妹と幼馴染が強すぎるので、釣りと料理スキルに極振りしたかったです(手遅れ) 作:初見さん
あ、可愛い可愛いフレデリカちゃんはコウヨウに殴られます。
「師匠、ご決断を!!」
「いや、落ち着けよ。マイ、ユイが凄い言葉発してるぞ止めろ」
「ですがコウヨウさん……今回は流石に……」
「メイプルがいるだろう」
適当に釣りをし続けてちょっとオーブを盗んで数日。メイプルから許可を貰ったので帰って来たコウヨウ。サリーがオーブ稼ぎに行っている間、ここの拠点を守ろうと言う妹ギルドマスターの判断で、ユイとマイの3人で策を考えたのだが……
──ごめん、多分死ぬ
そんなメッセージがギルドメンバー全員に届いた。メイプルはすぐに【
「サリーさんが危ないんですよ?」
「知ってる。それでも、サリーの指示だ。俺はどうやらアイツの中では秘密兵器みたいだしな」
コウヨウだって全力で向かいたいのはある。だが、サリーからはコウヨウが隠し玉の様な扱いもあって、防衛の最終兵器としてオーブを守って欲しいと後半では告げられたのだ。それでも、やはり迷うものは迷う。
「好きな人が暗い顔して帰って来ても……師匠は平気なんですか」
「そんなわけないだろう……ってかなんで俺がサリーを好きなことを知ってる!?」
「私たちは女の子ですよ? 勘なら得意です」
「ユイの言う通りですよ」
「マジかよ……それでも……」
「よし、ならこうしようユイ」
「お姉ちゃん?」
ふと、何かに気がついたマイはコウヨウの顔を見て、一言伝えた。
「私達が負けなければ、コウヨウさんはサリーさんの元に行ってくれますか?」
「お姉ちゃん!?」
「それは……どういうことだ?」
マイは考えた。何故コウヨウをここに置くのかという話の根本である。仮に少数精鋭の【楓の木】といっても、サリー、メイプル、コウヨウが前衛に出たとて、守りはユイとマイを合わせてもイズ、クロム、カスミ、カナデの6人もいる。
確かにこの6人はメイプルやサリーよりも強くはないかもしれないが、並のプレイヤーでは絶対に敵うことがない布陣であることに変わりはない。
にも関わらず、コウヨウをここに置いておく意味は何かとマイが考えた結果は……
「もしサリーさんが警戒している【炎帝の国】と【集う聖剣】がここに来てしまえば、私達は終わりだと。サリーさんから私達はそう思われているのではないですか?」
「そ……そんな事は……」
「私は分かってます」
否定は出来ない。間接的にも直接的にも足手纏いだなんて事をサリーは絶対に言わないので、そう思っているかと言うと間違いだが、対抗が出来るのはメイプルかサリー、あるいはコウヨウであるという少しばかりの驕りも彼女にはあった。
彼も少しばかりではあるが彼女の意思は分かるが、かと言ってユイとマイが足手纏いだなんて口が裂けても言えないし言わない。
「だからこそ、コウヨウさんには残って貰っている……それなら私とユイがその凄い人達から防衛すると、絶対にやると、そう本気で伝えたら、約束したら、コウヨウさんは……愛した人の場所に行ってくれますか?」
「マイ……お前……」
「師匠、行ってください。ここは私達が守ります。悔しいけど、私はまだ半人前だから皆さんのお役には1人じゃ立てないかもしれませんが……」
──お姉ちゃんと2人で一人前になって、敵のみんなを追っ払います。
「メイプルさんには私達がメッセージを打ちます。コウヨウさんは全力で走って下さい」
「師匠、お願いします。私達を本気で信じてくれるのなら、行ってください」
「「皆さんのお役に立ちますから」」
そこまで言わせておいて、残る事は出来ない。しばらく見ないうちに心構えがステータス以上に強くなりやがった双子にコウヨウは少しばかり驚いた。
「1つ、約束をしよう。俺とユイとマイで」
「何ですか?」
「何でも言って下さい!」
別になんて事はない、当たり前の約束事を双子の顔を見て彼は伝えた。
──事において後悔せず。それを忘れるな。お互いな。
「ムサシ、ライドオンだ……ユイ、マイ。お前達なら……いや、お前達にしか出来ない。ここは任せた」
「「はい!!」」
「あ、後で盗んできたオーブ何個か渡すわ」
「え? 師匠!?」
「行っちゃった……というか……オーブあるなら置いて行って欲しかったなぁ……」
恋は盲目である。
☆
「次は勝つから……」
【集う聖剣】魔法使いのフレデリカは追い詰めた。何十人で囲ってようやくサリーという名の人間をギリギリまで追い詰めることができた。彼女1人にかなり倒されてしまったが、流石にここから逆転は無理だろう。
少しだけ、笑みを浮かべながら、フレデリカは魔法の杖をサリーに向けて、詠唱を開始する。
「次があればね」
そう言って、一撃を放とうとした瞬間だった。
「イッツ、マイ、矢ァァァァァァァ!!」
物凄い大声と共に轟音を立てながら、30メートル程の巨大な大剣が2人の間に突き刺さる。1人は何が起こったのか確認する前に、突き刺さった大剣の風圧に押し負けて少し距離をおく。一方でもう1人は耳を塞ぎながらもどうしてここにこの大剣があるのかとまるでこのそれを見たことがあるかの様に驚いていた。
──絶望を奏でるこの歌を届けに来たぞ
「誰!?」
「俺の名はコウヨウ。貴様に名乗る名前はない」
「な……何で……コウヨウが……?」
「というか名乗ってるし……いやそれよりも、この大剣を片手で放り投げた……両手でも無理じゃない??」
普通に大剣を片手で放り投げてから名乗り出した彼は最強の魔法使いと対峙した。投擲したので少しばかり距離はあるが、姿形はお互いはっきりと月明かりに照らされて分かった。彼の首には本来着けていた首輪は無くなっていた。
「へぇ……その様子だと……君はサリーの仲間かにゃー?」
「その女が俺を呼んだ。返せ」
「せっかく追い詰めたのに返すわけ無いでしょ?」
「うるせぇ、斬るぞ」
「なに? 王子様にでもなった気でもいるの? なら、実力で……」
「サリー、怪我はないか?」
「え? コウヨウ? いつの間に??」
「サリー、俺の指輪やるからムサシと逃げろ。頼むぞムサシ。メイプルが近くにいるから合流しろよ」
「えっ……ちょ!?」
「は……はい??」
最後に困惑したセリフを言ったのはフレデリカ。実力で取ってみろと彼女が挑発した瞬間に、既に後ろで会話をする声が聞こえた。声の主は先ほどから自分の前で出していた男の声。それがどうして……後ろから聞こえるのか。
そう考えた時には既に目の前の彼の姿は無かった。慌てて声のする方を振り向くと、既によく分からない大剣にサリーが乗っていた。
「危な!? 絶対逃がさないよ! 【多重……」
フレデリカは我に返ってサリーだけは逃がさないと魔法を発動させようとしたが、それは強制的にキャンセルされた。その理由は……
「魔法使いだか魔術師だか知らねえけど……テメェは後衛でバフでもかけながら大人しくしてろ……!!」
「ぐっ……が……!!?」
コウヨウがフレデリカを全力で腹パンしたからである。本来ならパンチやキックはスキルや武器を付けなければ装備で守られてるのもあり、HPが削られるどころか痛みすらもほぼ無いものであるのだが、彼のSTRがただの腹パンだけでフレデリカのHPを3割削るというとんでも無い結末プラス、彼女をかなり遠くまで吹っ飛ばしたのだった。
「えっ……いや……え? わ……私……やっぱり……疲れてるんだ……よね……? コウヨウが……フレデリカの……女の子のお腹殴って……え? 凄い遠くまで飛ばしたけど……え???」
「今だ! ムサシ、メイプルの元へ!!」
「キュルルルン!!」
「サリー、後は俺がやる。貴様は確かフレデリカと言ったな。聞かせてやろう終わりなき絶望の歌を」
「コウヨウがなんか昔の私になってる……」
サリーが混乱しまくっている間に、コウヨウは厨二病サリー化してなんか黒歴史セリフを吐き続ける。
ムサシはコウヨウの命令で彼女を連れてそのままこの場から逃げた。全力で腹パンされたフレデリカは少し遠くからお腹を抑えてうずくまるだけである。それを見ていた彼女の仲間も何が起こったのかすらも理解が出来ない。
「俺はサリーみたいにゲームは上手くねぇし、メイプルみたいな防御力はねぇ……」
「マイやユイみたいに素直じゃねぇし、カナデみたいに天才じゃねぇ……」
「クロムさんみたいにカッコいい立ち回りは出来ねぇし、カスミさんみたいな武士魂なんてかけらもなければ、イズさんみたいに物は作れねぇ……」
「だが! そんな俺でも出来る事は一つある。それはだ……」
──テメェら全員の命貰って
「さぁ、これから序曲と終焉だ。貴様ら全員跪け」
「あいつ知ってるぞ! 二刀流の釣り師だ!!」
「そうだよ。俺は王子様でも何でもねぇんだ。俺の名はコウヨウ。アトランティスの加護を受けたただの釣り師だ」
「設定めちゃくちゃじゃねぇか!? とにかく囲め! やつは1人だ! 全員で……」
「『戦場では生か死か……それしか無いぞ』」
瞬間、武器を抜いて叫んだ男は武器ごと身体に一閃入れられて、武器諸共粒子になって消えた。一体どういう事だ、男はただ武器を構えただけである。
あの二刀流は男に近づいて、刀を上から下に振っただけだ。なのに何故……男の武器が折れた挙句男諸共斬られているのか……
『ちくわ大明神』
「誰だ今の」
コウヨウだけは少し違和感があった、さっき発したセリフが自分以外の誰かも話していた感じがした……何だったのかなんて考える前に、とにかくサリーを追い詰めたこの穢らわしい敵を斬り刻んで、断罪しなければと、そう思って刀を振るう。
「な、なんで私の魔法が斬られて……」
「次」
「みんな! フレデリカさんを守れ! 【ウィンドカ……」
「次」
「囲め! 一斉にあの二刀流を切れば……」
「次ぃ!!」
コウヨウは正直ブチギレであった。それでも冷静に、やれ囲めば何とかなるだとか、やれ魔法を唱えているやつだとか、やれ刀やら大剣やら弓やら向けてくるやつだとか、そんなプレイヤーを500どころか800越えのAGIと1000などという訳の分からない4桁STRを首輪外して2倍にし、一撃最速の勢いで全員ぶった斬る。
「世界を壊してしまえばいいの〜破滅的な
「な、なんだコイツ……歌いながら……!?」
ちなみに現段階でコウヨウは首輪を予めムサシに外してもらったのもあり、今のステータスはどちらもちゃんと4桁越えである。勝てるかこんな奴に。
「歌おう全てを無に返す〜サリー……サリー……サリィィィィィィィ!!!」
「な……なんだアイツ……こっちは数十人以上いるんだぞ!? なんで歌いながら一撃で……!?」
「屍だぁぁあアアアアァァァァァ!!!」
「ひっ!? こ……こっちくんな……!?」
「貴様ら全員
「た……助け……アアアアァァァァァ!!??」
「乏しいな……欠乏したよ……」
「うわ!? 急に冷静になるな!?」
コウヨウ1人に対して相手は数十人。本来ならば圧倒的に勝てる陣形……にも関わらず、ものの5分もしないうちにその人数は半分以上まで粒子と化す。
「ぐっ……痛……た、【
フレデリカは痛みに耐えながらもコウヨウに対して魔法を出す。【集う聖剣】はトップギルドである。そこに所属する彼女もエリートであり、トッププレイヤーの1人だ。彼女が放つ上位魔法を食らった者は基本的には生きていない。
そんな彼女の撃つ多重系の魔法はかなりの数であり、避けられるとすればサリーくらいである。万が一食らってもメイプルならばノーダメージであると思うが。
だが、彼はそんな回避能力も無ければ、防御力も無い。だからこそ、コウヨウはコウヨウの出来る事をする。
「【極天二刀】、【魔法反射】!!」
「ガッ!?」
「あぁぁぁぁ!!? 熱いぃぃぃ!!??」
瞬間、彼に襲いかかったフレデリカの【多重炎弾】は一つ残らず全て跳ね返された。しかもただ跳ね返しただけでは無い。全弾をフレデリカの周りにいたプレイヤーに1人1発ぶち当てたのだ。しかも一撃食らっただけでプレイヤーは粒子に変わる。
「な!? う、嘘でしょ!?」
「嘘か真かもう一度やってみろよ。俺はアトランティスの加護を受けた釣り師だぞ? ソリテュードはまだ終わってない」
「まぐれだよ……流石にまぐれ! 【
「【魔法反射】」
またも全弾。しかも、またしても消えたのとは別のプレイヤーにぶち当てる。そうして彼らの数が減る。
「【多重炎弾】! 【多重水弾】!!」
「落ち着いて返せば遅いストレートだな、サリーの加護のお陰だ」
「一体どうなってるの!?」
「【魔法反射】はな、お前達が放った魔法を一つ残らず狙った相手に弾き返すスキルだ」
「き、聞いた事……無いんだけど……!?」
格上が格下を演じるのは当然の事だと、かつて彼が今も惚れている女はそう言った。
彼は彼女よりもゲームは上手くないし、彼女のように今の現状で余裕の笑みを浮かべることも出来ない。もっと言うとだ……本気でやってもギリギリで、なんとか、マジスレっスレで魔法をプレイヤーに当てまくっているのである。
(1発でも当たれば俺が死ぬ、1発でも当たれば俺が死ぬ、1発でも当たれば俺が死ぬ……全集中、刀の呼吸、壱ノ型、弍ノ型、弎ノ型……ダー! ノ型……危ねぇ今一瞬タイミング遅れた……)
ハッキリと言おう、彼の言ったスキルの内容は嘘っぱちである。コウヨウは少しでも揺さぶりをかける為に大嘘すらも躊躇わず発する。それが自然とサリーのやっていた、スキル内容に嘘を入り交ぜて、まさにその通りの結果を出せるようなプレイやコントロールをやってのける前人未到の領域を彼はやっていたし出来ていた。
因みにこの状況でもコウヨウは一切油断しない。3日間連続で8時間居合をし続けた集中力化物君はサリーの集中力でさえも上回る。それが【魔法反射】の真髄である。
「この手で裁き下そう……くらえや魔法使い!!」
「【多重障壁】!!」
「邪魔な壁なんて知るか!!」
「嘘でしょ!? 障壁が踵落としでぶっ壊された!!? どんなSTRあればそんなこと出来るのよ!?」
「俺が聞きたい!」
フレデリカはトップギルドのプレイヤーである事はサリーから伝えられていた。サリーは先ほどの言葉のようにフレデリカを格下だと比喩表現をしていたが、コウヨウからすれば相手は格上も格上だと本気で信じている。
だからこそ、彼は二刀を使い全力で弾き返し、フレデリカの障壁すらも踵落としで叩き割った。第三者の目からすればそんな事をしなくてもコウヨウのSTRとAGIで一瞬の勝負なのにも関わらず。
そのおかげかはわからない。相手がコウヨウ1人に油断したからかもしれない。それでもコウヨウは……ようやっとこ残されたたった1人のフレデリカに対して刀2本を向けて……
「おい、魔法使い……サリーの仇だ……」
「こ……こんなことが……あるわけ……」
「闇に惑いし哀れな魔法使いよ……・いっぺん……死んでみる?」
瞬間、フレデリカに
「私の海の系譜は古より伝わる系譜……それが途絶えてしまえば、七つの海全てが滅んでしまう……ああ!! 私はその為に、貴方達を断罪する事に決めたのです!! なんてな」
誰にも孤独な命の憂いは分からない。彼はサリーを囲んだ者たちを断罪し、自らの手で裁きを下したのだった。
因みに先程コウヨウが言った台詞は、著者サリーこと白峯理沙の
「あ! サリー! 大丈夫!?」
「メイプル……メイプル……メイプル……」
一方で、メイプルは空を飛びながらサリーを探していると、ムサシに乗った彼女を見つけた。少し様子がおかしかったので、彼女は聞いてみたのだが……
「ごめん……メイプル……こ、コウヨウが……私を助けるために……その……」
「うん、ユイとマイから聞いたよ……後で2人にも謝らないと。勿論……お兄ちゃんが死んじゃったのは残念だけど、ステータス下がるだけでまた会えるからね。だからサリー、今日の事を反省するのも良いけど今日はしっかり休んで……」
「リーダーのフレデリカを腹パンした挙句……色んな人の魔法跳ね返して……多分私を取り囲んだあの人数全員……コウヨウの餌食になったかもしれなくて……」
「サリー……貴方疲れてるのよ……流石にお兄ちゃんでも1人では無理でしょ……」
流石にサリーから人数はある程度聞いていたので、夢だろとメイプルは思ったのだが、ギルドから帰ってすぐの事である。
「よくやった2人とも。【神速】のドレッド相手に勝てたなんて俺は嬉しいぞ……あ、おかえり2人とも、怪我はないか?」
「「嘘でしょ……」」
圧倒的なAGIで走ってメイプル達よりも早く帰って来た後、お茶を啜りながら【神速】ドレッドから防衛に成功したユイとマイに反省と賞賛を投げるコウヨウの姿があり、自身が持っていたオーブをお土産渡すの忘れてたと最終的に獲得した5〜6個寄贈していたのは流石にドン引きした。
プレイヤーが死んだらオーブを落としてしまうので、持ってきてると言うことはそう言うことなのだろう。
「師匠! お話の続きを聞きたいです!」
「その絵本どんな事書いていたんですか?」
「それでな、その『アトランティスのラグナロク』にはこう書かれているんだ、『例え海に平和が訪れたとしても、世界に平和が訪れたわけではない。陸の神たるゼウスと結託して、我が王であるポセイドンに全ての者を救済してもらう必要がある』のだと」
「「カッコいいです!!」」
「アアアアァァァァァ!! きーこーえーなーいー!!!」
「お兄ちゃんまたサリーの家で黒歴史本漁ったんだ……念のため聞くけど、お兄ちゃん……死んじゃったの?」
「
「だよね……正直信じられないんだけど……」
「そんな事よりサリーは寝ろ」
因みになんとか無傷だったサリーに待っていたのはコウヨウが放つ大砲であったのだが。
「話は聞いたけど……おいおいおい……サリーちゃんが苦戦したトップギルドの軍勢をたった1人でやったのか……」
「サリーが寝不足じゃなかったらサリーだけでも倒せてましたよ」
「「コウヨウさん(師匠)カッコいいです!!」」
「2人も頑張ってくれたな……ありがとう」
「私のダークマターを漁りやがって……ロリコン……ヨウ」
「ちょ!? サリー!?」
その後サリーはコウヨウの姿を見て安心したのか、嫉妬で突っ込んでからそのまま意識を失ったそうである。
「何人くらいいた?」
「魔法使い合わせて40前後ですかね? でも、首輪外せたので4桁のSTRとAGIでなんとかなりました」
「ば……化け物め……」
コウヨウの言葉にカスミがドン引きした。