に手刀を当て、気絶させた。そしてサーシャは周囲の冒険者達から冷たい視線を浴びていた。
サーシャ「わ・・・・私は」
ピアソラ「ちょっと!サーシャをそんな目で見るんじゃないわよ!」
女冒険者3「あの子って確かハイセに対して見下して酷い暴言ばかり吐いてた子よね?」
女冒険者4「うん、仲間とは思えないくらい罵詈雑言浴びせてた」
ピアソラ「ぐっ・・・・」
男冒険者3「サーシャとレイノルドは親密な関係だっていう噂もあったよな?」
男冒険者4「二人にとってはハイセは邪魔な存在ってことか」
女冒険者5「うわぁ・・・・もしかしてアイツらの計画だったってこと?最低なカップルじゃん」
サーシャ「ち、違う!私とレイノルドはそんな関係じゃない!」
レイノルド(そうハッキリと否定されるのは傷つくな・・・・って違う違う!)
ガイスト「このままだとハイセは死んでしまうぞ!ピアソラ、回復を頼む!」
ピアソラ「くっ・・・・仕方ないわね!」
ピアソラはハイセに回復魔法をかける
男冒険者6「大丈夫かよ?」
男冒険者7「回復させるフリして止めを刺すんじゃねぇの?ハイセのことを嫌ってたし」
男冒険者8「クソ女の仲間だからな」
レイノルド「おい、今言った奴はだれだ!?」
ピアソラ「レイノルド、黙って!治療に集中させて!」
レイノルド「あ、ああ」
タイクーン「レイノルド、周りを見てみろ」
ピアソラとレイノルドもサーシャと同じように周囲から冷たい視線を浴びていた。
タイクーン「今、喧嘩でもしたら更に信用を失うことになる。最悪の場合、冒険者を辞めさせられるかもしれない。僕達はハイセの殺人未遂の容疑がかかってるんだ。」
レイノルド「くっ・・・・」
ロビン「サーシャ、どういうこと!?」
ロビンはサーシャの両肩を掴み、問い質す。
ロビン「サーシャはハイセが邪魔だったの!?憎かったの!?」
タイクーン「落ち着け、ロビン」
ロビン「落ち着けるわけないじゃない!ハイセがこうなったのはサーシャのせいなんだよ!」
サーシャ「っ!」
ロビン「決めた・・・・私、セイグリッドを抜ける」
レイノルド「ロビン、何を言ってるんだ!?俺達の夢を忘れたのか!?」
ロビン「ハイセを傷つけてまで叶えたいの!?夢よりも大事なことだってあるでしょう!?」
レイノルド「それは・・・」
タイクーン「レイノルド、無理に引き留めないほうがいい。彼女はハイセに懐いてたからな。」
ロビン「私はもうサーシャを信じることができない・・・・やっぱりサーシャはやり方を間違えたんだよ」
サーシャ「ち、違うんだ・・・・私は・・・・ハイセのために・・・・」
ガクッ
サーシャは床に座りこみ、目から涙を流す。
レイノルド「サーシャ、しっかりしろ!」
男冒険者9「仲間の一人に絶縁されてやがんの。当然だな。」
男冒険者10「幼馴染みを殺そうとしたんだからな。」
レイノルド「お前らなぁ!」
タイクーン「レイノルド!サーシャを連れて宿に戻れ!このままだと彼女の精神が壊れてしまうぞ!」
レイノルド「わ、わかった!」
レイノルドはサーシャを抱え、外へ出る。後日、ギルドマスターのガイストは冒険者達に誤解だと説明した。それでも一部の冒険者達からサーシャは『仲間殺しの戦乙女』と罵られるようになった。
この話はハイセはサーシャと和解しないようになってます。