メタファーの世界を救うために、明智が転生してペルソナ能力で戦う話 作:XX(旧山川海のすけ)
何で皇居なのか?
それは、この場所が原因だ。
この場所は東京そっくりだ。
そんな場所に、皇居まである。
……皇居は、日本の国家元首が居た場所だ。
そんな場所が、ただの建物なわけが無いだろ。
きっとこの空間の秘密に繋がる何かがあるはず。
皇居に向かいながら俺のこの考えを話したら
「……確かにその可能性は大だな」
俺の父親が頷いた。
俺の意見に賛同したんだ。
……少しだけ心が動く自分がいた。
認めたくないけどな。
「怪しいのは、
「賢所って?」
知らない言葉だ。
なので俺は父親に訊ねる。
すると俺の父親は
「……三種の神器が安置されている場所だ」
……教えてくれた。
なんでそういう重要なことを、前の世界は学校で教えないんだよ?
マジで。
「こっちだ」
俺の父親が皇居内で先導する。
俺の父親は、総理大臣を狙う前に大臣を経験している。
別に珍しいことじゃないけどな。
閣僚をしたことも無い人間が、総理大臣を狙うなんて現実的じゃないからな。
で、その際に賢所が大体どの辺にあるかの予想ができるくらいの秘密は知ったらしい。
それが今、生きてるわけだ。
……何だか複雑ではある。
悪事の結果なんだよな。
まぁ、この人たちはそんなことを知らないわけだが。
「この建物、奥になると雰囲気がユージフの伝統建築の雰囲気が出るな」
ハイザメがそんなことを口にする。
俺の父親の案内で、皇居宮殿奥の和装の区画に入り込んだとき、周囲を見回しながらそんなことを言ったんだ。
俺は
「……おそらくユージフの伝統的な文化は、日本の文化の欠片が含まれているんだと思います」
以前にユージフの村を訪れたときの記憶を思い出しながらそう返す。
ユージフの村は、江戸時代の農村の雰囲気があったしな。
多分そうだろう。
今となっては。
「ここだ」
父親が連れて来た場所。
少し開けた中庭で。
そこには、3つの木造の建物があった。
その3つは、神社の社の風格があって。
大きさはそんなに大きくない。
「3つあるけど、3つとも別の神器を祀ってるわけ?」
「そうだ」
この辺は詳しくないからな。
訊く以外無い。
じゃあ、3つ全部確認するしか無いのか……
そう思い、社の1つの階段を上がると
「待て。神器の袋を開封することだけはやめろ」
……そう、釘を刺された。
何故? と振り返ると
「……神器は見たら死ぬという言い伝えがある。念のためそれは避けろ」
なるほど……
無用に言い伝えを破って、それで死んだら馬鹿丸出しだしな。
そう思い、俺は手近な社の扉を開ける。
するとそこには……
箱があった。
……袋じゃないじゃん。
漆塗りなのか、綺麗な黒い木箱に見えた。
それが祭壇に安置されている。
……あれが神器なのか。
そう思い、俺が社に足を踏み入れたとき
「ほぉ……人草がここに来るとは、数千年ぶりじゃの」
突然、声が聞こえたんだ。
とてもハッキリよく聞こえる、女性の声が。