メタファーの世界を救うために、明智が転生してペルソナ能力で戦う話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第116話 因縁の再会

「クソッ!」

 

 ストロールがロイヤルファイターの姿で、道に剣を叩きつける。

 ガキン、と石畳で金属の剣が高い音を立てる。

 逃亡を許したという予感に、苛立ってそれが抑えられなかったのか。

 

 普段は穏やかな人物なんだが。

 

「ストロールさん、諦めるには早いです」

 

 分かれ道で二手に分かれましょう。

 追跡できるかもしれない。

 

 そう提案しようとした。

 

 そのときだった。

 

「……どうしました?」

 

 そこに。

 クレマール族の女性が現れたんだ。

 

 見覚えがある顔だった。

 

 ……リーフさんだったんだ。

 

 

 

「ここは危ないです! 家に帰って下さい!」

 

 何でこんなところで会うんだ!?

 内心、再会したことに喜びのような気持ちは感じた。

 

 俺にとっては因縁の深い人物だからね。

 

 だけど……

 

 こうして夜に、通り魔を追跡している現場で会うなんて。

 最悪のタイミングだ。

 

 彼女は白地の貫頭衣のような、ワンピースのような服を身に着け。

 腕に包みを抱えている。

 

 ……買い物にでも行っていたのか?

 この時間に。

 

 夜しか営業していない店があるからな。

 この街には。

 

「えっと、何かあったんですか? ゴローさん……ですよね?」

 

 久々の再会なのに。

 彼女は俺のことを覚えてくれていた。

 

 仮面をつけているのに、声で分かったのか。

 久々なのに。

 

 そこに感じるものがあったけど

 

「危ないです! 通り魔が出ているんです! クレマール族を狙う通り魔が!」

 

 俺はそれを繰り返し伝える。

 

 彼女が通り魔にやられるのを避けたかったから。

 

「……ゴローの……そいつの言う通りだ。ここは危ない」

 

 そこでストロールがアーキタイプの姿を解除する。

 

 元の姿に戻ったストロールは厳しい表情をしていた。

 

「俺が安全な場所に案内しよう……こっちだ」

 

 そして彼女に近づき

 

 

 ガッ、と。

 

 

 彼女の頭の角を掴み、強引に奪い取った。

 

 えっ?

 

 目を疑う。

 

 クレマール族の特徴である、頭の2本の角。

 それが今、ストロールの手で奪い取られたんだ。

 

 ……まるで。

 

 カツラかカチューシャを奪い取るみたいに。

 

 いや……

 

 カチューシャだったんだ。

 リーフの角は

 

 ……分からなかった。

 

 

 いや

 

 

 ストロールが奪ったカチューシャを道に捨てると、カチューシャの質感が自然なクレマール族の角の質感から、水晶で出来た角のカチューシャそのものに変化する。

 

 魔法のカチューシャだったのか。

 おそらく、クレマール族にエルダ族が変装するための。

 

 角を奪われたリーフは、射貫くような強い視線でストロールを睨み据えていた。

 

「どうして分かったの……?」

 

 そう、憎々し気に口にしながら。

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