金砂城の審神者たち   作:スナエ

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またまた、まだまだ

 花札をさせられ、謎の玉を集めさせられている今日この頃。

 

「上手くいけば1000、下振れすれば400かぁ! クソがよ!」

 

 審神者は、収得物の数にキレていた。

 仕方なく、楽器兵を装備させるのは諦める。

 

「うち、富田江いないし、倶利伽羅江も欲しい~」

 

「じゃあ、頑張らないとね」と、近侍のにっかり青江。

 

「え~ん」

 

 泣き真似をする沙央。

 そうこうしていると、燭台切光忠が修行から帰って来た。

 

「おかえり」

「ただいま。イメージチェンジ出来たかな?」

「更にカッコよくなったな!」

「ありがとう。君がそう言ってくれて嬉しいよ」

「しばらく、のんびりしてな~」

 

 沙央は、燭台切の肩に手を乗せる。

 

「じゃ、俺は周回に戻るわね。行くよ、にっかり」

「修行待ちがまだいるけれど」

「そうだった! 太鼓鐘貞宗~!」

 

 審神者は、名前を呼びながら短刀の部屋へ向かった。

 

「どうした? 主」

「修行に出ていいぞ」

「おっ? みっちゃん、帰ったんだな! 俺も行くか!」

 

 そして。太鼓鐘のことを、沙央とにっかりと燭台切が見送った。

 

「さて、謎の玉を集めるぞ」

「ああ、行って来るよ」

「いってらっしゃい」

 

 にっかりが率いる第一部隊を里に送り出す。

「五光揃えるまで、こいこいしない手はねぇよなぁ!」と、審神者は、ひたすらこいこいをした。

 

「敵は槍部隊だ! みんな殺せぇ!」

 

 物騒な台詞を吐く沙央。

 

「よっしゃあ! 勝った!」

 

 沙央は、ガッツポーズをした。

 何周かすると、刀剣男士たちが疲労してしまうため、引き上げさせる。

 

「お疲れ!」

 

 沙央は、にっかりを連れて私室へ行く。

 

「近侍も隊長も任せて、ごめんな」

「僕は、大丈夫だよ」

「抱き締めていい?」

「うん」

 

 審神者は、にっかりを正面から抱き締めた。

 

「ふふ。君、疲れてるね?」

「バレた? 依頼された文章書くより、審神者やる方が断然疲れるわ」

「お疲れ様」

 

 にっかりは、優しく沙央の背中をさする。

 

「にっかり好き~」

「僕も好きだよ」

 

 沙央は、にっかりの肩に頭を乗せ、彼の体をぎゅっとした。

 

「一時間寝る。添い寝して」

「ああ。いいよ」

 

 沙央とにっかりは、並んで眠る。

 やがて、スーっと沙央の寝息が聴こえてきた。

 

「おやすみ、主」

 

 優しく囁いてから、にっかり青江も眠りにつく。

 ふたりは、手を繋いだまま一緒に寝ていた。

 一時間後。

 パチリと沙央が目を覚ます。

 

「にっかり」

「…………」

「可愛いな、お前……」

 

 沙央は、穏やかに眠る恋刀を眺めて、しばらく過ごした。

 にっかりが目覚めた時。沙央がすでに起きていることに気付いた。

 

「おはよう。起こしてくれてよかったのに」

「おはよー。可愛い寝顔だったから、見てた」

 

 恋人は、ニヤっと歯を見せて笑う。

 まるで、猫みたいな笑みだった。

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