メタファーの世界を救うために、明智が転生してペルソナ能力で戦う話 作:XX(旧山川海のすけ)
「何かあったか、じゃと?」
そう問われて。
女神アマテラスは思案顔になり
「オヌシらが数年前にここに来たことと……」
その視線をヒュルケンベルグたちに向ける。
ヒュルケンベルグたちは緊張する。
……アマテラスに何かされるとは思って無いだろうけど、それは仕方ない。
仮にも神とされる存在に見られてるわけだし。
「……外の神族の者が、ここに出現して外の世界に出ていきおったことかの」
「外の神族?」
思わずそう訊ねると
女神は
「所謂外国の神族じゃな。……オヌシらの言葉では『悪魔』か」
……悪魔。
俺のイメージで、それは神族という言葉と馴染みが無くて
「神族が悪魔ですか?」
思わずそう訊き返すと
「……オヌシらがそう決めたんじゃがな? まぁ、知らぬとしても仕方なし」
面倒くさそうに、女神は語ってくれた。
どうも神々と関わることを専門に行う人間の間では、神と悪魔はひっくるめて「悪魔」と呼ばれていたらしい。
その理由は……
自分たちにとって害がある、恩恵があるというのは普遍のものではない。
そのためだそうだ。
例えば敵対している奴らを守護する超常存在は、厄介な超常存在……つまり悪魔だろ?
そして守護されている敵対勢力にとってみれば……それは神そのものだ。
なるほど……
スッと腑に落ちた。
「で、じゃ」
女神は続ける。
「おそらく、今の世の中であの世界の痕跡が残っている場所はここだけなんじゃろうな」
なのでここから、旧世界の神々が外の世界を目指すというのは考えられると。
何故って、神々の世界から、こっちの世界に出て来れる場所はここだけだから。
……何のために?
何のために外の世界を目指すのか?
それは
「もう1度、外の世界を手中に収めようと、もしくは今度こそ唯一神の王座を手に入れようと、そういう腹積もりじゃろうの」
女神は興味薄そうにそう予想を口にする。
唯一神の王座……
つまり、前の世界の世界宗教で崇められていた超メジャーな神の地位を手に入れよう。
神の王になる。
そんなつもりだってことか……!
女神は
「……他に何か聞きたいことはあるか? 妾はヒマでな。何でも答えてやるぞ?」
そう、力の籠った鋭い目で俺たちに視線を送り。
腕を組んで、穏やかな声でそう促す。
他に訊きたいこと……
「今は……僕からは無いです」
「今は、か」
女神は他の面子にも視線を向ける。
すると他の面々は、首を左右に振った。
……同じか。
女神は少し思案して
突然
「……神器を貸し与える。持っていくがいい」
そんなことを言い出した。
「ちょっと待って下さい!」
すると、女神のその言葉に対して。
俺の父親が突然口を挟んで来た。