妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ) 作:初見さん
「おう、奇遇だな2人とも」
「お兄ちゃん、学校終わったの?」
「ああ。たまたま帰ろうとしたら2人を見かけた」
「紅葉!」
「理沙、お疲れ様」
「紅葉!!」
「よしよし」
「紅葉!!!」
「理沙うるさいよ!?」
イベントは終了した。現実世界で学校帰りに出会った紅葉と楓、そして理沙は3人で歩いている。紅葉は学校が違うが、そこまで遠い距離だとか、帰りが遅いとかでは無いので、たまに会っては一緒に帰る。
「可愛いな理沙」
「紅葉もカッコいいよ」
「うぅ……カナデ助けて……」
「呼んだ?」
「お、かなでお前も帰りか?」
「カナデちゃん!!」
「メイ……楓、僕男なんだけど」
3人で帰ろうとしたら矢先、もう1人の存在が現れた。カナデことかなでである。紅葉は結局かなでを楓達に紹介した。そのおかげで、ゲームでも、現実世界でも結ばれた妹と親友。こうして4人で帰るのは久しぶりだが、仲は良かった。
「それにしても、兄さんと帰るのは久しぶりだね」
「拗ねてしばらくいなかったしな」
「心配したんだよ!!」
「私は死んでた……心が」
結局紅葉はゲームの世界で【集う聖剣】から【楓の木】に戻ってきた。ペインが愛情を持って育てたからと意味深な事を言ってサリーがキレそうになったが、コウヨウの新しい強さを目にした瞬間、またより一層彼に挑みたいと言う気持ちが強くなった。
「別に、現実世界はただの学生だからのんびりしてぇな」
「ゲームでは最強なんだけど、現実世界では本当にのんびりしてるよね紅葉って」
「因みに言うが最強は俺じゃないからな」
「嘘おっしゃい」
「本当本当。みんな信じないだけ」
「じゃあ、お兄ちゃんは誰が最強だと思うの?」
楓の言葉にある名前を即答した紅葉だが、みんなは確かにと一瞬思ったが、正直紅葉より強いのかと、結局信じてはくれなかったと言う。
☆
「というわけでお兄ちゃんはきません」
「まさかゲームのせいで熱出してぶっ倒れるなんて……」
しばらくコウヨウが来られないという事が今日すぐにメイプルから伝えられた。事の事情はサリーも知っている。あの後、家に帰ると急に前屈みに倒れた紅葉。驚く楓だが、ふらついただけだと紅葉は言葉を返したのだが……
「ゲームのしすぎで脳が死んだかもしれん。イベントも本気で挑んだし。割とゲームに夢中だったのは否定出来ないからな」
「悪いが、しばらくログイン出来ないかも知れん。家事はするから許してくれ」
ゲームを休む事より家事を任せる事に申し訳なく思う楓。楓も出来ることはあるのだが、紅葉が過保護であまりやらせてもらえない。かなでとこっそり家事の練習はしているが、まだ兄には敵わないのだ。紅葉は気にするなと言いながら、下ごしらえをして行ってらっしゃいと伝えた。
「仕方ない、今日はメイプルとデートしよう」
「カナデも用事で来られないし、サリーとデートしようかな」
そう言って、幼馴染同士のデートをする事になった2人。コーディネートして、ウィンドウショッピングの後ケーキを食べて、第一層を探索した。
第五層の浮遊城探索をしながら、写真を撮ってダンジョン攻略をした2人は、少しだけ兄の様子を見るためにログアウトをした。
「お兄ちゃん、起きてる? 理沙が心配で家に来てくれたよ」
「紅葉、死んでる? って寝てるし」
料理の下ごしらえや課題をやり終えた後、紅葉はそのままベッドで寝てしまっていたらしい。すやすやと寝息を立てながら目を閉じて動かない。そんな彼の姿を見てサリーはメイプルに伝えた。
「ねぇメイプル……恋人の寝顔ってそそるよね」
「分かるよ」
「ちょっと私紅葉のお世話するから3時間くらい外に出てくれない?」
「私外出る必要無いよね!? というか3時間も何するの!?」
「言わせんなよ恥ずかしい……」
「お兄ちゃん起きて! ここに!! 危ない人がいるよ!!」
「楓落ち着いて。半分冗談だから」
「半分ならお兄ちゃん起こすよ本当に!」
「でも、キスくらいはしようか、うん。そうしよう」
「無許可だよね!?」
その後、目を覚ました紅葉が理沙にキスされる夢を見たから心地よかったと話していたが、夢が現実かは紅葉以外が知る事実だった。
「お兄ちゃん」
「どうした?」
「恋人の寝顔ってそそらない?」
「急になんだ!?」
久しぶりに投稿してたのもあって第8回イベント内で話の矛盾に対する感想など頂きました、ありがとうございます。
この投稿後、次の話を投稿する前にもう一度原作と自作を読み直して話の筋通せるように努力しますのでちょっと投稿また遅れますね。