忙しかったんですよね
という事でリハビリです
買い換えたら?
バアス旅団成立から数ヶ月。
いつも教室代わりに使用しているテントにて、アティクとアリの姿があった。
「なぁ、アリ。お前ってずっとその銃つかってるよな」
「…え?あ、うん」
アティクはアリの
実のところ、バアス旅団の主力装備はサラサラヘルメット団の頃よりも飛躍的に向上していた。
現在の主力小銃として、基本的に全ての生徒達には
「
「…これでいいの」
「でもさ、スナイパーライフルだってもっといいのがあるだろ?それならー」
「……これがいいの!」
アティクはその時、初めて自分の間違いに気づいた。それは、アリの表情から見て取れる。
リンが…頬を膨らませてる!
アティクとアリはトリニティ時代からの友人である。苦楽を共にし、時には共に泣き、時には喧嘩もした。それの中で、アティクはアリのこの表情を幾度となく見てきた。
そう、これこそが【激スネスネモード】!
「…ボス…いや、アティクちゃんってさ。そう言うところでさ…『ノンデリ』だよね」
「ウッ…!(ショック1)いや、あの…アリ?」
「…前もセンセの髭に『邪魔なら剃れば?』なんて言ってたしさ。センセ、髭大事にしてるの何処から見てもわかるじゃん…?」
「ウッ…!(ショック2)いや、ごめ…」
「…ここぞって時に、いらない事言って場面を混乱させるなんて、指揮官としてさ、どうなのって思うよ…?」
「ウッ…ウッ…(ちいかわ)」
アリは根っからのトリニティっ子である。
だからこそ、口喧嘩ではアリに誰も勝てない。アティクはそれを理解していた。理解していたのだが…
「…この銃はさ、思い出が詰まってるし、そもそもロマンの詰まった銃なんだよ…?それをさ…」
「ハイ…ハイ」
アティクは指揮官である。
基本的に優秀な頭脳と求心力があるのだが、友人といる時は、そうでもない様である。
ーーーーーー
共闘作戦?
便利屋68。
今日も今日とて、バアス旅団へのリベンジマッチの為に工場の防衛作戦に参加したのだが、まさかの依頼主が悪徳コピー製品会社だった。
社長のアルは少し前にその会社のブランド製品を一つ買っており、
「アウトローはブランドにも詳しいのよ!」
と言った気概で、便利屋メンバーに見せつけていたものだから立場がなくなり、
まさかの裏切り行為をへて、バアス旅団と共闘関係になってしまったのだった…
「社長…これ、どうするの?」
「ア…あぁ…(絶望)」
いつものように
この作戦が失敗すれば、また事務所の家賃が危うくなる…!
しかし、その心意気虚しく、まさかの最後には自分の意思で爆破を命じ工場を消し飛ばし、報酬をなくしてしまった。アルは作戦の終了と共に、我に帰り、頭を抱えていた。
「まずいわ…不味いわよ…!」
「君、もしやこれは君がやった事なのかね?」
ふと、アルの後ろから声がした。
頭を上げて振り返れば、そこには白いターバンで口さえ覆った男が、馬に跨っていた。
「え?えぇ!そうよ!」
「ふむ。まさか、先を越されるなんてね、話は聞いているよ。アティクが来た頃には既に攻撃を開始していたと」
「アティク…って、さっきのターバンの子の事かしら?ま、まぁ、便利屋68なら、この程度の作戦ならあっという間よ!」
アルは精一杯の虚栄を張った。
「それはそれは…流石便利屋68。これは、私も脱帽だな」
ロレンスはそう言って口元のターバンを外す。
ターバンを退けるとそこには勇ましい髭を持った男の顔が目に入った。
「私の名前はロレンス、ムハンマド・イブン・ロレンスだ」
「わ、私は便利屋68社長の陸八魔アルよ!」
ロレンスはアルの名乗りを見ると、少し微笑んでくるりと踵を返す。
「覚えておこう、便利屋68のアル君!」
アルはその男の顔立ちに、一瞬目を奪われたが、すぐに銃を構える。
ロレンスは馬を走らせ、敵へと挑む。
そして、便利屋と旅団は敵を打ち倒した。
悪徳会社は破滅し、キヴォトスの平和は守られた。
……ちなみに、便利屋は破産した。
ーーーーーー
まだ見てくれる人はいるのかしら