妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ) 作:初見さん
「くっ……中々難しいな!?」
「全然釣れないー!!」
「お前らうるさいぞ……見てみろ、あの2人を」
「コウヨウ、この魚はレアなのか?」
「ええ、おっしゃる通り。バター醤油が美味しいですよ」
レリフルことコウヨウがカナデを助けた後、約束を違う日にしたお詫びとして【集う聖剣】全員分の釣竿をプレゼントして、みんなで魚を釣って遊んでいた。フレデリカやドラグが釣れないと騒ぎ、ドレッドはコウヨウとペインを手本に静かに釣っているが、ペインとコウヨウの釣るスピードが速すぎて敵わない。
「すげぇ釣ってるな……」
「ペインはともかくコウヨウは何なの? もう5秒に1匹ペースじゃん……」
「釣りレベルMAXって本当なんだな」
「あ、ペインさん見て下さい。この前食べたいって言ってた『食し鯛』ですよ」
「おお……これはまた立派な鯛だな……コウヨウ、料理を頼めるか?」
「お任せください」
「コウヨウ! 釣りのコツを教えてくれ!!」
「とりあえず最初は待つ事ですね。ゲームのシステム上のんびりしないと釣れるもんも釣れませんから」
「後は大声出したら魚が逃げるくらいだな」
「「うっ……」」
「お、見てくれコウヨウ5匹目だぞ!」
「ドレッドさんはかなり筋がいいですね。レベルMAX目指します?」
「それも良いかもな」
コウヨウもペインもドレッドもドラグもフレデリカも全員釣りを楽しんで、魚の料理や出現条件の話をして盛り上がったのだった。
☆
「コウヨウ、釣りすぎだぞ」
「ミィさんだって釣りすぎですよ」
「僕からしたら2人とも異常だよ」
「どうしてそんなに釣れるんですか……?」
「だぁぁぁ!! 全然釣れん!!」
「「シン(さん)うるさい(ぞ・です)」」
「うっ……す、すまん……」
次の日は【炎帝の国】の4トップ。ミィ、ミザリー、マルクス、シンの4人とコウヨウが釣りをしていた。ミィはペインやコウヨウとよく釣りをしていたのでかなり釣ってはいるが、ミザリーとマルクスは5匹ずつ、シンは2匹ほどがやっとである。
「にしてもコウヨウ……お前こんな事ずっとしてたのか……?」
「戦いよりもこっちの時間の方が多いですよ」
「一時期最高何時間だっけか?」
「1週間ですね。恋人や妹に死んでるって泣かれましたし、親もVRから脱出出来ない事件に巻き込まれたんじゃないかって心配されました」
「バカなのか?」
「とてつもない集中力ですね……」
「その集中力のせいで最強になったんじゃないの?」
「俺は二刀流釣り師です。最強はいまだにムサシ」
「ウィッス」
「テイムモンスターを最強と言い張る最強の二刀流釣り師とかわけわからん」
「しかもそのテイムモンスターが人型になったりするのも訳がわからないな」
お喋りをしながらもミィとコウヨウはハイペースで魚を釣っていくが、その姿はただの一本釣りである。色んな種類の魚をわずか数秒で釣り出す2人を他の3人は驚きながら見ていた。
「釣れなかったら俺の釣った分全部料理しますから気にしないで楽しく釣りましょう」
「良いのか?」
「元々【炎帝の国】全員分釣る勢いで皆さんと会う前から釣ってますから」
「凄いね……ほんと」
「でも、コウヨウさんの魚料理とても美味しいですよね」
「ああ。毎日食べられるサリーが羨ましいな」
「毎日魚料理出してるわけではないんですけど」
現実の話を軽くするが、コウヨウは妹と恋人のご飯は和・洋・中だけではなく美味しそうに思った海外の料理やスイーツも作れる料理男子である。しかもどれも絶品であり、店1つは持てるレベルである。
「あぁ……私もそんな男が欲しい……コウヨウ、私と……」
「お、この魚煮付けが美味しいからサリーにも食べさせてやろう」
「フラれた……」
「ミィ、コウヨウさんはサリーさんしか見てませんよ」
「本当そう言うところも男として尊敬するわ……」
「コウヨウは浮気とは無縁だよね」
「サリーという幼馴染兼恋人の美少女がいるのに浮気なんてするかよ」
「「「「尊敬します」」」」
コウヨウのサリー好きには誰もが舌を巻くのである。後日恋人と妹に煮付けを作ってあげて、好感度を爆上げした本条紅葉が現実世界にいたという。
「コウヨウ、釣り行かない?」
「コウヨウ、釣りに行こう」
「コウヨウさん、釣り教えて頂いても良いですか?」
「お兄ちゃん私も釣り行きたい!」
「「コウヨウさん(師匠)釣りに行きましょう!!」」
「コウヨウの浮気者!!」
「とりあえず全員に釣竿渡すから落ち着いて下さい」
そこから何故か数日ほどフレデリカやミィ、ミザリーにメイプル、ユイとマイ並びに嫉妬の恋人が釣りに参加したのもあり、一部ギルドで釣りが流行ったり、魚料理が流行ったり、多くの掲示板でコウヨウハーレム説が出たりしたがコウヨウは普通に釣りをしていただけである。
「コウヨウ、モンスターみたいな魚が……」
「【呪斬】」
「速!? いや……はっや!?」
「一撃ですか……」
「流石コウヨウ私のお婿さん!」
「お兄ちゃんそれ食べられる?」
「多分食える」
「私も食べたいです!」
「師匠! 魚料理作ってください!」
魚モンスターとか彼からすればただの食材に過ぎなかった。