メタファーの世界を救うために、明智が転生してペルソナ能力で戦う話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第164話 大事なのはこれからの行動であり、結果

「ギドさん!」

 

 背中に背負ったバーニアつきバックパックにより高速飛行をする

 両手にショットガンとアサルトライフルを持つ、赤い法衣を纏った白銀の騎士の姿……

 

 それは元惺教の僧兵団団長だった男、ギドだった。

 

 彼は自身のアーキタイプ「ターミネイター」を発動させて、このレガリス大聖堂バルコニー周辺の空域に、背中のバックパックのバーニアを全開発動させて突撃して来る。

 

 その手のショットガンとアサルトライフルを撃ちまくりながら。

 

 ギアアアアアアアア!

 

 悲鳴をあげる天使たち。

 彼らには銃撃が特攻なのかもしれない。

 

 そして俺に向けて

 

「手伝うぞ! ここが正念場なんだ!」

 

 天使たちを銃撃しながら声を張り上げる。

 自分の今の想いについて。

 

「私はかつて、王を決める戦いで誤った指導者の下で世界滅亡に加担していた!」

 

 彼は元々、野心に満ちた先々代の惺教大教主フォーデンの指示で王を決める戦いに参加していた。

 少しでも惺教がこの国の天下人になる可能性を高めるためだ。

 

 もし王になったとしても、それは惺教大教主フォーデンの代理人。

 彼自身は、それでそのときは納得していた。

 

 だけど

 

 そのフォーデンは

 

 歴史を歪め、惺教以外の宗教を全て惺教の亜流という名目で取り込もうとし。

 エルダ族のような弱い種族を公然と差別し。

 挙句は、王家乗っ取りを企み、王子の暗殺まで計画した。

 

 ろくでなしだった。

 

 そのときの彼の絶望……

 

 分かる、なんて簡単には言えはしない。

 だけど……

 

「だから今こそ、今度こそ私は人々のために戦わなければならない!」

 

 ここで戦う。

 人々のために。

 

 その彼の思いに、嘘は一切ない。

 それを嘲笑うなんて誰もできないだろう。

 

 群がる天使たちをなぎ倒す彼のアーキタイプの姿が、眩く輝くよう……

 

 いや

 

 光を放って

 

「邪神の手先共! この世界から立ち去るがいい!」

 

 その叫びと同時に。

 彼の身体が大きく輝き

 

 変化をする。

 

 基本フォルムは白銀の騎士であるその姿はそのままに。

 より威厳や神聖さが強調された、上位の姿に。

 

 

「ロイヤルネイター!」

 

 

 ……アーキタイプが変化した!

 彼の心の在り方に変化があったのかもしれない。

 

 アーキタイプもかなりペルソナに近い性質があるみたいだしな。

 

「うおおおおお!」

 

 雄叫びを上げ、ギドは銃撃をする。

 ロイヤルネイターの銃撃は変異前の比では無かった。

 

 ショットガンを喰らったエンジェルは「ぎおっ」だの「が」だの。

 奇妙な悲鳴を残して一瞬で砕け散り

 

 アサルトライフルの銃撃は、1発で複数の天使を貫通し、撃墜していく……

 

 すげえな……

 

 その様子に、俺の中で変化するものを感じた。

 

 そのとき。

 声が聞こえた。

 

 

 

 ついに完全に揺れぬ心を手にしたな。

 

 ……その通りだ。

 大事なのはこれからの行動であり、結果である。

 過去ではない。

 

 今これから、何を成すかだ。

 

 叫べ。我の名を……

 我は汝、汝は我……

 

 

 

 俺は大きく

 

 心に浮かんだその名を叫ぶ。

 

「アショカオウ!」

 

 同時に。

 俺のペルソナ・ヘリワードが変異を遂げる。

 

 黒衣の狩人の姿から……

 

 黒い法衣を纏い、青く長い髪を兜から覗かせた

 どこか王を感じさせる姿に。

 

 俺のペルソナも変異した……!

 もう、負ける気がしなかった。

 

「殲滅しろ! アショカオウ!」

 

 この世界を踏み荒らしにやってきた、侵略者を叩き出せ!

 俺のそんな意志を込めた言葉に

 

 俺のペルソナは

 

『容易いことだ』

 

 落ち着き払ってそう答え

 

「おのれ! それで我々に勝つつもりか……!」

 

「叩き潰してくれる!」

 

「まだまだ我々は……」

 

 こちらに殺到する天使たちに向かって

 スッと、奇妙な……

 

 舞踊のようなものを舞う仕草をし

 

 叫んだ。

 

『ターンダヴァ!』

 

 その瞬間、波動があたりを包んだ。

 それは決して破壊的な攻撃では無かったが

 

 ぎあああ!

 ぐええ!

 

 殺到していた天使たちが悶え苦しみ、墜落。

 もしくは空中で行動不能になり、ギドのロイヤルネイターの銃撃を回避することができず

 

 まるで的当ての的のように、撃破されていく。

 

 もう、誰も俺たちの狙いの邪魔に入ることは出来ない……!

 それを確信した。

 

 だから

 

「今だ! 来てくれ2人とも!」

 

 俺は呼びかけた。

 ここに来た目的を果たすために。




アショカ王って、振る舞いが破壊と創造って感じなので。
真VVシヴァの専用スキルを持たせてみました。
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