妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ)   作:初見さん

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二刀流と最終決戦3

「【毒性分裂体】!!」

「綾波、これは俺が斬る。サリーを止めろ!」

「はいなのです!」

「コウヨウならともかく……このスキルをあんたに止められる訳ないでしょ!!」

 

 メイプルは毒まみれメイプルを何体か召喚して、コウヨウはそれに立ち向かう。一方で綾波はサリーの攻撃がコウヨウに届かない様に奮闘する事にした。

 

「【影分身】!!」

「指揮官!? どれが本物なのですか!?」

「綾波焦るな……俺の言う通り動け」

 

 そう言って、彼は毒メイプルに立ち向かう前に綾波に耳打ちをする。すると綾波は目を大きく開けて……

 

「いや、無理なのです。馬鹿なのですか指揮官は……」

「んじゃ、毒まみれ頼むぜ」

「どっち行っても綾波は絶対死ぬのです」

「なら避けながらメイプルを叩け」

「それなら出来るのです」

「後、あいつはな、最強だから適当で良い」

 

 馬鹿指揮官。そう綾波は伝えてメイプルの元に向かって行ったのである。

 

「メイプル! そっちはお願い!」

「うん! テイムモンスターなら……私だって……」

「綾波を舐めない方が良いです」

 

 コウヨウまでは行かずとも、かなりの速さでメイプルに迫り攻撃を仕掛ける綾波。それでもメイプルはこのNWO最強のVITを誇り、歩く要塞やら無敵要塞やら、たまにザイガスとか言われた身である。ダメージは0になる彼女に対して、綾波は舌打ちした。

 

「指揮官の言う通りなのです……全く、指揮官ですら人間じゃないのに、その妹も兵器ってなんなんですか」

「私テイムモンスターに兵器扱いされてる!?」

「コウヨウ! 覚悟しろ!!」

「たーたらーたらーららー、たーたーたーたらー」

「BGMを勝手に暴れん坊にすんな!!」

 

 刀とダガー、刀と盾がぶつかり稽古していく光景に観客席はというと……

 

「どうですかリリィ、この戦いは?」

「いや……私達に出来ることではないだろう。ウィル、私達はあの者を相手していた事に対して誇りに思うよ」

「そうですね……にしてもあれは……」

「相手が相手だから出来ることだな」

 

 ウィルバードとリリィの会話にペインが口を挟む。コウヨウだから、メイプルだから、サリーだからこそ出来る試合であり、他の者なら相手にもならない。というか、かなり一瞬で試合が決まるとはみんな思っていたのだが、かなり長い戦いになっていた。それでも誰も目を離さない。この一撃が、あの一撃が、どちらかを敗北に導く為の一瞬になるからだ。

 

「ねぇ、ユイ。これどっちが勝つのかな……」

「さぁ?? ねぇ、貴方はどう思う?」

「さぁ?? って何!? ってか誰と話してるの……??」

「へぇ……そうなんだぁ……」

 

 ユイとマイはどちらも応援はしているが、ユイはなんだか様子がおかしい。試合は見ているのだが、たまに目を右に動かしては誰かと会話をしている感じがした。

 

「お姉ちゃん」

「え? どうしたの?」

「この人が言ってるから伝えておくね……『この試合、仕切り直しだ』ってさ」

「ん??」

 

 ——バキィィィィイイイ!! 

 

「ぐぅぅぅぅうう!!」

 

 瞬間、コウヨウの木刀が弾かれた。観客席はコウヨウを見ると、彼はサリーのダガーによって膝をついて刀を一本だけ手に持っていた。

 

「はぁ……はぁ……やっと……コウヨウの刀……弾いたよ……」

「ナイスサリー!! 【毒竜】!!」

「な!? 指揮官……ごめんなさいなのです……!」

 

 それと一緒に、綾波も油断していたのでメイプルの【毒竜】によって姿を消した。コウヨウは動かない。息は荒くないが、下を向いて、ただ刀を一本手に持っているだけ。

 

「さて……メイプル、油断はできないけど、ここまできたんだ……やるよ」

「うん。 サリー下がって、念のために【機械神】!!」

 

 メイプルは近距離で攻撃する事をせずに最後の最後までコウヨウに対して本気で考えを巡らせて安全圏までサリーと避難する。

 

「全力全開! いっけぇー!!」

 

 構えた砲術を全力でぶっ放すと太いレーザー光線がコウヨウに向かって一直線。そのまま……完全に直撃したのだった。

 

「な、なぁ……ペイン。これは……流石に……」

「あぁ、これまでか……この勝負、メイプルとサリーの……」

 

 ——ズバァァァァァァァ!! 

 

「痛ぁぁぁいい!!」

「メイプル!?」

「ここまでしないとお前らはやっぱり倒せんのか……」

 

 ならば全てを使って勝ってやる。そう言ったコウヨウは急にメイプルの後ろに現れてから、ぶった斬って、【不屈の守護者】を強引に発動させたのである。

 

「な、なんで……?」

「め、【冥界の施し】? でも……テイムモンスターは……!?」

「もう俺1人だ。武蔵野はいない」

 

 綾波は死んだが、戦艦武蔵は砲術をしただけで生きてはいた。それを踏まえて彼はわざと発動させた。

 

「メイプルの【不屈の守護者】を外さないとまず2人は倒せない。ならば多少の賭けだが、やるしかないだろ」

「さて、第二回戦。始めるか」

 

 コウヨウの宣言に対して、メイプルやサリーの目も更に本気になったのはいうまでもない。

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