妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ)   作:初見さん

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二刀流と第八層

「そんな訳で楓。申し訳ないがギルドメンバーでボスを先に倒してくれ」

「うーん……お兄ちゃんが来られないなら別の日にしたいけど……他の人が来られなくなっても同じだし……」

「後でどんな奴だったかも教えてくれ」

 

 紅葉は現実世界でやらねばならぬことがあるらしく、今日の第七層ボス攻略に参加出来ない。楓は悩みながらも頷き、そのままログインする事にしたのだった。一方で紅葉は……

 

「普通に課題終わってねぇ……」

 

 マジで急いでる状況だった。学校の課題はある程度やってはいたのだが、NWOのイベントやら家の家事をしていたら普通にやってなかった箇所があったのだ。

 とりあえず今回は文章作りの課題であるため、集中してやっていく事にしたのだった。

 

「宮本武蔵でも題材にして作ってみるか……なんか面白そうだし」

 

 今回は問題を解くというよりかは、何かを調べてその内容と自分の考察を書くというものであった。全く無自覚とは言わないが、ゲームで出会ったテイムモンスターが昔の有名な侍であるというのもあり、現実の彼を調べてみたいと思ったのだった。

 

「【二天一流】……【五輪の書】……俺の装備やらスキルやらと全部一緒じゃねぇかよ」

 

 結論。ムサシは宮本武蔵であった。

 

 ☆

 

「ボスはスライムか……なんか変化して俺になってんだけど……」

「マスターにそっくりー」

「最近お前めっちゃ出るよな。どうした?」

「私の出番はそろそろなくなるからー」

「ごめん全然わからない」

「だが、実在する主よりもたわいないだろう。私が斬ろう」

「何でお前は人型になってんだよ!?」

 

 なんかメタ発言が聞こえた気がするが、コウヨウは刀を抜く。というか何でムサシが人型なのかわからないが多分クエストの使用だろうと少しばかり自分に言い聞かせた。対してスライムもコウヨウに変身して、同じように刀を抜くのだが……

 

「カナデのより遅いぞこの偽物」

「私も食べるー」

「とるにたらん!!」

 

 お前のようなコウヨウがいるか、運営の手下だなと言わんばかりにムサシが怒ってスライムを斬り刻む。自分が斬られているようにしか見えないコウヨウだが、無視して彼も斬り刻む。

 

「俺を斬ってるようで後ろめたさはあるが、スライムになってるなら何も感じない」

「それに……カナデのテイムモンスターの方が擬態は上手い。何でムサシが人型なのかわからないけど……いやマジで」

 

 そう言って、バフが無いので一撃までは行かなかったがムサシの人型があり2人+1匹がかりでも通常攻撃だけで倒すことが出来たのだった。そうして、足を踏み込んだ第八層は……

 

「イズさんに船作ってもらうか。いっぱい魚が釣れると良いな」

「主が好きそうなエリアだな。キュルル……」

「あ、刀に戻った……何だったんだ??」

 

 辺り一面海やら湖やらの水エリアであった。もっと言うと水没都市。コウヨウはもはや釣竿を装備してそのまま走り、釣りを始める事にした。

 

「という訳で手始めに100匹釣ってきました」

「手始めの意味を理解してないな……」

「「美味しそうなお魚さんです!!」」

「そう言えばコウヨウは【水泳】持ってるんだっけ?」

「素潜りしてたからな」

「お兄ちゃん、私泳げないんだけど……」

「持ってないやつもいるから重要な事で使いはしないと思うぞ。あれば有利だけどな」

「サリーと同じこと言ってる……まぁ、それもそうか……」

 

 第八層で合流したコウヨウは今後の探索について話し合うのだった。

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