妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ)   作:初見さん

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二刀流とムサシと武蔵

「主、悪いな付き合わせて」

「もうお前と人型で歩くことに何も突っ込まないぞ」

「構わない」

「みんなが構うんだよ!?」

 

 コウヨウはムサシに呼ばれて第八層に来ていた。そもそもテイムモンスターに呼ばれるって何だよと言う話だが、ギルドホームで休憩していたコウヨウに対してついてこいと言われたのだ。

 

 ──私と同じような雰囲気がここにある

 

 そう言ってムサシは第八層の大きな湖……というか、ここはコウヨウも見たことがある場所だった。

 

「ムサシと同じ雰囲気って聞いて相当なプレイヤーかと思えば……ここ俺とユイとマイの3人で行った海だな」

 

 ここはかなり前にコウヨウがユイとマイを連れてイズの船を運転した時の場所であり、ただの洞窟しかなかった場所だった。ムサシが少しばかり急かすので、コウヨウはインベントリから船を用意して、そのまま出航した。

 

「面舵いっぱい……って、本当にこんなところにムサシと同じ奴がいるのか?」

「同じでは無いが、雰囲気が似ているのだ。そう、ちょうどこの洞窟の中からその唯ならぬ雰囲気が……」

「ここめっちゃデカい船しかなかったと思うが……しかも氷漬けだったやつ」

 

 出航して、ムサシの指示で降りたコウヨウはやはりあの時の場所だと把握した。船が一隻あっただけで何も無かったはずだったが……そうムサシに伝えながら、中に入ると……

 

「待っておったぞ、妾の恩人」

「の……のじゃロリ……いや、のじゃ合法ロリ……」

「主、ストップ」

 

 普通に狐の耳をつけた黒い髪と浴衣の少女がいた。少女と言っても、コウヨウより背は高く黒髪で大人びた少女である。

 

「な、何者かムサシ……分かるか?」

「知らぬ。お主、ただの妖では無いな?」

「妾は武蔵。汝に助けられた戦艦です……」

「「せ、戦艦??」」

「しかも武蔵??」

 

 もはや人間では無いし、戦艦とか別ゲームだろと突っ込むコウヨウだが、武蔵は少し笑って彼に話す。元々、あまりにも強すぎてこの洞窟に氷漬けにされて閉じ込められていたらしい。それをコウヨウが……正確には鍵になったムサシだが、助けられたそうだ。

 

「というか武蔵って何?」

「妾の名を知らないの?」

「あいにく武蔵に関しては宮本武蔵しか知らねぇ」

「妾の名は宮本武蔵では無いのだけど……」

「え? 由来はそれじゃないのか?」

「武蔵野からです」

「そっちかい」

「主、なんかこの女敵対する気は無さそうだ……どうする?」

「武蔵、お前の目的は何だ?」

 

 ムサシが雰囲気を感じたからコウヨウをここに連れて来たのは分かるが、そもそも事の発端はこの女である。コウヨウは彼女に目的を尋ねたが、返ってきたのは……

 

「いや、助けられたからお礼をしようとしただけ」

「「はぁ??」」

「凍っていた所を助けてくれたので……」

「マジでそれだけ? え? なんか戦うとか……」

「戦いたいの?」

 

『戦う』と言う単語から凄まじいオーラを感じ取ったムサシとコウヨウ。ムサシが言っていた雰囲気とはこのことかと苦笑しながら両手を上げて首を振った。

 

「いや、争いは苦手でな。素直にそのお礼をされたいから……話をしてくれるか?」

「ええ……そうですね……それでは私の力を貴方に授けてしまいましょうか」

((コイツ俺(私)より強い……))

 

 ムサシとコウヨウは恐怖したが、武蔵はそのまま粒子になってコウヨウの胸の中に入っていった。驚いたコウヨウだが、それを受け入れてスキルを確認する。

 

『スキル 【エンゲージ】を取得しました。これにより武蔵がテイムモンスターになります』

 

【エンゲージ】STR+400、VIT+400

「センカン」になれる。背中から45口径46cm3連装砲 3基9門を装備が出来、炎魔法系統ダメージで相手を葬り去れる。また、この状態で海や湖を歩行可能。このスキルを使っている間、【浮遊】以外のスキルは使用不可。

 

「おい全てがおかしい。しかもチートなの? バカなの??」

「普通ですよ」

「このゲームだとバカなんだよ……ムサシ、どうするこれ」

「「どっちを呼んだ(呼びました)??」」

「うわぁ……めんどくせぇ……もう刀のムサシは……たまにツルギで良いか?」

「何故私がその名で呼ばれる?」

「お前ゲーム名はツルギだし、宮本武蔵なんて長いし……ダメか?」

「これはまた面倒な事になったな主」

「あ、あの……妾はどうすれば……」

「主が面倒見る」

「そうだよ武蔵野。俺が面倒見るからついて来い……とりあえず【エンゲージ】」

 

 その日、コウヨウの背中だけだが新武装展開しだした。メイド服を着て背中だけが船の白いパーツで作られた羽のような、ジェット気みたいな、そんな装備がつけられて、めっちゃ長い名前の大砲が完全にアズール的な何かを思い出させる。コウヨウが物は試しだと射撃練習をした所、第八層のフィールドにて大規模な爆発と辺り一面のモンスターが滅亡したことは大ニュースになってしまったことを、コウヨウは予測してただけでみんなに詰められるとは思わなかった。

 

「威力がおかしい。メイプルの【機械神】みたいな姿してんのはさておき、何でスキル使っただけで俺メイド服着てんの??」

「これからお願いします。指揮官」

「無視すんな!? しかも俺は釣り師だぞ?」

「船の運転出来るなら間違いではないだろう」

「指揮官は女性では?」

「俺は男だよ!?」

「あ、おーい、コウ……ヨウ……?? 何であいつ海の上でメイド服着て正座して釣りしてんだ!?」

 

 スキルの影響でメイド服を着て海の上に座りながら釣りをして話すコウヨウを見たクロムが爆速で掲示板とギルドメンバーに通報したのは言うまでもない。




 コウヨウがとうとうセイレーンを倒しに行きます(嘘)

 因みに私の推しは王道(?)の綾波です(何の話?)後、武蔵。
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