メタファーの世界を救うために、明智が転生してペルソナ能力で戦う話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第91話 僕のところに来てくれないか?

 バジリオの指し示した方向に砂漠を突っ切り向かうと

 

 ヴォー!

 

 そんな異様な音が聞こえた。

 

「コサカドスの鳴き声だ」

 

 国王の言葉。

 

 ということは、近いのか。

 いや、それよりも……

 

 戦闘中なのか!

 

 当然だが、全員スピードを上げる。

 

 すると、見えて来た。

 

 大岩の向こうで、戦闘が起きている。

 

 戦っているのは、始祖鳥と鶏を融合させたような、巨大な飛べない鳥と

 

 中年のルサント族の男。

 鎧兜を身に着けて、槍でたった1人で戦っている。

 

「うおおお!」

 

 雄叫びを上げつつ、槍で激しくコサカドスに連続突きを繰り出している。

 そのラッシュに、俺はギドという男の基礎的な身体能力の高さを見た。

 

「喰らうがいい!」

 

 そしてラッシュで圧倒されているコサカドスに、ギドは間合い取った後に

 

 その手の槍をコサカドスに突きつける。

 そこから

 

「燃えるがいい!」

 

 シャウト。

 同時にその槍の穂先から巨大火炎球を生み出し、撃ち出してコサカドスに直撃させる。

 

 ヴォオオオオオオ!

 

 コサカドスの悲鳴が響く。

 火だるまになって暴れる巨大な鳥に

 

「とどめだ!」

 

 ギドは槍を手に突撃し、その槍をコサカドスの首に突き刺し。

 危険な巨大鳥にとどめを刺した。

 

 致死の一撃を喰らい、コサカドスは脱力し、横倒しになった。

 もう、二度と起き上がってはこないだろう。

 

「ふう」

 

 ギドはコサカドスを討伐し。

 腰に差していたナイフを抜いて。

 

 コサカドスの特徴的な、橙色の鶏冠(トサカ)を切り取る作業をはじめる。

 討伐完了の証拠だろうか?

 

 そのときに、ギドはこちらの存在に気づいた。

 

「……これはこれは国王陛下。こんなところに何の御用ですか?」

 

 彼は俺では無く、国王の方に目を向け。

 そう、慇懃無礼な態度でそう口にする。

 

 ……面識あるのか。

 

 それに、仲もあまり良く無いのかね。

 事情はよく分からないが、ギドのその態度でそれだけは分かった。

 

「やあ、久しぶりだね」

 

「ええ、しばらくですな。以前は、国の式典にて 玉顔(ぎょくがん)を拝する 機会がございましたが」

 

 言葉だけが丁寧だが、彼は国王に忠誠心なんて持ってない。

 ただ、相手の立場に相応しい最低限の礼儀を払っているだけに過ぎない。

 

 それが一目瞭然だ。

 

 ホント一体、何があったんだろうな?

 少し気になった。

 

 そんな俺のことなど気にせずに、事態は動く。

 国王は

 

「単刀直入に言う。僕のところに来てくれないか?」

 

 いきなり本題をギドに伝える。

 ギドは兜の目を覆う部分……面頬でいいのか? そこを開き、顔を出した。

 

 さすがに意外だったのか。

 

「陛下。それは一体どういう風の吹き回しですかな?」

 

 

 

 そこから国王は、この世界の成り立ちについて説明をする。

 旧世界の話は、最初ギドは一笑に伏そうとしていたけど。

 

 惺教があの東京のレプリカ……竜宮神殿地下の遺跡……あそこへの立ち入りを禁止していた事実を指摘され、納得するしかない状態になった。

 

 彼は元々惺教の中枢に居たわけだし、思うところがあったのかもしれないな。

 何で立ち入り禁止なんだ? あそこに何があるんだ? っていうような。

 

 で、続けて

 

「旧世界にも旧世界の神が居て」

 

 国王は真剣な声音で

 

「どうもその神々が、この現在(いま)の世界の神に返り咲こうとしているらしい」

 

 ギドにそのことを伝える。

 その瞬間。

 

 ギドの目が険しくなった。

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