妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ) 作:初見さん
「来ちゃった」
「帰れ」
「お兄ちゃんお魚ちょうだい」
「帰れ」
「「お兄ちゃん(コウヨウ)??」」
「釣りするなら良いよ」
「「わーい」」
第二回のイベント後、やっと会えたねコウヨウという違うイベントが発生した。メイプルとサリーは彼のいる場所を把握したので、とりあえず遊びに来たのだ。
すると、普通に釣りしてたコウヨウの姿があったので、話しかけることにした。
「お兄ちゃんずっとここにいたの?」
「一応な。たまにモンスター斬ったりしてる」
「というか……なんか魚凄い釣ってない??」
サリーがコウヨウの釣った魚の数を聞くと100匹は釣れたと報告があった。
「ねぇ、お兄ちゃん、クエスト行かないの?」
「行かないよ。たまにここヌシモンスターとか出るから経験値は間に合ってる」
「スキルとかは?」
「そんなにあっても邪魔だから破棄してる」
現にコウヨウは【ヒール】など初級魔法関連のスキルを覚える機会はあったのだが、自分は侍だからと破棄した。
「【
「結構強いよあれ」
「STRとAGIくらいにしか振ってないから連打出来ないのもある」
「お兄ちゃんお魚ちょうだい」
「どんだけ食うんだお前は……」
ゲームの世界で初めてあったメイプルではあるが、いつもの妹だと知って安心した。楓の食のこだわりは強く、めっちゃ食べるのはメイプルになった今でも変わらなかった。
「あ、やっと釣れた」
「それは『ボム
「コウヨウ、コレは?」
「『
「美味しそうだなぁ……」
「メイプル……どれだけ食べるの?」
「良かったら作ってやるよ」
そう言って、彼は2人に対して魚料理を振る舞ったのだった。
☆
「なぁ、サリー。一つ聞いて良いか?」
「告白の件なら本気だけど?」
「何でわかるんだ」
「好きだから」
魚料理を食べながら、コウヨウとサリーは語るが、コウヨウがタジタジになっている。というか、妹の前でする会話ではないだろうとメイプルは苦笑いしている。
「俺はお前達と楽しくゲームをしたいだけだ」
「知ってる、付き合って」
「話聞けよ。だからお前達と並ぶまで俺は2人については……」
「お兄ちゃん50人斬ったって本当??」
「何の話だメイプル……」
「噂話だけど、カスミとクロムさんが言ってた……二刀流で50人斬ってサリーと共闘したのってお兄ちゃんでしょ?」
噂話が正確すぎて噂話になっていないことに彼はため息を吐くが、嘘もつく気はないので多分そうだと伝えておいた。
「もしその噂が、ちゃんと俺であるならそうだろう」
「50人はともかく、私が共闘したのはメイプルとカスミ、後コウヨウだけだから」
「しかも二刀流なんてそんないないってクロムさんも言ってたし……お兄ちゃんで間違い無いよね」
「じゃあ俺です。はい」
コウヨウの言葉に何が対等だ、お前の方が上じゃないかと言わんばかりの視線を飛ばすサリーとメイプル。
「ノーダメージと絶対回避に言われたく無い。俺はダメージ受けるし、回避は……まぁ、刀でガードくらいだし。ただの釣り師だ」
「ただの釣り師は魔法を消したり跳ね返したりしないよ」
「目に見えない速さでプレイヤーを斬らないよね」
「それはお前達の意見です」
結局何度もねだった2人ではあったが、しばらくは釣りをしたいと断ったコウヨウ。それでも彼女達は絶対に諦めないと伝えて、その場を後にしたのだった。