妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ)   作:初見さん

117 / 159
 別ゲームなので短め。


二刀流と別ゲーム

「お兄ちゃん、右側になんかいるかも」

「左ダウン、右ロー」

「いやこれホラーゲーム何だけど!?」

「アンチ迫って来てる」

「ホラーゲームにアンチなんて無いからね!?」

 

 すっかりゲーム用語を発する事に慣れた紅葉は今、理沙の家でNWOとは別のホラーゲームをしていた。

 そろそろお化けを克服したいと言う理沙の手伝いをする事になった本条兄妹は楓と紅葉が理沙を真ん中に立たせる。そうしてVRを3人で装着して進んでいく。

 

「手がいっぱいだね」

「みんな死んでるけどな……あ、可愛い女の子だなぁ」

「お兄ちゃん私その子はナニモミエナイ」

「ひぃ……も、紅葉……それ多分……ゲームじゃない……」

「よしよし、ゆっくりでいいからな。嫌なら俺か楓の背中にくっついてろ。後、じゃあこの子誰だよ?」

「お兄ちゃんゲームでも知らない幽霊に取り憑かれるのヤバいよ」

 

 舞台は学校なのかもしれない。教室内で手がいっぱい出て来たり、女の子が消えたりしているのもあり、理沙は怯えながら紅葉の背中にしがみつく。

 彼女の頭を撫でながら、ゆっくりと学校探索をしていくが、紅葉にしか見えないナニカがいるのもありサリーどころかメイプルも怖くなってきた。

 

「なるほど、この心電図みたいなものが大きくなると化け物が近くにいるんだな」

「見つからないようにだね!」

「やってるこっちも黙ってしまうな」

「こ、克服するって決めたんだから……」

「とりあえず2階だけ見てセーフするか。理沙がそろそろやばい」

 

 やる気満々のセリフを言う理沙だが、紅葉は知っている。段々と自分の背中に立てる爪がめり込んできて普通に痛い事を。痛みに耐えながら紅葉は楓に目標を伝えておく。

 

「それじゃあ2階探索だけしようか」

「お、そうだな。理沙もそれでいいか?」

「まだ……やれる……」

「レフリーストップだな」

 

 結局2階だけ探索した3人なのだが……最後は捕まった。

 

「いかないで……イカナイデェェ!」

「え?」

「理沙??」

「あ……アハハハハ……」

 

 瞬間理沙はぶっ倒れた。いや、ギリギリで紅葉が黙った理沙に違和感を持ち、少しVRを目から外したのもあり何とか紅葉に支えられたのだが……理沙は満身創痍である。

 

「克服は……諦める……」

「楓、今日理沙の家泊まるから母さんに言っといてくれ」

「分かったよ」

「紅葉ぃ……ありがとう……」

「気にするな、いつもの事だしな」

「「いつもの事で幽霊を見ないで」」

 

 そうして、紅葉は理沙の家に泊まり、楓と少し電話してそのまま彼女と2人で眠ったという。

 

 ☆

 

「あれ? 今日はメイプルだけ?」

「うん。今日はカナデだけ?」

「そうだよ。コウヨウとサリーは??」

「サリーならお兄ちゃんの隣で寝てるよ」

「!?」

 

 メイプルの言葉に誤解したカナデ。後日コウヨウに現実で聞いてみたのだが、顔を真っ赤にして否定する彼を見て、メイプルのただの天然発言だと気づいたのは少し経ってからのことである。因みにサリーは……

 

「おかしい……コウヨウと一緒に寝たのに本当に何も起きない……」

 

 マジで何も起きない事をずっと疑問に思いながら、彼にそんな欲があるかどうか問題を後日メイプルとカナデに聴く事になるのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。