メタファーの世界を救うために、明智が転生してペルソナ能力で戦う話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第93話 王の実力

 異形たち……悪魔たちが殺到して来る。

 

 俺たちは即座に行動を開始する。

 

「ロイヤルサマナー!」

 

「ロイヤルマスクドダンサー!」

 

「ロイヤルベルセルク!」

 

 ユーファジアさん、ジュナさん、バジリオの3人が変身する。

 

 炎の中でその身体を液体金属のようなものが包み、一回り大きな姿に変化する。

 甲冑に似た、異形の姿に。

 

 異様に大きな法衣を身に纏った魔法使いのような姿。

 

 扇を構えた踊り子のような姿。

 

 そして馬鹿でかい戦斧を構えたパワーファイターの姿。

 

 それぞれアーキタイプの姿に変身した3人は、自分たちが仕える主君である国王を守る配置につき、襲ってくる悪魔たちを薙ぎ払った。

 

 ユーファジアさんが変身したロイヤルサマナーはキングフロストを召喚してガネーシャに吹雪のブレスを浴びせ。

 

 ジュナさんが変身したロイヤルマスクドダンサーは、マスターテリオンに向かって扇を薙いで、灼熱の火炎を浴びせる。

 

 そしてバジリオの変身したロイヤルベルセルクは、その戦斧でエンジェルたちを粉微塵にすり潰すように打ち払い、なぎ倒していく。

 

「ハァァァァッ!」

 

「ヤァァァッッ!」

 

「ドラアアアア!」

 

 3人は雄叫びをあげて悪魔たちを迎え撃ち

 

 その3人に守られている国王は

 

「キング!」

 

 自分のアーキタイプを発動させていた。

 

 その目が橙色に輝き、輝く目から顔を文様のような光の線が奔り

 

 その身体が炎の中で変化する。

 

 その甲冑のような身体は金の縁取りがされ、その背中には翼を備えている。

 その姿の神々しさ、高貴さ。

 まさしく王のアーキタイプ。

 

 アーキタイプの姿に変身した国王はその手にした長剣を振りかざし、悪魔たちの集団に切り込んでいく。

 

 その実力は圧倒的だった。

 一応、話には聞いてはいた。

 

 選挙魔法の最後の戦いで、対立していた大逆者ルイを、国王はたった1人で打ち破ったと。

 そのときに使ったのがこの力……

 

 納得はできる。

 

 前にも見たけれど、今はハッキリわかる。

 これは確かに王者のチカラだと思う。

 

 まるで相手になっていない。

 すさまじい速さで、襲い掛かって来るエンジェルたちを次々と撃破し、消滅させていく。

 

「お、おのれっ! 正しき神の世を阻むとは恥を知れッ!」

 

 エンジェルたちが倒されながら怨嗟の声をあげるが

 

「お前たちはこの世界に求められていない!」

 

 国王は揺るがずに打ち滅ぼす手を緩めなかった。

 

 

 そして……

 

 

 

「……もうお前だけだ。諦めるがいい」

 

 国王はその手の剣の切っ先を向けて、たった1体生き残ったマスターテリオンに降伏を促すようにそう言った。

 降伏勧告。

 

 マスターテリオンは悔しそうに顔を歪めている。

 先ほどまで、ジュナさんのロイヤルマスクドダンサーが巻き起こす炎に巻かれていた。

 それを国王の「ジュナ、もういい」という言葉で救われて

 

 今に至る。

 

 ……もはやいつでも殺せる。

 そんな状態。

 

 それを生かしたのは、敵勢力の情報を取るためだ。

 

「洗いざらい、吐け。もはやお前にはそれ以外の道はない」

 

 国王の言葉。

 マスターテリオンは沈黙。

 

 そのまましばらく経った後。

 口を開いたその悪魔は

 

「……空虚な偽物の神を信じている空っぽの民どもめ」

 

 そう、罵って来たんだ。

 

 そしてその言葉は

 

「戯言をほざくな邪神め!」

 

 ギドを激昂させた。

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