メタファーの世界を救うために、明智が転生してペルソナ能力で戦う話 作:XX(旧山川海のすけ)
おばさんたちに貰った銀貨5枚。
あのおばさんたち、最初は差別的な鼻持ちならない人たちかと思ったんだけど。
こうして、俺に少し金を恵んでくれたってのは……
相手が本物のエルダ族でなければ、割と優しい人たちだったのかもしれない。
だって、銀貨だしな。
金をくれただけでもすごいのに。
銀貨。
……まず最高額貨幣で無いにしろ、安くも無いだろ。
日本円として考えると、一体いくらくらいなんだろうな?
というか……
これ、いくらなんだ?
ホントに。
調べないと。
貰った銀貨が何ゴールドなのかを調べる必要がある。
通貨がゴールドなのは、暫定だ。
俺はこの世界の通貨の単位が何なのか知らないからな。
とりあえず、露店が無いか探した。
そこで取引されている様子を観察すれば、貨幣と金額の関係性が分かるかもしれないし。
王都の中をウロウロし、露店がある場所を発見。
なんだか、立派で巨大な建物の前の広場だ。
その巨大な建物は、俺がこの街の外から目視で来た石の建造物で。
露店はその前の広場に広がっていた。
縁日の屋台みたいだ。
賑わってる。
よし。
ここで調べてみるか。
目の前に肉を売ってる屋台があり、そこでは切り分けられていない色々な肉が吊るされている。
なんだか外国の市場を思い出すな。
実際に行ったことは無いけどな。
運良くちょうど。
そこでは1人の客が肉を買おうとしている。
「モーラ兎の肉を1つ」
「いくら?」
「500グラムくらいで」
「500グラムね」
……えっ?
重さの単位グラムなのか?
肉屋の男が、天秤で切り分けた肉を測りながらそんなことを言ってるのを見て、今言ったのが重さの単位であるのを知り。
流石に驚いた。
何で重さの単位がそうなんだ?
ひょっとして、長さの単位はメートルだったりするんだろうか?
驚きで俺は目が離せなくなった。
「ホイ、モーラ兎の肉500グラム。250リーブ」
肉屋の男は切り分けた肉を紙に包んで差し出す。
客の男はそれを持参の手提げ袋に突っ込んで
「これで」
言いつつ、客の男は銀貨を1枚差し出す。
円形の銀貨だ。
俺があのおばさんたちから貰った銀貨は、三角形のやつが1枚。
そして円形の普通のが4枚。
今男が出したのが、円形の銀貨。
「ちょっと待って、銅貨無いの?」
そして肉屋の男はその銀貨を見て難色を示す。
どうも、250リーブという金額を払うのには額が多過ぎる貨幣らしいな。
客の男はそんな肉屋の言葉に
「銅貨はちょっと足りないんだ」
申し訳なさそうにそう返し。
肉屋はしぶしぶ
「しょうがないな」
……10枚を超える茶色の貨幣……多分銅貨をジャラジャラと渡す。
多いな。
「お釣り用の銅貨をいつも備えてるわけじゃないから、頼むぜ」
「悪い」
ブツクサ文句を言う肉屋に謝って、男は去っていく。
……なるほど。
今わかったのは、銅貨がかなり少額の貨幣であるということと。
銅貨の形状がまちまちで、多分それはその貨幣の額由来じゃない、ってことだ。
あまりにも形状がまちまちだったから。
穴あきだったり、四角形だったり。
楕円形だったり。大きさが違っていたり。
通貨関係が未整備な国なのか?
……まあいいや。
今、俺がやることは……
「すみません。お使いを命じられたんですけど」
愛想笑いを浮かべつつ、俺は肉屋に
「この銀貨で、モーラ兎の肉を500グラム買って来いって言われてまして」
さっきの男と同じく。
円形の銀貨を差し出したんだ。