妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ) 作:初見さん
「【毒竜】!」
「【水竜】!」
「【毒竜】、【海皇】」
メイプルの出す毒に対して同じ技で返し、サリーの水のドラゴンに対しては海の王である津波でねじ伏せる。とんでもない威力とスキルの攻防に対して、観客席も総立ち状態だ。
「え!? コウヨウさんって【毒竜】使えるの!?」
「と言うかなんだあのスキル!? メイプルはともかくサリーとコウヨウはこんなもの持ってたのか!?」
「これは……凄いなぁ……」
「あぁ、司会が終わったから俺も観客席で見させてもらっているが……とんでもない威力だな」
「流石コウヨウ……メイプルと私のスキルも簡単にあいさつ出来るってことか!」
「「
流石のサリーも馬鹿が出た。アレだけ勉強してるしテストもだいぶ満点を取れる様になってきた馬鹿は最後まで馬鹿であった。ちなみにツッコミはメイプルとコウヨウ。
「【古代兵器】!! これでお兄ちゃんを撃ち抜くよ!!」
メイプルはコウヨウに向けて複数のレーザーを放って攻撃を仕掛ける。そこにサリーも【蜃気楼】で隠れて本気でコウヨウを狩る為のスキルと準備を整える。
「流石にこれは……コウヨウが追い詰められそうだな」
「サリーの幻影は誰も見分けがつかないからね、そのままコウヨウを切っちゃうんじゃない??」
「俺も騙されかけた事があったからな……コウヨウどう出る?」
対してコウヨウは……普通に歩き出した。レーザーを木刀で打ち消しながら。
「「「「「何してんだあいつ!?」」」」」
てっきり反射とかしてサリーを近づけさせずに、メイプルを斬りに行くのかと思った者もいるが、コウヨウは普通に魔法を消し去って歩く。
「おい! コウヨウ! メイプルのレーザーを斬るのは良いがサリーが……!」
「うるせぇ! 外野は黙ってろ!!」
カスミに対して思いっきり暴言を吐いてからコウヨウはメイプルだけを真っ直ぐ見て、彼女のレーザーを消し去る。
「お兄ちゃん……何を考えてるか知らないけど……サリーはもうすでに……」
コウヨウの背後を取っている。そうメイプルは確信した。勿論口には出さないが、サリーはコウヨウの左後ろにダガーを構えて今にも首に飛びかかる瞬間を見た。そして、サリーは慎重に、ダイナミックにコウヨウに飛びかかり……
——チッ!!!
「ぐっ……!? 嘘!?」
コウヨウに頬を斬られ、慌てて距離を取ったのである。かすったサリーだが、HPは7割削られるという大波乱に対して観客席は……
「「「「「はあ!?」」」」」
「あれは……イベントの時に俺にやった動きか!」
「嘘でしょ!? 今確実にお兄ちゃんの背後を……」
「全集中、無意識の無呼吸。壱ノ型【???】……またの名を、【Unconscious】!!」
【???】→【
無念無想の最大奥義。1分間無意識で相手の間合いを読み、全ての行動を相手よりも超越する。刀と魂、そして心技体全てを整えた者のみが使える。
一度使うと次の1分間まで使えなくなる。また、STRがその間半分になる。
「unconscious……ユニコーンシリアス???」
「「言ってない」」
色々と混ざりまくってるサリーだが、『無意識』と言う意味で問題ないとコウヨウは伝えた。というか、コウヨウが発言しながら文字を書いているのに文字だけ直読みするサリーのバカさ加減がメイプルを笑わせた。
閑話休題
「ま、まさか……あの幻影を……破られるなんて……」
「お兄ちゃんが私しか見なかったから何かあるとは思ってたけど……このスキルは強すぎる……サリーの幻影が機能しないじゃん!」
「というか魂と心って同じじゃね??」
「「どうでも良いよそんな事!?」」
メイプルやサリーにとっては驚異すぎるスキルである。ただ、1分使えないのはコウヨウも言ってない。ってか言えない。
「くっそ……メイプル! やるよ!!」
「う、うん! 【暴虐】!!」
「朧! 【黒煙】!!」
サリーは朧を使って目の前を真っ暗にして、メイプルは怪物になる。まるで怪獣映画での登場シーンに対して、コウヨウは……
「龍になれないのは残念だ……ほらよ」
指を3つ鳴らす。メテオ、雷、炎の3コンボを惜しみなく使って、メイプルの【暴虐】を破壊する。思いっきり外に出されたメイプルだが。
「シロップ! 【巨大化】! 【精霊砲】!!」
「朧、【影分身】! 【神隠し】!!」
サリーは朧のスキルと合わせて分身、メイプルはシロップに波動砲発射を命じてコウヨウに攻撃を仕掛ける。
「テイムモンスターなら……俺もいるぞ」
瞬間、シロップの【精霊砲】は【エンゲージ】の砲弾三発。そしてサリーの攻撃は……
「「指揮官の邪魔するな(なのです)!!」」
「「誰!?」」
「お前ら……ありがとう。助かったよ」
「あぁ!! コウヨウの新しい彼女!!」
「フレデリカさん違うよ?」
綾波がコウヨウの指示で止めた。砲弾はコウヨウではなく武蔵野こと戦艦武蔵が3発上限しっかり使い切って止める。メイプルとサリーは、いやそもそもこの女誰よ!? 状態だが、コウヨウは涼しい顔して伝える。
「テイムモンスターです。綾波と武蔵野」
「綾波……やっぱりロリコンヨウだ! いや、違う! 誰だその巨乳ケモ耳女は!!」
「お兄ちゃんユイとマイがいるのに最低!!」
「いや、そこは私だろぉ!?」
メイプル、コウヨウ、貴様らそこに直れとサリーの怒号が聞こえることに対して観客席は笑いに包まれた。ちなみにユイとマイは……
「武蔵は前に見せてもらいましたけど……誰ですかあの角が生えた女の子は!!」
「師匠の浮気者!! 私とお姉ちゃんがいながら! また合法ロリ連れてきたんですか!!」
「だからそこは私やろうがい!!」
普通に怒ってたし発言に対してサリーはまたキレる。いいから試合しろよお前ら。
「うぅ……でも、こんな凄いテイムモンスターがいたなんて知らなかったよサリー……」
「それは……そうだね……あの綾波って子、私の幻影を止めたからかなりやばそう」
「指揮官、妾はもうガス欠よ」
「わかってる。だが、使い方は完璧だったろ? それを認めてくれたなら休んでてくれ。綾波は……行けるか?」
「行けますです。指揮官、あの言葉をお願いするのです」
「分かった」
そう言ってコウヨウは綾波の出力を最大限に活かす言葉を大声で言った。
「なのです!!」
「全然違うのです!?」
「分かっとるわ! 【鬼神】!!」
「なのです!!」
「いやお前も言ってんじゃん!?」
今ここに、2人の最強刀使いがメイプルとサリーを倒すために刃を抜くのである。
「「なのです!!」」
「「いや、この2人うるさいな!?」」
サリーとメイプルは流石にしつこいと思った。