妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ)   作:初見さん

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二刀流と第十層の前2

「イズさんとカナデに回復、クロムさんにメイプルの対処できない攻撃の対処を担ってもらって、マイとユイで前衛、私とカスミで後衛に飛び込みましょう」

「俺は?」

「ステイ」

「お兄ちゃん強すぎるから最終兵器として後衛におこうかな」

「俺は?」

「後衛だって言ってるでしょうが」

「俺は?」

「「お願いだから話聞いて!?」」

「師匠どれだけ前に出たいんですか……」

「なんとなく邪魔者を消しておきたい」

「最近コウヨウさん戦闘狂になってませんか??」

「なんでだろ? ムサシのせいかな」

 

 メイプルとサリー(ついでにユイ)がツッコミ担当になる。『俺は?』botになったコウヨウを強引に後衛まで引きずって(コウヨウも意味はわかっているので抵抗しない)イズとカナデよりも後ろに固定させた。

 

「俺は何をすれば良いっすか?」

「貫通攻撃があると分かった以上必勝とはいかない。必要以上にリスクを負わないためにも、ハクだけ待機させて早期決着を狙おう」

「あの……俺は?」

「まだモンスターも増えるかもしれないしね。油断せずに進もう」

「俺はちょっと泣いてくるね」

 

 コウヨウは普通に泣いているが、カスミとカナデの話を聞いて頷いた。油断は禁物。それはコウヨウにも分かっていることである。

 

「お兄ちゃん、ムサシの事は分かるけどさ、一人で突っ走ったらまた負けるよ?」

「その時は私達だけじゃなくてムサシも悲しむんだからね」

「それもそうか」

「「泣き止むの早い!?」」

 

 メイプルの言う事はおっしゃるストリートである。コウヨウがいくらみんなのためとかツルギのためとか言ったとしても、自身が死んで仕舞えば元も子もないのだ。

 

「そういえば、少し狭くなったか。ハクは戻すしかないな」

 

【超巨大化】をやった場合威力は高い。されど、狭いところでは出せないのでハクを小さく戻した。

 

「正直コウヨウのおかげでだいぶ先に進めるからハクを戻しても問題は無いからな」

「何と言うか……メイプルからしたら無茶苦茶な兄貴だよな」

「因みにそのメイプルも無茶苦茶だよ」

「「みんなそこで正座」」

 

 クロムとカスミが会話をしているがメイプルとコウヨウはそれに対して突っ込む。なんやかんやで道を歩いていると、溶岩のステージに到着した。確実に入ったら即死であろうステージに対してコウヨウは……

 

「サリー、レッツゴー」

「はい? えっ……はいぃぃぃぃ!!?」

「お兄ちゃんがサリーの首を掴んで第一球を投げた」

「なにしてんだコウヨウ!?」

「因みに無回転なので多分フォークボール」

 

 実の恋人兼幼馴染のサリーを明らかに不安定な足場に向かってぶん投げた。何をやってんだこの男はとクロム&カスミは声を出し、元々後衛にいたところから中間まで歩いていたクソ野郎に対して目を向けたメンバーだが……

 

「【氷の道】【氷結領域】!!」

 

 サリーは自分のスキルを使って道を凍らせて落下を凌いだ。コウヨウは何事もなかったかのようにのんびりと歩き出して進み出した。

 

「おいこらコウヨウ! 殺す気か!!」

「サリーなら死なねぇだろ、俺だってただぶん投げた訳じゃねぇんだから」

 

 実を言うと、サリーをぶん投げる直前彼はサリーに対して凍らせろと1つ指示を出していた。その意図に気付いたサリーはスキルを使って道を凍らせたのである。

 

「昔言ってたよな、以心伝心で嬉しいなってよ」

「それはそうだけど……ってコウヨウ危な……」

「にっこにっこにー」

 

 サリーがコウヨウの危険を指示した瞬間、とんでもない掛け声と共にワイバーン1体を【無詠唱】【浮遊】【呪斬】で秒速斬りを見せびらかした。ワイバーンの近くに集まっていた2つの電気の塊に関しては……

 

「ピカピッカ」

 

 絶対アウトだろとツッコミが飛ぶような掛け声と共にコウヨウが指を鳴らすと、何処からか現れた凄まじい勢いの稲妻が電気の塊を相殺した。そしてそれを見てしまった【楓の木】は……

 

「「「「「「「「何アレ!?」」」」」」」」

「新技」

「やっぱり兄さんを前に出すんじゃ無かった」

「いや、勝手に出ただけだろ」

 

 もはやナニコレ案件である。因みにコウヨウが使ったのはあの白龍から貰った技【始祖龍 ミラ・オリジン】である。これを【無詠唱】で使えば、指を鳴らすだけで雷かメテオのどちらかが出せる爆裂チート仕様。

 

「も、もしかしてベルベットが刀無しでコウヨウに負けたのって……」

「これですけど?」

 

 そんな事よりとコウヨウは伝える。勿論いつも通りの態度で、やる気ない態度で。

 

「多分コイツら大した事ないぞ、その代わり足元気をつけろステージかもな」

 

 凄まじいスキルを見せつけられて呆気に取られた【楓の木】は終始無言だったそうである。

 

「あ、もうそろそろ峠だな……イズさん、カナデ、バフをお願いします」

「「貴方(兄さん)はもういらないでしょ」」

「まぁ……確かに後衛になったのであまり必要無いかもしれないですけど……」

「「そうじゃない(わ)」」

「サリー、どうしたの? 頭痛いの?」

「コウヨウを倒す方程式が……見つからなくて……」

「私は負けたからもう何も考えないけど、サリーはお兄ちゃんを倒したいんだもんね……」

 

 とりあえず今日1日はサリーに優しくしてあげようと思った【楓の木】である。

 

「師匠の新技……ちょっと厄介だなぁ……」

「ユイ? どうしたの?」

「いや、アレなんとか避けられないかなって」

「無理じゃないかな!?」

 

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