メタファーの世界を救うために、明智が転生してペルソナ能力で戦う話 作:XX(旧山川海のすけ)
実在の宗教の神を宗教共存の象徴の神にすると、その宗教が最高の宗教である。
そう思われてしまう。
だけど、この世界の人々はルシファーなんて悪魔の名前は知らない。
なので、これが許される。
これを拝まないとあくまで拒否するのは、他の宗教を認めないという独善的な宗教であると宣言するようなもの。
そういう宗教は、今のユークロニア連合王国では排除される。
なので、拝まないという選択肢が無いんだ。
結果……
大体1か月後。
レガリス大聖堂の前の広場に、ルシファーの像が作られた。
その外見は、ユークロニア連合王国に住む9つの種族の特徴を取り入れたものだ。
鳥の翼と、蝙蝠の翼を持ち。
頭に角を生やし。
尖った耳を持ち。
獣の尾を生やしている。
逞しい体を持つ三つ目の男性の石像。
……ルサント族とニディア族、エルダ族が分かりにくいのが気になるが。
しょうがない。
入れようが無かったんだよ。
ルサント族はローグ族と「耳の形状」という点で被るし。
ニディア族は瞳の部分の大きさが特徴だ。
そしてエルダ族は目立った特徴が無いのが特徴。
入れられない。
しょうがないので「この3種族は王妃を出してる種族、もしくはそもそも国王もその血を引いてる種族」ということで納得して貰おうと思ったが……
「これがルシファー様か」
「取り敢えず祈りましょう……コージュラ」
何とか受け入れられたみたいだ。
正直ホッとした。
俺の目の前で、ルサント族の男女が「組み合わせた手で作った輪の中に、頭を伏せるようなポーズ」……コージュラの姿勢で拝んでいた。
拝み方もそれぞれ自由にして貰ってる。
別のところでは、ムツタリ族の男性が普通に手を合わせてるし。
印みたいなものを組んでるユージフ族の女性もいる。
これを拝むことで、この国に複数宗教が存在する状況を認めていることを意思表示する。
調和の象徴……
これから数日後に、連合王国中の宗教の指導者たちを招き、記念式典をする予定だ。
この国の全ての宗教の指導者全員にこの像を拝ませる。
そのときに。
真惺教の人間がどう出て来るか……?
実は
俺はそれが楽しみだった。
少し不謹慎な気はするけどな。
……真惺教に巣食ってる存在が、もし
おそらくそのまま、言われるままにルシファーを拝むようなことはしないはず。
自分を否定するようなもんだからな。
破れかぶれに、何か行動を起こすかもしれない。
この像を事前に破壊しようとするとか。
もしくは、拝むことを拒否して来るとか。
どちらにしろそういうことが起きれば、そこが足掛かりになる。
そういう俺の思いは
その数日後に、意外な形でハッキリすることになった。