妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ)   作:初見さん

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 最近この小説にお気に入りとか感想とか多く頂くのを感じて、『防振り』というカテゴリーに対しての人気に尊敬の意を感じます。


二刀流と楓の木

「初めまして、コウヨウです。メイプルとサリーに強引にこのギルド突っ込まれたので、とりあえずよろしくお願いします」

「コウヨウの浮気者」

「ちょい待てサリー」

「初めまして! えっと……ユイです! 師匠と私はえっと……前世から契約を結んだ仲です!!」

「知らない契約です」

「ロリコンヨウ」

「やめてね」

「私はマイです! えっと、コウヨウさんは私達の師匠で……大切な人です!」

「お兄ちゃんの浮気者」

「はいそこの2人静かに」

 

【楓の木】のギルドホームで自己紹介をするコウヨウと双子。コウヨウの自己紹介に茶々を入れたメイプルとサリーがコウヨウに突っ込まれる。

 その際ユイとマイが、思い切り頭を下げると、2つに分かれてテーブルが割れたのでみんな静かになった。相変わらずとんでもない攻撃力だなとコウヨウは曲がりなりにも弟子入りを志願した2人を見ながら尊敬するが、他のみんなは目を点にするだけである。

 

「初めまして、私はイズ。生産職(せいさんしょく)を主にやっているわ。何か作って欲しいものがあったら言ってね」

「じゃあ、釣り堀作って下さい」

「それは……ちょっと厳しいわね……いえ……でもやってみないと……」

「やっぱり師匠は釣りなんですね……」

「君が噂の二刀流使いかぁ……僕はカナデよろしく」

「カナデさんか? メイプルから聞いてる。オセロが強いらしいな。後で一戦付き合ってくれ」

「コウヨウの方が多分歳上だからさんはいらないよ、オセロかぁ……僕に勝てるの?」

「メイプルが強いからと言って俺が弱い道理はないだろ?」

「メイプルは行動が面白いけど、コウヨウは言葉で面白い事を言うね」

「カナデ? どう言う意味かなぁ?」

「メイプルは可愛いねってこと」

「兄の俺の前で言うとはお前も中々面白い男だな」

「珍しいね、僕が男だって分かるんだ」

 

 よく女の子と間違えられるというカナデに対して、コウヨウはお前も1人の侍だと思っているなどと、意味のわからない事を伝えた。そして、コウヨウとカナデが軽く握手を交わすとクロムから久しぶりだと声をかけられる。コウヨウも顔見知りに会えたのもあり、少し嬉しそうに声をかけた。

 

「コウヨウ……サリーやメイプルからは話は聞いている。私はカスミ、同じ刀使い同士仲良くして欲しい」

「カスミさんですか、メイプルから話は聞いてます。確か第一回イベントの上位入賞者ですよね。俺にできる事なら多少は手伝います」

「多少か……恐らくそれ以上手伝ってもらうかもしれんがな」

「ご冗談を。俺は始めて1ヶ月も経ってませんよ」

 

 コウヨウの言葉にカスミは苦笑いを浮かべるばかりである。サリーとメイプルからコウヨウの凄さを口に出される度に常識を壊されるからだ。

 

「そうだ、コウヨウ。せっかくギルドに来たんだ。何人かで二手に分かれてクエストでも行ってみるのはどうだ?」

「それは良い案ね。親睦を深めるならクエストをみんなでこなすのはとっても良いと思うわ」

 

 特徴的な青い髪を少しかきあげながらクロムの意見に賛成するイズ。パーティは限りがあるし、別々のクエストも行きたいので、二手に分かれてクエストを挑む事にした。コウヨウはクロムとカナデとカスミ。マイとユイはメイプルとサリーの2パーティに分かれた。

 因みにイズはやることがあるためギルドホームに篭っているらしいので、後ほど歓迎会を開いた時に話そうと言うことで了承したのだが……

 

「【極天二刀】【居合極】!」

「【呪斬】!」

「【吹っ飛ばし】!」

 

 コウヨウが普通に無双した。クロムやカナデ、カスミも一定多数はモンスターを倒してはいるのだが、基本コウヨウが目に見えない速さで斬り刻んでいるわ、刀を抜いてなくてもモンスターが斬られているわの誰も脳の処理が追いつかないプレイングで3人を困惑させるばかりである。

 

「は……速すぎてほとんどが全く見えない」

「俺はあんなやつに首斬られそうになったのか……マジで敵に回したくねぇな……」

「カスミはともかくクロムは何があったの? っていうか、やっぱりメイプルのお兄さんなんだね。スキルや立ち回りもみんなと違ってるから面白くて見てて飽きないなぁ」

 

 何とか脳の処理を追いつかせたカナデだけが、クロムに対してツッコミを入れられたのだった。

 

 ☆

 

「ただいまぁ!! みんなどうだった?」

「化物が2人になったぞ、メイプルと合わせてな」

「どういうこと!?」

「やっぱりカスミも無理だった?」

「あのAGIもヤバいが、私からするとSTRがとてつもない」

「あのクエストのボス確かモンスターの中でトップクラスに硬かったと思うけどよ、コウヨウが一撃で斬っちまってさ」

「僕たちいらなかったよね」

 

 カナデの言葉に苦笑いするサリーだが、コウヨウは真面目に、攻撃力アップなどのバフをかけてくれた事や、視界に映らないモンスターをクロムやカスミが倒してくれたので楽だったとみんなに感謝していた。

 因みに、ユイとマイはメイプルの防御力やらスキルで無双する彼女に怯えていたらしいが、コウヨウがそれを見て大笑いしながら流石俺の妹だなと笑顔になる。

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