妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ)   作:初見さん

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 誤字脱字報告ありがとうございます。こういうの本当に忖度無しで助かるので、また何かあればお願い致します。


二刀流と最終イベント

「緊張するねコウヨウ……」

「んだな、イベントの時は……イベントなんて、言わばエゴとエゴのシーソーゲーム」

「それはなんか違うよね!?」

 

 最終イベントの前にメイプルとサリー、コウヨウは3人で話をする。時間がくれば3人バラバラで他のエリアに飛ばされるのだ。

 

「メイプルが【魔王】でサリーが【勇者】か、お前達の戦い、見届けるぞ」

「その前に2人でコウヨウを倒すけどね」

「やめてくれよ」

「お兄ちゃんは【剣豪】だし」

 

【剣豪】ごときが【魔王】と【勇者】は斬れんぞと笑い飛ばしたコウヨウ。そして、今3人は別々のエリアに強制転送させられた。

 

「「「「「コウヨウを囲め!!!」」」」」

「え? 俺早速死んだ??」

 

 開始早々100人以上に囲まれたコウヨウ。別にプレイヤーは予測して待っていたわけではない。彼の姿を見た瞬間全員でかからないと殺されるという防衛本能が彼らがコウヨウに試合を仕掛けた理由。因みにメイプルはみんなに逃げられてる。

 

「お久しぶりですね、コウヨウさん」

「成る程……お前さんがリーダーか」

「コウヨウ、あの時は助かった……だが、今回の容赦はしない」

「この人数をよく束ねたものだ」

 

 どうやら防衛本能だけが理由では無いらしい。200はいるだろうか、2人1組のルールなのもあり、組にして100組近く。コウヨウを囲んだ首謀者は前のイベントで少し協力したシャーレと彼女を紹介したもう1人の男。その2人がこの人数をまとめていたらしい。

 

「フィールドはランダムだと思うが?」

「なので、知り合いの人達全員にコウヨウさんが現れたら束になれと指示を出しました」

「確かに【集う聖剣】ならその一帯を束ねるくらいは出来そうだな」

「コウヨウ、俺もお前と手合わせしたかった」

「あんた、刀使いだったのか」

「元々はな。だが、【集う聖剣】の傘下になってから少し調子乗ってペインさんと同じ聖騎士関係の武器を使っていた」

 

 それでもやはり、コウヨウのせいで刀の熱が復活したと笑う。シャーレも彼と同じく声をかける。

 

「コウヨウさん。貴方を倒すために、私も魔法を覚えてきました」

「だとしても200はねぇだろ? イジメだぜ?」

「「これくらいしないと倒せないので(な)」」

 

 全員が武器を抜く。魔法使いは魔法を展開する。コウヨウは眉ひとつ動かさずにため息だけ吐いた。

 

「今の貴方にテイムモンスターはいないと噂がありました。仮に貴方が100人斬れても、200人は斬れないでしょう?」

「あぁ、流石に無理だな」

「ならばどうする? 俺だって元は刀使いだった。お前と一騎打ちをしたい気持ちはあるが、今は勝利が大事でな。この人数でかからせてもらう」

「いいよ別に……」

 

 ——一旦ちょっと減らすから

 

 コウヨウはその言葉と同時に左手指先を鳴らすと左サイドにメテオが一発、空から落ちてきた。そこで、20人。さらに右手拳を突き出すと右サイドからコウヨウの頭上を通り越して砲弾が飛ばされて大爆発。そして、30人。

 

「「は?」」

「これで150人もいねぇな……後は……お前達に俺が組んだパートナーを紹介するぜ」

 

 一瞬で50人の仲間が散った混乱とパートナーと聞いた耳の理解が追いつかない。2人の思考が纏まらないうちに、その他15人が1人の女によって叩き斬られた。

 女は大量の落ち葉が高速回転してからすぐに現れ、峰は白、刃は紅、そんな紅白色の刀を一瞬で振り翳して一閃。頭に耳の生えた、そしてよく見ると船に使われる弾を発射するような武装をつけて、目をガン開きながら敵を葬る。

 その姿はまさに……

 

「俺が組んだ最強パートナー、鬼神ちゃんだ」

「なっ……!? こ、こんなプレイヤー聞いた事ない……!?」

「怯むな! コウヨウなら予想出来たことだろうが!! 速さには速さだ……【八ノ太刀・疾風】!!」

 

 シャーレと組んだ男はコウヨウに向かっては行くが……

 

「指揮官の邪魔すんななのです!」

 

 綾波が全力でコウヨウに刃物が向かうのを阻止した。

 

「なんだあの女の速さ……コウヨウよりも遅いんだろうが……刀捌きが半端じゃねぇ……」

「鬼神ちゃん、俺も行くぜ」

「わ、私だって……【ホーリーランス】!!」

「【魔法削除】」

「【多重炎弾】!!」

「邪魔」

「な、なら……【多重……】」

「遅いから先行くぜ」

 

 コウヨウは嘘八丁事実二丁くらいで話をして、シャーレの魔法を全て打ち消し、すぐにシャーレの後ろに全力で加速した。コウヨウが呼んだ彼女は綾波。あの戦いの後正式にテイムモンスター扱いとして、コウヨウに協力しためっちゃ強くて可愛いセンカンの女の子(ここ重要)略して強カワセンカンである。

 

 武蔵(武蔵野)

 

 Lv MAX

 HP 500/500

 MP 0/0

 

【STR 0】

【VIT 0 】

【AGI 0】

【DEX 0 】

【INT 0 】

 

 封印されていた最強のセンカン。封印を解いてしまえばテイムモンスターに出来る。ステータスは0だが、プレイヤーは【エンゲージ】を発動でき、また彼女自身も【エンゲージ】を使い、敵を葬ってくれる。

 

 綾波

 

 Lv MAX

 HP 300/300

 MP 0/0

 

【STR 0】

【VIT 0】

【AGI 0】

【DEX 0】

【INT 0】

 

 武蔵をテイムモンスターにした後、第八層で出会える。戦いに勝てばテイムモンスターに出来るが、クエスト中のみ全ステータスが1000になるので攻略は難しい。

 テイムモンスターにした後はステータスが0になるが、【鬼神】を発動すると実体化し、全ステータスが1000になり共に戦う事ができる。

 

「よぉ新入り、調子はどうだ?」

「コウヨウ指揮官……貴方はいつもこんな事してるのですか?」

「囲まれるなんて日常だよ……助かるぜ、ありがとう綾波」

 

 ふと彼女に対して笑うと、綾波は驚きながらも笑ってくれた。

 

「貴方は……私と同じ匂いがするのです。綾波は戦いは苦手ですが、戦わないといけない時は……【鬼神】にならないといけないです……」

「俺は元々戦うよりは釣りがしたい、料理がしたい、五輪書読みたい」

「我儘です。でも、貴方のためなら……【鬼神】になってもいいです」

「おう、ありがとう。武蔵野も一発サンキューな」

「ええ、でも、これで勝利したとは思わないことね」

「「当たり前(だ、なのです)」」

「ぐっ……お前全員体勢整えるぞ! コウヨウがもう既に70人斬ってる!!」

「思考を纏められる前に斬るのが二刀一流だ」

 

 敵が慌てながら体勢を変える前に、コウヨウと綾波は2人一組で全力プレーを開始する。斬っては消し、斬っては消し、しかもコウヨウに関しては【雷加速】と【鬼神】しかスキルを使っていない。

 

「な、なんなんですか……本当にあの人は!?」

「シャーレ下がれ!! 魔法使いは……」

「魔法使いらしく、後ろでガタガタ怯えてろ」

「ガッ……!? ぐぅぅうう!!?」

 

 女でも容赦無し。だが、刀では斬らぬ。思いきり胸元に飛び蹴りを入れたコウヨウ。そしてシャーレの相棒である男と一緒に刀を抜いて……

 

「コウヨウ……貴様ぁぁぁああ!!」

「恨むなら最初からこんなことするな……因みに後、100人足りねえよ」

 

 圧倒的なAGIで男すらも胸元に一閃。残りの人数はいつの間にか100もいない。指導者を失ったプレイヤー達は……最後まで抵抗をやめなかったが、コウヨウによって200人は滅亡の道を辿る事になったのだった。

 

『只今のバトルロイヤル。勝者はコウヨウ。勝者はコウヨウです』

 

「あーあ、最後の砦使っちまったなぁ」

「でも、生きてて良かったのです」

「ええ、指揮官が死んだら元も子もないわ。妹に会いたいのでしょ?」

「まぁな……んじゃ、行くか。頼むぜ、2人とも」

 

 そうしてコウヨウはやっとこのイベントステージの一歩を踏み出すのである。

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