妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ) 作:初見さん
原作改編の部分もありますが、アニメ版で理沙の家にトロフィーが飾ってます。紅葉(コウヨウ)がゲーム大会のトロフィーが沢山飾ってるのを理沙の家で見たので「もうプロゲーマーじゃん」みたいな感じで信じてやまないという理由です。
因みに地の文もプロゲーマーという単語が多く出ます。紅葉が理沙のこと好き過ぎるからです。
「コウヨウ君、少し良いかしら?」
「イズさん、何かありました?」
イズから少し必要な素材があるからとクエストに来て欲しいと頼まれたコウヨウ。少し悩みながら彼は答える。
「俺が行けるクエストなら」
「問題無いわ。コウヨウ君なら簡単なクエストだから」
そうイズは断言するが、これから行こうとしているクエストは割と上級クエストであった。コウヨウに言ってしまうと、実力不足だと断られると思ったイズ。
それでもコウヨウに頼むのは彼なら絶対にクリアできるクエストだと確信しているからである。ソースはクロム達。
「それなら良いですけど……うーん……」
「何か問題があるのかしら? それとも何か予定ある?」
彼の戸惑いにイズが声をかけたのだが、彼から出てきたのは驚きの言葉
──クロムさんが誤解しそうだなって
「べ、別にクロムとはそんな関係じゃないわよ!?」
「え? そうなんですか?」
じゃあ良いやとコウヨウは笑って準備をする。ついでにサリーに誤解されない様に、イズとクエストに行く連絡をフレンドチャットで流しておいた。
『イズさん可愛いもんね、私より胸あるし』
「ふざけんな!? サリーしか愛してねぇよ!!?」
「きゃ!? な、何?」
「あ……い、いや何でもないです……すみません」
大声出した事を謝るコウヨウ。とりあえずサリーには、告白してくれたやつを蔑ろにしないと打っておいて、イズのクエストに向かうことにした。
「サリーちゃんのこと本当に好きなのね」
「うっ……ま、まぁ、この前の事見てたイズさんなら良いか……」
「青春してるわねぇ」
上品に笑うイズに対して少し照れたコウヨウだが、今その場にいないサリーはそれを知らずに嫉妬するだけである。
☆
「火山って聞いてかなり強そうなクエストなのかと思ったが、イズさんの言うとおり倒せるから問題無さそうだな……イズさん、後何体倒せば集まるんですか?」
「そうねぇ、後10体くらいかしら?」
「ほいだば、さっさと倒しましょうかねぇ……イズさんにはバレてるし……ムサシ、斬れるか?」
「キュルル」
どこかの方言を使いながらモンスターを斬り刻むコウヨウとそのテイムモンスターに対してイズは正直ドン引きしていた。
実を言うと、このクエストはクロムやカスミと行くつもりであったのだが、全体的にモンスターのレベルが高く、メイプルかサリーのどちらかがいないと難しいのではないかと2人に言われて諦めかけていたクエストであった。
それでもどうしても諦められないイズは多少のデスペナを考慮してメイプル達と同じくらいの化物プレイヤーであるコウヨウ(当の本人は呪われてるだけでゲームは弱いと聞く耳持たない)に可能性を感じて誘って見たのだが……
「メイプルちゃんはスキルで私達を守ってくれるけど……コウヨウ君は持ち前のSTRとAGIで私にモンスターが襲いかかってくる前に倒しちゃうなんて……兄妹揃って守るの得意なのね」
「何か言いました?」
「何でもないわ、コウヨウ君がいてくれて助かったって思っただけよ」
「これくらいお手伝いなら俺でも問題ないです。また誘ってください」
高難易度クエストを何も知らないとしてもこれくらいと表現するコウヨウに対してイズは伝説の名言を残したのだった。
「まぁ、味方なら良いわ……味方なら」
結局30分もしないうちに、コウヨウとムサシはイズのために高難易度クエストをクリアして素材を集めたのだった。帰ってきた後、イズはギルドメンバーに対して遠い目でこう言った。
──兄妹って凄いのね、と。