メタファーの世界を救うために、明智が転生してペルソナ能力で戦う話 作:XX(旧山川海のすけ)
三国の母、竜の娘より。凪の水面を喰らい三国を竜の国に。貴方に祝福を。
……どういう意味だ?
「えっと、これを解けばいいの?」
「はい」
マリアが頷く。
俺はとりあえず席を立ち。
マリアに断って、壁際にある椅子に腰掛ける。
テーブル席を占領するわけにはいかないしな。
暗号か……
この文章は読める文章だ。
ということは、文字の転換タイプや、文字ずらしじゃ無いんだよな……
だったら隠語の類かな。
どういう意味か……?
三国……?
凪の水面……?
竜の娘……?
どうしよう……分からん。
俺は暫く真剣に考えたが、どうしても分からなくて
「ゴメン。ギブアップ。……解けないよ」
そう言って、紙を返した。
マリアは
「いえ、良いんです。それだけでも大きな収穫ですから」
そう言って、少しだけ納得というか、満足というか。
あまり残念そうに見えない表情を浮かべる。
どういうことなんだ一体?
俺のそんな視線に気づいたのか
「ええと、ですね……」
マリアは周囲を気にして、自分に注目している人間がいないと思ったのか
そっと俺に
「……この文章が、この国の王妃様が国の乗っ取りを考えてる証拠だって」
だいぶ言葉を選んだ感じで、耳打ちするように囁いた。
えっ?
……何でも。
例の惺教の大教主がムツタリ族の男に襲撃を掛けられて。
それをその場に偶然居合わせた第一王妃のユーファジアが阻止した事件。
あの事件の犯人……途中でニンゲン化して、故人になってるあの男……
彼の家に、金貨の袋と一緒にこの文章が隠されていたらしい。
それをあの男の友人だった人物が見つけたと。
遺品整理で家を片付けているときに。
「で、この文章を暗号だって言うんです。その内容は……」
三国とはユークロニア連合王国のこと。
ユークロニア連合王国は3つの国を統合して出来た国だから。
よって三国の母とは、ユークロニア連合王国の国母……つまり王妃を指す。
竜の娘とは、ムツタリ族の本拠地で信仰される土着宗教の巫女のこと。
何でも、ムツタリ族の土着宗教は竜神を神として崇めているかららしい。
凪の水面のとは、惺教を指す。
惺教の「せい」という言葉は「心が済み切って静かな様子」を意味するため。
……そう、マリアは困惑している様子で
なんというか……
冷静に考えると根拠ゼロなんだが。
全部勝手な想像だし。
それでも妙に説得力あるという風に感じるのは、考えないと分からない内容だからだろうな。
考えて出た結論は、どうも贔屓目で見てしまうものだしな。
マリアの言ったことを踏まえると、問題の文章は
『ユークロニア連合王国の王妃ユーファジアより。惺教を犠牲にしてユークロニア連合王国をムツタリ族のものにしろ。お前に褒美を与える』
……こう読めて来るんだから。