妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ) 作:初見さん
「それでね、お兄ちゃんはモンスターと一緒に決闘を挑んできたプレイヤーを秒で斬ってから『俺は後……何人斬ればいい?』ってとんでもないこと言ってたんだよね」
「やめろなんか恥ずかしい」
「この前紅葉ちゃんがミィさんと戦って、普通に【インフェルノ】斬り消した後『通りすがりのメイドなので』って返しながら砲弾ぶっ放してたのも知ってるよ」
「やめろ、俺は男だ」
紅葉と楓の自宅で理沙達3人は話をしていた。元々は勉強会ではあったのだが、最近の理沙と楓は成績が良くなっているので、これくらいなら早く終わる。開いた時間にNWOの話をしていたのだが、出て来たのは割と紅葉の黒歴史である。
「まるで小説で見たVRデスゲームの生き残りみたいな発言してるよね紅葉」
「そんな自覚は無い。ただ、俺はムサシと共に喧嘩を売らないといけねぇ奴がいるんだ。負けるもんか」
「そう言えばサリーはベルベットと戦って勝ったんだよね」
「その前に紅葉にやられたって言われたけどね」
しかも刀を抜かずと理沙は衝撃発言をした。ベルベットとの決闘を行った時は相変わらずサリーとしてノーダメージで幻影を見せながら勝利を収めた。決闘が終わって少し話をしていた2人だったが、ベルベットから聞いたのは紅葉がコウヨウとして刀を抜かずに勝ったという凄まじい話だけである。
「どんなカラクリ?」
「白野口峯瑠理沙子さんの幻影スキルを教えてくれたら答える」
「もはや誰!? それ私じゃないよね!?」
「間違いなく理沙だよ」
「楓も言ってるから間違ってないよな」
「そんな長い苗字じゃない! 白野口峯って聞いた事ないし!?」
紅葉は少し揶揄ったつもりだが、理沙は思いっきり突っ込んだ。因みに元ネタは中身の問題である。
「という訳で瑠理沙子さん手の内見せて」
「嫌です!! というか名前なんとかして!?」
「じゃあいっちゃんって呼ぼうかな」
「楓に関してはもう原型止めてなくない!?」
「お兄ちゃんが好きなアニメキャラなんだけど、理沙と声同じなんだよね」
「は? 紅葉浮気?」
アニメキャラを好きになっただけで浮気呼ばわりは流石にと冷や汗かきながら紅葉は突っ込んだ。理沙は紅葉の携帯を当たり前のようにロック解除してその画像を見る。
「へぇ……ギター持って歌ってて可愛いじゃん。『ホシの子』のホシノさん?」
「別名いっちゃん……ギターボーカルで林檎の皮剥きが得意な可愛い……痛い痛い耳引っ張るな」
「因みに私は病弱っ子のサキちゃんが好きだよ」
「楓も浮気?」
「何でさ!?」
結局話はNWOではなく紅葉のアニメキャラ好きは浮気なのか問題の話題になったのである。
☆
「なぁ、楓」
「私は理沙が望むなら戦うよ」
「何で……分かった?」
「兄妹だから?」
それで自分の聞きたい事を読まれるならたまったもんじゃねぇなと紅葉は笑った。
紅葉が聞こうとしたのはNWOで理沙と戦うかという事である。
「ベルベットさんから聞いてな。今回のイベントもやっぱり前みたいに対人戦の可能性の獣みたいだ」
「そろそろ受けn……ゲフンゲフン……勉強しないといけないもんね」
「大事なところを隠せたのは偉いぞ」
原作明記がされていないことはタブー。ハッキリわかんだね。ちなみにその前からイベント告知はされていたが、ベルベットの話ではほぼ確であった。
「んで、そうなるとお前と理沙が遊べるのはしばらく無くなる。そうなるとだ……」
「理沙との喧嘩は早く買うべきだね!」
「お前本当戦闘狂になったよなぁ」
「お兄ちゃんに言われたくないけど」
「僕は戦闘狂じゃない……僕は……人間なんだ!!」
「いつか人のお肉食べそう」
お前はゲームで食ってるよなとツッコミを忘れず、紅葉は楓に対して微笑む。すると楓も紅葉に理沙について聞いてみた。
「お兄ちゃんはどうする?」
「仕方ねぇから倒してやる。いつか、きっと、必ず」
「それ絶対しないよね!?」
「来年の春ちょっと前」
「その時期指定してる時点でやる気ゼロじゃん!?」
「ポジションゼロ」
少しばかり笑いながら、紅葉は楓にまだやることがあるんだと伝えた。ムサシことツルギの事である。
「【魔王】倒さないとな」
「まぁ、協力するよ。まだ信じられないけどね」
「いいよ、信じなくて。俺がムサシを……ツルギを信じてるだけだ」
そう言って彼は伝える。理沙と戦うことになったら仕方ねぇから本気でやるよって。そう伝えた。
「勝ってねお兄ちゃん」
「お前は??」
「私は……まぁ、策は練ってるけど恐らく相打ちまでだから……」
「あいつ強いもんな」
「お兄ちゃんならいけるよ」
「とりあえずまずは理沙以外の【楓の木】全員斬るか」
「うん! ん? えっ……はいぃ!?」
「なんて冗談……ペインさん達は全員もう一回ずつ斬るけど」
「何で??」
「暇つぶし」
紅葉のとんでも宣言に流石の妹も驚いたのだった。