妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ)   作:初見さん

166 / 166
二刀流と天下無双の道3

「あれ? お兄ちゃんどこ?」

「コウヨウなら釣りに出かけたけど?」

 

 メイプルはサリーにコウヨウの居場所を聞くが一歩遅かった様で、既に釣りに出かけたとサリーが伝える。雪が降っているのに、湖とか凍らないのかなんて疑問に思ったのだが実際行って見ないと分からない。

 

「何かあったの?」

「お兄ちゃんと雪合戦したいなぁって」

「とばっちり食らったモンスターが死ぬからやめようね……そうだ、ねぇメイプル……」

 

 ──暇だからコウヨウを尾行しない?? 

 

 ☆

 

 そんなこんなで始まったストーカー行為。メイプルはサリーがコウヨウの行く場所を知っていたのもあるため、こっそりついて行く事にした。普通に歩いていると彼を見かけたので、適当について行く。

 

「あれ!? 消えた??」

「別の層にワープしたのかな……追うよ、メイプル!」

「ちょ!? サリー!?」

 

 そう言ってサリーはメイプルを連れて別の層に飛んだ。やっと見つけた彼は2人が見たこともない、洞窟に入って行くのを確認した。

 

「何ここ……初めて見た……メイプルは知ってる?」

「ううん……全く。というか、この池は凍ってるし……」

 

 何かあったのだろうかと考えながら、2人はその洞窟に入る事にした。そこにいたのは……

 

「主、この大岩を斬ってみろ」

「わかりました、師匠」

 

 そう答えてムサシの難題を簡単に二刀流でぶった斬るコウヨウ。

 

「主、言い方が悪かった。この大岩を三等分するのだ……このようにな」

 

 そう言ってムサシは大岩を左、中、右で分けられるように二刀で三等分をやってのけた。それを見ながらもコウヨウはなるほどと口にして……

 

「マホイップ」

 

 ムサシと同じように斬り刻んだ。ムサシは頷き、次の特訓だと伝えるが、尾行中のメイプルとサリーはそれを見ながら……

 

「「いやおかしいだろ(でしょ)!?」」

「メイプルにサリー!? どうしてここに……」

「コウヨウの強さの秘密を知るために尾行をしてただけ」

「あ、そんな目的だったんだ……」

「なんだと思ったの??」

「お兄ちゃんが好きすぎてストーカーしてるのかと……」

「それもある」

「「あるの!?」」

 

 サリーの言葉にツッコミを入れたコウヨウとメイプル。一息つきながら、一体何をしてるのかお互い聞いた。

 

「俺はムサシと戦闘訓練。まぁ、刀使いだけど、構えとか適当だったし、改めようかなって」

「え? 適当だったの??」

「今までの主は取るに足りん動きだ」

「ムサシが凄い喋ってるしお兄ちゃんにそっくりだし……」

 

 コウヨウの言葉にサリーは驚いた。戦闘を何度か見てきたサリーとしては刀の構えが下手とかではないはずなのに、それを今まで適当に感覚でやっていたと聞いたからである。

 

「かなり前にムサシが構えていた奴を少し真似ただけ、実際最初とか持ち方すら分からなかったし」

「それでその強さか……」

「ねぇ、ムサシ! 私と戦ってよ!!」

「良いぞ」

「やめてくれ」

 

 この理論だとサリーはコウヨウの本気を見ていない事になる。いや、だからと言って真剣にプレイしていなかった訳ではないのは分かっているが、もしコウヨウが本当に刀の師範の様な構えや腕になるならば、ステータスは変わらずともプレイヤースキルという面で、強くなる。

 そんなサリーの複雑な思いを吹っ飛ばす勢いでメイプルはムサシに勝負を挑み出したがコウヨウが全力で止めた。

 

「メイプル!? 何言ってるの!?」

「ムサシってお兄ちゃんより強いんだよね? 私の防御とどっちが強いかなって……」

「メイプルとサリーは絶対駄目」

「なんで?」

「死ぬよ」

「やってみたいんだけど……」

「やめろメイプル」

 

 メイプルはワクワクしながら大楯を構えてムサシと話をするが、コウヨウがいつにもなく真剣な表情で止めるものだからかなり焦る。サリーもコウヨウは前からムサシが最強だと言っていたのもあり、メイプルにどこまで通用するのか気になるところではあったが、コウヨウがここまで全力で止めるのは珍しい。

 

「本当に駄目なんだ……もしそれでもやるなら俺が相手になる」

「そ、そこまでお兄ちゃんが言うなら……やめておこうかな……」

「ムサシ、お前も刀しまえ」

「分かったよ主」

「へぇ……本当に結構強そうかも……」

 

 サリーはサリーでムサシがかなりの猛者である事に気がついたみたいである。コウヨウがメイプルを止めたのも確実に何か理由があるのだろうと彼に直接聞いてみたら……

 

「俺とユイとマイが3人がかりで殺された。俺はコンティニューで生きたが、今のアイツには絶対勝てない」

「コウヨウがそこまで言うなんて……一体どんな強さなの……」

「お兄ちゃん……ならさ……」

「なんだ?」

「雪合戦しない?」

「お、いいな。やるか」

「いいの!? わーい!!」

「メイプルさっきの記憶飛んだの!?」

 

 天真爛漫というか天然というか分からないが、サリーはメイプルの急な心変わりに驚きを隠せなかったのは彼女の強さなのかと考えた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

HP極振り自傷型両手剣使いのNWO(作者:如月神綺)(原作:痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。)

VR初心者の柊刹那が只々楽しむ不死身を目指すお話。


総合評価:478/評価:7.22/連載:42話/更新日時:2026年04月23日(木) 11:07 小説情報

転生した狐はメイドになる(作者:くまんじゅう)(原作:転生したらスライムだった件)

転生して狐になってしまった主人公が、何んやかんやあって魔王に覚醒したり究極能力(アルティメットスキル)ゲットしてもそれを隠したりしてメイドとして生きていく物語です。なお、一部にはバレている模様▼*アンチ・ヘイト、クロスオーバーのタグは保険です*所々他作品の能力入るかもです*パッションやテンションやその他諸々で書きました*メイドになるまで結構な話数かかると思い…


総合評価:3092/評価:8.05/完結:45話/更新日時:2026年05月31日(日) 13:30 小説情報

ジム巡り?コンテスト?そんなことより観光だ!(作者:そじゅ)(原作:ポケットモンスター)

前世は普通のオタク社会人だったのに、なぜかこの世界に生まれ変わっちゃった……って、ポケモンはやったことないんですけど!?▼父の研究に付き添って各地を転々とする中で、ポケモンたちの可愛さに毎回理性が飛んでしまう。▼「んぎゃわいいいいいい!!」ってまた理性が飛んで、あ、意識が…▼バトルは二の次、ポケモンたちと一緒に楽しく過ごすのが一番!▼せっかくのポケモン世界に…


総合評価:1057/評価:7.64/連載:12話/更新日時:2026年04月11日(土) 18:00 小説情報

アニポケ転生者物語(作者:投稿者)(原作:ポケットモンスター)

物心ついた時、主人公はこの世界がアニメ『ポケットモンスター』の世界だと気づいた。▼リーグ制覇や最強を目指すつもりはない。ただ、この世界の空気を吸い、ポケモンたちと触れ合う「エンジョイ勢」として生きていきたい。▼そう思っていたはずが、旅立ちの日に母から託されたのは、シルフカンパニー製の試作デバイスと、データ収集用のポケモン「ポリゴン」。▼オーキド博士から貰った…


総合評価:1770/評価:7.5/連載:349話/更新日時:2026年06月07日(日) 22:26 小説情報

シューターのヒーローアカデミア(作者:なかりょた)(原作:僕のヒーローアカデミア)

ハイスぺの体と個性『射手』で転生した主人公がおくる物語。なお全方位にさわやかスマイルを振りまいて、脳破壊をしていく模様。


総合評価:661/評価:6.11/連載:26話/更新日時:2026年06月08日(月) 14:43 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>