メタファーの世界を救うために、明智が転生してペルソナ能力で戦う話 作:XX(旧山川海のすけ)
後日、ライケン魔道商会に要請が来た。
ベルギッタはその要請に対して
「3日でお願いします。それ以上はこちらにも事情があります」
そういう答えを返したらしい。
んで、日程調整をされて。
予定日が来た。
当日は馬車がやって来て、俺と俺の父親を王城へと連れて行ってくれた。
「ええと、本日はお招きに与り……」
「そういうのは気にしなくていい」
今回の3日の旅に同行する国王臣下の面々と、王城の広場で引き合わされたとき。
俺はそう、取り繕った挨拶をしようとしたが。
国王家臣の1人の純白のユージフの男性にそう遮られた。
ユージフ男性はハイザメと名乗り
このナリで、年齢は50を越えているらしい。
仲間内ではニューラスに肩を並べる高齢者だとのこと。
オジサンというか……もう少しで老人だ。
見た目はマスコットっぽいんだけどな。
まぁ、ユージフは皆そうだけど。
声だけ年相応で、見た目は全員マスコット。
それがユージフ。
彼の身に着けている衣装は、どこか忍者を思わせた。
「では3日間よろしく」
そして赤毛のルサント族の女性。
可憐ではなく凛々しさ。
力強さを感じる長身の女性だ。
身に着けている衣装もドレスのような女性らしい衣装ではなく、あまり飾り気のない軍属をイメージさせるシンプルなもの。
黒い色のパンツスーツ。
彼女の名前はヒュルケンベルグ。
元々は国王に仕える近衛騎士だったそう。
……つまり女騎士か。
前の世界だったら、大騒ぎする奴多いんだろうな。
で、今は第二王妃らしい。
近衛騎士から王妃になったのか。
……世間的に見れば大出世かな。
「よろしくお願いします」
彼女に右手を差し出されたので、俺は少し躊躇いがあったけど握り返す。
その様子に彼女は嬉しそうに微笑み。
……多分相当真面目な女性なんだろうなと俺は感じた。
元々騎士だったわけだしね。
「ストロールだ。よろしく頼む」
そしてカーキ色の厚手の服を身に着けたクレマール族の銀髪青年が、俺たちに握手を求めて来た。
前の王城への召喚のときはあまり喋らなかったが、かなり彼は口数が多かった。
こっちから訊ねていないのに、自分の経歴をスラスラ話して来る。
でもそれは別に俺に対するマウントには感じなかった。
ただの自己紹介だ。
それによると。
どうも彼は元々地方貴族の嫡男で、ニンゲンに領地を滅ぼされた過去があるそうで。
一時期は最底辺の兵士にまで身を堕としたが、そこで現国王に出会い、一緒に戦ってここまで成り上がったそうな。
かなり平坦ではない人生だな。
クレマール族だからといって、恵まれて優遇された人生を送るわけじゃないのか。
当たり前のことだろうが、俺はそう感じ。
彼には悪印象を持たなかった。
前の世界だと、学校で生徒会長をやってて怪盗団の参謀もやってたあの女子メンバーと人間としての質は近い気がした。
性別は違うけどな。
口が達者で頭も決して悪くない感じだ。
まぁ、貴族階級に居たということは、教育は最先端に近いものを受けて来た身分だろうしな。
当然かもしれない。
ここに、王族専用の鎧戦車を操縦する操縦士としてニューラスを加え。
4人。
そしてあと1名、妖精のガリカが同行する。
向かう先はユークロニア連合王国の南に広がる海に存在する孤島にあるという竜宮神殿。
……こういうことを言うのはあれだけど。
少しだけ俺はワクワクしていた。
もう二度と戻れないと思った場所に行くことが出来るかもしれないんだ。