人類がその中央活動地域と定めていた太陽系を包むように、巨大移動要塞アークから半径1光年圏内、スメラギ点において、彼らとの接触は災厄だった。
100年前の太陽系内惑星間の戦争以降、目立った戦闘をした事のなかった太陽系軍ヘリオスは、旧世代の兵器で、彼らエラフィスとの戦闘をする他無かったのだ。
エラフィスのボディーは一見生体素材のようにブヨブヨしているが、その実工業的であると結論付けられた。
耐熱に置いて優秀な樹脂、とでも言おうかそれは、人類の技術とは全く別の代物であった。
人類は、エラフィスの用いる科学を、規定科学とは一切違うと言う点から古典文学より引用し、“錬金術“と名付けた。
エラフィスとの接触いこう、人類と、その人類の方舟アークは危険に晒され続けている。
「だ〜〜〜〜か〜〜〜〜ら!!!俺は男の大人なんだよ!!!!!?????」
そう叫ぶ一人の少女が立っていた。
短く髪を切り、メガネを掛け、そしてコートを纏っている。
しかし幼く、可愛い顔をしている。
「と、言われましても、お嬢ちゃんねぇ、、」
「おじょ!!!男だ!!!!!つってんだろうがよ!!!!」
そう叫ぶ、彼女は両手両足が電動筋肉義手と見える。
「かと言ってもなぁ、」
ここは、ホテルである。
フロントスタッフは目を丸くしている。
「良いかい、子供だけじゃダメなんだ。保護者がいないと部屋を用意することはできないんだよ?」
「何でだよ!!俺は大人だ!もう25だよ!」
そういい、彼女は自担だをふむ。
「ハナノ・マトねぇ、個別番号調べても、そんな人間いないんですよ」
「仕方ないだろ、俺はこのアークの住民じゃねーんだから、、、」
「そんな筈ありません、人間はアークで生まれ、アークで死ぬ。学校でもそう倣いましたでしょう?」
「話にならねー、もういい!帰る!」
マトは、そう叫ぶと、ホテルを後にする。
△=▽
時は、太陽暦2003年。
エラフィスの脅威が冷めやらぬ時代に、新たな希望が生まれようとしていた。
対エラフィス軍と称された、太陽系自警団アークの騎士に置いて、新たな独立部隊が結成された。
「真空間航行機動戦艦『ペンデュラム』を母艦とし、単独で戦術行動を繰り広げることが可能。
、、ですか、、、」
目をパチパチさせ、一人の女性が書類を読む。
「そうです。」
目の前にいた、男が笑いながら言う。
「私にどうしろと?」
「シンドウ・ハッカさん。あなたの類まれなる操縦技術、活かしませんか?」
「私、一般企業の船舶操縦免許しか持ってませんけれど?」
「軍に免許は関係ありませんから」
「嘘ですよね?」
「嘘ですよ?」
「何なんですか、、、」
「兎にも角にも、明日また来ますから。返事をください」
男はそう言うと、部屋を出て行った。
ハッカは最後の最後まで訳がわかりませんと言う顔をしている。
私も部屋を出ましょうか、そうハッカは腰をあげ、部屋の戸に手をかける。
そこは、外だった。
眩しい太陽がコンクリ地面を焼く。
夏だ。それを感じさせる発展した都市の中を歩く。
向かうのは家であった。
軍事施設近辺に建てられた簡易の部屋の方を振り向くと、別の人が案内されている。
ペンデュラムって戦艦の乗務員候補の一人なのだろう。
「私は、乗るべきなの?」
ハッカがそう呟いた。
別にお給料に不満はないし、彼氏はいないが人生は充実している。
だが、宇宙に興味がないと言えば嘘になる。
そう悩んでいると、一人の少女が目に入った。
身長が低く、手足が義手。
何やら火傷の後の様なものが顔についている、メガネを掛けた少女が。
大きなバックを重たそうに抱え不服そうな顔をしている。
今のご時世に子供が一人ってのは危ない。
「お嬢ちゃん、大丈夫?」
ハッカは要らぬお節介で少女に話しかけてみた。
「だ!何だよ!!」
やけに強い口調でそういい、ハッカを睨む少女。
ハッカはその目に戸惑っていると、その顔にハッとした少女がこう言う。
「その、、俺は男だ、お嬢ちゃんっての辞めてくれ」
可愛らしい声で、やけに男臭い口調をするもんだから戸惑うハッカ。
「じゃぁ、君はどこから?お母さんとかは?」
「大人だ。俺は。みんな信じてくれねぇ」
「とりあえず、、お名前は?」
「唐突だな、、、、マト、ハナノ・マト」
「そっか、私はハッカ。よろしくね。じゃ、警察行こうか」
そう言うと、ハッカはマトの手を掴み引っ張る。
「ばか!お前!俺が警察行く意味ねーだろ!!!」
「ダメだよ、、君みたいな子供が、こんな所に」
ハッカはそう言うと、マトの手を無理やり引き摺る。
しかし、それはマトにとって嫌な物なわけで、ハッカの腕を無理やり叩く。
「俺は、別に警察に行くほどの人間じゃないし、立派に尻の青さも取れて、性の知識も十二分にある男性大人だ!」
「も〜ダメだよ?そんな言葉。」
ハッカは冷静にそう言った。
「クソ、話にならねぇ」
そう、マトはため息を吐く。
その時だった。
サイレン音がけたゝましく鳴り響き始める。
「サイレン?」
ハッカは不思議そうな顔をし、空を見上げる。
「アイツら、ここまで来たのかよ!」
マトはそう叫ぶと持っていたバックの中から鍵を取り出す。
「何する気!」
「お前に関係ないコト!」
マトは右手義手を左手でなぞる。
すると現れたのは鍵穴だった。
「ウェイクアップ!」
鍵を差し込み回すと、マトは光に包まれる。
手足に纏わり付く光は、いずれ義手を本物の手足に変えてしまった。
メガネを静かに外し、鋭い目つきで見上げた先に、やつは居た。
禍々しい、人型とも取れるし、そうでないとも取れる巨大な生物、エラフィスだ。
「なんで!アークの中に!」
「ワープ。魔力の前では造作もない事」
ハッカは、マトの方を向くと、驚いた。
そこには、美しい天女のような女性が立っていた。
綺麗な純白の羽をもち、頭の上に天使の輪を掲げた。
「マト、ちゃん?」
「こい!エラフィス!俺はここだ!てめーらが求めてる!人間は!!!」
マトはそう叫ぶと、手を空中にかざす。
「アトモス!」
そう叫ぶと、空中に大きな魔法陣が出現した。
綺麗な青空と、それと対になるような、真紅の魔法陣が。
逃げ惑う群衆の中心で、マトは魔法陣に手を突っ込む。
そしてマトが引き抜いたのは、槍だった。
「槍?」
ハッカは目を丸くする。
「ハッカさん。退いてたほうが、身のためだ!」
地面を蹴り上げ、空を舞うマト。
羽を大きく広げ、同じく空の上で凛と構えるエラフィスに突撃をかます。
しかし、エラフィスは慣れた様に、マトを交わす。
「逃げんな!!!!」
そうマトは叫ぶと、自身の頭の上でぷかぷか浮いていたヘイローを荒々しく掴み、まるでブーメランのように、エラフィスに投げつける。
ヘイローはマトの手から離れた途端、形状を鋭利な、殺意の込められた丸鋸の様な形に変化させ、エラフィスのブヨブヨした表面を生々しく削り上げる。
それで終わるかと、マトは槍を足で蹴り上げ、槍をエラフィスに突き刺す。
エラフィスは、冷静に、槍を手で引き抜き、マトの言う方を再度向き直すが、そこにマトはいなかった。
エラフィスは焦った様子を見せ、あたりを見回す。
そして振り向いた時、多量の魔法陣が、エラフィスを包んでいた。
エラフィスは驚き、マトを睨む。
「これで最後だ!。タキオン!ブラスト!!!!!」
マトのその叫び声が響くと、魔法陣は高速で回転し、マトの保有する、すべての魔力をエラフィスにぶつける。
高エネルギーの暴力に耐えれなかったエラフィスは、その場に倒れチリとなる。
マトはゆっくり、地面に着地し、風に吹かれ飛んでゆくチリを見ながらその姿を元に戻す。
義手に違和感がないことを確かめる様に二、三度握ったり開いたりを繰り返し、メガネをそっと掛け直す。
その一連の動作を終えた頃、ハッカがマトに話しかけてきた。
「あれは?一体?」
「エラフィス」
「それはわかる、私が聞きないのは、、あなたは一体誰なの?」
「ハナノ・マト。異世界から来た。転生者」
あとがき〜〜
初投稿です。物語は書くのは楽しいですが、苦手で、少々拙い部分もあるでしょうが、感覚で楽しんでくださると幸いです。
一次創作のくくりで投稿しておりますが、複数の私の好きな作品を、オマージュしている作品なので、オリジナル、と言うのは少々引けるので、1,5次創作と言う事にしてください。
さて、自分の擁護をしたところで、この作品について話しましょう。
読み飛ばして構いません。趣味ですから。
この作品はSF世界に魔法使う異世界人がやってきた。
という所から発展していた、本格SFファンタジーと、自負しております。
世界は科学が発展し、太陽系を包む様に形成された移動要塞、アーク。
戦争って奴は終わり、人類手を取り合って発展しましょう!って所に現れた道の生物、エラフィス。
そいつらの目的は?
謎の少女、マトは一体!
って感じです。
以後、お見知り置きを